乃南アサのレビュー一覧

  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

    購入済み

    さらっと読めました

     乃南さんの新作に久しぶりに手が伸びました。
     あらすじを読んでみて、内容が重そうではなかったので。
     昔、音道貴子シリーズを読んで女性警察官ものに共感するようになりました。他の作家さんの女性刑事ものもいろいろ読んできました。しかしこのごろは、昭和から平成にかけての女警の覚悟みたいなものの重さに、読むのにも覚悟がいるようになってしまっていました。
     でも、この作品はそうでもないらしいと読んでみました。その通りで、さらに令和のこの時代の夫婦の姿が見えてきて、興味深いものがありました。自分と似たような年取った親を抱えた夫婦、子どもたちと同じ年頃の若い夫婦、刑事ものと夫婦ものの二本立てがうまく織りな

    #共感する

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    2023年10月26日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    指名手配犯を追う二人の女性刑事を中心に描いた警察小説。

    一人はメモリー・アスリートと呼ばれ、秀でた記憶力と鋭い観察力を武器に手配犯を探し出す。
    もう一人は細い糸を手繰り寄せながら地道に手配犯を追う広域捜査共助係。

    過程は違えども、被疑者逮捕へ向かう情熱と努力に感服する。

    犯人逮捕に至るまでの緊迫感と確保した時の解放感。
    その落差がスリリングで楽しめた。

    女性刑事達が抱える問題も織り込まれ、仕事と家庭を両立する事の難しさに溜息が漏れる。

    緊急立ち回り情報を意味する「緊立ち」。
    終盤の大捕り物は圧巻。

    読み応え十分な警察小説。

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    2023年10月26日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる。

    懸命にコツコツ男社会で働く姿は・・・応援したくなる。

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    2023年10月16日
  • いちばん長い夜に

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    何故か東北地震のときだけすごくリアルな書き方なので驚いたけど、本当に経験されたとは。
    新しく彼氏で来たりあやさんと距離ができたり。かなり動きの多い内容だった。

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    2023年10月11日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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     「疾風はの全身は見事に躍動し、輝いていた。背中の中心から尾は黒に近い灰色、腹の方に下がるに従って毛は銀色に見える。自分をお追ってくる者の存在など、まるで眼中にもないように、一点を見つめて走っている。」

    走っている姿が目に浮かびます。

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    2023年09月26日
  • しゃぼん玉

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    さくさく読めた。心が摩耗し人生を捨て去ろうとしていた男が今一度自分を見つめ直すまでの過程がよかった。清々しい

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    2023年08月16日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    冒頭の火災の焼死体に咬傷がのこされていた。テロ的なミステリーかと思いきや大型犬に襲われて命を奪われる事件が勃発する。孤高の女刑事が理不尽な男社会で抗いながら常に前を向いて闘う姿勢は読み手をひきこみます。ドラマ化されて音道貴子役は小池栄子さんが演じているようですがちょっとイメージがわきません。作品は違いますが誉田哲也さんのストロベリーナイトの姫川玲子を演じた竹内結子さんが個人的には適役で、相棒の滝沢刑事はマキタスポーツが適役ではないかと感じます。音道貴子シリーズを読破しようと思います。

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    2023年08月15日
  • いつか陽のあたる場所で

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    連作短編だった。主人公が歳上の女性と2人で助け合って生きる話。わりとハートフル。読後感がよい。社会で生きていると、こういうお節介に困惑したり、ご厚意に救われたり、噂話や無意識の差別意識に傷つけられたりするなあと思った。

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    2023年07月30日
  • 行きつ戻りつ

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    日本全国各地を舞台にした家族の物語。短編なのに色んな感情それぞれ湧いて読後は自分が旅に行ったような気持ちにさえなった。それぞれの感想はあとがきとまるで一致していたことにも驚いた。

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    2023年07月26日
  • 躯 KARADA

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    アンソロジーで短編を読んで気になってた作家さん。殺人鬼や明らかな異常者(ちょっとヤバめな人はいたけど)が出てくるわけではなく、日常に潜む狂気がほんの少しのきっかけで表出する怖さ、薄気味悪さを感じる作品集。「臍」が好きかな。

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    2023年07月12日
  • しゃぼん玉

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    ん?この本は読んだこあったかな?…章が進むにつれて数年前の深夜にやっていた映画、主人公の青年が林遣都で片田舎の婆ちゃんが市原悦子だったなあと思い出した。この二人を想いうかべながら読んだが違和感なく読むことができた。原作もそうですが脚本が素晴らしかったのかなあと感じました。

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    2023年07月08日
  • 六月の雪

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    「六月の雪』という題名
    南の国「台湾」で、降るはずのない「六月」に、目にすることのできない「雪」
    それだけで、ドラマが鳴り響く。

