乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦後母と14歳の娘が生き抜くお話でした。
終戦までは男達が 国外に出て 戦い
戦後は女性達が 国内で戦った話です。
戦時中は 夫や息子を差し出し
終戦後は 妻や娘を手放さねばならなくなった
多くの日本の人達
何の為の戦争だったのだろうか?
戦時中は アメリカに対してのすごい嫌悪を現していたのに
戦後手のひらを返したように GHQなどに擦り寄っていく人々。
心が豊かになる10代の主人公が
戦争の恐怖 戦後の混乱、
占領下でも 生きていくには
あきらめと いえるような 生き方をするしかなかった。
少女から大人になっていく
過程でこのような状況になってしまった主人公ですが
終わりの方には -
Posted by ブクログ
ネタバレ嫁ぎにいった1人の女性がそこの家族に洗脳、支配されるまでの話。
いつも明るく良心的な家族。9人もいる家族は誰一人としていじの悪い人がいない。そういう所から始まるが、氷屋家族の死亡と家族が関係あるかもしれないことを知った主人公が徐々にこの家族はおかしいと思いはじめる。
歩けないといっていたおおおばあちゃんが歩けていたり、話せないと言っていたおじいちゃんが話せていたり。家族同士が異常なほどに濃密すぎていたり。
結局は主人公も家族に飲み込まれて最後はとにかく気持ち悪い。
おじいちゃんおばあちゃんと思っていたのは兄弟でお母さんお父さんと思っていたのも兄弟で
とにかくこの一家の血を強く信じている -
Posted by ブクログ
ネタバレ真裕子がクソ過ぎてイライラする。
このイライラは流浪の月の主人公に感じたものと同類。
自分はの特別な出来事があって可哀想な人間
みんな自分勝手でわかってくれない
だから人間が嫌い
そのくせ人間をとことん利用して寂しさを埋める
友人の不幸を喜び、元彼にはストーカー、好きでも無い男とは不倫
そのくせ、男にはか弱い繊細ぶりっ子系
クソすぎてイライラ
人間が嫌いってどの口が…
自分が一番その嫌われるような人間性やんー!
上巻では家族とのやり取りが多かったからか?
風紋の時より家族に言い返したり、意見を言えるようになっていて『お!人間らしくなってる!』と思ったのに。
けど、真裕子の父親