乃南アサのレビュー一覧

  • 不発弾

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    短編集。
    どの話もある程度先が読めてしまうが、とても良かった。

    「福の神」が特に好き。
    「夕立」は好きなタイプの話。「幽霊」も楽しかった。

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    2013年02月28日
  • 再生の朝

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    再読。最初に読んだのは12年前で、それ以来乃南アサの作品には注目。音道貴子シリーズなどは、欠かさず。この作品は特に、二度読みに耐えるサスペンスフルな展開だ。高速バスに乗り合わせた、それぞれ事情のある人々、乗務員が殺害され、台風接近、落石事故、と次々に襲いかかる恐怖の一夜。乗務員、各乗客と視点を変えて展開する出来事に、その場に居合わせるかのような緊迫感が読者を捕らえる。そして、題名が象徴するラスト、読後の爽快感もお勧め!

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    2012年10月19日
  • 暗鬼

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    ネタバレ

    正直、主人公の法子の性格が嫌い。
    最後、不幸になればいいと思い読み続けていたが、最後は客観的に見れば不幸?って感じだが、法子本人はとても幸せだろうという不思議な終わり方だった。
    不幸になればいいと思っていた私も喜んでいいのやらどうなのやら。

    とりあえず、先が気になって早く先が読みたいと思えた小説でした。
    そういえば最初のガス爆発の真相は解明されなかったな。まあそんなことはどうでもいいのかもしれないけど。

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    2012年10月03日
  • ダメージ―そこからはじまるもの―

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    これ読んで、
    嘲笑したり号泣したりはたまたこれ程にはないってほど共感したり、なんか開けてきた気がしちゃう私は、きっと確かに勝手に1人世界を掌握した気になってる生意気な二十歳の女の子でまだ世の中を1ミクロンも知らないんだと思う。

    や、おばさんって凄いですね←

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    2012年10月02日
  • 涙(下)

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    一気に読みました。
    人生には何が起こるかわからない。
    ただ、救いがないなーと思う。
    それもその人らしい人生と言ってしまうのはあまりに悲しい。
    一番凄いのは淳。

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    2012年09月19日
  • 不発弾

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    後味わる~い作品多数の短編集。
    ありえちゃうじゃん~、という設定が上手くて、怖い。

    「福の神」だけはジーンとくる話で涙しました。
    さらっと読めるので通勤時などにおすすめ。

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    2012年09月17日
  • トゥインクル・ボーイ

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    時に加害者、時に被害者な子供達による7つのお話 ほぼ全ての作品が結末が読めてしまうシンプルなストーリーの反面ある意味期待通りな展開で王道の後味の悪さを感じた。

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    2012年09月13日
  • 涙(上)

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    挙式直前に失踪した刑事が、殺人事件の被疑者として追われることになる。
    彼の無実を信じる婚約者と、娘を殺害された上司にあたる刑事、両方の視点から、東京オリンピックの時代を背景に描かれていく作品。両者の心情がとても丁寧に描かれていくのと、平成の時代にかかれたとは思えないくらいに昭和中期の家庭観、女性観などが浮き彫りになっているので、この時代を知っている読者には懐かしさも感じられるかも。あえてこの時代背景にした理由が後半に出てくるのだろうか。下巻を早く読みたい。

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    2012年09月10日
  • 涙(上)

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    娘が傷つき離婚をするということを知り萄子は自らの記憶が蘇ってくる。
    結婚を目前に、突然「会えない」とだけ告げられ消えた婚約者、その婚約者の上司の娘が殺され婚約者は容疑者になる。
    容疑者となり消えた婚約者の勝を追う萄子と娘を殺された勝の上司の韮山、それぞれがそれぞれの思いをもち勝を追う。
    ミステリーだがすごく胸が苦しくなるような感情をおぼえてしまう。
    タイトルの涙の意味は…萄子、韮山にどのような結末が待っているのかドキドキしながら読んでいる、愛なんだろうなあ…

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    2012年08月31日
  • 花盗人

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    私はえてして長編作品が好きなのだけれど、乃南アサの短編で物足りなさを感じたことがない。10の短編が収められていて、どれもゾッとする内容なうえ、驚きの展開もあったりしてとても楽しめた。「脱出」が特に気に入った。

