乃南アサのレビュー一覧

  • 涙(下)

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    陶子と一緒に旅をしてる気持ちで一気に読みました。内容も描写も良かったです。また、他の作品も読んでみたくなりました。

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    2021年12月01日
  • 六月の雪

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    台湾にはまだ行ったことがないのだが、まるで旅している気分になれた。そして、行きたくなった。
    主人公よりは、基本的な歴史を理解していたが、その時代を生きてきたからこその、人間性、苦しみ、など歴史の裏に存在するそれぞれの立場での思いや気持ちなどが、この小説を通して、より理解でき、身近に感じられた。
    最後に衝撃的な事実を知らされるが、だからこそ、この物語の深みも余計に感じられる余韻が残ったのだと思う。

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    2021年09月20日
  • 犬棒日記

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    乃南アサさんのエッセイ。小説は多少読んでいたけど、エッセイは初。
    「犬棒」とは、「犬も歩けば棒に当たる」を略したようで、乃南アサさんが、外で出会った人達…時に知り合いだったり、完全にゆきずりの人だったり、顔だけは知っている人だったり…そんないろんな人とほんの一瞬すれ違いで見えたものを書いたエッセイだ。
    「犬も歩けば棒に当たる」という諺は、どちらかというと、運のいいことに出会った、という意味でとらえてきたが、辞書を引いてみると、棒に当たる=痛い目をみる、という意味の方が先にくるらしい。
    そして、このエッセイはその通り、どちらかといえば痛い目寄りの内容になっている。
    全てが痛い話ではないにしろ、どこかしらザラっとした余韻が残る。
    出掛けるたびにいつもいつもそんな人と出会うわけもないだろうから、わざとそういう話を集めているのだろう。
    そしてすれ違ったなかでこういう話を拾い集めてくるあたり、さすが作家さんだなぁと感心したり。
    でも今度は幸運ver.の「犬棒日記」も読んでみたい。

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    2021年09月10日
  • 暗鬼

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    怖い。こわい怖い〜って思いながら読んだ。昔は読み終わりがスッキリしないものは好きではなかったけど、怖さや気持ち悪さを楽しめるようになった。面白かった。

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    2021年09月08日
  • 六月の雪

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    主人公の未來と一緒に台湾の歴史、日本の統治下にあった時期前後の混乱を勉強しました。
    表情の乏しい台湾人、豊かな台湾人、何が彼らをそうしたのか⁈
    祖母の故郷台湾を一人で訪れた未來が出会った台湾の人々、食べ物、景色、歴史遺産が観光ガイドの様に物語を紡いでくれました。

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    2021年08月30日
  • 六月の雪

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    祖母の生地台南への旅、吹雪の時代を生きた人と、雪解後に育った若者との出会いの中で知る日本統治と国民党時代の日々。台湾の歴史と人々の思いに触れられる一冊
    六月の雪は汽水に咲く欖李花(ランリーファ)

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    2021年08月20日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    8月に入りもうすぐ終戦記念日と思い手に取った。
    戦後の日本に翻弄されながらもたくましく生きる女性達の話でした。
    鈴子の気持ち、お母様の生き方、唸らされた。

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    2021年08月14日
  • 犬棒日記

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    通りすがりに出会ったことは、面白いとかへぇーとか思ってもまるで夢のようにぼやけて忘れてしまう。自分が感じた感情は覚えていても、詳細はどこかへ飛んでいってしまう。
    こんなに書けるなんて…… すごいです。

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    2021年08月11日
  • ウツボカズラの夢

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    ネタバレ

    ドラマが放送されていたのは数年前なので、うる覚えだが、隆平のキャラがドラマとは少し違う気がした。
    尚子も未芙由に依存している描写があったような気がするが、小説では割とあっさりしている印象だった。

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    2021年08月09日
  • 来なけりゃいいのに

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    女って怖い、、などと単純な感想を持つだけでなく人間誰しも多かれ少なかれこういうことを考えてるんだなと改めて感じた。そんな感情が蠢くオフィスという環境が改めて凄いものに思えてきた。

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    2021年08月05日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これまであまりなかったテーマなのではないかと思う。戦争モノでは、実際に戦争に駆り出された世代か、その親世代からの目線の物、もしくは、戦時中幼い子供で、戦後苦労した世代の目線の物ならいろいろあった。本作は、戦争が終わった当時多感な思春期(12,3歳?)だった主人公の少女が、戦後、進駐軍相手に体を売って生きた女性たちを目の当たりにして成長してゆく、という設定。
    主人公の少女の母は、夫を亡くし、戦後の厳しい状況を、焼きつくされた東京で生きぬかなければならなかった。体を売ることはなかったものの、亡き夫の友人や、そのツテで知り合った進駐軍の中佐を利用しながらしたたかに世を渡る。母のたくましさ、したたかさゆえに、少女は飢えることもなく、戦後を生きていくが、1年前まで空襲で逃げまどっていた記憶や、自分だって死んだかもしれないという思い、他の貧しい友達、飢えている人たちに申し訳ないという思いにさいなまれる。
    最初の方は、戦時中の教育を受けたまだ子供の主人公に共感できず、「こんな考え方するものなのかな」と思いながら読んでいたが、物語の中の彼女が成長するにつれてだんだんと共感できてきて良かった。純粋な少女の目線から捉えられた母の姿が、半分は謎で、どんな風にも受け止められるところが面白い。女であることを利用してしたたかに生きた女性とも言えるし、心から娘のためを思い必死に生きた女性ともとれる。
    空襲後の東京で別れた友達と再開するシーンも泣けた。
    生きていくことは、きれいごとじゃないと思った。正しい道を歩みたいと思っても、生きていくことはきれいごとじゃないということを知っておくことは大事だと思った。

