乃南アサのレビュー一覧

  • 殺意はないけど(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    表面上は仲良いのだけれど本心では失敗を願ったり足を引っ張ったり…殺意はないんだけどね。
    怖い、怖い。

    0
    2026年09月02日
  • 涙(下)

    Posted by ブクログ

    心が抉られる、というのはこういうことなのだろうかと思う。
    多くの登場人物に、心を寄せる部分と逆の部分があり、常に息のつまる展開だったが、何よりもラストに絶望させられた。
    二度と読みたくない、敬意を持ってそう思う。

    0
    2026年08月22日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    話がテンポ良く進んでいき面白い。
    芸能界などあまりに生きている世界も基準も違うにも関わらず、同じ尺度や考えで話されるとしんどいなぁと思う。
    自分の生活と切り離して考えれたらいいが、距離が近ければ近いほど比較してしまいキツイだろうなぁと。

    0
    2026年08月12日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

    Posted by ブクログ

    深夜のファミレスで起きた人間発火事件と、遺体に残された謎の獣の咬傷。警視庁機動捜査隊の音道貴子が、前時代的で粗暴な中年デカ・滝沢とコンビを組み、不可解な連続咬殺事件に挑む警察小説。

    最初は最悪の相性に見えたバディ関係だが、滝沢の泥臭い捜査や長年のカンなど、彼の手腕を認めざるを得なくなっていく展開や、ふたりの内面描写が交互に描かれることで、少しずつ「心のバディ」へと距離が縮まる過程は見事だった。

    一方で、読み進めるほどに深まる違和感も強く残る。貴子、滝沢、笠原と、登場人物の誰もが家庭崩壊を抱える展開は「刑事=家庭破綻」というテンプレートに頼りすぎている印象を受ける。
    さらに、事件の真相が開かれるにつれ増すのは、個人的なエゴによる惨劇への疑問や怒りだった。
    何より最も心が痛むのは、邪心のない犬を「殺人マシン」へと仕立て上げた犯人の勝手さであり、ただ純粋に人を信じようとした命を利用する姿には強い疑問と憤りを禁じえない。

    あの遠吠え。疾風(はやて)の無垢な命の叫びには強く胸を打たれた。
    そしてラスト、オオカミ犬の誇りを見事に描いてあり、そこでやっと気持ちが昇華できたのでした。

    0
    2026年08月12日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    アンソロジー作品『戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー』を読みました。
    警察小説ばかりを収録したアンソロジー作品です。

    -----story-------------
    今を時めく警察小説の書き手が紡ぐ、傑作短篇集第2弾!

    入れ墨の男とのトラブルが呼ぶ悲劇、若き警官が追う連続窃盗犯、動機のつかめない放火魔、30年前に解決したはずの事件に自首してきた男、突然駐在所勤務を希望した警官の真意、若き警視が挑む滅多刺し死体遺棄事件、スパイ容疑のかかったロシア人武官の追跡。人気作家7名が、それぞれに趣向を凝らした珠玉の警察ミステリー。
    ----------------------

    2024年(令和6年)に刊行された作品です。

     ■弁解すれば 佐々木譲
     ■青い背広で 乃南アサ
     ■刑事ヤギノメ 松嶋智左
     ■三十年目の自首 大山誠一郎
     ■噛みついた沼 長岡弘樹
     ■ルームシェア警視の事件簿 櫛木理宇
     ■ケースオフィサー 今野敏

    作家7名がそれぞれに趣向を凝らした珠玉の警察小説短編のアンソロジーです……人気シリーズのスピンオフから、最新書下ろし新作まで、警察小説の面白さがギュギュっと1冊に詰まっております、、、

    療養明けの刑事、新人警官、公安警察……それぞれの警察官たちが、戸惑いながらも事件解決へと奔走していく姿は必見です。

    バリエーション豊かな警察小説が収録されており飽きずに読めました……そんな中で特に印象的だったのは、

    急性膵炎で長期入院していた巡査部長・弓木瞳が凶悪犯担当の刑事課一係に復職……一見弱々しい風貌の瞳だが、実は優れた観察眼から「ヤギノメ」という異名をもって市民の生活を脅かす連続放火を解決に導く松嶋智左の刑事ヤギノメ・シリーズの『刑事ヤギノメ』、

