乃南アサのレビュー一覧

  • 暗鬼

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    乃南アサが描く人間関係や心理描写が好きです。
    『暗鬼』はそれを堪能できる、個人的には大変好みの作品でした。
    嫁ぎ先の家族の気味悪さ…
    常に人の目があり、逃げ場のない心細さ…
    主人公、法子の精神が追い込まれていく過程で、こちらのメンタルも削られます。
    ホラーではないけれど背筋が寒くなるような怖さがあり、晴れることのない疑問、やるせない鬱展開がとてもリアルです。
    続きが気になってどんどん読んでしまいました。

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    2026年10月10日
  • 地のはてから(下)

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    下巻から先に読んでしまった。北海道文学として紹介された本である。しかも札幌ではなく、知床中心である。ウトロが故郷で、小樽に女中に出されたが、暇を出されて、知床に戻ってきた。その時に幼馴染のアイヌの青年と知り合った。アイヌの小説と思ったがそうではなかった。戦中と戦後の女性の話としての小説である。

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    2026年09月26日
  • しゃぼん玉

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    親不孝で女性や老人を狙った強盗致死やひったくりを繰り返してきた伊豆見。山の中に放り出され、夜明けに老婆と遭遇しそこから2人暮らしの生活をしていく中で伊豆見が改心していく話。

    温かい食べ物やお風呂、布団が子供頃に与えられなかった伊豆見にとっては、その環境で生活させてもらえたことでそのありがたみを感じられたし、山仕事をして成果を上げヒゲ爺や老婆スマに褒められたことで成功体験を詰めたことは彼を大きく動かしたのだと感じた。自分の親と同じ状況の豊昭、心に大きな傷を負ったであろう美知と出会い、他人の気持ちを考えるという体験もして、彼の考えが大きく変わったと感じた。

    田舎の生活の中で、彼にとって必要な人生を考え直す社会勉強ができたのだと思う。彼の状態をしゃぼん玉という言葉で表現するのも納得した!彼がしゃぼん玉から生まれ変わって伊豆見として新しく人生を生き直してほしいと心から思った!

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    2026年09月03日
  • 美麗島プリズム紀行

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    台湾旅行に行く前に読んだ 読んでよかった
    日本統治時代のこと、外省人のこと、伝えないとなくなってしまうし、人によって経験・意見を持っている できるだけ多くのものを見なければいけない

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    2026年08月31日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    北海道帯広の開拓史がよく分かる。何もなく、原生林や芦や茅が生い茂った土地を手で毎日毎日開拓していったよかと思うと、今、帯広の地に立って大きな道路が通り、商業施設の建物などを見るととても不思議な信じられない思いになる。ここで、寒さや飢えと闘いながら過ごした人達がいるんだ!それがたかが150年前のことだから信じられない。開拓のこと、そこに暮らした人たちの生活、そしてアイヌ民族との関わりなど、いろんな視点でとてもおもしろく読めた一冊だった。

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    2026年08月26日
  • チーム・オベリベリ (上)

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    この本を読んだので、帯広という町を見たくて帯広に来ました。そして、こちらで記録していないことを知り、メモしています。
    小説を読み、旅する。最近はそんな旅になっています。

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    2026年08月21日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・いっちみち
    ハードな人生の先に見える光を描きつつ、それがあのコロナ禍で世界が一変する直前という……
    心がぎゅっとなりすぎて息ができなくなりました。

    ・青い手
    バキ童チャンネルから知ったリップグリップ岩永さんがYouTubeで「不気味すぎた現代文の問題」として話していたのを見て知りました。
    オーディブルで聞いてみて背筋が凍るほど面白かったのでぜひ読んでみたいと思っていました。
    クンレイコウが薫霊香だと知って余計怖くなりました。
    読めば読むほど気づいて怖くなる良い話です。
    材料として蜂蜜と梅肉が入っていることに気づいた時が一番ゾッとしました。

    ・団欒
    死体を目の前に団欒する家族の話。
    愛犬の遺体を埋めるときと女性の死体を埋める時のギャップ…
    不都合なところは一切見ないようにして、エピソードトークにできると思っているところなどとにかくゾッとしました。

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    2026年08月08日
  • チーム・オベリベリ (上)

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    なんと言っても北海道帯広の歴史を感じられる。昔の人にとって海を越えて開発がされていない北海道という未知の世界の始まりが少し恐ろしい気持ちと夢広がる気持ちとがいっぱいの物語だった。
    また、主人公のカネや学校を始めとする人情深いやりとりの模様が感じられるのもいい。

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    2026年07月14日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    戦争が終わってから、どんどん変わっていく母を
    仕方ないことと思いながらも、受け入れられない鈴子。

    搾取されない側を賢く選びとって生きていく者。
    生きていくため仕方なく身を売る女性たち。

    14歳の少女から見た世の中が描かれている。

    こんな思いを子供達に二度とさせてはいけない。

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    2026年07月12日
  • 涙(下)

