乃南アサのレビュー一覧

  • マザー

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    母と言う立場の女性の5つの短編集
    嫁や姑と言う立場にもなる。
    怖いけどわかる気がする。
    女は母になると強くなる(◞‿◟)
    続編が出たら是非読みたい!

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    2025年12月12日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    タイトルに惹かれて買ってみたら、まさかの平成初期作品。
    30年以上前の今とは異なる日常風景もありながら、女性たちの恨みや憎しみは、今でもあるよねと納得できてしまう変わり映えのなさ。
    いつの時代も女性3人集まれば、何かしらトラブルが起きてしまうものだなとしみじみ感じた。

    元アイドルの阿季子は、こういう女性いるよねって嫌悪されがちな典型的なタイプ。
    自分が良ければなんでも思ったことを口から出しちゃえる軽く毒を吐ける人間である。
    毒が蓄積されていった3人の殺意はない憎悪が凄まじかった。
    まさに、毒をもって毒を制す。
    殺意はないけど、痛い目に見てほしい。
    でも、本人が痛い目だと思ってないと意味ないよ

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    2025年12月02日
  • 紫蘭の花嫁

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    ネタバレ

    複数視点で場面が細切れになって描写されます。追われる人、追う人、殺人者など視点が細切れになり、どの人がどういう関係なのか、整理しながら読み進める必要があります。
    途中からそれぞれの視点の関連性を感じさせ、最後には点と点がつながっていくところが素晴らしいです。殺人者は一人ではなかったし、別人だと思って読み進めていたら、一人だったなど、びっくりしてしまうような仕掛けがありました。そして、最後はかなり後味の悪いラストです。

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    2025年11月24日
  • ウツボカズラの夢

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    ネタバレ

    この家族は異常だった。
    始まりから主人公をあまり好きにはなれなかったが、多分この話の中で一番世渡り上手であると思う。みんなが自分だけの幸せを求める、まるでウツボカズラのように。ふと、そんな自分だけの幸せを求めるのは現実に生きる私たちもそうではないかと読みながらにして感じた。
    また読み直したい。

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    2025年11月21日
  • 駆けこみ交番

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    ネタバレ

    新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた……。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。

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    2025年11月06日
  • すれ違う背中を

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    マエ持ち女二人組シリーズ
    第二弾
    短編の連続、奮闘しながら
    刑務所で服役してた止まった時間を取り戻して行く
    引き込まれたとか、面白いとも違う不思議な感覚でびっくりする位すぐ読めた。
    ん!?強烈な感覚は無かったが気づかないで夢中で読んでたのか‥⊂((・x・))⊃

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    2025年10月08日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    調査官かのんさん、本当に素敵なキャラクター
    勉強熱心で、冷静で、人情に厚い

    最後の『はなむけ』で感極まった…

    また続編希望です

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    2025年09月17日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    好きな作家さんなので
    もう面白いしかないです。

    警官とか犯罪に接する役が
    上手いですね。
    さすがです。

    あの女性刑事さん、
    また帰って来てくれないかな。
    と思います。

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    2025年09月10日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    我が子のことも、仕事で接する少年たちのことも、私はちゃんと理解できているだろうか。子どもは、良くも悪くも家庭や大人の影響をまっすぐに受けるんだよな。世の中捨てたもんじゃないよってことを教えてあげられる大人でいたいものだ。

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    2025年09月06日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

    「凍える牙」について

    この乃南アサさんの「凍える牙」は、その他の強力な候補を破り、第115回直木賞を受賞した作品ですね。

    30代で離婚歴のある音道貴子。離婚の原因は夫の浮気。そして、今回彼女と一緒に組むことになったのは、かつて女房に逃げられた経験のある中年刑事の滝沢。

    男社会の中で認められずに孤軍奮闘する女刑事と、女刑事の存在を認めたくない叩き上げの頑固者の刑事の構図ですね。

    この2人が、渋々ながらも一緒に捜査活動を続けるうちに、徐々にお互いを認め合っていくことに-----というのは、言ってみればありがちなパターンなのですが、しかし、なかなか読ませてくれますね。