    既に時効となっている30年前の殺人事件の犯人が自首……しかし、彼には当時鉄壁のアリバイがあった! 犯人が自首しようとした理由の意外性が愉しめる大山誠一郎の赤い博物館シリーズの『三十年目の自首』、

    留置場管理課の巡査長である夫・雄吾が、山間部の滝場駐在所へ異動……夫は閑静な土地での生活にすぐ馴染み、休日は沼でボートに乗り釣りをして過ごしていたが、ある日、ボートから沼に落ちて溺死しそうになる! ベテラン交番相談員・百目鬼巴(どうめき ともえ)が関わる、異色の設定とカミツキガメの活躍?が印象的な長岡弘樹の百目鬼シリーズの『噛みついた沼』、

    の3篇ですね……大山誠一郎の赤い博物館シリーズ以外は未読なので、他のシリーズ作品を読んでみたいですね。

    0
    2026年08月08日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    乃南アサの作品は初めて読んだ気がする。
    読みたくて読んだわけではなく、都合があり手に取った作品。
    この作品は96年に書かれたらしく、世界観が前時代的で古さしか感じなかった。その時代に20代を過ごした訳でもない私はノスタルジーも感じなかったし、逆にこういう時代を知らない世代からの方がウケがいいのかもしれない。
    著者の作風かもしれないが、女性でありながら女性の嫌な部分を描く事にリアリティがあると評価されがちなのは根本的にこの世界そのものがミソジニーで回っているからなのかもしれない。
    勿論このようなその場にいない友達の悪口を言う女子グループは存在するが、それは男性も同じだと思う。
    それを大人になってまで続けて、憎しみ合いながら表面上仲良くする滑稽さ。そしてそんな企みを知ってか知らずか自分の思うままに徹頭徹尾生きるだけの彼女。
    どうせなら殺人事件が起こるような話にしてほしかった。

    0
    2026年07月27日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    止まらないほど面白い、とはならなかったが、同性として、あーあるあるこの感情わかるな、と思う。
    本書の登場人物たちは少し行き過ぎだが
    女同士特有の、上部は仲良しだが、本心は不明、を表してる小説。
    舞台がだいぶ前の時代なので、その辺も現代と違いすぎて理解に苦しむ部分もあるものの、逆にこうだったんだ、と思える部分もある。
    時代はどうあれ、女同士の複雑な感情はつきものなんだな、と思う。

    0
    2026年07月16日
  • それは秘密の(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1番好きなのはハズバンズ。
    これまで読んだ乃南アサ作品が、偶々なのか人怖サスペンスホラー的なものばかりだったので、この本は乃南アサの別の一面を見たような気持ちになりました。

    0
    2026年07月14日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

    Posted by ブクログ

    ミステリーとしては、割とわかりやすい内容だった

    犯人と動機はわかりやすくて、先は読める

    ミステリーというより人情ものって感じだな

    全体的に面白かったが

    0
    2026年07月09日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

    Posted by ブクログ

    女はいつだって身勝手で面倒で繊細で陰湿で、いじらしいけど、恐ろしい。
    作者は女が好きすぎて大嫌いなのではないか、などと勝手に思うのであった。

    0
    2026年07月01日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    家裁調査官が普段どんな仕事をしてるかを知らなかったので勉強になりました。
    やはり家庭環境が影響するんですね。
    オチがない話もあったりで、結末が気になるエピソードもあったけど面白かったです。
    なぜかのんの婚約者がゴリラの飼育員の設定なのかは、本筋とは関係ないけど気になる。(笑)

    0
    2026年06月27日
  • 幸福な朝食

    Posted by ブクログ

    文体はそれほどテンポよく読めるものではなく、特に主人公が比較的まともな序盤はまだるっこしい感じがしましたが、中盤以降はほかの登場人物同様、こちら側も主人公に注目せざるをえない展開が続き楽しめました。

