乃南アサのレビュー一覧

  • 暗鬼

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    2023年は小説を読んでいこうと思い、第一弾は乃南アサ。
    彼女の作品は中高生の時にちょくちょく読んでいたけど、この本は初めて(祖父の家にたまたまあったので拝借)
    大家族に嫁いだ主人公・法子は家族みんなに優しくしてもらい、不自由ない生活から幸せな結婚をしたと思っていた。
    しかし、小さな違和感から疑心を抱き、友人にも相談しながら一家の調査を始めていく。
    20年以上前の作品とはいえ、毒親や宗教といった今の時代にも通ずる内容。
    巧みな心理描写に引き込まれて、ぐいぐい読んでしまった。
    もっとも、メリーバッドエンドな終わり方で、読者としてはなんとなく小さなしこりが残る感じ。
    でも、乃南アサってこういうテイ

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    2023年01月25日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    アイヌ語で「明日」と言う意味のニサッタと言う言葉。

    裏面の本の紹介を読んで、どうにも気になってしまって早速読んでみた。

    主人公の耕平は、本当にどこにでもいそう。
    なんかやろうとしても、上手くいかなかったり、なんだかんだと言い訳をして逃げ出したり動かなかったり。本当にどうしょうもないやつ。それでも、時折見せる前に進む姿に惹かれる。

    そんな耕平の物語。

    途中から出てくる杏菜も不思議なやつで、どこか掴みどころがないけれど、嫌えない。

    何だろうね。どこかにあるこんな日常を僕らも生きている。

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    2023年01月20日
  • 六月の雪

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    祖母の思い出の地、台湾に行って思い出の場所を探し巡るストーリー。現代の日本人の若者である未來は台湾の歴史を何も知らなかった。それは読者の私も同じ。だから未來と同じ目線で驚いたりしながらの読書でした。
    台湾の歴史はこんなにも複雑だったのね。台湾が日本だった時代があること。その後、蔣介石による恐ろしい弾圧の時代。初めて知って改めて考えさせられました。同じ台湾人でも世代によって感じ方が違ったり時には言語が違ったり。表情の乏しい台湾人と豊かな若い世代、何が彼らをそうしたのか?というのは、そんな事情があったのか…と。
    かなりの長編で、内容的にも重い部分も多かったのでちょっとしんどかった(コロナ療養中にち

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    2023年01月06日
  • しゃぼん玉

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    『おスマじょう』ことスマお婆ちゃんと『シゲ爺さん』。消えそうになって行くしゃぼん玉の様な人生を変えてくれた2人。
    91歳の生涯を完うし何時も支えてくれた婆ちゃんを思い出しました。

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    2022年12月24日
  • ウツボカズラの夢

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    題名をみて気になって買った一冊。

    欲の話だった。

    なんか薄気味悪いような、気持ち悪いようなそんななんて言ったらわからないモヤモヤが残った。

    始めは主人公の女性が幸せになるために頑張っていくみたいな話なのかと思って読んでいたが、全く違った。
    欲に動かされる話しだった。

    特に主人公が世話になってる家庭は皆自分勝手に行動してそれを咎める人もいないから、家族という形があっても家族ではなくなってる。

    すごい家族だなと思ったが、実際子供がある程度成長したらどの家庭も、そんなもんじゃないかとも感じた。

    この小説をなにかに例えると
    不味くもないが、美味くもない、食感はすごく悪い
    みたいに感じた小説

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    2022年12月17日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    女刑事音道貴子シリーズ。短編集。
    音道貴子という刑事の息遣いが聞こえてきそうな数々の作品となっている。警察小説という枠組みのサスペンス物としてよりも、人間模様をうまく描いている。

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    2022年12月06日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    女刑事音道貴子シリーズ。
    監禁された音道貴子に対し、犯人の仲間の女性中田加恵子はだんだんと心を開き始める。
    中田加恵子の数奇な人生、音道貴子は最後の力を振り絞る。

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    2022年11月28日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    女刑事音道貴子シリーズ。
    惨殺事件の捜査で音道貴子は、警視庁の鼻持ちならない星野警部補とコンビを組まされる。さんざんな嫌がらせを受け、ついに単独行動を取らされたとき、ある事件の被害者の女性と遭遇、いつのまにか、音道刑事は意識を失い、拉致されてしまう。

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    2022年11月27日
  • 暗鬼

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    一見幸せそうな、しかし明らかにおかしい(かもしれない)家族に飲まれ、疑惑・諦め・憤怒、さまざまな形で自己を取り戻しては再び家族という宗教に振り回されていくお話。

    同じような話がフェーズを経て繰り返されるので、長くない話でも若干の中弛みはあるように感じた。ただし、その分リアルで恐ろしく、自分も気が触れそうになるところが逆に良かったのかもしれない。

