乃南アサのレビュー一覧

  • 火のみち(上)

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    ネタバレ

    上巻は面白くて引き込まれます。
    時代に巻き込まれ離れ離れになった兄弟。罪まで犯してしまうことになってしまうが、心のよりどころとなるのはやっぱり兄弟。
    時代の移り代わりによる妹の葛藤・・時代に取り残された兄の葛藤・・
    その中で二人がみつけたそれぞれのみち
    ぐんぐん読めてしまいました。
    下巻につづく

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    2015年10月03日
  • 涙(下)

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    ネタバレ

    一本筋の通った主人公と婚約者。
    昭和の時代を感じます。
    人生ハプニングがあっても、自分の芯をきちんと持っていれば、ふと気がづいたとき助けてくれる人がそばにいてくれて、それなりに幸せに暮らしていいける。
    切ないけれど、希望も感じるお話でした。
    奥田の最後は悲しかったけど、それまでは幸せだったと思いたい。

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    2015年09月29日
  • 旅の闇にとける

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    乃南さんが行った旅先の風景とか現地の人の様子が伝わってきて楽しかったです。ミャンマーの回で「それでも時が流れた」という一文が心に響きました。
    表紙も良かったです、ホントにある場所かなぁ。

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    2015年09月27日
  • すれ違う背中を

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    前作いつか陽の当たる場所での続編です。前作ではひたすら前科を知られないように身をひそめて生きて行く重さが有ったのですが、今回はそこを少しづつ抜け出して陽の当たる場所を歩き始めています。
    今回はもっと気楽に、彼女たちの小さな幸せを一緒に楽しむ事が出来ます。
    それでもやはり、小さな幸せを噛みしめながらもいつも付きまとう過去の罪の影が付いて回り、人のちょっとした動向も、自分の過去を云々しているのではないかという思い怯える。分かる気がします。
    前科は困るけれどこんなに心通う友達がいるのはうらやましいな。ここまで分かり合える友を持っている人ってどれくらいいるんでしょうね。

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    2015年09月21日
  • すれ違う背中を

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    これを飛ばして第三弾を読んでしまって、まあそれでも話はわかったからよかったのですが、やっぱり真ん中が気になって購入。

    芭子はきっと、「マエモチ」の人の中でも恵まれてる方なんだろうな。
    縁を切られても、まとまったお金と家を与えられてるってだけで全然違うと思う。
    読んでると、この人
    ホントにホストにはまった過去があったの?と疑わしくなるほど地味ーな人って感じする。

    絶対に入りたくないけど、刑務所の中で洋裁を学んだってのはうらやましい。

    綾香さんは確かに軽々しいところあるので、気を付けた方がいいよ(笑)

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    2015年08月10日
  • すれ違う背中を

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    2015/07/28
    シリーズ第2弾
    平和な日々。
    でもいつもどこかで、
    今が崩れないか、壊れないか
    ドキドキしながら生きてる2人。

    そんな中、芭子にもとうとう
    やりたい事が見つかって良かった!

    少しずつ前に進んでるはず。

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    2015年07月28日
  • 幸せになりたい

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    幸せになりそこねた人たちの人間模様をまとめた短編集。後味の悪さが残り考えさせられることが多かった。
    おもしろい。特に背中と楽しい我が家が好き。
    あとがきを読むとこの本の意図が読み取れてさらに理解度が増すので最初に読むことをおすすめする。

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    2015年07月01日
  • 風紋 下 新装版

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    ずいぶんあっさり犯人が逮捕されたなと思ったけど、そこからが本番だったんですね。裁判が進むにつれ真実は揺れ動き、被害者家族、加害者家族は人格から崩壊させられていく。真実はどうなのか、残された彼女たちはどうなってしまうのか… その心理描写はさすがですね。後半は一気読みでした。

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    2015年06月29日
  • 風紋 上 新装版

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    殺人事件の当事者となった家族の苦悩が、じっとりと伝わってくる大作ですね。一人ひとりの心理描写が細かくなされていて、読み手の心に響いてきます。

