乃南アサのレビュー一覧

  • 水曜日の凱歌(新潮文庫)

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    戦後母と14歳の娘が生き抜くお話でした。
    終戦までは男達が 国外に出て 戦い
    戦後は女性達が 国内で戦った話です。

    戦時中は 夫や息子を差し出し
    終戦後は 妻や娘を手放さねばならなくなった
    多くの日本の人達
    何の為の戦争だったのだろうか?

    戦時中は アメリカに対してのすごい嫌悪を現していたのに
    戦後手のひらを返したように GHQなどに擦り寄っていく人々。

    心が豊かになる10代の主人公が
    戦争の恐怖 戦後の混乱、
    占領下でも 生きていくには 
    あきらめと いえるような 生き方をするしかなかった。

    少女から大人になっていく
    過程でこのような状況になってしまった主人公ですが
    終わりの方には 

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    2022年06月11日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    ネタバレ

     乃南アサさんと言えば、音道貴子。「凍える牙」など6冊のシリーズが。なんとなく再読したくなりましたw。「女刑事音道貴子 花散る頃の殺人」、シリーズ№2、2001.8発行(文庫)、6つの短編が収録。あなたの匂い、冬の軋み、花散る頃の殺人、長夜、茶碗酒、雛の夜 の6話。埼玉の浦和に実家、今は杉並(後に吉祥寺)のマンションに住む音道貴子、32歳。XJR1200を乗り回すいい女です。皇帝ペンギンの滝沢は時々、顔を出しています。

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    2022年06月08日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    2022/5/26

    全編通して様々な「未練」を感じられた。
    「聖夜までに」は胸が苦しくなる場面が多かった。

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    2022年05月27日
  • 躯 KARADA

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    乃南アサさんの短編は初めてでした。どれもちょっと怖い、それからクスッと笑う場面があったりと、どの話も良かったです。臍の整形にのめり込む主人公の気持ちの描写が良かったです。

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    2022年05月16日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    読みやすい短編集。
    警察という組織に属しているが、一人の女性“音道貴子”として、事件と向き合う姿が描かれていて面白いです。

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    2022年05月13日
  • 地のはてから(下)

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    方言での読み方が最初戸惑ったが、読み進むうちに慣れた。知床、カムイワッカの滝等にはバイクで1985年に行ったが、あの辺が大正時代からの開拓で苦労したのは初耳でした。大正時代から昭和、戦争を経て苦労続きだが、子宝に恵まれどちらかといえばハッピーエンドで良かったです。

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    2022年05月10日
  • いちばん長い夜に

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    1巻目がとても優しい小説で、2巻目もそれを期待して読んだ。その概念は踏襲されているが、東日本大震災の渦に巻かれてしまい、それが非常に細かく描かれているところがなんとも強い印象を残してくれた。
    巻末の解説に、それは作者自身の体験であることが綴られているので納得。
    ただそれが起こったがゆえで、前半で起こっていたちょっとした事件について少し中途半端になってしまっているかもしれない。

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    2022年05月07日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    だいたいが少し前向きな終わり方で良かった。
    好きなのは「内緒」と「ピンポン」かな。
    このあともいつまでもお互いにびっくりしあえればとても良い。

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    2022年04月27日
  • 六月の雪

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    祖母の産まれ故郷 台湾へ向かった主人公。

    初めて知った台湾の過去。そして現在。
    そこで出会った人々。

    暖かい思い、つらい思い。そして別れ

    それでも前へ進もうとする主人公を応援したくなる

    私自身、台湾のことをまったく知らなかったけれど
    訪れてみたくなる1冊でした。

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    2022年04月21日
  • 暗鬼

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    ネタバレ

    嫁ぎにいった1人の女性がそこの家族に洗脳、支配されるまでの話。

    いつも明るく良心的な家族。9人もいる家族は誰一人としていじの悪い人がいない。そういう所から始まるが、氷屋家族の死亡と家族が関係あるかもしれないことを知った主人公が徐々にこの家族はおかしいと思いはじめる。