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    2021年07月30日
  • 来なけりゃいいのに

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    どの話もどっかの日常で普通にありそうな話なのにちょっとした違和感を徐々にいれてきていて読み進めていくにつれて面白かった
    物語を読んだ後にその物語の題名を見直して意味がやっとわかる瞬間がすき

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    2021年07月15日
  • いつか陽のあたる場所で

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    ネタバレ

    刑務所からでてきた2人の女性のお話
    自分には想像したこともないような世界の話だった。芭子が「多くの人は犯罪を犯す前に踏みとどまる」と言いながら激しい後悔に襲われているのを見て、刑期を終えただけで終わりではないということを痛感させられた。
    シリーズものだということ知ったので次を探してみたい。

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    2021年07月07日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    表題作、いっちみちはコロナ禍だからなしえた帰郷でのドラマ。ラストが良かった。
    それ以外は少し怖いので注意。
    私は「青い手」は怖い昔話系で好みでした。

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    2021年07月05日
  • 美麗島プリズム紀行

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    乃南アサの台湾の歴史に触れる主に建物探訪旅行記。

    ・カバランからバックスキンへ
    ・台湾最南端で台風に遭う
    ・「日本語世代」それぞれの思い
    ・映画の中の日本家屋
    ・台北MRTに生かされる日本の技術
    ・アクシデント
    ・パイワン族・陳媽媽のしなやかさ
    ・清き水が湧き、歴史が降り積もる町
    ・端午節の一日・ドラゴンと猫
    ・暑く、熱く、篤い街・高雄
    ・ピンク色に引きずられた日
    ・食器にこらずに縁起を担ぐ
    ・祝日の過ごし方・お墓参りとバーベキュー
    ・日本と縁の深い村に、再び立った新たな鳥居
    ・客家の町で乃木希典の足跡を見つける 苗栗・南庄郷
    ・外省人・二度と故郷へ戻れない老人の話
    ・台北の新名所「呼吸する隠れ家」を実現した日本の技術
    ・台南の冬・韓石泉氏ゆかりの場所で空襲の話を聞く
    ・「魚」と「野菜」の一騎打ち・台湾総統選挙
    ・鬼の月・今も大切にされている「七夕」の一日
    ・八十代女性が七十年以上も心に抱いてきた疑問
    ・あらゆる要素が融け合っている台湾の住宅
    ・「布袋戯」ー驚異的進化と大きな課題
    ・あとがき

    日本統治時代に、日本の合理的な思考によって発展した台湾のインフラや文化。
    日本の敗戦により統治が終わり、台湾は中国に接収され、毛沢東と蒋介石の覇権争いの末、蒋介石の国民党の支配下に置かれる台湾は、さらに政治文化を塗り替えられていく。
    もともとの原住民の文化に、日本人や中国人の文化が融合し、日々の発展的を遂げていく台湾人は、おおらかで、開放的で、かつ、情熱的でもある。
    台湾史を知らなかった自分としては、なぜ台湾が人気があるのか分かった気がする。
    ぜひ訪れてみたい国の一つになった。

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    2021年06月17日
  • 六月の雪

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    祖母が生まれたのは日本の統治下にあった台湾。入院した祖母に代わりに台湾へ行き当時の面影を探す未來。知らなかった台湾の歴史に触れながらそこで生活する人たちの思いにも触れていく。

    未來の祖母は生まれた家を懐かしみ帰りたいと言う。私の母も帰りたいのは生まれた家。年を取るとみんなが生まれたところへ帰りたくなるのだろうか

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    2021年05月28日
  • いつか陽のあたる場所で

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    結構好きな作品でした。

    性格も年も違う2人だけどその凸凹具合がぴったり。
    お互いに何かがあるとさりげなく寄り添い合うのが素敵だと思った。

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    2021年05月14日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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     久しぶりに乃南さんの作品を読みました。「いっちみち」、2021.3発行、短編8話、傑作を選び編集したものです。タイトルの「いっちみち」は読み応えのあるラブストーリー、面白かったです。「ルール」「青い手」「4°Cの恋」「夕がすみ」は乃南さんならではの気持ち悪いというか、怖い話。「青い夜の底で」「他人の背広」「団欒」は面白くなかったです。

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    2021年05月11日
  • いちばん長い夜に

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    刑務所から出てきた二人の女性。一人はペットの服を作り一人はパン屋で働く。ある日東日本大震災に巻き込まれそこから運命が変わっていく。これは乃南アサが実際に原稿を書くために仙台へ向かった時に偶然に体験した事を書いたそう。

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    2021年04月27日
  • あなた(下)

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    良かった〜…
    夜トイレに行けんぐらいのレベルでなくて…(ホラー読んでて、ほんまにこれで良いんかは、分からん…)
    まぁ、何となく犯人というか、正体は、途中で分かるわな。
    これは、ストーカーやな。幽霊版の。
    でも、ストーカーするほど、そんな奴が良いのか?何か、ストーリー的にはイケメンで、女垂らしって感じやけど。
    でも、結局のところ、そんな奴がモテんねんな…悔しいけど。
    美貌格差って言うんですか?人は見た目が100%って…
    やっぱり、君は呪われたままで、ええねん!
    っと心の叫びが^^;
    しかし、樋口さん、可哀想過ぎる…踏んだり蹴ったりやん( ; ; )

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    2021年04月27日