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    読書中、映画を見ているようだった。

    主人公の辛い感情に共感し、婚約者を追いかけて訪ねた街の描写はまるで色つきで浮かび上がる。
    宮古島で台風に遭遇した一夜はその時の空気感まで伝わってくる。

    新しい生活を始めた元婚約者を見つけ出すための一年間余りは、主人公にとって、人間的な幅や物の見方を成長させた期間だったといえる。事件は起きないにこしたことはないが、でも、色々な世界を見た彼女はとても魅力的な人になっている。

    時代背景も適宜織り込まれていて、昭和の一時代を理解する教材としても最適。

    作者の勉強量や様々な境遇の人に向けられる視点のあたたかさに、他の作品を読むのも楽しみになった。


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    2026年06月29日
  • 風紋 下 新装版

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    上巻からの展開が予想外で被害者の関係者、加害者の関係者の人生が狂っていくさま、乗り越えようとする思いや堕落していく様子などを余すことなく描かれている。また、警察、検察、弁護士、そして加害者の視点も入り物語は二転三転する。色んな点で考えさせられるストーリーになっており読み終わった今でも悶々としている。結局分からずじまいの点がめっちゃ気になる。読者に想像させるで終わらせてほしくないが、憎めない。
    面白い作品でした。

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    2026年06月21日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    内容(ブックデータベースより)

    事件の原因は、私が探る!
    少年少女たちは、なぜ罪を犯してしまったのか? その原因を探るのが「家裁調査官」である。福岡家裁北九州支部の調査官・庵原かのんは、自転車窃盗、JKビジネス、バイク暴走、女性暴行など毎日数多くの事件に直面していた。当事者である子どもたちの声に耳を傾けるうちに、彼女はそれぞれの事件の〝深い根〟に気が付き、そして……。
    心理描写の名手が満を持して放つ、待望の新シリーズ。

    かのんが出会った少年少女たち
    田畑貴久…15歳の中学生。深夜、自転車窃盗事件を起こす。
    小林郁人…16歳。公園の池の鴨を、ボーガンで殺傷する。
    常松沙耶香…女子高校生。売春と同級生への売春斡旋を行う。
    七堂隼…17歳の職人見習い。5人に対して傷害事件を起こす。
    徳永ミゲル…15歳の中学生。無免許でバイクを暴走させる。
    高山朋樹…高校1年生。女性への不同意わいせつを繰り返す。
    岩瀬大祐…18歳。ゴミ捨て場であるものを拾ってしまい……。

    令和8年6月2日~10日

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    2026年06月11日
  • 風紋 上 新装版

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    知り合いから勧められたので読んでみたい。上巻で606ページもあり読み応えあり。ある日突然、母親が殺される話で始まり、その時、その周りの人々の思いや人間模様、葛藤などが描かれている。また、犯人側が見つかり、犯人側の周りの人々の人生の変貌や周りや世間の反応などシリアスな展開がはじまる。警察や報道関係者の動きも細かく描写されており、ウルッとくる展開も何度かあった。下巻に続くが楽しみで仕方ない。どういった展開になり多分どんでん返しがあるのだと思うと早く読みたくなる。
    話の進め方が非常に読みやすく構成されている。
    勧めてもらって良かった。

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    2026年06月07日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    どの編の登場人物からも生き生きとした感情が読み取れる。
    一つひとつ読み終える度に
    老いていても、若くあっても生き生きしている人は"心が躍っている"ことに気づいた。
    そうあるためにも、これからの人生"状況に流されず在ること"を信条にしたいな。

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    2026年06月03日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    頭をガツンとやられました。戦後すぐこんな事があったなんて。
    女性の立場が当時どのようなものだったのか、慰安婦がどのように集められたのかがよくわかりました。ショックです。
    母娘の間の葛藤の場面に息を詰めて読みました。

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    2026年05月17日
  • 6月19日の花嫁

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    予想を裏切る展開で面白かった。
    辛い記憶は忘れてしまいたいと思うけれど、それも自分の大切な財産なんだな。
    ラストは賛否両論ありそうな感じ。

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    2026年05月12日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―(新潮文庫)

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    幽霊/待ちわびて/スケッチブック/引き金/再会/キツネ/はなむけ

    家庭裁判所に出された七通の申立書
    調査官として担当するのは庵原かのん

    訓練されていて研修もあるとは言え
    人の欲望や高いプライドを聞き続けるのは
    とーーーってもつらいだろうな
    溜まった澱を何かで解しておかないと
    自分が保たないと思う

    なんて人だ! と思い 
    辛かったね と共感する
    そしてホロッとして 最後に泣いて ホッとした

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    2026年04月26日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    阿季子を害しようとしたのは誰か?というサスペンスものを読んでいると思っていたのだが、阿季子がどれだけ幼馴染たちの反感と恨みをかっていたのか、という話になっていた。こわいこわい…

    第1話 この前の同窓会で阿季子と喧嘩した由記だったが、北海道から新居を祝うためにやってきた。阿季子の家にちょうど荷物が届いた。阿季子のパネルの顔に穴がたくさんあけられているものや、阿季子を模った人形の顔がくり抜かれているもので、阿季子はないてしまう。

