乃南アサのレビュー一覧
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乃南アサさんの本を読むのって初めてじゃないだろうか。この小説、NHKでずいぶん前にドラマになっていてそれを見て以来、原作を読みたいなと何となく思っていた。
やっぱりドラマより原作のほうがいい。ドラマでは結局、主人公・芭子は親・きょうだいとのつき合いが復活するというものだったけど、何だかその経緯がすっ...続きを読むPosted by ブクログ -
短編集。
とんでもない殺人などは起きないけれど、人情溢れる話。
しかしこの音道貴子という刑事はすごいなぁ。
小説なんだからとは思うけど、登場人物が生き生きしていてとてもいい!Posted by ブクログ -
ジワジワとくる。途中から止まらなくなり一気に読んだ。
読者に謎解きさせる推理小説ではなく、大きな感動を与えるわけでもない。でも、人の顔をしっかり描き、いたずらに感動エピソードを詰め込まない、最後まで安定感のある小説だった。
今までの音道貴子シリーズは、この長編小説のフィナーレを盛り上るための前座で...続きを読むPosted by ブクログ -
待ちに待ったあの名コンビが帰ってきた。
凍える牙以来、短編や長編で貴子のそれからを読んできた。苦難や悲しみを乗り越え、成長していく彼女の姿を見てきたのだから、前置きが長かったこともあるのだろう、滝沢とのコンビは素直に嬉しくて、また面白かった。初めから終わりまで安定のクオリティ。後半が楽しみ。Posted by ブクログ -
面白かった!途中から感情が溢れてくるのが止められなかった。感動と爽快感。
加恵子の肉親の反応がとても現実的で、それ以上の情報がないところが自然で良かった。そこで無理矢理に感動的なクライマックスに持ち込むことができたが、読者に情報を与えすぎないところが現実的で安定感がある。また、星野への報復も意外とあ...続きを読むPosted by ブクログ -
20180614 M リクエスト
電車の中ですぐに読み終えた。面白い。確かによくあることを、きちんとした文章で書いてある。どこに住んでいても、同じようなことが起こってるのか、と思った。
それにしても、エピソードをきちんと書けるほど覚えているところがさすがプロだと思った。Posted by ブクログ -
刑務所から出所した二人の女性のその後を描いた作品。29歳の芭子と41歳の綾香の友情と、罪を犯した過去を持つ心境を、芭子の目線で描かれています。お嬢様育ちの芭子の甘さが鼻につくものの、最後には彼女を取り巻く世界の中で自分だけの不幸に酔うことの甘さに気づく成長物語でした。綾香に比べて圧倒的にただただ愚か...続きを読むPosted by ブクログ
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一気に読んでしまいました。途中から滝沢さんの身体が心配で気になって仕方がなかった。犯人のアイツの言い分にイライラ。音道さん良くぞ言ってくれました。これからも活躍を期待しています。Posted by ブクログ
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音道さんと滝沢さん、もう少し歩み寄っているのかと思いきや。皇帝ペンギンから立ち歩きするアザラシとは、音道さんも容赦ないですなあ。さあ、下巻を読もうっと(^。^)Posted by ブクログ
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6本出てる音道貴子シリーズの3作目だけど、長編としては「凍える牙」以来の2作目。音道貴子は01年にNHKで天海祐希主演でドラマ化された「凍える牙」のハードなイメージがあり、この作品は少し違和感がある。16年に小池栄子主演でテレビ東京系でドラマ化されており、それは見たが、同じことを感じた気がする。原作...続きを読むPosted by ブクログ
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いきなり廃線となった能登線の珠洲駅が出てきて、鉄道ファンとしては嬉しい表題作。猫が主役だが心に爪あとは残らないほっこりした結末。それに気を許し、以降の短編を読み進めると毒のある結末に、気持ちが掻き乱される。「秋旱」で不倫と自由恋愛の狭間で揺れ動く女性の描き方が心に残る。書名に惹かれて購入したが、『新...続きを読むPosted by ブクログ
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ハズバンズ/女は女で問題あったが、なんたってできる男の腹黒さは半端ない。
ピンポン/最初だけだと思う。欠点というのはだんだん許せなくなってくると思うけど精々幸せになってください。
僕が受験に成功したわけ/こういう親が毒親っていうのだろうな。小学生に色目とか気持ち悪。
内緒/お婆ちゃんとの会...続きを読むPosted by ブクログ