乃南アサのレビュー一覧

  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    人は嘘をつく。
    その中から真実を見つけださないといけない。
    子供が振り回されてかわいそうだ。
    「キツネ」「はなむけ」が好き。
    特に「キツネ」の子供の気持ちが痛いほど分かる。

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    2024年01月10日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    警視庁刑事部捜査共助課に勤務する2人の女性を軸に指名手配犯を捜査する逮捕劇。

    「見当たり捜査班」で4人1組のチームで動く、川東小桃。
    けっして派手さはないのだが、「目元」だけで動く人の中からひとりを見つけるのは容易ではなく、集中力が必要。
    見当てたときのゾクゾク感、快感なのか武者震いなのか身体中の血液がすごいスピードで巡る感覚は、たまらないんだろう。
    待つ、ひたすら待つ、、、

    頭の中でスーパーの鮮魚コーナーで流れている
    サカナ サカナ サカナ
    サカナを食べると〜

    読みながら思わず口にしてしまう…

    「広域捜査共助係」でペアを組み動くのは佐宗燈。
    粘り強く地道な捜査で、気づかれることなく張

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    2023年12月17日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    切ない話ばかり。
    コロナまっただ中のお話で、時代の背景を読んでいるとあの頃の閉鎖的な恐ろしい状況を思い出して震えた。
    なんかいろいろ身につまされる話ばかりだったし、週末の楽しい夜に読むモノではなかった…。

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    2023年12月09日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    連作7話。それぞれの挿話は完結している。家裁調査官という日常接触のない人の活躍ぶりが窺えて新鮮。感情的になっている人が相手で、プレッシャーとストレスが溜まるだろう。だが、人のためになっている事が実感できることも確か。小説としては、微笑ましい場面も交えながら進んでいくので読む側は疲れなかった。ストーリーは、最後の「はなむけ」がよかった。2023.12.8

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    2023年12月08日
  • 悪魔の羽根

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    ネタバレ

    全体を通して、四季がテーマの短編集でした。
    こういう何かテーマに沿って書かれている小説というのが好きで、発想が面白いなーと楽しませて頂きました。

    「はなの便り」
    後ろのあらすじを読んでネタバレを食らってしまい、あまり楽しめなかったのが残念でした。

    「はびこる思い出」
    何が隠されているのかワクワクしながら読めました。強かな主人公だな…と感心しました。

    「ハイビスカスの森」
    ホラーチックだけど、ほっこりハッピーエンドで良かったです。
    幼い頃の記憶って、印象深いところだけ残ってたり改竄されてたりしますよね。
    ちゃんと真実を確かめて、トラウマ解消できて良かったです。

    「水虎」
    最後ゾワッとしま

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    2023年12月07日
  • 来なけりゃいいのに

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    この出てくる女性たちがリアル!
    嫌だな~この感じ!と思いながら
    自分は大丈夫かな?と不安にもなる感覚。

    読みやすくて好きなタイプだった。

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    2023年11月29日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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     何年かぶりに乃南アサ作品を読みました。私の中で印象に残っている本は、「凍える牙」「しゃぼん玉」「いつか陽のあたる場所で」かな。シリアス系もほんわか系もどちらも面白いですね。
     相撲好きが有名です(もちろん観戦が)が蔵前国技館にも足を運んでいたようです。
     「雫の街」は女性家庭調査官の庵原かのんから見た人間模様の短編集です。記憶喪失、離婚、親権、不倫、相続他、様々な問題と向き合いながら、人間の悪いところと良いところのバランスをとっていく仕事なのかな。私だとちょっとメンタルをやられてしまいそうな大変な仕事ですね。
     今も平和的解決のために実際に調査官として働いている方々に心からエールを送ります!

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    2023年11月23日
  • ドラマチック チルドレン

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    感想
    子供達は本当は何を求めているのか。生徒と教師ではない。仲の良い上級生。目線を合わせて、立場に立って。でも時には厳しさも求められる。

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    2023年11月15日
  • いつか陽のあたる場所で

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    音道貴子シリーズ以来、しばらくぶりでの乃南アサさん小説。

    これもシリーズということですが、警察に捕まってしまったほうが主人公の二人とは、意表を突かれます。ひとりは殺人、他は昏睡泥棒の罪!!しかも刑期を全うして社会復帰中という設定。逮捕歴を他人に秘して、谷中という古き良き時代の下町風情での生活。

    ぶっちゃけ更生生活…。どうなることか、でも、そんな緊張感ある日々をさらりとまじめかつ、哀愁をこめ、ユーモアぶくみによく描けていますので、二人に感情移入バリバリです。乃南アサさん、ほんとうまいですね。

    シリーズ2~3が楽しみに。こういう時、遅れて読むのは利点があります。すぐ続きを読めますから。

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    2023年11月13日
  • 六月の雪

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    ネタバレ

    台湾に興味を持ってば、なるほどと思うことも多い。ただ流し読みには適さないほど、頭を使う必要はある。それだけ読み応えはあると思います。
    最後の唐突な別れは、読んでいて胸を締め付けられます。

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    2023年11月05日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    警視庁捜査協助課に勤務している女性刑事の話。それぞれの仕事の内容が少し違っているが仲が良い。家庭内にそれぞれ悩みがあり事件解決にも忙しい。犯人逮捕で東奔西走する毎日は大変だ。ただもう少し犯人像に深掘りすると良かったかな?

