乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    面白かったっす。
    読んでる時に、登場人物が浮かぶ不思議な作品でした。
    ベテラン刑事は、いかりや氏。女性刑事は、篠原涼子さんってところですかね。

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    2021年02月04日
  • 不発弾

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    表題作を含む6編の短編集。はじめの「かくし味」で乃南ワールドに入り込む。絶品の料理が、実は鉛中毒の源泉という落ちが最高に怖い。表題作「不発弾」はごく普通の家庭に潜むストレスに上手く焦点を当てた作品。多くの家族に「不発弾」が存在する寓意を感じた。「幽霊」では蹴落とされたテレビマンが、深夜の通販番組をプロデュースして逆転劇を演じる、爽快で好きな話だった。

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    2021年01月31日
  • いちばん長い夜に

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    元々、乃南アサさんの作品は小説でありながら、ノンフィクションに近いリアリティある内容が多いので、毎回感情移入して読ませて頂いていますが、今回は著者自ら経験された事なども織り交ぜながら、描かれていますので、より一層、リアルでした。

    前科を持つ芭子と綾香の行く末が気になって、読み続けた作品ですが、最後、読後感の良い完結でホッとしました。

    いつもながらの、丁寧な文章と巧みな人物描写 そして今回は震災の様子も解り易く丁寧に描かれていて、絶えず脳内映像で風景が流れました。

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    2021年01月26日
  • すれ違う背中を

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    以前発売された『いつか陽のあたる場所で』のムショ帰りコンビ芭子と綾香のシリーズ第二弾。

    内容もごく身近に感じられそうな話もあるのですが、先が気になって本を閉じる事が出来ませんでした。

    内容も面白かったですが、昔と今の(やばい)の使い方の違いやペット達の洋服についてのくだりも興味深く読め、またインコがうっとりとする描写ではその場面を想像してとても幸せな気持ちになれました。

    芭子と綾香に付いては言うまでもなく人物描写も完璧で絶えず脳内映像で動いていました。

    やっぱり乃南さんの作品は面白いです。

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    2021年01月24日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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    科学捜査がまだ未熟だった時代、主人公の土門は情熱と経験と勘を頼りに、地道な捜査を続ける。

    小さな手がかりをつなぎ合わせて事件の全容を明らかにし、容疑者を自白に追い込むさまは、職人芸の趣です。

    大阪万博、三島由紀夫の割腹自殺、ディズニーランドの開園といった出来事や、「矢切の渡し」「また逢う日まで」「圭子の夢は夜ひらく」など名曲が背景にちりばめられていて昭和の時代さえも丁寧に描かれていて懐かしさを感じました。

    乃南さんの引き出しの多さにはいつも驚かされます。

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    2021年01月24日
  • 美麗島プリズム紀行

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    「美麗島紀行」続編。

    複雑な歴史を持ち、様々な出自の人々が共棲する台湾独特の雰囲気が、日本人共通の後ろめたさをもつ著者によって、的確に描かれる。

    外省人の老人の昔語りなど、典型的だ。

    この島とともに生きられる未来があることを願う。

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    2021年01月19日
  • 美麗島紀行

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    台湾の風土や人々を語るにはどうしてもその歴史に触れざるを得ない。

    30年近く前の司馬遼太郎の「街道をゆく」もそうだし、本書も。

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    2021年01月07日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    音道さんの環境が変わった、仲間も変わった。でも、行動を共にする若いキャリアとの関係はこれまでと似て非なりか?名声を手にした男達の行く末と信頼する男の悲しき奇遇。そしてかつての相棒が見せる優しく辛辣な父の姿。クスリと笑い、眉間に皺が寄せて悼み、ホッとする一冊でした。

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    2021年01月06日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    鎖の上下巻が決着した後に落ち着いた頃の短編集でしょうか。女性の活躍と少子化の改善がこれからの社会を支える最優先の拠り所である現世を象徴するかのような潜在的な意図を勝手ながら感じました。犯罪の犠牲になる子供を殺めたのも子供という事件にはある女性の苦難が大いに関係している。それが主人公の身近な存在という新たな苦悩。そして、コンビを組んだ仲間も耐え難い日々に決着をt毛用と罪を犯す決心をした。が、許されない実情を最愛の伴侶が歯止めをかける。輻輳した人間関係のそれぞれで苦悩と忍耐が難事件をクリアにしていく予感が、続編を促すつくりに脱帽である。

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    2020年12月27日
  • 幸福な朝食

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    気がついたときにはもう
    崩れていて、壊れていた。
    もう最初から壊れていたのかも。
    こんなはずじゃなかっただろうに、志穂子が報われない。

    これがデビュー作だなんて、、
    乃南さんさすが。

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    2020年12月13日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    男と女の恋愛模様を描いた短編集。