    0
    2026年06月21日
  • 結婚詐欺師(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    恋は盲目を逆手に取った結婚詐欺。あの人は絶対に信頼できる!詐欺なわけない!という自信とプライドが事件を表面化させないってのが厄介よなぁ。
    女性の性格に合わせて会話術を展開するところがプロすぎて。住所録に情報を残したりマメな人しかできない犯罪だなと思ったり。

    あと乃南さんの文体がめちゃくちゃ読みやすくてスルスル読めちゃう。下巻も楽しみ!wkwk

    0
    2026年06月07日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ミステリーと銘打たれているが、ミステリーっぽさはあまりない。その点はまあいいのだが、出てくる少年たちが最終的にどうなったかが描かれていないものがいくつかあり、個人的にはモヤモヤが残る。主人公や同僚のキャラはわかりやすく全体的に読みやすいので、「その後」を想像するのが好きな人にはむしろ良いかも。

    0
    2026年05月06日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    心温まる話に怖い話に、クスッと笑ってしまう話…
    乃南アサさんはほんとにストーリーテラーだな、と思わせられる。

    0
    2026年05月02日
  • 自白 刑事・土門功太朗

    Posted by ブクログ

    昭和と土門の人間味を味わう感じ?
    雰囲気を楽しむ感覚がいいかなと思う。
    頭は使わない、疲れた頭にはちょうど良い。

    0
    2026年04月21日
  • 幸福な朝食

    Posted by ブクログ

    女性関係のイヤ〜な部分が凝縮されている感じで結構ドロドロ。なんとなく昼ドラ感あるなあと思ったけと解説によるとこちらの作品は火曜サスペンスで映像化されたこともあるらしい。

    わたしの感想として思い浮かんだキーワードは
    「ドッペルゲンガー」だった。

    主人公である人形使いの志穂子はかつて女優を目指していたものの、先にアイドルとして人気を博したマリ子と瓜二つ故に思うような活躍が出来ず影の存在として生きてきた。

    終盤にマリ子と対峙した場面が"死の前兆"を強く感じさせる展開だったから、「ドッペルゲンガーに会うと死ぬ」という伝承を思い出した。
    しかしお互いの存在を知らない方が幸せだったのかも知れない、とは言いきれないようだ。

    志穂子が狂っていく過程が本当に恐ろしいけど、
    作品が出た頃の時代背景を考えると女性の生きにくい社会だったのだろうと同情心も湧く。
    自分から辛い選択ばかりして失くしたものが多すぎたような感じもするけど結果オーライにはなった?のかな?

    結末は一応丸く収まったのかな?という感じだった。面白かったけどちょっと前置きが長い印象だった。

    26/08/28 評点見直し 自分の理解度が浅かった感じがするのでレビュー本文の見直しも必要そう

    0
    2026年04月14日
  • 六月の雪

    Posted by ブクログ

    30代で声優になる夢を諦めた主人公。入院した祖母が幼少期に過ごしたという台湾に、かつての光景を探し求めて向かう。祖母が過ごしたという台湾の風景を巡り、その地に生きる個性豊かな人々を巡る旅小説。
    近代台湾の歴史や背景、当時を生きた人々の情緒を知るにはすごく「ためになる」本作なんだけど、物語としてはイマイチだった。というのも主人公がいつまでも幼稚で、最後の決断も含め疑問符が拭えない。ある程度、主人公には感情移入せずに淡々と読む分には良き。また、現地の人たちの生き様や人生の話は、強く心に残った(562頁★3.0)

    0
    2026年04月06日
  • いつか陽のあたる場所で

    Posted by ブクログ

    共感できる部分もあれば、笆子ちゃんそれはしょーがない事だよ…と思う場面も

    いつも明るく元気な綾香さんの、想像もしていなかった一面を見たことで、笆子ちゃんも少し強くなれましたね

    続編は更に二人の変化があるのかなと期待してしまいます

    20年以上ぶりに読む乃南アサさん
    読みやすく(文字の大きさも含めて^^;)良かったですねー

    0
    2026年04月04日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    少年たちとの関わりが最後まで描かれていないので
    その後どうなったのか気になる。
    でも、現実はその少年の人生はずっと続くのだから
    最後まで描くのは無理なんだろう。

    かのんの弟とのやりとりが一番良かった。

    0
    2026年03月31日