乃南アサのレビュー一覧

  • 死んでも忘れない

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    父親が朝の満員電車で痴漢に間違われたことをきっかけに徐々に崩壊していく家庭を描いた作品。読んでいる最中に絶えず思ったのは家族ってこんなにもろいものなのかな?という疑問です。この家族の特殊性を考慮に入れてもちょっとこれはひどいのではないでしょうか?家族の崩壊と言ってしまうから違和感があるのかもしれない。この家族にはほんとうの意味でのつながりなどじつは最初からなくて、事件をきっかけにして自分たちが家族というものを演じていただけなのだと気づかされる物語ということかな?それならばわからないではない。これだけもめておいてこの結末というのにもどこか釈然としないものが残るのですが、心の奥底にずっとがまんして

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    2026年01月26日
  • 六月の雪

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    目の前にある全てがいずれ過去になる訳だが、振り返った時に後悔しないように今を生きる大切さを教えられた内容でした。
    台湾には観光で台北と九份に何の知識もなく一度旅行したことがある程度だが、道を尋ねたら親切に教えてくれたり、と良い印象を受けた記憶しかありません。
    今度はもう少し台湾の歴史を勉強したうえで、今回の舞台である台南を中心にいろんな場所にも行きたくなりました。
    (言葉は片言レベルですが。)

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    2026年01月18日
  • ウツボカズラの夢

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    みんな自分勝手だなぁと思うけど、外側から見るだけの他人には知り得ない事情もあるし、ただ自分の幸せを求めて訪れたひとつの結果であるだけのようにも見える。
    家族がバラバラになったけれど、それぞれは幸せなのかもしれない。

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    2026年01月05日
  • 不発弾

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    こんなに全部が全部ドロドロしていると思わなかったが、楽しく読めた。
    きっと誰しもが不発弾を抱えていて、いつ爆発するかわからない中ギリギリで生きているんだと思った。

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    2025年12月25日
  • マザー

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    オール読物などでは読んでいるが、単行本としては初読みの作家。推理小説のイメージがあったが違ったようだ。
    5つの短編。内容が暗く、何度も途中で挫折しそうになった。
    題名の通り、母と子供の物語。離婚や死別で独り暮らしとなった母親が主人公。
    いつも小さい頃から笑って暮らしていた母親が、実は胸の中に鬱憤が溜まっていて、ある日息子が訪ねて見ると、義父母を殺していたり、父親(夫)を見殺しにしていたり。ぞっとする。
    父親と離婚した母親が、息子と娘がマンションを出て生活し始めると生活が一変。化粧と派手な服装。マンション中の男達と噂になる。ある日、連絡が取れなくなって子供達が訪ねて見た部屋の凄惨な風景に悲しくな

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    2025年12月13日
  • すれ違う背中を

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    前科持ちシリーズ2作目。
    芭子がやりたいことを見つけてやっと始動した感じ。2人のつつましい生活に切なくなるけど、大阪に行ったり男性と食事をしてみたり、少しずつ経験値が上がっていくのを応援しながら読んだ。

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    2025年12月09日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    “女”の嫌な部分を煮詰めたようなお話。
    表面上は仲良くしても、内心は相手を馬鹿にし見下しつつ、嫉妬し蹴落としたいと考えている。
    殺意はないけど恨みや憎しみはある。
    物語の時代は1991年。
    携帯電話やSNSがなかった時代だからこその話だと感じました。

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    2025年11月30日
  • 美麗島紀行

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    ネタバレ

    台湾と日本の歴史を全く知らなかったわけではないけど、過去に台湾が日本だったという歴史は日本人の中でもっと強く持っておくべきだ。そして台湾の人が日本人に与えてくれる恩や優しさをこちらも返していけるようにしたい。

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    2025年11月21日
  • 暗鬼

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    大なり小なり、その家族にしかわからない常識ってあるなぁ。新しく、その一員となる嫁さんには洗脳に近い状態でようやく受け入れられるかもしれない。これは自分の経験からも。
    中村うさぎさんの解説も良かった。救いのないモヤモヤとした読後感を言葉にして表現してくれた。

