乃南アサのレビュー一覧

  • チーム・オベリベリ (下)

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    身を粉にして働いても、いっこうに作物が実ることのない極寒の地オベリベリ(帯広)。
    人の心をわかることができない依田さんや、大酒飲みの勝にいらいらする。横浜にいればカネは一般人以上にハイカラな生活ができていただろうに。

    しかし、この晩成社のおかげで、今日の十勝地方があるのであり、長い意味で大器晩成であった。

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    2023年06月20日
  • いちばん長い夜に

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    ハコちゃん綾さんシリーズ3弾。
    読み進めるにつれて、面白くなった。
    1冊目は、なんかはこれという展開もなく、淡々と読んだ感じだったけど、2冊目は、地味ながらもいろんな事件?が起こって引き込まれた。
    それで3冊目は、震災の話が出てくるなんて予想外でら、しかも超リアルだと思ったら、実体験を元にかかれていたかとは…

    説得力の違う表現に引き込まれたのも、もちろんだけど、それでも、そこからの南くんの登場がなんとも言えず切なさが増して、良かったなぁ。

    綾さんの最後の告白や、ニコイチだった2人が
    それぞれに想い合いながらも、別の人生を辿っていく結末だけど、なんとも暖かな読後感だった。

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    2023年05月28日
  • 晩鐘〈中〉 新装版

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    ネタバレ

    風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
    母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
     レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。
    被害者(真裕子)の家族は少しずつ日常を取り戻している。が、主人公はどこか心が壊れてしまい、母親の死の現実を乗り越えられないでいる。
    父親や姉はそれぞれパートナーをみつけ、新しい人生をスタートさせている。彼らの心理描写は余り描かれないが、真裕子と同じ様にうちひしがれ乗り越えられたのだと思いたい。
     主人公の母親が殺害された事実を知る記者(建部)との会合が主人公の人

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    2023年05月21日
  • 晩鐘〈上〉 新装版

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    ネタバレ

    風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
    母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
     レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。

     加害者の子供(大輔と妹)達は、祖父母の家で暮らし、父親が殺人犯である事は知らない。
     母親も事件後、生活が大きく変化し、実家に子供を預けたまま。
     少年はとても大人びており、少しずつ運命に導かれていく。
     彼の描写は何処か危なっかしい。既に身体は大人と同様であり、周囲から少し際立っている。
     少年の葛藤描写は少ない(葛藤というか、心理描写はたくさんある。)が、描

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    2023年05月21日
  • 風紋 下 新装版

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    様々な目線から描写された真実。
    色々と感じる部分があり、被害者、犯人の家族、様々な物が壊れて行く様をありありと見せつけられた様に思う。 
     通常ミステリーは犯人が誰という部分に注目が集まり、真犯人が捕まれば、被害者の周辺は前向きである事が多い。しかし、実際は永遠に心に蟠るものがあるはずだし、犯人の家族や友人などにも心情的な変化が起こる筈だ。
     今作はそういったある意味タブーの部分をフォーカスしたサスペンスが強い作品だったと感じる反面、少し人物や世界観がのっぺりしている様に思ってしまった。

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    2023年04月29日
  • 風紋 上 新装版

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     初めて読んだ乃南アサの作品でしたが、衝撃的。
    被害者の家族目線で進むストーリーですが、あまりこういった描写の作品に出会わなかったので、引き込まれてしまった。
     母親が殺され、一変する世界観、女子高生の生き方、殺人事件の被害者の家族である事のレッテルを貼られ(被害者が更に追い込まれて行く描写)、一体何が解決で何が救いなのかについて、作者が疑問を投げているように思う。
     下巻でどの様な結びになるのか気になり、主人公たちにどうにか希望のあるストーリーであって欲しい。
     

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    2023年04月29日
  • 来なけりゃいいのに

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    かなり好きだった。
    プライドの高い女や報われない女達。
    世にも的ホラー的要素もある話などもありバラエティに富んでた。