    人間の不器用なところであったり、
    素直なところ、
    汚いところが上手に描かれている。

    共感できたり、できなかったり。
    おもろい。

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    2020年12月13日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    凍える牙で興味を持った、音道刑事の続篇が読みたくてに取った。「おっちゃん」と呼ぶ新たな相棒との活躍を集めた短編集。凍える牙に反して日常の穏やかな時間が感じられた。おっちゃんが標的になる事件をからかう元相棒である滝沢との会話が時の経過を教えてくれるようで、新たな展開が気になった。

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    2020年12月02日
  • いつか陽のあたる場所で

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    芭子と綾香のやり取りがなんともいい。
    また、二人の前科の自虐的なやり取り
    たまにスリリングな雰囲気になる場面も絶妙で
    ただ最後には何気にほっこり終わるところも良かった。谷根千の描写はリアルです。懐かしい。

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    2020年11月29日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    フィクションではあるし、誇張もあるかと思いますが、あの時代に各地で起こっていただろう出来事なのだと思います。たくさんの「すぅちゃん」や「お母さま」がいたと思います。
    戦争について語る方が少なくなり、学校でも教えてくれなくなっていく時に、小説として読んで知り感じることはとても大事だと思います。14歳のみんなにも読んでほしい。

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    2020年11月21日
  • すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選―

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    感動物もあるが、大半はオチが黒い物。それが面白い。僕のトンちゃんは初めから異様な世界観が展開されていて面白い。

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    2020年11月10日
  • ドラマチック チルドレン

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    富山市の郊外で、非行、不登校、引きこもりなどの問題を抱えた子どもたちを育てる「ピースフルハウス・はぐれ雲」を経営する川又直(かわまた・なおし)、佳子夫妻と、「はぐれ雲」にやってくる子どもたちの心の交流を描いたノン・フィクション作品です。

    この作品の中心に位置しているのは、中井恵という少女です。彼女は一度は非行から立ちなおり、だれもが無理だと思っていた高校に合格を果たしながらも、周囲に流されやすい自分を変えなければならないと思い詰めて四か月に渡ってはぐれ雲から姿をくらましてしまいます。そんな彼女を川又たちは温かく迎え入れ、やがて恵は川又と同じように誰かのために寄り添う仕事をしたいと考えるまでに

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    2020年11月09日
  • すれ違う背中を

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    ふと友達の話だったかな。

    と、思ってしまいそうになるほどに身近に感じるこの2人。あれ?昨日電話で話たんだっけ?とか、あーあそこに住んでるはこちゃんね。

    と、つい近所の人の話のような気分にさせられるほどに、何とも言えずやたら身近なんだ。この2人。
    どうしてなんだろう。

    小説として楽しむんじゃなくて、久々に会った友達の近況を聞いてるような、いやいやそうじゃなくて、股聞きなんだけどやたらよく知ってる人ーみたいな感じ?

    昨日もすれ違ったんだけど元気なかったなーとか。

    ホントそのくらいに身近に感じてしまう。この筆者。どうしてかな。なんでかな。不思議なんだ。まるで近所の出来事くらい視点が一緒にな

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    2020年11月02日
  • 夜離れ

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    男性に執着し結婚が幸せと信じて振り回される不幸な女性たちの話。
    一見リアルには起こらなそうな話ばかりだけど、一方で心境や振り回される感じはリアルそのもの。
    小説を読んだ後に心が洗われる感覚は全くなく、むしろ見たくないし見せたくもない汚い部分をまざまざと見せつけられる感じ。
    人に幸せを委ねるから振り回されるのであって自分のことは自分で幸せにするのが一番とやっぱり思った。

    短編集の中では最後の夜離れの銀座のホステスさんが1番好き。なんだかんだで恋愛への執着はなく冷静に自分の幸せを見てる気がする。

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    2020年10月31日
  • いつか陽のあたる場所で

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    面白い。

    ハコ29歳と、綾香41歳。刑務所からでてからの2人の暮らし。

    後ろ暗い過去がある2人が刑務所で知り合いその後を懸命に生きていく2人。

    暖かいような冷たいような近所や世間にもまれつつ、なんとか普通の生活に戻ろうとする中で、刑務所の生活を思い出したり、やっぱりわたしは幸せになんてなれないと思ったり。

    家族との葛藤だったり、隣近所に知られまいとするのに必死だったり、仕方なかった犯罪だったのかもしれないし、誰でも起こしうる犯罪だったんだけど、捕まってしまった2人のその後。

    性格も正反対で持ちつ持たれつの2人の生活がよんでいて、まるで私もその仲間に入れたような、隣の家の人を覗き見るよ

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    2020年10月21日
  • 暗鬼

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    後味の悪さが抜群。ぞわっとする怖さを楽しむ本。
    途中までは法子の身を心配して読むけど、いつの間にか紀子まで「宗教」の一員になっていっている。
    解説の「家族とは、ひとつの宗教である」とはその通り。カレシ家族の言動で理解できないことが多々あったけど、それは宗教が違うから、ということか。入信したくないなあ、カレシは好きだけど。

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    2020年09月07日