    しかし、滝沢の愛想がないのは、実際には貴子の

    #ドキドキハラハラ #切ない

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    2025年08月31日
  • マザー

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    短編でスラスラ読める。
    アフェアー、定年後に離婚をされた男性が住み込み管理人になって過ごす一年間の話が好き。

    この短編集を読んで思ったこと。(あまり本筋とストーリーには関係ない)

    管理人さんなどにもできるだけ一個人として接しよう。
    時には自分の思いと振る舞いが一致しているかどうか振り返ろう(反省しよう)
    もう大人なんだから、幻想的なヒューマンストーリーに現実を落とし込むのはやめよう。

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    2025年08月24日
  • しゃぼん玉

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    涙がとまらない再生の物語。過ちをおかし、田舎の山奥に流れ着いた若者が、素朴な村人とのふれあいを通じて心が再生していく。映画を観て感動し、小説も読みたいと思って読んだら小説も感動しました。この小説から乃南アサさんにハマりました。

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    2025年08月12日
  • 地のはてから(上)

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    著者の最高傑作と銘打ってあったため読んでみました。主人公が北海道の未開拓の北の大地で、厳しい自然環境の中で生き抜く様に、とても勇気づけられました。主人公にこれでもかと何度も苦労が降りかかるのは著者の特徴ですが、そこがよみどころです。

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    2025年08月11日
  • しゃぼん玉

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    ネタバレ

    小学生の頃に読んだ「西の魔女が死んだ」を思い出した。

    村のじーちゃん、ばーちゃんたちがよい。

    裏に書いてあるあらすじ、サスペンスではないだろ。

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    2025年08月09日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    1945-46年にかけての社会情勢が詳細に書かれている。特に当時の女性の社会進出についての足掛かりとして。

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    2025年07月06日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    超絶久しぶりの乃南アサさん
    文体が…お変わりなくて
    内容が今時で(離婚は普通、特殊詐欺等)
    最初は不思議な感覚で読みました

    女刑事達、素敵すぎる。勇気と根性と体力と武道の嗜みと敏捷性と尋常ならざる正義感と恐怖心に打ち勝つ強さがあったなら…
    警察の道、格好いいなと思った

    メモリーアスリート本当に存在するのね

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    2025年07月05日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    ネタバレ

    後半から一気に没入して読めた。耕平と自分が重なる部分がらあるからかな。

    婆ちゃんの言葉、「今日のことだけ考えてな。今日、夜んなって寝るまでのことしか考えねえでいいから今日やることだけやって、あとはなあんも考えねえで、いりゃあ、いいよ」

    先々を心配しがちな自分に刺さった。

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    2025年06月27日
  • マザー

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    こんなに一気に読み終えた本は初めてかもしれません。どの話も、全く展開が想像できず、ハラハラドキドキしながら読みました。新感覚ホラー?って感じですね。個人的には1番最初の話が1番怖かったです。

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    2025年06月20日
  • 家族趣味

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    乃南アサの魅力がギュッと詰った短編集。基本的にどの作品もバッド・エンドだが、『デジ・ボウイ』は少し泣かせる結末である。彰文が何故デジ・ボウイになったのか気になるが、それを描こうとすると直樹と彰文の物語ではなくなってしまうので、この作品はこれで充分なのだろう。

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    2025年05月19日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    調査官という仕事を通して、少年少女の非行・犯罪とそれを取り巻く問題を見据えた作品。
    一つ一つの問題がドラマティックでありながら演出過剰になりすぎない、絶妙な塩梅。
    調査官という立場で関われることの線引きもしっかりしており、そこがリアルなのかも。
    毎回スッキリ解決、とはいかないながらも希望や祈りを抱かずにはいられない。
    次回作もあるようで、読んでみたいと思った。

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    2025年04月04日