    お気に入りは「最後のしずく」「春愁」と表題作

    時代背景は古いけど、どこまで行ってもこういう女達は変わらずいるのだと思った。逆もまた然りで男もそうなんだろうな

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    2023年04月29日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道貴子のシリーズ
    短編集。あんまり短編って好きじゃないんだけど、全てに音道貴子が出てるくるから嫌じゃなかった。
    短編というより時系列も繋がってるので、いろんな事件が次々と起きてるだけみたいで良かった。
    最後の滝沢刑事と乃南アサさんの対談も面白かったー。

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    2023年04月23日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    直木賞作品。女刑事と典型的な男性社会に生きる男刑事が組み、オオカミ犬絡みの事件に立ち向かう。クールな女刑事の行動が軸になって話は進む。

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    2023年04月20日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    さすがの心理描写と軽快な読み心地に圧倒されるも、もう少しドンデン返しを期待してしまった部分もあった。

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    2023年04月16日
  • 晩鐘〈中〉 新装版

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    真裕子には幸せになって欲しい、という思いで読み進めているけれど、加害者の実の息子大輔がいつか罪を犯してしまいそうで、常にハラハラして読んでいる。大輔は性格悪すぎる。真裕子と関わらないで生きていってほしい。…と思った中巻。

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    2023年04月07日
  • すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選―

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    読み応えあり

    表題の「すずの爪痕」はヒューマンドラマ仕立てでほっこりしました。ネコが狂言回しの役割を担っていて、家族と離れてしまったものの、ラストで再会でき、本当に良かったです。レンタル家族も良かったです。ラストは主人公のおじいちゃんがいたずらしたことで、一波乱でした。

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    2023年04月02日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    イヤミス

    表題作のみほのぼの系だったが、後はイヤミスばかり。団欒は奇妙な家族の団結が笑えたけど、ラストのオチにヒヤリとした。

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    2023年03月26日
  • 冷たい誘惑

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    母の秘密/野良猫/なかないで/塵箒/置きみやげ

    それぞれの手元にやってきたのはコルト。本物?と思うのは皆同じ。対応は様々だけれどなぜだか魅せられる人たち。
    もしも手元にコルトがやってきたら??ドキドキして、何をするかなぁ

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    2023年03月07日
  • いつか陽のあたる場所で

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    感想
    温い家の中。罪を犯しても帰る場所はある。地域がそれを受け入れてくれれば。そして友人がいれば。現実は厳しくてもお天道様は照らしてくれる。

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    2023年03月02日
  • 冷たい誘惑

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    一つの小型拳銃にまつわる5つの短編小説、最初の主婦から話が遡っていくあたりがなるほどなと感心しながら読みすすめられて面白かったです

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    2023年02月21日
  • 涙(上)

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    お嬢様でちょっぴり我儘で結婚を控えた、誰よりも幸せな萄子。
    刑事の娘でいかつい父親似で、好きな人と幸せになりたかったのぶ子。
    一人の男性を巡り、数奇な運命を辿ることとなった、二人の女性の物語。1964年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を背景に日本の復興と逞しく生きる女性の姿を克明に映し出す。

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    2023年02月18日
  • 暗鬼

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    暖かい家族ばかりの裕福な家に嫁ぎ、誰もが羨む生活と思いきやどうも裏がありそうで。タイトルの暗鬼は疑心暗鬼の暗鬼か。その様子はまさに「ミッドサマー」抗わずに身を任せるのもまた一興。

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    2023年02月05日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    故郷へ帰った耕平、相変わらずやることなすことダメダメで生きる希望も無く自死を考える毎日。そこに杏菜が出生の告白をする。生きるって何だろう、最近親ガチャという言葉があるが、それでいけば杏菜はハズレもハズレということになるだろう。でも一生懸命に生きている、耕平と二人で幸せな人生を歩んでいって欲しい。

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    2023年01月18日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

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    今時?の若者が転落、そして這い上がっていく様を悲壮感無く軽快に描かれていて一気に読みました。
    乃南さんはミステリーのイメージが強いですが、こういった小説でもグイグイと惹きつけられ、下巻も楽しみです。

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    2022年12月28日