    第2話 由記はCAになれず、地元小樽の銀行に就職して、地元の人と結婚して年子の子供をふたり産んだ。北海道まで阿季子がやってきて、小樽のグラスで商売を始めると言う。

    第3話 玲子は阿季子にクリームを送った。最初は反応が出てぶつぶつとか皮が剥がれるとかがあるけれど、最終的に肌がツルツルピカピカになるものだという。なんとお値段10万円。修学旅行でスカウトマンは玲子ではなく阿季子をスカウトした。玲子は阿季子が整形に興味がわくように会話をたきつける。

    第4話 はるなは阿季子の夫と恋に落ちていて、そのため阿季子が怖がるように顔に穴のあいたパネルや人形を送ったのだった。はるなは札幌放送のアナウンサーをしている。

    第5話 阿季子の浮気がスッパ抜かれた。その頃、阿季子は美容整形の病院で手術を受けていた。朝の顔としてテレビに返り咲く話もなくなった。

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    2026年04月06日
  • 結婚詐欺師(下)

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    かなり面白い。警察が絡まなくても十分面白いのに、スリルがマシマシである。

    橋口こと松川には尾行がついている。ジュエリーデザイナーのゆかりと、キャリアウーマンの江本美和子が今のカモだ。刑事たちにはどうやって女達を見つけてくるのか、不思議である。橋口かつ松川は月40万もする賃貸マンションに住んでいた。

    捜査班は盲腸の痕と、火傷痕を確認して、松川が橋口だという証拠を得る。最近の橋口はゆかりに結婚を迫られ続けてちょっと疲れていて、土地持ちの未亡人千草が情緒不安定だった。

    松川の最初の結婚相手は、恋愛結婚だった。その頃は割とちゃんと働いていたけれど、勤務先でお金を盗んで刑務所に入った。次に会った時には変わり果てていた。二番目の結婚は結婚詐欺被害者。今の妻が三番目になる。それも先程離婚した。

    一番新しい被害者の美和子は、捜査員の阿久津の元カノだった。悩んだ末に美和子に接触するが、逮捕状がでるのはまだ数ヶ月先だった。本当のことは言えない。だがその男との結婚はやめておけと言ってしまったことで、かえって美和子の婚約を後押ししてしまう。

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    2026年04月03日
  • 結婚詐欺師(上)

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    私は自分は結婚詐欺になど引っかからないと思ってるし、そういう案件に当たったこともないのだけれど(詐欺という犯罪にはそういう人が引っかかるらしいのだが)なんだかとても参考になります。主人公の橋口さんは仕事ができる…こういう人達って友達いるのかなぁ…
    どうでもいいけど、結婚したことがない人が、ウェディングに詳しすぎるのはやはり怪しくないですかね。

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    橋口は疲れたような表情をしていた曽田に目をつけていた。今日もパーティーだと言って、ネクタイを選んでもらった。ピアジェの時計をそれとなく見せつけ、独身アピールをして、食事の約束をとりつける。

    橋口は小料理屋まきのおかみ、登与子を口説き、千草には歌舞伎をキャンセルさせて、夕方に会う約束を取り付けた。名簿にわかるデータを書き込んでいく。その上には吉田とあり、電車に飛び込んで亡くなっていた。

    一方、小滝橋警察署知能犯捜査係の阿久津は財産を騙し取られたという山崎という女性の相談に乗っていた。山崎はクラブでホステスをやっていた。橋口の名刺にある会社も大学非常勤講師も嘘っぱちだった。式の日取りを決めてくれないと詰めたら連絡がなくなった。両親に挨拶には来たらしい。

    詐欺罪は刑法二四六 人ヲ欺罔シテ財産ヲ騙取シタル者ハ十年以下ノ懲役ニ処ス

    とありその「欺罔」の証拠を掴むのが難しい。だが手口からしてプロなのではないかと印象を得た。

    橋口は2回目のデートで曽田理恵にネックレスを渡す。しつこくポケベルを鳴らす登与子は叱り飛ばす。自称橋口雄一郎を被疑者とする特別捜査本部がたった。都内にもう2件被害者が存在、電車に飛び込んで死亡した郵便局員と幼稚園教諭だった。捜査班がしなくてはならないのは、橋口を名乗る人物が誰なのか、そのためには手口捜査と遺留品捜査が必要になる。ハガキから指紋と筆跡をゲットできた。

    登与子が200万円ねだってきた。厨房を直したいらしい。橋口の目がまん丸になる。登与子には10万円出してもらっていたが、ビックリだ。いっそのこと全部キレイにしたらどうだと提案。橋口の知り合いなる人を紹介することになる。刑務所で一緒の臭い飯を食った仲だ。
    一方で曽田理恵の貯金はどうやら尽きたようなので、シカゴに行くという電話を入れる。合計390万。

    前科があったために、指紋から橋口をなのる者が、松川学42歳とわかる。犯罪歴13件。妻がいた。松川澄子。生活保護を受けている。夫のことは知らないと言った。どこに住んでるかも知らない。お金がない時だけ現れる。

    ムショ仲間をあたることになったが、これがビンゴ。後をつけ、松川学こと橋口雄一郎にたどりつく。

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    2026年04月03日