乃南アサのレビュー一覧

  • チーム・オベリベリ (下)

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    北海道開拓に挑んだ明治の若者たちを、実話より描いた作品。
    子供を産み、ますます逞しくなるカネ。
    何もない、作物も育たないのは当たり前の日々を、休むまもなく働きながら過ごす。
    娯楽もなければ、医者もいない。
    なんとも、寂しく心細いことか…
    それでも、あれこれと工夫しながら日々を過ごし、やって来る人たちをもてなすカネは、本当に凄いとしか言いようがない。
    酒を飲んでは暴れ、豹変する夫の勝はホトホト情けないし、読んでいて腹が立つ。
    まだまだ男女の差が激しい時代。
    思うことも言えず、学んだことも活かせず、悶々と過ごすしかないカネが可哀想でならなかった。
    確かに北海道の歴史にこうして触れると興味深いものが

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    2026年02月17日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―(新潮文庫)

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    不倫、離婚、失踪、虐待……
    家庭の秘密。
    それを調べるのが
    私の仕事!

    乃南ミステリー
    大人気シリーズ!
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    これ、第一弾を読んだ時は、
    家裁調査官ができることの限界と、
    美味しそうな食べ物の描写が
    印象に残ってたのですが。

    今回は食べ物もそこまで多くなくて、
    さらに各話の終わりも決着というか
    結末を見せてくれるものもあり。

    少し印象が変わりました。

    7話入っていますが、
    待ちわびてとキツネが嫌な感じで残ってて、
    はなむけは普通に泣きました。苦笑

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    2026年02月17日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    乃南アサ様の久しぶりの刑事もの。見当てて犯人を突き止める、高精度のカメラももしかしたらAIにも劣らない、人の能力の凄みに圧倒される物語。
    でも超人間だけでなく、実直だったり妬んだり悩んだり、仲良くしたりちくりとしたり人間臭さにもうんうんわかるが止まらない。

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    2026年02月14日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―(新潮文庫)

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    待ち望んだ乃南アサ様の新作。家裁調査官かのんの二作目作品。長らくテーマにしていた刑事ものではなく新しい切り口。それでも誠実にたまにちょっと皮肉に人と向き合うかのんに魅了されていきます。

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    2026年02月14日
  • マザー

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    再読だった

    お母さんの気持ちが
    分る

    我慢してくると、こうなるか。

    母と娘だと、こうなるのか。

    さて、自分ならどうするのかな?

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    2026年02月14日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    「バツイチ刑事の孤独な闘い」って帯にあるんだけどね。まあ、たしかに主人公の音道貴子は警視庁機動捜査隊っていう男の職場?のなかで孤立しているように見えますね。そこが読者の共感を呼ぶってのは、それだけこの世に男の職場、いや正確にいうならば女性を締め出している職場が多いってことかねえ。難儀なことです。しかし、お互いにわかりあうことを拒否するという態度はどうかと思うんだが……。
    だから、この物語のなかで誰にいちばん共感できたかといえば、それは疾風なんだな。このようにこそ生きてみたいですね。信じるもののためにこそ生き、信じるもののためにこそ死ぬ。それが美しいかどうかはべつにして、やはり潔いと思うよ。人間

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    2026年02月08日
  • ピリオド 〈新装版〉

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    現実的で好きだ。主人公である葉子の?人生経験を重ねてきて、経験や知識は豊かになりつつも、揺れ動く感情や知見をも超越する習性というか感性に抗う姿は他人事にならなかった。とはいえ、葉子が平坦な感情を貫き、感情を爆発させないまま終わりを迎えたことだけは心残りだ。

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    2026年02月01日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    ネタバレ

    四人の親友同士の女性。
    その中で一番出来が悪いと思われていた人物が、
    なんの因果なのか一番の出世頭になったうえ、
    自覚もなしに周囲に悪意の種を巻いていく。
    それに振り回される残りの三人はというと……というお話。

    こういう女性同士のドロドロした話は緊張感があっていいですね~。タイトルのとおり殺人という行為には流石に及んでいないのだけど、それくらいの悪意があるということはひしひしと伝わってくる。

    でも自分のこれまでの人生を考えてきても、こういう成功して華やかな生活を送っていることをアピールして他人を見下し、あまつさえ害するようなことを自覚なく言う人って少なからずいたような気がする。それでいて周

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    2026年01月31日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    由記、玲子、はるな、阿季子の仲良し4人組に起きる。裏?(表?)顔、怨念や恨み、妬み!欲しい物は是が非でも手に入れる。そして復讐へ?
    やっぱりコイツだけは?
    更におまえも関わっているのか?
    しかし懲りない奴!

