乃南アサのレビュー一覧
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購入済み
さらっと読めました
乃南さんの新作に久しぶりに手が伸びました。
あらすじを読んでみて、内容が重そうではなかったので。
昔、音道貴子シリーズを読んで女性警察官ものに共感するようになりました。他の作家さんの女性刑事ものもいろいろ読んできました。しかしこのごろは、昭和から平成にかけての女警の覚悟みたいなものの重さに、読むのにも覚悟がいるようになってしまっていました。
でも、この作品はそうでもないらしいと読んでみました。その通りで、さらに令和のこの時代の夫婦の姿が見えてきて、興味深いものがありました。自分と似たような年取った親を抱えた夫婦、子どもたちと同じ年頃の若い夫婦、刑事ものと夫婦ものの二本立てがうまく織りな -
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「六月の雪』という題名
南の国「台湾」で、降るはずのない「六月」に、目にすることのできない「雪」
それだけで、ドラマが鳴り響く。
主人公の成長物語に、あまり教育の場に出てこない「昭和における日本とアジア」のこと。
太平洋戦争が終わるまで「日本」であった地域「台湾」
最近話題になった、同時期の朝鮮半島を描いた『パチンコ』とこの本を比べてしまうと、日本人作者のせいか、どことなく日本人の身勝手な“甘さ”が、目についてしまう。
ひとつ、間違えてはいけないこと。
中国にも、韓国にも、ロシアにも、マレーシア、インドネシアにも、親日家がいて、嫌日家がいる。
そしてどちらでもない「無関心」が、本当は大多 -
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ハコちゃん綾さんシリーズ3弾。
読み進めるにつれて、面白くなった。
1冊目は、なんかはこれという展開もなく、淡々と読んだ感じだったけど、2冊目は、地味ながらもいろんな事件?が起こって引き込まれた。
それで3冊目は、震災の話が出てくるなんて予想外でら、しかも超リアルだと思ったら、実体験を元にかかれていたかとは…
説得力の違う表現に引き込まれたのも、もちろんだけど、それでも、そこからの南くんの登場がなんとも言えず切なさが増して、良かったなぁ。
綾さんの最後の告白や、ニコイチだった2人が
それぞれに想い合いながらも、別の人生を辿っていく結末だけど、なんとも暖かな読後感だった。 -
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ネタバレ風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。
被害者(真裕子)の家族は少しずつ日常を取り戻している。が、主人公はどこか心が壊れてしまい、母親の死の現実を乗り越えられないでいる。
父親や姉はそれぞれパートナーをみつけ、新しい人生をスタートさせている。彼らの心理描写は余り描かれないが、真裕子と同じ様にうちひしがれ乗り越えられたのだと思いたい。
主人公の母親が殺害された事実を知る記者(建部)との会合が主人公の人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。
加害者の子供(大輔と妹)達は、祖父母の家で暮らし、父親が殺人犯である事は知らない。
母親も事件後、生活が大きく変化し、実家に子供を預けたまま。
少年はとても大人びており、少しずつ運命に導かれていく。
彼の描写は何処か危なっかしい。既に身体は大人と同様であり、周囲から少し際立っている。
少年の葛藤描写は少ない(葛藤というか、心理描写はたくさんある。)が、描