乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「バツイチ刑事の孤独な闘い」って帯にあるんだけどね。まあ、たしかに主人公の音道貴子は警視庁機動捜査隊っていう男の職場?のなかで孤立しているように見えますね。そこが読者の共感を呼ぶってのは、それだけこの世に男の職場、いや正確にいうならば女性を締め出している職場が多いってことかねえ。難儀なことです。しかし、お互いにわかりあうことを拒否するという態度はどうかと思うんだが……。
だから、この物語のなかで誰にいちばん共感できたかといえば、それは疾風なんだな。このようにこそ生きてみたいですね。信じるもののためにこそ生き、信じるもののためにこそ死ぬ。それが美しいかどうかはべつにして、やはり潔いと思うよ。人間 -
Posted by ブクログ
ネタバレ四人の親友同士の女性。
その中で一番出来が悪いと思われていた人物が、
なんの因果なのか一番の出世頭になったうえ、
自覚もなしに周囲に悪意の種を巻いていく。
それに振り回される残りの三人はというと……というお話。
こういう女性同士のドロドロした話は緊張感があっていいですね~。タイトルのとおり殺人という行為には流石に及んでいないのだけど、それくらいの悪意があるということはひしひしと伝わってくる。
でも自分のこれまでの人生を考えてきても、こういう成功して華やかな生活を送っていることをアピールして他人を見下し、あまつさえ害するようなことを自覚なく言う人って少なからずいたような気がする。それでいて周 -
Posted by ブクログ
読んでいて何か違和感を感じるのはどうしてだろうと思った。書評を読んで気がついた。『母親』という言葉からイメージされるものと、この話に出てくる母親たちがかけ離れているからだと。
母親は献身的で優しいものだというイメージが自分の中にあって、腹黒かったり、適当だったり、無責任だったり、自由奔放だったりする女性が母親と一致しなかったのだ。もしこれが独身女性だったり、男性だったりしたら、そういう人もいる、そういう生き方もある、と思ったような気がする。でも母親という役割がついたとたんに、そういう色メガネで見てしまうのはなぜなのだろう。
「母親だから」という先入観が自分にいかに影響しているか、母親であっても