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    2026年01月28日
  • 犯意

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    物語は、なんでそうなっちゃうのかって、フラストレーションが溜まる。法律論は最初なくてもって思ったけど、読み進めると大いに興味深く思った。しかし、こういう人たちがいるのかな。嫌だなぁ

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    2026年01月26日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    まるで人間の心を持っているような犬。
    連続する事件の背景にはその犬の存在。
    復讐心に燃える飼い主とそれを追う女性警察官ら。誰もが一物を抱えている、犯罪に手を染めるかを決めるのは救いというストッパーがあるかどうかだ。今回も楽しく読ませて頂きました。

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    2026年01月14日
  • マザー

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    読んでいて何か違和感を感じるのはどうしてだろうと思った。書評を読んで気がついた。『母親』という言葉からイメージされるものと、この話に出てくる母親たちがかけ離れているからだと。
    母親は献身的で優しいものだというイメージが自分の中にあって、腹黒かったり、適当だったり、無責任だったり、自由奔放だったりする女性が母親と一致しなかったのだ。もしこれが独身女性だったり、男性だったりしたら、そういう人もいる、そういう生き方もある、と思ったような気がする。でも母親という役割がついたとたんに、そういう色メガネで見てしまうのはなぜなのだろう。
    「母親だから」という先入観が自分にいかに影響しているか、母親であっても

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    2026年01月07日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    プロローグ/由記の章/再び由記の章/玲子の章/はるなの章/おわりの章/エピローグ

    高校時代の仲良し女子、4人組、仲良し?
    10年たった 今は??………
    今でも仲良しな相手は居るのかな
    表向きの付き合いはしてそうだけど
    それぞれの考え方の遠近はもっとありそう

    さてもう一人は………

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    2025年12月31日
  • 家族趣味

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    基本的にはバッドエンドだが、デジ・ボウイは他と違って悲しいが救いがある。
    短編はどれもサクッと読めて、それでいて満足できるものだった。

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    2025年12月29日
  • しゃぼん玉

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    引ったくりをしながら逃亡する自暴自棄な若者が、田舎の村にたどり着き、成り行きでお婆ちゃんと一緒に暮らすようになる。
    ありがちなストーリーではあるけど、読後しみじみした。やっぱり失う物がない人が一番怖いなと思う。
    苦労をかけたり悲しませたりしたくない人がいないと歯止めがきかないんだろうな。
    お婆ちゃんのご飯が食べたくなった。

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    2025年12月20日
  • ヴァンサンカンまでに

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    あとがきで、元気に成るか怖くなるか、怖くなった(笑)。前半小気味よく、終盤どうなるかと思ったら、着地した。怖い。

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    2025年12月14日
  • いちばん長い夜に

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    ネタバレ

    前科持ちシリーズ3作目。
    まさか東日本大震災も絡めてきたとは!
    今までの話の雰囲気ががらっと重く変わってびっくりした。綾香が今までの明るい雰囲気から一変、地震をきっかけに自分の犯した事件に対しても考え方が変わっていったり。
    2人の物理的な距離は離れてしまったけど、お互い前向きに自立していい関係になったということなのかな。

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    2025年12月09日
  • いつか陽のあたる場所で

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    刑務所で一緒だった芭子と綾香。
    罪は償ったといっても前科があるということはこんなに生活に神経を使うものなんだなあ。
    読んでいてなんだか切なくもなった。
    根っからの悪というわけではなく、罪を犯してしまった2人。胸をはって生きられるようにこれから幸せになってほしいな。
    続編があるようなのでそちらも読んでみようっと。

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    2025年12月08日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    仲良しグループの中で、それぞれが静かに恨みを持って、静かに陥れていく。
    殺意はないけど。
    あるある、殺意はないけど、どうにかして不幸になってほしいってこと。
    女子のグループなんて、こんな執念が渦巻いてるよね。

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    2025年12月04日
  • 冷たい誘惑

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    拳銃とは縁遠いような生活をしていてもひょんなことから手に入れ、それは妙な支えとなって、その人の考えが前向きになってしまう。重松清だったか、「おれはナイフを持っている」というお話もあった。共通するところがあるようだ。もちろん人に向けて使うことはないだろうけれど、そういうものなのかもしれないと思う。
    乃南さんが書く、人間の弱さ、強さが好き。

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    2025年11月28日