森沢明夫のレビュー一覧

  • 本が紡いだ五つの奇跡

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    400ページ超を一気読み!津山奈緒の情熱、涼元マサミの再起、青山哲也の本懐、白川心美の至福、唐田一成の新章。『さよならドグマ』が気になる。てっちゃんとしーちゃんに泣き、心美の幸せを願う。本が人と人を繋ぐ、温かい奇跡の物語。読めてよかった!

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    2025年08月04日
  • 雨上がりの川

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     編集者をしている川井淳は奥さんと、中学生の娘春香の3人家族。
     春香のひきこもりをきっかけに、奥さんは怪しい霊能者にのめり込み、家族はおかしな方向へ迷走し始める。

     自称霊能者の紫音、ネタを提供していた瑠美、春香をいじめていた人達。
     「人を傷つけた」「人を騙していた」と言ってしまえばそれまでだけど、裏に隠された純粋な気持ちまでは裁けない。
     もちろん、傷つけた事を許すことはできない。

     春香の賢さや寛容さによって、家族も周りの人も救われたのではないかな。
     千太郎先生の
    「人は誰でもそれぞれ事情を抱えているもので、そういう事情を抱えながら右往左往して生きてきた結果、いまのその人がある」

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    2025年08月03日
  • 桜が散っても

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    森沢明夫の桜が散ってもを読んだ。
    前半は一寸話しに無理があるような気がした。
    リゾート開発が反対の友人に言われて、上司に一サラリーマンが工事の中止をお願いするなんてことはまず無いだろう。
    土砂崩れに合い心を壊してしまう。
    そう云う私も会社に勤めて一ヶ月で8キロ痩せた時がある。
    ストレスで食事が喉を通らなく70のパンツもベルトをしないと落ちてしまうくらいだった。
    先日昔のベルトが出てきたのだが45年経った今は13キロ太りベルトの端までも届かなかった。^^;
    話は戻るが、家族を置いて移住というのも無理があるように思う。
    起承転結で最後はタイトルの桜の花が散ってもの意味が分かる内容だった。
    この物語

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    2025年07月31日
  • 癒し屋キリコの約束

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     銀杏商店街の古い純喫茶「昭和堂」で、半ば強引に雇われ店長として働くカッキー。
     ぶっきらぼうで、いつもビール片手に酔っ払っているオーナーの霧子さんは若干とっつきにくい印象ではあったが、章が進むにつれどんどん惹かれていった。

    「相手の欠点を探すのをやめたとき、相手の長所が見つかりはじめるのかも知れない。それが、お互いの幸せのはじまりなんだ。」
     
    「幸せってね、なるものじゃなくて、気づくものなのよ。」

     「人の役に立って、喜んでもらえたときは、その人の使命が果たせてるわけ。んで、その使命が果たせたとき、人は自動的に幸せになっちゃうわけ〜。」

     「才能っていうのはね、成功するまで絶対に努力

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    2025年07月30日
  • 桜が散っても

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     森沢明夫さんも大好きな小説家。なので、物語の出だしはびっくり。森沢明夫さんの本だよね?と一瞬不安になりました。始まりが不穏過ぎて・・・。

     一言で言うと、切なかった。

     ある瞬間を目撃し、忠彦が失語症になるほどのショックを受けた。でも、それは彼の責任ではなく、会社の責任。それを忠彦は指摘もしていたんだし。
     でも、それが彼には重くのしかかり、うつ病になり、結局は会社を辞める。彼を最初のうちは支えていた妻も、彼のある提案で見限り、離婚を突きつける。そして、2人の子どもと妻と別れて出て行く忠彦。そこがどうしてももどかしくて、納得いかなくて。

     そしてある日、息子の建斗に父が亡くなったからお

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    2025年07月29日
  • 水曜日の手紙

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    実在するプロジェクトを題材にした物語。
    5章からなる連作だが、やはり最も印象に残るのは、父と娘のぎこちなくも温かい3章かな。
    再三取り上げられる3行の言葉が本書の肝か。
    「・自分の心に嘘をつかない ・よかれと思うことはどんどんやる ・他人を喜ばせて自分も喜ぶ」

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    2025年07月29日
  • ゆうぞらビール 〈新装版〉

