【感想・ネタバレ】殺意はないけど(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

高校の仲良し女子4人組。10年後――阿季子はアイドルとして活躍したあと玉の輿に乗って主婦に、由記はタウン誌編集長に、はるなは地方局アナウンサーに、玲子はぬいぐるみ劇団の団員になっていた。そして阿季子の芸能界復帰が決まると差出人不明の「贈り物」が次々と送られてくる。穴だらけの写真、ガラス片……その先に待っていたのは!? 心の闇を描く傑作サスペンス。『微笑みがえし』改題。(解説・細谷正充)

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Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて買ってみたら、まさかの平成初期作品。
30年以上前の今とは異なる日常風景もありながら、女性たちの恨みや憎しみは、今でもあるよねと納得できてしまう変わり映えのなさ。
いつの時代も女性3人集まれば、何かしらトラブルが起きてしまうものだなとしみじみ感じた。

元アイドルの阿季子は、こういう女性いるよねって嫌悪されがちな典型的なタイプ。
自分が良ければなんでも思ったことを口から出しちゃえる軽く毒を吐ける人間である。
毒が蓄積されていった3人の殺意はない憎悪が凄まじかった。
まさに、毒をもって毒を制す。
殺意はないけど、痛い目に見てほしい。
でも、本人が痛い目だと思ってないと意味ないよね。
なんとも言えない現実的なモヤモヤが残った。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

仲良しグループの中で、それぞれが静かに恨みを持って、静かに陥れていく。
殺意はないけど。
あるある、殺意はないけど、どうにかして不幸になってほしいってこと。
女子のグループなんて、こんな執念が渦巻いてるよね。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

“女”の嫌な部分を煮詰めたようなお話。
表面上は仲良くしても、内心は相手を馬鹿にし見下しつつ、嫉妬し蹴落としたいと考えている。
殺意はないけど恨みや憎しみはある。
物語の時代は1991年。
携帯電話やSNSがなかった時代だからこその話だと感じました。

0
2025年11月30日

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