乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    **「鎖」: 乃南アサの音道貴子シリーズに見る緊迫の物語と深い人間描写**

    Audibleを通じて「鎖」上下巻を耳読みし、乃南アサの音道貴子シリーズの魅力に改めて引き込まれました。この作品は、読者を一瞬たりとも解放しない緊迫したシナリオと、複雑に絡み合う人間関係が特徴です。物語は、星野刑事の問題行動、堤健輔の自己中心的な振る舞い、中田加恵子の辛苦に満ちた人生といった、心をざわつかせる出来事で満ちています。

    それにもかかわらず、物語の核となるのは、昂一の温かみのある人柄、滝沢刑事の団結力、音道刑事の揺るぎない意志の強さです。これらの光るようなキャラクターたちは、暗い展開の中で読者に希望を与え

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    2024年02月26日
  • いちばん長い夜に

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    気に入ったシリーズ物だったから買った一冊。

    マエ持ち2人組の話

    残念ながらシリーズ最後の小説だった。

    今まで支え合って生きてきた2人だが、地震をきっかけにそれぞれの道を進んでいく内容

    あらすじを読んでなんだか残念な感じで2人は離れて行くのかなとかいろいろ思ったが、今までの様な関係ではなくなるが、2人の繋がりはそのままって感じだったので良かった。

    この小説では地震の事が描かれていて、それが大きな出来事だったが、それ以外はそんなに大きな出来事もなく、2人の日常が描かれていてそれが実際にいる2人を描いている様感じがしてそれが良かった。

    地震の事は作者が体験した事をそのまま組み入れているの

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    2024年01月31日
  • すれ違う背中を

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     マエ持ち女2人組シリーズという事で買ってみた一冊。
    第二弾

    マエ持ち女2人組の日常を描いた話

    前作でも思ったが、やっぱりこのコンビはいいコンビだ。
    お互い信頼し合っているのがよくわかる。
    過去の事を気にしつつも2人とも夢や目標に向かって仕事をしているのはすごくいい。

    短編の話でそれほど盛り上がりがあるわけでもないが、なんか話に引き込まれてすぐ読み終えてしまった。

    まだシリーズはもう一冊ある。
    次はどんな展開か楽しみであり、このコンビがこの信頼関係をずっと続けていたらいいなと感じた小説でした。

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    2024年01月27日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    メモリー・アスリートかっこいい。なりたかった。
    幸せな結婚生活送ってる人が少ないのはちょっと気になる。
    面白かった。

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    2024年01月25日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    捜査共助課、広域班と見当たり班にそれぞれ所属する刑事たちのお仕事。

    雑踏で所在不明の指名手配犯たちを発見するメモリーアスリートの見当たり捜査班。
    わずかな手がかりを頼りに手配犯を全国で追う広域班。
    か、過酷・・・。
    めちゃくちゃ面白かった。やっぱ乃南さんの警察ものはじみじみとよい。

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    2023年12月09日
  • ボクの町

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    とても素敵な本でした!!
    乃南アサさんの推理小説(刑事もの)は読んだことありましたが、これはまた一味違った作品でした。
    何度でも読み直して、主人公の聖大くんや同期の三浦くん、上司や小桜さんたちに会いたくなりました。

    新社会人の戸惑いや葛藤、成長がとても丁寧に描かれていて、しみじみと胸に染み渡りました。
    そして、何より聖大くんが魅力的!!確かに『問題児』ではありますが、嫌な奴ではまったくない…むしろ人としての魅力が溢れてる!!と思いました。
    『魅力』というと異性間の感情の言葉としてよく使いますが、小説を楽しむうえでの『魅力』はまた違うものだと思っています。この主人公の魅力は小説をより輝かせてる

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    2023年12月04日
  • しゃぼん玉

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    この主人公は育ち方とか環境とかが悪かっただけで元はいい子だったんじゃないかな…

    主人公の心境の変化とかがよくわかって最後の方は泣けました。

    おばあちゃんや村の温かい人に囲まれて幸せに暮らせるようにのるといいなと思ってしまいました。

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    2023年11月27日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    乃南アサさん初読みの『凍える牙』の概要と感想になります。

    深夜のファミレスで1人の男性客が突然、助けを乞いながら燃え出すという不可解な事件が発生する。機動捜査隊に所属する貴子は、昭和の刑事(デカ)を代表するような滝沢と臨時のコンビを組んで捜査にあたる。2人は相性最悪ながら、事件に絡む謎の「牙」を追い求める中で次第に互いを認め合って「牙」を追い込んでいく。

    本作は直木賞受賞作で女刑事 音道貴子シリーズ1作目だそうですが、前半は人間味というか人間臭さを滲み出しながら音道と滝沢の相性の悪さが描かれている一方、後半の怒涛の展開は警察24時や逃走中を観ている時の緊張感を味わえるといった緩急が凄い作品

