乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
単行本は、4cmくらいの厚さで、読む前にちょっとびびる。
気に入っている、音道貴子のシリーズ。
銀行から2億円を引き出す二人組み、拘束され、空ろな状態の音道、という場面からはじまり、あれよあれよという間に、引き込まれていく4cm!!
いつも相方に悩まされる音道。女性であること故に余分なエネルギーを使わなくてはならない。今回の相方は、星野という年下の男。女であり刑事であることをすんなり受け止めているように見えたが、最悪の相方だった。
そして、ついに一人にされた音道は犯人に拉致されてしまう。
何故、拉致されたのかわからない音道。犯人のその行動のおかげで、殺人と架空口座引き出しの犯罪がリン -
Posted by ブクログ
萄子がこれだけ世間知らずで、頑固で、甘ったれたお嬢さんなのは、これはやはり乃南アサの作戦なのであって…。こんな娘さんだからこそ、川崎や熱海や九州の炭鉱町や、そして宮古島までも勝を追いかけて行くし、そこですっかり浮いてしまって自己嫌悪にも陥る。いく先々で出会う女性たちや、のぶ子とも、そして再会した勝とも違う人生を生きていくしかないことを、はっきり分からせる人物設定なのだと思った。読者である私は「こんなにまでして勝を追いかけて。周りに迷惑をかけて。淳を傷つけて。私ならこんなことはしない。」と思いながらも、結局はこの世界に引き込まれていくのだ。
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Posted by ブクログ
社会派ドラマな小説でした。
見た目は幸せな本当の家族に見える一家が、いろんな災難にあい、ぶつかっていき、最後に本当の家族になれた。というストーリー。
実際、こんなに災難が一気にくるわけないのだろうけど、災難が災難を呼び、チェーンリアクションのように崩壊していく様を読んでると、ホント一人一人の登場人物に同情しちゃう。
してもいないことの濡れ衣をきされて、でもそれに立ち向かって負けない姿をよむことに救われた気がした。
結局、「話さなかった」ということが事態を悪くして、信頼も信用もお互いできなくなったんだよね。
友樹くんが現れて、この家族が救われてよかった。
人がヒステリックにお互いを憎しみ合