感情タグBEST3
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短編集で、いっちみち以外のお話は他で読んだことのあるお話で、20年近く前に書かれたものが多かったですが、どれも面白かったです。
いっちみちは、最後に少し幸せな気持ちになれるお話です。その他は不思議なものや、コワッというお話でした。
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短編の名手。もちろん長編も優れてるけど。日常の中に狂気を描くのも上手だ。ホラーと読むもコメディと読むも読者次第と思わせる。他の文庫本で既読のものもあったが時代遅れ感はない。『いっちみち』最初はつらい内容だったけどいい話です。主人公の女性は強くてすてき。
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表題作、いっちみちはコロナ禍だからなしえた帰郷でのドラマ。ラストが良かった。
それ以外は少し怖いので注意。
私は「青い手」は怖い昔話系で好みでした。
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久しぶりに乃南さんの作品を読みました。「いっちみち」、2021.3発行、短編8話、傑作を選び編集したものです。タイトルの「いっちみち」は読み応えのあるラブストーリー、面白かったです。「ルール」「青い手」「4°Cの恋」「夕がすみ」は乃南さんならではの気持ち悪いというか、怖い話。「青い夜の底で」「他人の背広」「団欒」は面白くなかったです。
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いっちみち/ルール/青い手/4℃の恋/夕がすみ/
青い夜の底で/他人の背広/団欒
いろんな事があったとさ、今の私になるために
いろんな事があったのさ、今日の私になるために
いろんな事があって、明日の私ができるのさ
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2024.05.09
コロナ禍を反映した「いっちみち」をはじめとする短編集。
前記表題作と「青い手」が印象的。特に「青い手」はあえて書かないことで余韻を残している。
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1998年から2020年にかけて書かれた乃南アサさんの短編小説アンソロジー。
最初の作品は普通小説っぽくて、意外とそういう作品が並んでいるのかと思い油断して読んでいると、いきなりホラー小説みたくなったり、ミステリっぽくなったり、なかなか多彩である。読み始めた時はどんな作品なのか分からないので、読んでみてのお楽しみ、というスリルがあった。
しかし、私はこの本に対してちょっと申し訳ないことをした。途中から、ヘンリー・ジェイムズの短編集と同時に、つまりかわりばんこに読んだのである。そうしてしまうと、ジェイムズ作品の文章の味わい深さ、物語世界の(心理的な)深さが際立ってしまい、そうすると本書の諸作はあまりにも薄っぺらく見えてしまうのだ。特に文章は読み安すぎて、音も無く流れ去っていく感じだ。この辺はもう、芸術としての格の違いとしか言いようがない。
そんな比較をしてしまうとかわいそうだが、本書の短編は、現在の日本のエンタメ系作家が書いたものとしてじゅうぶんなレベルに達していると思う。悪くはない。
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人間や家族の怖さを描いた短編集
表題のもの以外は、ヒタヒタと怖くなるような作品。
怖いし気持ち悪いけど、こういう事って確かにありそうと
思わせてしまう。
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表題の「いっちみち」は新しい作品だったし
面白かったが他のちょっと古めなものは
ぞっとする雰囲気は良かったが
まぁ、既視感のあるようなものが
多かったような気がする。
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いっちみちは、最後良い終わりだが、その他はブラックな話だった。
一つ一つの話は良く出来てるが、今の気分がブラックの話を求めてなかったので、ちょっと面食らった。
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家族をテーマにした短編を中心に8編収録。
心温まる物語もありますが、今回は背筋がちょっとゾクっとするお話が多め。
どちらかというとイヤミスの女王と呼ばれていた頃の湊かなえさんを思い出しました。