    結部分、真実に辿り着く辺りから最後までの怒涛の狂気はなかなか他の本では味わえないかもしれない。

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    2022年10月25日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    昭和20年8月15日水曜日。その日誕生日でもあった鈴子は、母と敗戦を迎える。
    戦争は、彼女達から多くを奪って終わった。そして、敗戦は、若い多くの女性たちに新しい苦難を与える。
    戦後、RAA(特殊慰安施設協会)が設立され、若い女性達が、一般女性の防波堤として集められていく。彼女達は、自分や家族の生活の為、仕事として受け入れる。
    鈴子の母親は、夫を事故で亡くし息子達を戦争に取られ、生きていく為、RAAでの通訳の仕事を得る。
    RAAを近くで見た鈴子が、見聞きして理解した戦後を描く。辛い箇所はあるけれど、中学生くらいから読めるのではと思う。
    鈴子は、それと共に彼女のお母さまの変貌を見てきた。戦前、妻と

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    2022年10月18日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    女刑事音道貴子シリーズの短編集。
    32歳、バツイチで独身、3人姉妹の長女、警視庁刑事部第3機動捜査隊立川分駐所の刑事。
    バイクに乗り、颯爽としていて、格好良く、非常に魅力的。彼女の魅力が詰まった一冊。

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    2022年10月10日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    表紙が気に入って購入。開拓の険しさにフォーカスした話は、なかなか読ませるが、3人の男たちのそれぞれの人生、開拓の顛末がエピローグでそっと触れられて終わっており、そこが読みたいんやんと思った。

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    2022年09月30日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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     1998年から2020年にかけて書かれた乃南アサさんの短編小説アンソロジー。
     最初の作品は普通小説っぽくて、意外とそういう作品が並んでいるのかと思い油断して読んでいると、いきなりホラー小説みたくなったり、ミステリっぽくなったり、なかなか多彩である。読み始めた時はどんな作品なのか分からないので、読んでみてのお楽しみ、というスリルがあった。
     しかし、私はこの本に対してちょっと申し訳ないことをした。途中から、ヘンリー・ジェイムズの短編集と同時に、つまりかわりばんこに読んだのである。そうしてしまうと、ジェイムズ作品の文章の味わい深さ、物語世界の(心理的な)深さが際立ってしまい、そうすると本書の諸

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    2022年09月28日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    なおなおさんに、「松子さん、警察小説好きですよね?それなら…」と
    女性刑事が主役、乃南アサさんの
    『花散る頃の殺人』をおすすめしてもらった♪

    ブク友さんのレビューやおすすめから、いつも読みたいものを決めていたので、自分が警察小説好きだった事に気付いていなかった!

    ほんとだっ!自分の本棚を見ると警察小説がけっこうある∑(゚Д゚)
    なおなおさん、すごっ!

    初めての女性刑事が主役のお話。
    音道貴子、32歳、バツイチ、三姉妹長女、バイク好き、職場でのあだ名は"おっちゃん"。

    強く真面目で優秀な刑事。
    そんな貴子の女性刑事としてのリアルな日常が書かれていた。

    捜査でくたくた

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    2022年09月20日
  • 犯意

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    お話自体はどうしようもない輩の逮捕までのストーリーなのでその後の犯罪解説および裁判における争点が中心となる。

    つまり、興味の無い人にとっては苦痛この上ない。

    個人的には結構楽しめたのだが。

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    2022年09月11日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    人間や家族の怖さを描いた短編集

    表題のもの以外は、ヒタヒタと怖くなるような作品。
    怖いし気持ち悪いけど、こういう事って確かにありそうと
    思わせてしまう。

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    2022年08月15日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    ネタバレ

    上巻で一向に開拓が進まず、良い展開にならないので下巻に期待していたものの、結局苦境を脱しないまま、終わってしまった。
    苦しい中でも心を強く持って生きようとするヒロインのリアルな姿を描くという意味では、これもアリだったのかもしれない。
    けれども、もう少し読者をホッとさせる展開があっても良かったのになと思った。

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    2022年08月12日
  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    超絶久しぶりの乃南アサ作品。面白いんだけど、僕この人の文章あまり得意でない、と言うことを今さらながら思い出した。この人の作品には「涙」で出会い、あれは傑作で一気読みしたけど、その頃から文章は肌に合わなかったんだな。その後数作品読んだけど、その後しばらく離れてた。エッセイの「美麗島紀行」も同じ台湾を愛するものとして楽しく読んだけど、ちょっと違うな感は有ったし。今回隔離期間用に2冊手に入れてきてこれが一冊目、さあどうするかなあ。面白くない、と言うことではなく個人のテイストだけの話なんだけどね。

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    2022年08月06日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    シワ取りの費用とかおカネがいるので、前の夫の所に無心に来る元妻、男女の感情秘密にしていた所も多々有るどこでも有りそうな日常が面白い。

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    2022年07月29日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    ネタバレ

    耕平は何やっても言い訳ばかり、多分正社員にはなれないだろうなと思ってたらまさかの交通事故で心も体もボロボロ。どうやって立ち直るのか心配だった。でも昔は優しいおばあちゃんっ子だったんだろう事とか、不正に立ち向う正義感がある事が彼を救ったんだと思う。

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    2022年07月18日