    歩けないといっていたおおおばあちゃんが歩けていたり、話せないと言っていたおじいちゃんが話せていたり。家族同士が異常なほどに濃密すぎていたり。

    結局は主人公も家族に飲み込まれて最後はとにかく気持ち悪い。

    おじいちゃんおばあちゃんと思っていたのは兄弟でお母さんお父さんと思っていたのも兄弟で
    とにかくこの一家の血を強く信じている

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    2022年04月14日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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    昭和の事件や出来事が時系列に並んで、ノスタルジックに読み進みました。特にミステリーというわけでもなく、淡々と昭和という時代の警察小説でした。

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    2022年04月09日
  • 六月の雪

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    台湾について私も主人公の未来と同じ程度しか知らなかった。台湾にいつかは行きたい!と思える小説。特に台南。

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    2022年04月08日
  • いつか陽のあたる場所で

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    乃南アサさんは初めて読みました。
    ドラマでみていたので読みやすかったけど、そうでなかったらどうだったのだろう。

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    2022年03月06日
  • 幸福な朝食

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    著者のデビュー作で日本推理サスペンス大賞優秀作。タイトルからは想像できない救いようのなさ。もう少し違う生き方ができていれば…。

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    2022年03月04日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    シリーズ物だったため買った一冊。

    女刑事シリーズ
    白骨死体発見から始まる事件捜査の話だった。

    白骨死体の事件はほとんど進まないが、その事件の関係者の殺人事件は徐々に進んで行くって感じで、スピード感がないが、捜査する刑事の心情が細かく書かれていてそこが、今何考えているか知ることができるのが良かった。

    事件のほうは、まだどうなるかわからない状態で上巻が終わってしまったので、下巻が楽しみ。

    もう少しスピード感出して話を進めて欲しいなと感じた小説でした。

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    2022年02月24日
  • 晩鐘〈下〉 新装版

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    やっぱり最後まで真裕子が苦手。

    加害者家族メインでよかったかも。

    あまりにも救いが無さすぎて苦しい展開だった。

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    2022年02月19日
  • 晩鐘〈中〉 新装版

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    ネタバレ

    真裕子がクソ過ぎてイライラする。
    このイライラは流浪の月の主人公に感じたものと同類。

    自分はの特別な出来事があって可哀想な人間

    みんな自分勝手でわかってくれない

    だから人間が嫌い

    そのくせ人間をとことん利用して寂しさを埋める
    友人の不幸を喜び、元彼にはストーカー、好きでも無い男とは不倫
    そのくせ、男にはか弱い繊細ぶりっ子系
    クソすぎてイライラ


    人間が嫌いってどの口が…
    自分が一番その嫌われるような人間性やんー!

    上巻では家族とのやり取りが多かったからか?

    風紋の時より家族に言い返したり、意見を言えるようになっていて『お!人間らしくなってる!』と思ったのに。

    けど、真裕子の父親

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    2022年02月17日
  • 晩鐘〈上〉 新装版

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    ネタバレ

    小学生の心情としてはかなり大人びててピンとこない…


    真裕子は前回の風紋より人間味が出ててよかった。
    前回は真裕子という人物像がつかめなかったから。

    真裕子を取り巻く人間が勝手過ぎてそりゃー人間嫌いになるわ。

    風紋で父と姉が散々クズだったけど、今回も反省してると思えない態度や言動で、私なら縁切りたくなるわ。

    挙句に後妻や血のつながらない弟までできてるし。
    よくあんな父親に再婚相手みつかったわ。
    その弟もかわいげないし。
    全体的に取り巻く人たちにイライラした。

    けど、それなりにハマる。

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    2022年02月16日
  • 躯 KARADA

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    中年以上に差しかかった頃、高校時代の同窓会で、ある男子が「女性の後ろ姿だけでだいたいの年齢を当てるにはどこを見ればよいか」を皆に力説してくれて、大笑いしたことがあります。お尻、肘、膝の裏。本作はなんだかその説を証明するかのようだなぁと苦笑い。

    ほかに登場する部分もヘソ、顔のシワ、つむじ、顎といった、特に老いの現れる部位として描かれているわけではない場合も、見た目を多少なりとも気にする人であれば、コンプレックスの集まるところ。

    ハッピーエンドは無し。気にせずにいられたらよかったのか。だってどうせなら、やはり美しく強く生まれたいでしょ。

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    2022年02月13日
  • 躯 KARADA

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    身体にまつわる短編集。
    なかなかに後味の悪い話です。
    執着って怖いね、という。

    特別に目新しい内容ではないけど、サクッと読めます。

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    2022年02月03日