乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
職人や伝統工芸をテーマにした、これはブラックショートというんでしょうね。短編が6つありました。線香職人、染工芸、酒造、歯科技工(ジュエリーも)、能面職人、提灯職人、外側からしか知らないその職人さんの仕事ぶりも興味深く読める。そしてそれぞれに、ぞっとするオチが!わかってしまうオチもあったけどそれはそれとして。個人的には能面職人がある踊り手の注文のために何度も何度も何度もうち直しした「泥眼」(嫉妬や怒りの情念が正に正気を失わせようとしている瞬間の女の顔。女が執念の鬼、怨霊の化身となる寸前の、最後の人間の表情。)に引き込まれました。一番アサさんらしいと思いました。
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Posted by ブクログ
小説だと思って読んでたけど、ドキュメンタリーだった。 だけど、ドキュメンタリーというよりは小説って感じで読みやすい。 引きこもりだったり、不良だったり、人生の最初に躓いた子供たちを更生させる「はぐれ雲」という施設でのお話。 この施設では子供たちが共同生活を送りながら、農作業をしたり、地域の大人たちと関わる事で、本来の姿を取り戻していく。 ここに出てくるのは中高生が多いけど、今同じ状態にある20代30代もいっぱいいるだろう。 本の中でも、問題を抱える人の年齢が上がってきているとの記載がある。 私だって、たまには引きこもりたくなる。 新型うつってやつですかね? 仕事は嫌だけど、休みの日はめっちゃ元