乃南アサのレビュー一覧

  • 火のみち(下)

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    いや、これはすごい。「戦後の混乱期に犯罪を犯した主人公がその後どうやって生きていくか」みたいなのは、幾多の作家さんが書き綴っているテーマだよなぁ。と思っていたら、話の主筋はそこにあらず。戦後の社会的事件を織り交ぜ、それとシンクロさせながら主人公の人生は大胆に変わって行く。下巻になると「混乱期に犯した犯罪…」の話はすっかり置き去りにされているかのようだが、通奏低音のようにその事件は最後まで引きずっていく。スゴイスゴイスゴイ

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    2011年08月19日
  • 家族趣味

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    乃南さんの短編集。個人的にハズレなし。ちょっとずつ世界とずれていって、崩れていく様がうまい。実際こうなんだろうな。ありふれた風景の中に潜んでいる罠。自分が見る世界と他人が見る世界の違い。ずれ。自分が見てるもの、感じていること。どこまで他人と共有できてるんだろう。

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    2009年10月04日
  • ドラマチック チルドレン

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    幼さ・無知は時として何よりも冷酷で残虐なワケで。
    読んでて不思議な怖さがある。
    これも小学校の時から何度も読み返してる。

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    2009年10月04日
  • 死んでも忘れない

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     幸せな家族を奈落のそこに突き落とした女のことに殆ど触れていないのだが、もっと憎らしい女っぷりを登場させても尚良かったな、なんて思いました。

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    2009年10月04日
  • 結婚詐欺師(下)

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    橋口・・最低な男だけど、あの話術やマメさには騙されてしまいそう・・。
    全体的にとても読みやすくて、テレビドラマを観ているような面白さがありました。

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    2009年10月04日
  • 家族趣味

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    短編集。魅惑の輝きは、我が身を振り返る。デジボウイがいちばん好きで、最後は本当に泣いた。彼女の短編集の中でいちばん秀逸だと思っています。

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    2009年10月04日
  • あなた(上)

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    主人公の男の子が嫌なヤツなんだけど、“視点”の彼女の正体が知りたくて読み進めてしまう。 怖い小説だったのに、ラストの見事さに何かキレイな物を読んだ気になってしまう。 そんな不思議な小説。

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    2009年10月04日
  • 夜離れ

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    女性の嫉妬や思い込み、執念がめっちゃ深く描かれています。怖いくらい・・・
    これは最低やろ!!って思うような主人公達の”気持ち”や”行動”。でも自分のなかに絶対ないのか?ってゆわれたら、・・・。

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    2009年10月04日
  • あなた(下)

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    英明は無事大学に合格し、目標だった大学に通う。
    新しい出会い、今までの出会い、少しずつ変化し、成長をする英明。

    そして体の具合も変わってくる。
    何が英明の体をコントロールしているか、英明は自分で感じ理解するようになる。

    あなたをコントロールしようとているもの、わたしをコントロールしようとしているものは、本当は何なのか?

    目に見えないが、理解出来るような気がするアンビリーバブルなホラーミステリー。

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    2009年10月04日
  • あなた(上)

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    携帯文庫の作品。
    なんともアンビリーバブルな話なのに、まるで『あなた』が自分の様に、『わたし』が自分の様に話しにとり憑かれ進んでいく。

    浪人生の英明は、メールで彼女【達】と会話をする。
    何処にでもいる誰にでも好感を持たれる青年が
    気付けば訳の分からない体の不調をうったえる様になる。

    英明の体はどうなってしまうのか?
    病気なのか?何かにとり憑かれているのか?
    元彼女の呪い?

    一体何が始まっているのか?

