乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    人間関係の複雑さ、人の愚かさなどの短編集。
    過去にペアを組んだ滝沢刑事との話もあって、面白かった。

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    2021年01月02日
  • 結婚詐欺師(下)

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    阿久津刑事の学生時代の元カノ・江口美和子が詐欺師の松川/橋口に引っかかってしまうことで話が大展開。上巻では気になった30年間の世の中の変化は全く気にならなくなるほどの面白さ。カツラの詐欺師の松川はスジが通った遊びっぷり。根っからの犯罪者が更生するはずがないまま牢屋送りに。主人公の阿久津は元カノとの距離感に悩んで酒に溺れてグダグダだけど、実は良い女房に支えられているというシチュエーションが上手に書かれていた。

    オーディブルで通勤途上のチャリ、夜の散歩をしながら聴了。

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    2020年12月20日
  • 不発弾

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    ミステリー短編集。
    どの話もすき。どんどん吸い込まれていく。

    『かくし味』
    『夜明け前の道』
    何年経っても忘れられない。

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    2020年12月13日
  • ボクの町

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    この本が本当に大好きで何回も読んでいます。
    主人公の心境が鮮やかに描かれていて、心地よいというか、引き込まれてしまいます。
    読み終わった後は登場人物ロスになります。

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    2020年08月30日
  • 晩鐘〈下〉 新装版

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    ネタバレ

    被害者遺族だった真裕子が少しずつ幸せへと向かう中、
    加害者の家族はどんどん不幸の方へと向かっていく。
    結果、主婦殺しの高校教師は、
    その息子の姿を持って己の罪深さを、心底悔いるのだが、
    それは何ともつらい結末でした。

    加害者家族も、被害者家族も、
    どちらの家族もある意味、事件の被害者であり、
    それはどこまでも、どこまでも、死ぬまで苦しめるという事を、
    改めて感じた作品でした。

    心の繊細な動きの描写は、
    さすが乃南アサさんと言う感じでした。

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    2020年08月11日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    戦争は戦争中はもとより戦後も国民に多大な苦しみを与え続けた。戦後、残された女、子供は様々な生き方を選ばなければならなかった。鈴子の母つたゑは自分と娘が生き抜いていくために今までとはがらりと違うしたたかに生きていく道を選ぶ。つたゑにはそんな才能も強さもあった。14歳という多感な時期であった鈴子はそんな母に反感を覚えながら次第に母を理解し、一人で強く生きていくことを教える母に感謝するようになる。
    鈴子の友人勝子の母は焼け野原となった東京にとどまり、爆発で腕を失った勝子を看ながら貧乏な苦しい生活を送るが鈴子との出会いをきっかけに熱海に行きまもなく事故で亡くなる。
    まだ自立していない子供の人生は親の考

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    2020年05月21日
  • 涙(下)

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    涙の真相

    突然、目の前から消えた婚約者を探し求め各地を訪れ、ついに「地の果て」にたどり着いた女性。そこには、変わり果てた姿と昔から変わらない姿の両面を持った婚約者が暮らしていた。この「地の果て」でようやく愛する男性と再会することができた女性の「涙」を感じる瞬間。乃南アサさんの「地の果て」を表現する情景は透明感と寂寥感が目の前に広がり、さらに読みたくなります。

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    2020年04月28日
  • 涙(上)

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    人生の幸せを追い求める姿とは

    突然、目の前から消えた婚約者。その理由と真相を追い求める女性。この女性のひたむきな姿に心打たれます。しかし、その前途には、追っても追っても、追いつくことができない現実があり、女性から逃れようとする男性の姿が見え隠れします。一体、この真相はどこにあるのか。さまざまな人物が交錯する物語が展開し、巧みな時代背景とともに追い求める女性の心を深く表現した作品。

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    2020年04月28日
  • あなた(下)

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    「あなた」の実体は愛?

    上巻から続いて、少し鳥肌を立てながら一気に読破。「あなた」の実体は愛っだのか?それとも人を愛するばかりに狂ってしまった魂なのか?人を愛することに対して正直でありたいと思うと同時に人を愛する心を持つことは難しいと感じる作品。最後は少しホラーの要素も感じられましたが、あっという間に作品に没頭していました。今回も乃南アサさんに感謝。

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    2020年04月19日
  • あなた(上)

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    「あなた」と呼ぶ実体は?

    乃南アサさんの作品は登場人物の表現が豊かで、読み進めるうちにいつの間にか作品の中に引きずりこまれていきます。しかし、この作品は最初から何か違う。「あなた」と呼ぶ見えない登場人物が漂っていて、これは一体何なんだろうと。「あなた」と呼ぶ実体は一体何?単にゆるい恋愛小説ではない何かが待ち受けている予感がします。

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    2020年04月19日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    戦時下、父やきょうだいを亡くし、母親と2人で東京で暮らす二宮鈴子。彼女の14歳の誕生日、昭和20年8月15日水曜日、戦争は終わり、日本は敗戦国となった。混乱する社会の中で、母子2人のサバイバルがはじまる。

