乃南アサのレビュー一覧

  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    前作は読んでいませんでしたが、問題なく読むことができました。
    家庭裁判所の調査官のお話。色んな問題を抱えた人々と関わりながら、解決に向けて奮闘していきます。様々な人間模様を見ることができ、楽しめました。(中には泥沼の……。)大変だけど、とてもやりがいのあるお仕事なんだろうということが伝わってきました。
    最後は……、なんだかホッピーが飲みたくなったなあ……。

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    2024年10月23日
  • しゃぼん玉

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    映画を観てからの読書でした。
    市原悦子さんが好きで観た映画でしたが本当に良くて原作がある事を知り早速読みました。
    先に映画を観たので本を読みながらも市原悦子さんが頭に浮かびながら読み終えました。
    映画と本で2度市原悦子さんの世界が楽しめました。
    この作品は映画を観てから本を読むのがおすすめです。
    やっぱり市原悦子さんは素晴らしいな〜と再確認しました。
    舞台となった村もいつか訪れてみたいです。

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    2024年10月05日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    家庭裁判所へ持ち込まれた事例7件を庵原かのんが扱う話だが、いろいろな案件があるものだ.遺産相続に絡む「幽霊」、面会交流を求める「待ちわびて」、遺産分割で揉める「スケッチブック」、離婚に絡む「引き金」、子どもの監護の「再会」.慰謝料に関する「キツネ」、内縁関係調整の「はねむけ」.それぞれに上手いタイトルを付けている.どの話もスッキリした解決策があるものではなく、お互いに不満があるものの何とか納めておこうという事例がほとんどだ.お風呂屋に嫁いだ橋場璃子の話「再会」が楽しめた.イタリアで出会った南雲遼太郎は風呂屋さんの跡取り.山形から東京に出てきた璃子には大変な経験だったと想像できる.置き去りにした

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    2024年09月30日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    だいぶ前に読んだことをすっかり忘れていて、再読。
    個人的には、モトさんが1番中庸で好き。
    鈴ちゃんの気持ちもわかるけど、やはり 生きていかないといけないから、お母様はいわゆる勝ち組ですね。
    鈴ちゃんが理想化していたお父様は、やはり日本の男ね。男尊女卑の塊。

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    2024年09月11日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    アンソロジーにしてはどの作品も読み応えがあり著者の特徴が出てる。読んだことない作家ではルームシェアの話が気になった。著作として出ていれば読んでみたい

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    2024年09月07日
  • 氷雨心中

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    6つの短編。線香、着物の染め、日本酒造り、金細工、能面、提灯、そんな和の職人が主人公。伝統工芸の場で、さらっとおこる殺人事件。事件について、くどくどした話は無く、後で気付くような。

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    2024年08月28日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    警視庁捜査共助課で勤務する女性刑事2人を中心に犯人確保の現場と、彼女たちのプライベートを描いた作品。

    広域の橙(あかり)と見当たり班の小桃。それぞれ年齢や仕事内容は異なるものの、家庭の問題や、職場環境など、まだまだ女性刑事が一線で働くにはそれなりの気配りや努力が必要で、何もかもが思うようにはいかない。

    その中でも先輩後輩のガス抜きで女性陣のホンネや、犯人確保の瞬間の達成感や、見当たりの様子とかもおもしろく読みました。
    見当たりと言う、ある種特殊な能力を活かした仕事は、監視カメラやAI監視技術でどう変わるんだろう?