    上巻だけでは我慢出来なくなるので
    是非下巻まで一度に買っておくのをお薦めします。

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    2009年10月04日
  • 夜離れ

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    女性の心理の恐ろしさに焦点を絞った短編集。
    中でも「髪」が一番好きです。
    容姿の点で見下していた子がどんどん
    キレイになって、自分の影が霞んでいくときの
    焦りと嫉妬。
    絶対こういう心理って、女性にはある。
    エンディングで同じセリフを呟きたくなった人、
    絶対いるはず。正直私もその一人。

    「祝辞」も「あーこの場で奴のあんなこともこんなことも
    言ってやりてえ」と思っている人、いるはずです。
    …実際にやっちゃう人はいないと思いますが。

    どちらかというと男性にオススメ。
    女性が読んでももちろん面白いです。
    オンナはこんなに怖いんだよ…うふふ。

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    2009年10月04日
  • 再生の朝

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    一台の夜行バスがジャックされてえらいことにー。ぎゃー。
    というお話。
    読んでいる間はハラハラドキドキ。
    終わったあとには爽やかな興奮が残りました。
    視点がころころ変わるのが特徴的ですが、
    各登場人物の個性が立っているので読みやすいです。
    世の中の乗り物にはいろんな人が乗ってるんだよなー。
    いつ何が起こるかわかんないんだよなー。
    じんわり都会の怖さを感じました。
    「再生の朝」ってタイトルが秀逸。

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    2009年10月04日
  • ライン

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    旧題「パソコン通信殺人事件」。
    パソコン通信のふわふわした世界に嵌まる主人公の少年薫。
    主人公がチャットで演じる“仮想世界のKAHORU(周囲には女と思われている)”に惚れ、オフラインで会う約束をした人は何故か必ず殺されてしまう…

    チャットにハマったことがある方なら
    かなりのめり込んで読めると思います。
    意外な結末もさすが!って感じ。
    更にインターネットやMMOが普及した今、
    この作品を書き直したらもっと面白くなりそう。
    …でも逆にパソ通だからこそいいのかなぁとも思ったり。
    とにかく面白かったー

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    2009年10月04日
  • 再生の朝

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    十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが…。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し―。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。

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    2009年10月04日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    深夜のファミレスで客が燃えるというあらすじに惹かれ手に取りました。
    刑事として優秀な滝沢と、男社会で踏ん張る貴子がバディを組み、事件を通してお互いを認めていくお話。
    心理描写が細かく書かれているため、2人の心理的距離が近付いていく過程がよく分かり読み応えがありました。

    今の時代にはヒヤっとするような発言がノイズにも感じましたが、凛として崩れない貴子の佇まいには敬服しました。

    疾風だけは残念でなりません。
    絶対にもっと良い生き方があったのに。

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    2026年10月07日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    プロローグ/第一章〜第五章/エピローグ

    見当たり捜査と広域捜査
    小桃と燈、二人の女性警官はそれぞれのグループで捜査にあたる
    仕事の事と家庭のこと
    大切な2つの世界でどうバランスをとっていくか
    まだまだ難しいんだね

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    2026年10月06日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    帯広開拓史。明治の時代に帯広に入植した晩成社の苦難の歴史を、リーダーの依田勉三ではなく、渡辺勝の妻でもあり、鈴木銃太郎の妹でもある渡辺カネを主人公として描いている。

    カネは昭和20年まで存命だったとのこと。なんのインフラもない湿原に入植し、自分たちの住む家を建てるところから行う必要があった生活は相当大変だった模様。しかし、カネのことを信仰を頼りに物事の良い面を見ながら生きる人として描かれているのが救い。リーダーの依田勉三はいい加減、旦那の渡辺勝は酒乱、兄貴は別の集落に引っ越していくのに。

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    パパ友の読書家Nさんから教えてもらい、内容確認せずにポチり読み始めた。当初は晩成社が実在したことすら知らずに読んでいた。下巻になってから実話と気付いた次第。

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    2026年09月26日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道貴子シリーズの第二作目の短編集。
    個人的なお気に入りは「花散る頃の殺人」と「長夜」。
    身近で日常的な事件が多かったから前作よりも人間ドラマ的な側面が色濃く出ていて面白かった。

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    2026年09月26日
  • 夜離れ

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    乃南アサさん…とにかくその文章力に引き込まれた!
    短編一つ一つの物語は複雑でないのに、主人公の女性たちの心理描写がすごく上手くて「どうなるの」って目が離せなかった。

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    2026年09月20日
  • 涙(下)

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    心が苦しくなった。
    真相が気になって読む手が止まらなかったですが、呼んでいる間ずっと心に負荷がかかるような苦しい感じがしてました。真相が分かっても誰も救われない、失った時間は取り戻せないんだなと切なくなりました。

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    2026年09月08日