乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    タイトルにもなっている音道貴子とは、『凍える牙』以来、久しぶりの再会となる。滝沢とのコンビもどうやら健在のようである。
    本編は上下巻に分割されているから、上巻だけでは事件の全貌はまだつかめない。むしろ滝沢と音道が、互いに相方をどう感じているのかという描写を楽しませてもらった。互いが相手を評する言葉は、しばしばとても手厳しい。しかし、その厳しい言葉は互いに相方をリスペクトしている、というところが根源的にあり、それゆえの評言だと感じる。そう思わせる書き方は、著者乃南氏の面目躍如たるところであろう。
    上巻においては、二人の捜査範囲はまだ限定されているが、物語の進行速度はとてもよい。つまり読みやすいス

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    2019年07月04日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    短編小説はあまり好きではないのだが、乃南氏の作品は、短編も読み応えがある。わずか数ページの掌編でさえ唸らせる。とても良い一冊だった。

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    2019年07月01日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    6月-2。4.0点。
    戦後直後。母以外の兄弟が死に、二人きりに。
    英語の話せる母が、強く戦後を生き抜いていく。
    主人公の娘は、翻弄されながら生きていく。

    面白い。さすが乃南アサ。
    強い女性と、その娘。後半、友との再開に感涙。
    そこから一気読み。主人公の成長がとてもよく分かる。

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    2019年06月04日
  • 地のはてから(上)

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    明治の終わり~大正にかけて、北海道開拓に赴いたある家族、という設定の物語。当時の暮らしや北海道の生活、アイヌの人々の知恵などが物語の中にほどよく散りばめられており、読みやすい。
    最初は開拓に巻き込まれた母親目線で、そのあとは北海道で育った記憶しかない娘の目線で描かれる。北海道の山の生活しか知らない彼女の都会へのあこがれや自然への思い入れが豊かに描かれており、面白い。
    北海道開拓の歴史やアイヌの人々の温度感を小説のなかで学べ、人の一生についても考えることができる一冊。下巻も楽しみです。

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    2019年05月13日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    R様オススメ本。音道刑事シリーズの短編集。
    なかなかにしんどい事件の数々に読みながら眉をひそめてしまうこともしばしば。
    また、機捜ということもあって、事件解決まではいたらないという話も多く、もやもやして終わる話も多い。
    それなのにすごく面白かったと思えるのは、音道さんの人間性みたいなもののおかげ?とも思ったり。
    なお、鎖を以前に読んでいて良かったと思う。
    まだ音道シリーズの短編集で未読のものもあるのでそれも楽しみです。

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    2019年04月25日
  • 結婚詐欺師(下)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    練習場で橋口に声をかけられた江本美和子は、その強引な誘い方に驚くが、結局デートに応じる。一方、阿久津らの捜査から松川と橋口が同一人物であることが判明した。だが被害者の中にかつての恋人、美和子がいるのを知り、阿久津は愕然とする。あのしっかり者の彼女がなぜ…。橋口と被害女性、そして阿久津の心模様を丹念に追い、現代の結婚観を浮き彫りにした傑作サスペンス。

    詐欺師の考えてる事がもうどうしようもなくあかんたれで情けない。だからこそ騙されてる女性に目を覚ませ!と言い続けながら読んだ。カツラだし…。更に阿久津が女々しすぎて違う意味イラついた。

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    2019年04月15日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    さらっと読める短編集。超短編が好きでした。ピンポン、内緒、早朝の散歩がきらっとした一瞬を切り取って好き。
    なぜか表題作が一番読んでいてだるい感じがしてしまった。

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    2019年03月26日
  • ライン

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    載せるのをサボってたので読んだのは随分前になるが、面白かったーー。まんまと騙された。よかった、騙されてて。
    子供に読ませたい。

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    2019年03月01日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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    長編かと思ったら短編集でした
    4編収録
    土門功太朗刑事のお話
    4編の時系列が前後してるのがいまいち
    内容はそれぞれ楽しめましたけど

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    2019年01月13日
  • 暗鬼

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    「家族とは、ひとつの宗教である。」

    かつてこんなにも的確な解説文があったかね?
    言わばこの全国至る所にある宗教団体に人は知らない間に属してて、信仰して崇めてこれがあたかも当たり前のように生きていくんですよね


    「本当の家族になる」「立派な家族の一員になる」読み終えたらこの言葉たちが途端に鳥肌立つくらいには気持ち悪くて気味が悪くて綺麗な言葉なのに不気味。というのもこれは私がまだ結婚なんてしていなくて、無宗教だと思って今日まで生きていたからなのでしょうか。あらやだ「本当の家族」になれてないんだわ。

    でもそうだよね、彼氏と結婚を考えている友人が言ってたんです「結婚って当人じゃなくて家族と家族が

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    2019年01月11日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    絶体絶命の貴子のピンチを救ったのは「凍える牙」でコンビを組んだいけ好かない中年刑事。
    最後まで手に汗握るストーリーでした。
    「凍える牙」を読んでからでないとこの面白さは伝わらないと思う。

