乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルは疑心暗鬼の『暗鬼』…この言葉は、妄想からひきおこされる恐怖心。 実際にはないことを、あると思ってこわがる気持、とのことだ。これだけでも何だか引き込まれていた。
主人公の女性が親子四代、総勢8名の大家族に嫁ぐところから、物語は始まる。この家の嫁として早く溶け込みたいと張り切る主人公。
皆が自分に優しい、いや優しすぎる?一見温かく理想的な家庭。しかしの裏に潜む奇妙な違和感がある…効率的だからと、義母や義妹と一緒に風呂に入らされる。絶対的権力を持つ『大ばばちゃん』と呼ばれる98歳のひいお婆さんが君臨している。
この家は何だかおかしい?それとも私が間違ってるのか…主人公は疑心暗鬼に囚われ -
Posted by ブクログ
私にとって30年ぶりくらいの乃南アサ作品。『凍える牙』を読んで、「やっぱり直木賞受賞作っておもしろいなぁ」と思った記憶がある。
そして今回、短編ではあるが、やはり「うまいな」と思った。ベテランならではの、テンポのよい文章のなかの過不足ない表現はさすが。
この本は、ちょっとしたホラー感もある。
読んでいくうちに、「あぁ、この人はホントはこんな人だったのか……」という予感がするのだけど、その答え合わせをするのが怖くて、毎話、一瞬ひと息入れてしまった。
結局いちばん怖いのは、見知らぬ人じゃなくて、よく知っているはずの人の見知らぬ姿。
でも、それは当たり前なのかもしれない。家族とはいえ、他人なのだ -
Posted by ブクログ
久しぶりに乃南さんの作品を読みました。
会社帰りに立ち寄った書店で新刊を。
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少年たちの
声を聴く
それが
私の仕事
自転車窃盗、暴行、
JKビジネス……。
事件を調べるため
かのんは今日も走る!
乃南ミステリー
新シリーズ開幕!
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福岡県で家庭調査官をしている、庵原かのん。
「ケーキを切れない非行少年たち」を思い出しました。
家庭や貧困、
誰かの理解や支援があれば、
違う未来があったかもしれない。
ルーツや核心的な部分に迫ろうとすることは、
ミステリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ『セメタリー』
どういう意味なのかな?と思って調べたら
お墓とか墓場という意味があるらしいのだけれど
この作品については後者が当てはまるのだろう。
結婚は人生の墓場、なんて昔の人はよく言ったもんだ…
『ワンピース』
…うぇぇ?そこで終わり?
というくらい唐突に終わる。
冴子の気持ちはわからなくはないけれど、
『そっとしておいた方がいい』という建前で
(そういう意図はなくとも)放置してた以上、
寂しさに漬け込んでくる人間がいたとしても、
どうしようもないんだよなぁ…
『ビースト』
あつかましいな、とは思う。
ただ…こういうの実は多いんじゃなかろうか。
離婚してなくても、保育園の送り迎えとか