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    2023年11月21日
  • しゃぼん玉

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    最初はこの主人公がどう善行をつもうとも、ハッピーエンドになる事は許されないだろうな。もしなったとしたら駄作だな
    という気持ちで読んでいた。
    だけど、実際読み終えて振り返れば、ハッピーエンドだけどモヤモヤ感は無い。
    主人公の性格と作品の雰囲気で何となくこれでいいかってなってしまった。

    不思議な感じなのに、どこか心温まる、良い作品でした。

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    2023年11月19日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    続編嬉しい。
    結婚おめでとう!!!しかし相変わらず激務過ぎる・・・。
    「はなむけ」がちょっと泣けた。

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    2023年11月18日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―

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    家庭裁判所で取り扱う内容は、どれもドロドロしたものばかり。でも、庵原かのんの粘り強い傾聴と寄り添いの心で、どの話も円満に解決していく。そこには感動の人間ドラマがあった。背景がコロナ禍であり、よりリアリティが感じられた。登場人物である同僚、上司、パートナーの人柄も良く、家裁の暗い話も、良い方向に行くだろうという安心感をもって読み進められる作品でした。

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    2023年11月05日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    警視庁捜査共助課の2人の女性刑事、見当たり捜査班・小桃と広域捜査共助係・燈(あかり)の物語です。
    2人の女性刑事の仕事と私生活に密着といった感じです。
    2人の喜怒哀楽がとても楽しませてくれます。
    そして、お二人のパートナーとの関係性についてもリアルに表現されてて、とても面白かった。
    仕事と家庭の両立について考えさせられる物語ですね。
    乃南さんの音道貴子シリーズが大好きだったので、久しぶりに乃南さんの刑事ものに興奮しましたね。

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    2023年11月02日
  • しゃぼん玉

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    ネタバレ

    なかなかハートフルな内容ですごくよかった。朗読の人も上手だった気がする。おばあちゃんのお金見つけておばあちゃんが冷たくなるか瞬間かこわかったけど‥やっぱりこの人も仏様ではなくて人間なんだなと思った瞬間だった。

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    2023年10月31日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    短篇だけど(だからこそ??)、面白さが詰まっていて飽きずに一気に読みました。

    人間という生き物の哀しさ、下町の移り変わりなど、ただの刑事小説やミステリー小説という枠だけではおさまらない想いが詰まっていると感じました。

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    2023年10月31日
  • しゃぼん玉

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    誰でもやり直せるんだ、そう強く、強く思える作品です。
    映画でさえも泣かない自分が本で泣かされました。そのページだけ刻むように涙で滲み、ふやけています。

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    2023年10月28日
  • 涙(下)

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    まだ私が若かりし頃、20代の時に読みました。

    今までで面白かった本は?と聞かれたら、宮部みゆきさんの「火車」と、乃南アサさんの「涙」と答えます。20年以上経ってるのに、今だに面白かった記憶が強い本。内容は忘れてますけどね。


    「涙」は当時、半身浴をしながら小説を読むのが日課だったんだけど、もう本当に涙、涙で、風呂場でワーワー泣いた記憶があります。
    もう、どうにもならないようなことが次から次に起こって、どうしてこんなことに〜って、泣いた気がします。
    確か、帯にもピーコさんの推薦文が載っていて、涙、涙が止まらなかった!的なことを書いてありました。その通りだ!と当時は思ったものです。

    再読した

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    2023年10月21日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    登場人物のキャラがたっていて読んでいて楽しい。「家裁調査官」のシリーズも良かったが、この「警視庁捜査共助課」も目の付け所がユニークですね。

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    2023年10月13日
  • しゃぼん玉

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    大きくつまずいた時に立ち直れる考え方を知りたくて、この本を読みました。出てくるお年寄りがいい人ばかりで、こんな風に歳を取りたいと思いました。朝起きて仕事をする事だけでもいい事だって思えた。

    シゲ爺の言葉
    「自分の生き方についちゃあ、しょうがねえって諦めたら、そこで終わりばい。諦めたら、人生なんかやり直せん。どげん若くても」
    自分も諦めずに頑張ろう!

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    2023年09月29日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    北海道開拓民の苦悩を、その中の1人の女性カネの視点から描いた作品。

    フィクションだと思いながら読んでいたので、いつになったら成功への道が開けるのかと思っていたら、とうとう最後まで苦しい展開で終わりビックリした。
    でもだからこそリアルだったし、当時の激動の時代も相まっていかに未開の地でゼロから切り開いていくかの大変さがありありと伝わってきた。
    主人公カネに対する勝の態度や依田さんの不器用すぎる姿勢に大分イライラした場面も多かったが、カネのひたむきさと逞しさに終始励まされる。しかしあの時代にあれだけの教養をつけた女性が勿体無いという感想もやっぱり捨てきれない。
    先が気になって一気読みできた本だっ

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    2023年09月11日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    最高に面白かった。
    最後の最後までどうなるのかハラハラドキドキ。
    滝沢刑事も出てきて懐かしさ満点。
    乃南さん、さすがー!!

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    2023年08月06日