    主人公の成長物語に、あまり教育の場に出てこない「昭和における日本とアジア」のこと。

    太平洋戦争が終わるまで「日本」であった地域「台湾」
    最近話題になった、同時期の朝鮮半島を描いた『パチンコ』とこの本を比べてしまうと、日本人作者のせいか、どことなく日本人の身勝手な“甘さ”が、目についてしまう。

    ひとつ、間違えてはいけないこと。
    中国にも、韓国にも、ロシアにも、マレーシア、インドネシアにも、親日家がいて、嫌日家がいる。
    そしてどちらでもない「無関心」が、本当は大多

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    2023年06月28日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    身を粉にして働いても、いっこうに作物が実ることのない極寒の地オベリベリ(帯広)。
    人の心をわかることができない依田さんや、大酒飲みの勝にいらいらする。横浜にいればカネは一般人以上にハイカラな生活ができていただろうに。

    しかし、この晩成社のおかげで、今日の十勝地方があるのであり、長い意味で大器晩成であった。

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    2023年06月20日
  • いちばん長い夜に

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    ハコちゃん綾さんシリーズ3弾。
    読み進めるにつれて、面白くなった。
    1冊目は、なんかはこれという展開もなく、淡々と読んだ感じだったけど、2冊目は、地味ながらもいろんな事件?が起こって引き込まれた。
    それで3冊目は、震災の話が出てくるなんて予想外でら、しかも超リアルだと思ったら、実体験を元にかかれていたかとは…

    説得力の違う表現に引き込まれたのも、もちろんだけど、それでも、そこからの南くんの登場がなんとも言えず切なさが増して、良かったなぁ。

    綾さんの最後の告白や、ニコイチだった2人が
    それぞれに想い合いながらも、別の人生を辿っていく結末だけど、なんとも暖かな読後感だった。

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    2023年05月28日
  • 晩鐘〈中〉 新装版

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    ネタバレ

    風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
    母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
     レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。
    被害者(真裕子)の家族は少しずつ日常を取り戻している。が、主人公はどこか心が壊れてしまい、母親の死の現実を乗り越えられないでいる。
    父親や姉はそれぞれパートナーをみつけ、新しい人生をスタートさせている。彼らの心理描写は余り描かれないが、真裕子と同じ様にうちひしがれ乗り越えられたのだと思いたい。
     主人公の母親が殺害された事実を知る記者(建部)との会合が主人公の人

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    2023年05月21日
  • 晩鐘〈上〉 新装版

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    ネタバレ

    風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
    母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
     レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。

     加害者の子供(大輔と妹)達は、祖父母の家で暮らし、父親が殺人犯である事は知らない。
     母親も事件後、生活が大きく変化し、実家に子供を預けたまま。
     少年はとても大人びており、少しずつ運命に導かれていく。
     彼の描写は何処か危なっかしい。既に身体は大人と同様であり、周囲から少し際立っている。
     少年の葛藤描写は少ない(葛藤というか、心理描写はたくさんある。)が、描

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    2023年05月21日
  • 風紋 下 新装版

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    様々な目線から描写された真実。
    色々と感じる部分があり、被害者、犯人の家族、様々な物が壊れて行く様をありありと見せつけられた様に思う。 
     通常ミステリーは犯人が誰という部分に注目が集まり、真犯人が捕まれば、被害者の周辺は前向きである事が多い。しかし、実際は永遠に心に蟠るものがあるはずだし、犯人の家族や友人などにも心情的な変化が起こる筈だ。
     今作はそういったある意味タブーの部分をフォーカスしたサスペンスが強い作品だったと感じる反面、少し人物や世界観がのっぺりしている様に思ってしまった。

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    2023年04月29日
  • 風紋 上 新装版

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     初めて読んだ乃南アサの作品でしたが、衝撃的。
    被害者の家族目線で進むストーリーですが、あまりこういった描写の作品に出会わなかったので、引き込まれてしまった。
     母親が殺され、一変する世界観、女子高生の生き方、殺人事件の被害者の家族である事のレッテルを貼られ(被害者が更に追い込まれて行く描写)、一体何が解決で何が救いなのかについて、作者が疑問を投げているように思う。
     下巻でどの様な結びになるのか気になり、主人公たちにどうにか希望のあるストーリーであって欲しい。
     

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    2023年04月29日
  • 来なけりゃいいのに

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    かなり好きだった。
    プライドの高い女や報われない女達。
    世にも的ホラー的要素もある話などもありバラエティに富んでた。

    お気に入りは「最後のしずく」「春愁」と表題作

    時代背景は古いけど、どこまで行ってもこういう女達は変わらずいるのだと思った。逆もまた然りで男もそうなんだろうな

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    2023年04月29日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道貴子のシリーズ
    短編集。あんまり短編って好きじゃないんだけど、全てに音道貴子が出てるくるから嫌じゃなかった。
    短編というより時系列も繋がってるので、いろんな事件が次々と起きてるだけみたいで良かった。
    最後の滝沢刑事と乃南アサさんの対談も面白かったー。

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    2023年04月23日