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    2019年01月02日
  • 風紋 下 新装版

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    高校生と浪人生、二人の娘を持つ母親が殺害された。数日後に犯人として、浪人生の元担任教師が逮捕された。不倫の末に、殺害に至ったとされ、一旦は犯行を認めたものの、凶器が発見されないまま裁判が始まる。公判で、被告は犯行を否認、弁護士は冤罪により勝訴できると考えた。

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    2018年12月02日
  • 結婚詐欺師(上)

    購入済み

    のぞき見🎵

    ちょっと、噂話をドキドキしながら、実態を聞いてる気分。リアルだったり、リアルじゃなかったり、私なら引っ掛からないわと思いながらも、とても楽しく一気読みでした。

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    2018年11月19日
  • すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選―

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    乃南アサ短編傑作選 第3弾

    ・すずの爪あと
    ・こころとかして
    ・寝言
    ・僕のトンちゃん
    ・指定席
    ・出前家族
    ・向日葵
    ・氷雨心中
    ・秋旱
    ・Eメール
    ・水虎

    「すずの爪あと」のみ小説新潮への執筆作品。

    あとは氷雨心中、花盗人、団欒、悪魔の羽根、行きつ戻りつ。

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    2018年11月18日
  • 行きつ戻りつ

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    旅の情景と主婦の心模様を描いた短編12作。

    ・姑の写真(秋田・男鹿)
    ・一粒の真珠(熊本・天草)
    ・微笑む女(北海道・斜里町)
    ・最後の嘘(大阪・富田林)
    ・青年のお礼(新潟・佐渡)
    ・母の家出(山梨・上九一色村)
    ・湯飲み茶椀(岡山・備前)
    ・姉と妹(福島・三春)
    ・Eメール(山口・柳井)
    ・越前海岸(福井・越前町)
    ・泣き虫(三重・熊野)
    ・春の便り(高知・高知市)
    ・解説 立松和平

    全て主婦が主人公で、妬み、嫉み、後悔、悲壮、喜び、怒りと様々な感情を抱え、その地を訪れ、情景に癒され、あるいは改心し、情を深くする。

    旅の一面を切り取った作品。

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    2018年11月18日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    乃南アサ短編傑作選 第1弾

    ・くらわんか
    ・祝辞
    ・留守番電話
    ・青空
    ・ははの便り
    ・薬缶
    ・髪
    ・おし津提灯
    ・枕香
    ・ハイビスカスの森
    ・最後の花束

    主に若い女性の狂気、妬み、嫉みがテーマのサスペンススリラー。

    女性の執念深さに、男性はゾッとする読後感。

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    2018年11月18日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    乃南アサ短編傑作選 第2弾

    ・岬にて 書き下ろし
    ・今夜も笑ってる
    ・ママは何でも知っている
    ・母の家出
    ・鈍色の春
    ・脱出
    ・泥眼
    ・春の香り
    ・花盗人
    ・微笑む女
    ・はびこる思い出
    ・湯飲み茶碗
    ・愛情弁当
    ・悪魔の羽根

    女性の心理描写の短編が盛りだくさん。

    「脱出」が一番好きだな。

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    2018年11月18日
  • 暗鬼

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    一つの家族のサスペンス。

    東京・小金井の大家族の志藤家に嫁いだ法子。

    夫である和人をはじめ、父・武雄、母・公恵、知的障害の弟・健治、妹・綾乃、祖父・松造、祖母・ふみ江、そして98歳になる曾祖母・エイの9人家族の一員となる。

    法子は手厚いほど歓待され、順調に新婚生活が2ヶ月が過ぎた頃、志藤家の借家に住む本庄屋家が心中してしまう。

    身寄りのなかった本庄屋にかわって、葬儀を取り仕切る志藤家であったが、深夜に法子以外の家族が密談の場に遭遇し、家族が事件に関わっているかもしれないと疑心暗鬼になる。

    濃密な接触をする弟妹、不気味な曾祖母、花壇に生える怪しい植物・・・

    徐々に狂気な家

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    2018年11月15日
  • 花盗人

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    ・薬缶
    ・寝言
    ・向日葵
    ・愛情弁当
    ・今夜も笑ってる
    ・他人の背広
    ・留守番電話
    ・脱出

    上記8作の短編集。

    それぞれゾッとする所がありますが、個人的には「愛情弁当」が一番ゾッとしました。

    乃南さんは短い文章で読者を引きこませるのがうまいですね。

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    2018年11月12日
  • 結婚詐欺師(下)

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    ネタバレ

    とりあえず、江本美和子が現れてからの、刑事阿久っちゃんの荒れっぷりにはドン引き。 しかし、最後には、ずっと相手にされなかった美和子に、正面から立ち向かい、言いたいことが言えてよかった。その結果、橋口逮捕につながったのだから。 橋口は、逮捕されても反省の色無なく、というラストもさもありなん。 とりあえず、口の上手い男には要注意という教訓になった本であった。

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    2018年10月22日