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    2015年06月22日
  • 夜離れ

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    だいぶ前に読んだ小説。
    この作品で短篇集がすごく好きになったかもしれない。あと小説ってすごいなあって思った。

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    2015年06月16日
  • 風紋 下 新装版

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    今まで読んでいた事件ものとは違い
    犯人以外の心の描写に
    思わず一気読みしてしまった

    普段通りが一番の幸せなんやね

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    2015年06月05日
  • すれ違う背中を

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    淡々と時は流れる。時々のワクワクやドキドキを浮かべながら。ここまでウマが合う相手に出会えたのは奇跡? 単なる偶然? マエ持ちで無かったら出会ってもここまで親しくなれるかしらん?と思ってしまうのは素直じゃない私。

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    2015年05月22日
  • 禁猟区

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    警察官を捜査する警務部人事課。
    警官といえども人の子。
    悪い道に手を染めてしまう者もいる。
    ただ全てが凶悪なもので構成されているわけでないのが、また人情味溢れる。
    そんな警察官に立ち向かう女性監察官を描く。

    2015.5.16

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    2015年05月16日
  • 禁猟区

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    様々な警察官の人生が垣間見える短編集。

    警察官は犯罪を追っているため、常に犯罪の誘惑にさらされているのだなと感じた。

    また彼らには権力があるため、驕りがあり、道を踏み外しやすいのかなと思った。

    女性の警察官同士の会話が妙にリアルで興味深かった。

    最後は主人公自身がストーカーに狙われてしまうが、上手く対処することができず、ストーカーの恐怖を感じた。

    新しいリアルを感じたい方はぜひ。

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    2015年02月18日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    単行本は、4cmくらいの厚さで、読む前にちょっとびびる。
    気に入っている、音道貴子のシリーズ。
    銀行から2億円を引き出す二人組み、拘束され、空ろな状態の音道、という場面からはじまり、あれよあれよという間に、引き込まれていく4cm!!
    いつも相方に悩まされる音道。女性であること故に余分なエネルギーを使わなくてはならない。今回の相方は、星野という年下の男。女であり刑事であることをすんなり受け止めているように見えたが、最悪の相方だった。
    そして、ついに一人にされた音道は犯人に拉致されてしまう。
    何故、拉致されたのかわからない音道。犯人のその行動のおかげで、殺人と架空口座引き出しの犯罪がリン

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    2015年02月03日
  • 地のはてから(下)

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    奉公から戻ったとわは、初恋の相手と再会するも嫁に行くことになる。
    自分の気持ちも殺し、親の言うままに生きていかなくてはならない辛さや寂しさが伝わってきて切なくなる。
    やがて母となり、更に強く強くなるとわ。
    地のはてまでやってきた幼子の頃から母になるまでの壮絶な人生は、涙なしでは読み進むことが難しかった。

    2015.2.2

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    2015年02月02日
  • 地のはてから(上)

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    父親の作った借金のため、生まれた土地から逃げるように北海道の果てへ移住することになった家族。
    その地での開拓民としての生活は厳しく、幾度となく不幸に見舞われた。
    家族のため、娘のとわが奉公へ出ることに。
    貧しく辛くても家族が生きていくために、ただひたすらに働く女性を描く。

    2015.2.1

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    2015年02月01日
  • 風紋 上 新装版

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    描写が丁寧なので、情景が目に浮かび、登場人物の気持ちが胸に迫ります。作品自体は20年前に出版されているようですがまったく古びていません。新装版に出会えて良かったです。

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    2014年11月06日
  • パラダイス・サーティー(下)

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    学生時代からの友人であるおなべの菜摘とノンケの栗子。30歳を目前とした二人の、それぞれの恋愛の話。
    恋愛ものはあまり好きではないが、さすが乃南アサ、面白かった。

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    2014年10月27日
  • 紫蘭の花嫁

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    乃南アサの『紫欄の花嫁』を読んだ。
    面白かったね~前回読んだ「凍える牙」より好きだな。
    小説ならではのミステリーで、推理しようとする読者を弄ぶように話が展開される。もう、頭の中が謎でぐるぐるになってしまう(笑) あっという間に読破してしまったよ(^^)/

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    2014年11月12日