    戦争以前、女は家庭に入り、男たちを陰で支えるだけだった。しかし、敗戦国となり、多くの男手を失った日本では女たちも自立しなければならない。在日米軍の手足となる者、性を商売にする者、小料理屋、女中、キャバレー。男は女を守れなくなった日本で、奮闘する女たち。その一方で女が働くことを嫌悪する古い価値観を持つ男女もいる。

    鈴子の母は英語を知っていたおかげでアメリカ軍の慰安婦施設の通訳として働くこと

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    2020年04月12日
  • 不発弾

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    さすが乃南アサさん。短編集ですべてがいい!と思える本はなかなかないのですが、この本はどの話も面白かったです。黒かったり、ほろっとする話だったり。

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    2020年03月31日
  • 禁猟区

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    警察庁の監察を行う部署に務める婦警沼尻いくみと、監察対象になった警察官たち。

    詐欺を働き手に入れたお金をホストに使った若山。
    息子の病を直した自然食品を、暴力団に教えた結果、暴力団の悪事に手を貸すことになってしまった風祭。
    時効間近の事件を追いながら、警察内部の秘密情報をマスコミに流していた小池。
    ストーカーに追われる沼尻と、沼尻の元交際相手内野。

    実際にあっては困るけど、ありそうと思わされる話ばかり。
    警察官も人間ですから、欲に流されることはあるとは思いますが、悪を正す番人である自覚を持って欲しいと願います。

    風祭の件は、少し可哀想に感じました。

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    2020年03月11日
  • 結婚詐欺師(下)

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    さすが乃南アサさん!

    とても面白かった。上下巻一気に読めました。文章力が素晴らしいのでしょうか、飽きることが全くなく、テレビドラマか映画を観ているかのようでした。読み終わってしまったのが残念です^ - ^

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    2020年02月28日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    ネタバレ

    全体的な感想は上巻で書いたので、こっちでは無駄話w
    この小説の面白さは、とにかく地味な事件に、地味なキャラ二人(中年オヤジ&中年にさしかかった女性)のやりとりがのっかることで、人と人のちぐはぐなコミュニケーションを巧く描き出していることにあると思う。

    唯一、難癖付けるwならば、音道のキャラクター設定にちょっと違和感があった。
    こういうタイプの女性って、こういう時にそういう風に言うかなぁ?という場面が時々ある気がする。
    そういう意味では、著者にとって、この話での音道は、実はあくまで形式的な主人公に過ぎなかったりするのかな?なんて思った。

    とはいえ、この音道&滝沢のコンビの妙はすごくいいので。

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    2020年02月11日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    再読。

    14歳の多感な時期の女の子鈴子の目線で描かれる戦後の日本。
    負けた国の女達のそれぞれの生き方に、複雑な思いを感じながらも、大変興味深く読み直しました。

    鈴子が嫌悪感を感じてしまう母つたゑの生き方も、この時代にはやむを得ないもので、ある意味逞しく、羨ましくすら感じました。

    勝子ちゃんとの再会のシーンには、涙が止まりませんでした。
    勝子ちゃんと鈴子の会話、これこそが戦争で失われてしまっていた大切なものだったと思います。

    慰安所をテーマにしている部分で、語られることの少ない作品かもしれませんが、素晴らしい作品。
    またいつか手に取りたいと思います。

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    2020年01月15日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    音道貴子刑事シリーズ、
    はらはらドキドキした。くじけない強い精神に
    応援した
    だいぶ前に読んでほとんど忘れてるけど
    夢中になって読んだことだけは覚えてる。

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    2020年01月12日
  • ウツボカズラの夢

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    面白くて、ついつい読み耽ってしまいました。
    ドラマ化されていたのを知りませんでした。
    もっともっと小説が読みたいです。
    未芙由の生き方、その他登場人物の生き方、とても興味深く、楽しめました!

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    2020年01月12日
  • 氷雨心中

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    ありそうな話だが、それが恐ろしい。

    日本工芸を材にした完成度の高い面白い短編が6つ。

    「氷雨心中」
    酒蔵に落ちて、祖父が女と死んだことを知った。

    「青い手」
    事件は表に現れないまま終わるが、読後に思い当たる、
    そんな風に生活の裏から(物語の裏から)滲み出す暗い部分が、
    ミステリアスな香りを漂わせる。
    お線香はこうして作るのか、お香も。

    「泥眼」
    日本舞踊の名手に泥眼の面を頼まれた能面作家のはなし。
    女の一途な想いが、面を作ることが、二人の執念のようになって迫ってくる。

    「夜離れ」
    みな女心の妄執というか、こんな女にとりつかれたら男は恐ろしいだろうし、
    女は苦しいだろう。

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    2019年12月26日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    8月15日
    戦争に負けたその日からすべてが変わってしまった。

    戦後を懸命に生き抜く女たちの生活が
    14歳の鈴子を通して描かれる

    英語力を生かして進駐軍相手の通訳として働く母。
    男を利用しながら「力」を求める母に
    反発しながらも「しかたない」と無気力になる主人公

    今の80代、90代ってこんな思いをして生き抜いてきたんだなぁと改めて実感・・・

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    2019年10月17日