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    2024年08月18日
  • しゃぼん玉

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    主人公は若者らしい無軌道さを持ちつつも、心根はまだ腐っていないのでどこか憎めない。
    サスペンスと思っていたのでまさか感動して泣くとは思ってなかった。(普段感動系を全く読まないので耐性がない)
    乃南さんは「凍える牙」を以前読んだが、こういう系統も書いてるとは知らなかった。どちらも展開のテンポが良いので映像化しても映えそう。

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    2024年08月17日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    文庫化で2000年刊なので、そこそこ古いですね。女性蔑視・特別視に反発する描写は、今はやや時代遅れな印象ですが、当時は必要だったのでしょう。
    後半のウルフドッグの物語は躍動感があって良き、ですが、冒頭衝撃的な事件で読者を引き付けたのに、そことの関係性が弱くて、残念です。

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    2024年08月14日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    犯人が立て篭る建物を見つけるところまでは面白かったが、その後の説得交渉などが現実っぽくてスピード感がなく、ちょっとだるかった。

    新宿鮫みたいにパッと行かないものか

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    2024年07月30日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    乃南アサの直木賞受賞作品。女刑事音道貴子シリーズ第一弾。

    刑事という男社会の中でもがく女刑事の様子を描くかなり特殊な事件だが、その内容よりはオオカミ犬と女刑事に焦点が当てられた物語。

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    2024年07月30日
  • いつか陽のあたる場所で

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    前持ち二人組の第一作目。

    読み始めたのは三作目から。三作目で出た警官や家族との関係が明らかになり、バックキャストで読んでも面白い。

    整骨院でのバイトや隣人との関係。詐欺に会うなど苦労しながら進んできた事がわかる。でもどこかホッとする作品

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    2024年07月30日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    斜里に戻り、スーパーの正社員になれそうかと思いきやからの転落。

    そこから杏奈のまさかの告白。それにしても耕平が立ち直ってよかった

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    2024年07月30日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

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    新入社員で会社をすぐに辞めて、職を転々とする耕平。

    現在の派遣社員の問題を描いているよう。

    新聞配達員になり、借金を返してようやくこれからのところで配達員を辞め、故郷に帰る決意をする

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    2024年07月30日
  • しゃぼん玉

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    映画から見て読んだ本。

    最近、乃南アサを読むようになって、まさか彼女の作品とは思わなかった。

    小説を読みながら、映像が思い浮かぶ程、映画はよく再現されていると思った。

    主人公の心情描写や情景もよく描かれていた。

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    2024年07月30日
  • いちばん長い夜に

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    前科持ちの女性二人の物語。

    自分の素性がバレないようにビクビク、しかし温かく生きる姿を描いている。

    最初はその調子で物語が終わると思いきや、3.11に巻き込まれて、人生が変わるという急展開。

    人生いろいろあると思い出させる本だった

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    2024年07月30日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    直木賞受賞作。主人公や犯人サイドに共感しやすい。
    どんでん返し感はない。

    ウルフドッグの疾風が健気で、犬好きの方には刺さるのでは。

    ポケベルが出てくるなど、時代を感じる。

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    2024年07月14日
  • 幸福な朝食

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    すごい読みながらゾクゾクした。

    幸福な朝食というタイトルだけど
    装丁の不気味さから覚悟して読んだが
    しっかり引き込まれた。

    これがデビュー作なんてすごい

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    2024年07月08日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した! 遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか? 野獣との対決の時が次第に近づいていた――。女性刑事の孤独な闘いが読者の圧倒的共感を集めた直木賞受賞の超ベストセラー。


    『何をしても、何を聴いても、どこかの記憶につながっていく。それが、年を重ねていくということなのだろうか。思い出したくもない風景ばかりを、自分のうちにため込むのが人生だというのか。』

    【個人的な感想】
    知り合いからおすすめされ

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    2024年06月30日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    佐々木譲、乃南アサ、松嶋智佐、大山誠一郎、長岡弘樹、櫛木理宇、今野敏『戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。

    警察小説を手掛ける人気作家による警察小説アンソロジー。7作を収録。面白い短編もあれば、ハズレの短編もあり、人気作家と言えどなかなか高いレベルの作品を上梓し続けるのは難しいのだなと思った。


    佐々木譲『弁解すれば』。北海道警察本部の小規模警察署の刑事部門に復帰した仙道孝司が主人公。物語はまだ続くようで、タイトルの意味が解かるところまでも描かれず、唐突に終わってしまう。てっきり読切り短編かと思ったのだが、連載作からの1話だったようだ。

    乃南アサ『青い背広で』。背広とは随分と

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    2024年06月15日