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    2025年11月14日
  • 暗鬼

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    嫁にきて大家族で生活することになった法子は、明るく仲の良い家族には自分の知らない秘密があるのではと疑いはじめる。
    疑心暗鬼からの題名だったのね。
    なんだか設定に無茶も感じたけど、追いつめられる法子の様子が切羽詰まっていてハラハラした。
    こんな家族やだなあ。

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    2025年11月03日
  • マザー

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    様々な家庭の母親を軸にした、5つの短編を収録。

    先日とある講演会で、乃南アサさんの話を聞く機会があった。ゆったりとした口調と雰囲気とは裏腹に、子ども時代にいじめられていたこと、毒親ともいえるような母親に育てられたことの苦しみを赤裸々に、しかも淡々と語られていて、正直なところ驚いた。
    そこにきてこの『マザー』、母親と死とが絡みあい、全体的にホラーにも近い印象を受けたのだが、講演会のあとに読んだだけに母親の闇や子との関係など、余計に考えさせられるものがあった。

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    2025年10月16日
  • いちばん長い夜に

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    いつか陽のあたる場所で』
    『すれ違う背中を』
    に続く第三弾
    第一と第二は軽い感じですぐ読め
    何だかんだあったがようやく主人公の2人の就職が落ちついて来た‥

    第三弾の前半はハラハラで目が離せ無かった
    後半から東日本大地震がきっかけで
    大きく状況が変わって
    切ないフィクションの様になった。
    作者が偶数取材に遭遇した経験もあったのか
    作風が違う方向が変わった様な気がして
    読む側として戸惑った。

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    2025年10月10日
  • マザー

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    短編5篇。
    後味は悪いが、、、
    色んなマザーがあるのだなと思った。どの人も、表に出ている部分以外の方が多いということを感じるこの頃だが、まさにこの5篇はそれが書かれているように思えた。怖いな。

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    2025年10月08日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    前作で酷い目にあった音道のその後が知れた。
    あれだけ辛い思いをしたのだからもっと休んでいいんだよ。と声をかけたくなった。

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    2025年10月03日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道貴子シリーズ2作目。
    前作のときより音道さんちょっとだけ明るくなってるかな?
    安雲とのやりとりにちょっとほっこり。

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    2025年09月30日
  • 躯 KARADA

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    軀は変えられない、変えてはいけないという意識があるからこそ、登場人物の苦悩が伝わってきたし、残酷さを感じた。
    すべて自分には当てはまないものだったけど、表現が生々しく伝わりやすかったため、いい意味で気持ちが悪かった。
    血流が一番気持ち悪かった。
    人間の内部を流れるものに、興奮を覚えるって…

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    2025年09月30日
  • すれ違う背中を

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    ネタバレ

    昔の本 再読。
    すごい出来事があるわけではないけれど。
    2人の支え合っていく感じがいいなぁ。大阪のエピソードは悲しかった。

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    2025年09月12日
  • 来なけりゃいいのに

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    まぁ面白かったです。短編集。ところどころに乃南節が垣間見れます。タイトルの「来なけりゃいいのに」、「春愁」が良かったかな。

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    2025年09月02日
  • ピリオド 〈新装版〉

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    初読み作家の乃南アサさん
    40歳バツ1フリーカメラマンの女性を軸に話が進んでいく。
    生きていたら色んなことがあるなと思う
    経験してないこともあるけど、これから色んな経験していくんだろうな笑

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    2025年08月24日
  • 幸せになりたい

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    【あなたと別れて、よかったわ】
    読後爽快感を味わうか、それとも胸糞に感じるかは読み手の人生と価値観に委ねられる7つの物語。玉の輿、略奪婚、出世欲、放火癖、子を愛せない母、嫉妬に狂う写真家、二股。主人公は皆ただ今よりも幸せになりたかっただけなのだと思う。しかし、その必死さや打算的な考えが仇となり、やがて取り返しのつかない絶望的な結末を迎えることに…。文体はとても読みやすく感情移入しやすい展開なので読書が苦手な方やバッドエンド好きの方にはおすすめしたい。覚悟のある方は怖いもの見たさにぜひ!

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    2025年08月24日