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    2023年11月03日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

    購入済み

    さらっと読めました

     乃南さんの新作に久しぶりに手が伸びました。
     あらすじを読んでみて、内容が重そうではなかったので。
     昔、音道貴子シリーズを読んで女性警察官ものに共感するようになりました。他の作家さんの女性刑事ものもいろいろ読んできました。しかしこのごろは、昭和から平成にかけての女警の覚悟みたいなものの重さに、読むのにも覚悟がいるようになってしまっていました。
     でも、この作品はそうでもないらしいと読んでみました。その通りで、さらに令和のこの時代の夫婦の姿が見えてきて、興味深いものがありました。自分と似たような年取った親を抱えた夫婦、子どもたちと同じ年頃の若い夫婦、刑事ものと夫婦ものの二本立てがうまく織りな

    #共感する

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    2023年10月26日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    指名手配犯を追う二人の女性刑事を中心に描いた警察小説。

    一人はメモリー・アスリートと呼ばれ、秀でた記憶力と鋭い観察力を武器に手配犯を探し出す。
    もう一人は細い糸を手繰り寄せながら地道に手配犯を追う広域捜査共助係。

    過程は違えども、被疑者逮捕へ向かう情熱と努力に感服する。

    犯人逮捕に至るまでの緊迫感と確保した時の解放感。
    その落差がスリリングで楽しめた。

    女性刑事達が抱える問題も織り込まれ、仕事と家庭を両立する事の難しさに溜息が漏れる。

    緊急立ち回り情報を意味する「緊立ち」。
    終盤の大捕り物は圧巻。

    読み応え十分な警察小説。

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    2023年10月26日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    『家裁調査官・庵原かのん』シリーズ第2弾。
    前作でのかのんの勤務地は福岡家裁・北九州支部。
    そこでは少年事件を担当していた。
    シリーズ第2弾では家事事件を担当することに。

    本の帯には
    魑魅魍魎渦巻く人間ドラマ
    嘘と誤魔化しの連鎖、調停室に響く怒号、やがてこぼれ出る「家庭の秘密」
    と書かれているが
    なんともはや…、ドロッドロやん!

    だけど…、かのんはただひたすら『聴く』姿勢を崩すことなく
    ドロドロの人間関係の中から
    一筋の光をみつけ、よりよき道を切り開く努力を惜しまない。
    それはもう〈忍〉の連続。

    シリーズ第1弾よりさらに濃い内容に
    うるっときたり、それはしんどいわぁ~と思ったり。
    第3弾

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    2023年10月25日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる。

    懸命にコツコツ男社会で働く姿は・・・応援したくなる。

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    2023年10月16日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    昔よく読んだ、久しぶりの乃南アサ。簡潔な文体で、急な場面転換でも違和感なく読める。家裁の相談者は皆曲者揃いだが、最後の話しはグッとくる。

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    2023年10月12日
  • いちばん長い夜に

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    何故か東北地震のときだけすごくリアルな書き方なので驚いたけど、本当に経験されたとは。
    新しく彼氏で来たりあやさんと距離ができたり。かなり動きの多い内容だった。

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    2023年10月11日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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     「疾風はの全身は見事に躍動し、輝いていた。背中の中心から尾は黒に近い灰色、腹の方に下がるに従って毛は銀色に見える。自分をお追ってくる者の存在など、まるで眼中にもないように、一点を見つめて走っている。」

    走っている姿が目に浮かびます。

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    2023年09月26日
  • しゃぼん玉

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    さくさく読めた。心が摩耗し人生を捨て去ろうとしていた男が今一度自分を見つめ直すまでの過程がよかった。清々しい

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    2023年08月16日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    冒頭の火災の焼死体に咬傷がのこされていた。テロ的なミステリーかと思いきや大型犬に襲われて命を奪われる事件が勃発する。孤高の女刑事が理不尽な男社会で抗いながら常に前を向いて闘う姿勢は読み手をひきこみます。ドラマ化されて音道貴子役は小池栄子さんが演じているようですがちょっとイメージがわきません。作品は違いますが誉田哲也さんのストロベリーナイトの姫川玲子を演じた竹内結子さんが個人的には適役で、相棒の滝沢刑事はマキタスポーツが適役ではないかと感じます。音道貴子シリーズを読破しようと思います。

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    2023年08月15日