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    2012年08月27日
  • 幸せになりたい

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    恋愛サスペンスって感じの小説です。
    こういうジャンルははじめて読みました。
    タイトルとは正反対の内容で、女の嫉妬や憎悪、欲望は怖い!と思わせる小説でした。

    自分の考え方、行動次第で最悪にも最高にもなる。

    タイトルのように幸せになりたいなら、今一度自分を見直して発言や行動をしていかねば…と考えさせられました。

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    2012年08月25日
  • ボクの町

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    ★あらすじ★
    警視庁城西署・霞台駅前交番に巡査見習いとして赴任した高木聖大は、研修初日から警察手帳に彼女のプリクラを貼っていたことがバレるような、今風のドジな若者。道案内、盗難届の処理、ケンカの仲裁などに追われるが、失敗の連続でやる気をなくしていた。が、所轄の同期見習いが犯人追跡中に大ケガを追ったことで俄然、職務に目覚める。

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    2012年08月14日
  • 涙(下)

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    胸が締めつけられる思いになる小説でした。
    生きていくこと、そこに価値があり、涙することもある。
    大きな喜びも、小さな喜びも、大きな悲しみも、小さな悲しみも
    年齢を重ねる事で、同じように喜べるようになり、同じように悲しむ事ができるようになる。物事の価値は他の人の評価だけで決まるのではない。歳月は、人に何かを教えてくれる。

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    2012年08月14日
  • ボクの町

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    現役警察官が「この本は警察官の日常がすごくリアルに書かれてる」とオススメしてくれたので読んでみた。
    知ってそうで知らない仕事の数々がおもしろかった。
    組織、仲間、ともすれば安っぽくなりがちなキーワードが、後半熱く熱く熱く活きてた。

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    2012年08月11日
  • 涙(上)

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    胸が締めつけられる思いになる小説でした。
    生きていくこと、そこに価値があり、涙することもある。
    大きな喜びも、小さな喜びも、大きな悲しみも、小さな悲しみも
    年齢を重ねる事で、同じように喜べるようになり、同じように悲しむ事ができるようになる。物事の価値は他の人の評価だけで決まるのではない。歳月は、人に何かを教えてくれる。

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    2012年08月14日
  • 涙(下)

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    東京オリンピックを直前に、主人公・萄子の婚約者・勝は突然、姿を消してしまう。わずかな手がかりをもとに、川崎、熱海、焼津、そして最後、沖縄、宮古島へ向かう。
    当時の出来事や風俗も踏まえつつ、戦後復興期の日本の光と闇も見事に描いている。
    失踪モノとしては、松本清張の「ゼロの焦点」と並び、実に読み応えある一冊。

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    2012年07月28日
  • 家族趣味

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    ネタバレ

    『魅惑の輝き』とり付かれるのかなぁ
    『彫刻する人』タイトルがユニーク、そしてどこまでいっても彫刻
    『忘れ物』解説にあったように映画や漫画では無理ですね
    『デジ・ボウイ』解説の柴門ふみさんと同じく私も涙
    『家族趣味』家族のかかわり方を考えます

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    2013年05月03日
  • ドラマチック チルドレン

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    小説だと思って読んでたけど、ドキュメンタリーだった。 だけど、ドキュメンタリーというよりは小説って感じで読みやすい。 引きこもりだったり、不良だったり、人生の最初に躓いた子供たちを更生させる「はぐれ雲」という施設でのお話。 この施設では子供たちが共同生活を送りながら、農作業をしたり、地域の大人たちと関わる事で、本来の姿を取り戻していく。 ここに出てくるのは中高生が多いけど、今同じ状態にある20代30代もいっぱいいるだろう。 本の中でも、問題を抱える人の年齢が上がってきているとの記載がある。 私だって、たまには引きこもりたくなる。 新型うつってやつですかね? 仕事は嫌だけど、休みの日はめっちゃ元

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    2017年10月16日
  • トゥインクル・ボーイ

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    子供をテーマにした短編集。題名とは裏腹に、ある意味カテゴリーはホラー。登場する子供みんなこわっ!性悪説。その親も怖いけど。どれもゾクリとする。

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    2012年06月11日
  • 犯意

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    法律解説を読んだ後,もう一度同じ話を読んで確認したくなる。 この本はいつあなたも裁判官になるかわからない今の時代にぴったりの一冊。

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    2012年06月10日