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    旅で出会う人たちとの交流は本当に楽しいけれど、森沢さんはスケールが違う!知り合ったおじいさんが親切心でわけてくれた鮎を2日で30匹?一生懸命平らげたエピソードには笑ってしまいました。森沢さんの本はどれも愛情に溢れているけど、ほんと優しい方なんだなぁと思いました。
    人前で読んではいけないとのことでしたが、通勤中にいつも本を読んでいるので心配しながら読みました。くすくす笑ってしまいましたが、みなさんスマホに夢中のため、大丈夫でした(^^)

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    2025年07月27日
  • キッチン風見鶏

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    一人一人の登場人物が魅力的で、面白かった。守護霊と話せるというエピソードで、一気にファンタジー感が増して、入り込めるか不安だったけど、それと同時に各キャラクターの魅力を感じたので、スッと入れた。
    最後の店名の由来の話も良かった。

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    2025年07月23日
  • 大事なことほど小声でささやく

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    巨大なマッチョなオカマ、ゴンママは昼はジムで体を鍛え夜はジム仲間が通うスナックを営む。ママが提供するカクテルには励ましの言葉が添えられその言葉から常連さんたちはまた新たな一歩を進み始めるオムニバス小説。どれもとても良い話で心が温かくなった。

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    2025年07月22日
  • おいしくて泣くとき

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    同じ子ども食堂の話なのに、2つの交わることのないストーリー展開に、ほんの少し違和感を抱きつつ読み進めていくと。。。
    まさかの、ホントに微塵も予想していなかった伏線回収に感情の全部を持っていかれて(TдT)
    凄く幸せな読後感に読んで良かったと。

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    2025年07月21日
  • おいしくて泣くとき

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    二つの話が、いつどういう形で交わるのかと考えながら読んでいたが、最後で意外な形で交わり、自分の予想は外れてしまった
    「マスター」としか、ゆり子さんが呼ばないのがヒントだったなと思ったが、良い話でホッコリして、読後感も良かった

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    2025年07月21日
  • さやかの寿司

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    夕凪寿司はみんなの居場所。食事処、居酒屋、近所に居場所があるのはいい。ココロの置所、人の繋がり。あれば、一歩前へ、ふみこみましょう!引きこもらないで‼️

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    2025年07月19日
  • 癒し屋キリコの約束

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    表題からして癒される話かとおもいきや、プロローグからいきなりの殺人シーンから始まる。

    嫁姑問題に苛立つ家族や、ストーカー被害に悩むキャバ嬢、退職後もミュージシャンの夢を捨てきれない中年男性などなど、霧子さんは何らかの悩みや問題を相談しにくる客たちを問題解決に導いていく。

    印象に残った霧子さんのセリフ
    自分の過去をしっかり肯定してさ、あの過去があるから、いまの自分があるって、そんな風に受け入れて感謝できた瞬間に、人は過去から自由になれるようにできてるんだよ。

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    2025年07月16日
  • ヒカルの卵

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    大好きな森沢さんのお話
    「裕福と幸福は決してイコールではない」柳生のジジィの言葉です。
    まさしく
    本当にそうだなと思いました。
    困った時そっと力になってくれる
    頼もしくて素敵な仲間たちがいて
    美味しい食べ物があって
    それから毎日見惚れるような
    素敵な自然の景色があって
    こんな心の贅沢ないですよね
    反面…そこに住む人は
    どんどん人口が減って過疎化してしまう。元気がなくなってしまう

    今回は過疎地に住む若者ムーさんが、地域活性化のために地域の人たちを巻き込みながら、奮闘するお話です。

    ムーさんの人柄がみんなの心を開き温かく優しい気持ちになり、最初は文句を言っていたり反対していた人も巻き込んで、一

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    2025年07月15日
  • ロールキャベツ

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    やっぱり森沢さんの書く物語は好きだなと思った。

    大学生5人の物語。
    仲間とか友情とか青春だなと。
    みんなそれぞれ個性が違って面白かった。

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    2025年07月10日
  • 大事なことほど小声でささやく

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    どの登場人物の物語もとてもよかった。
    とくに四海さんの話は泣いてしまった。シャチョーもよかったし…。

    ゴンママほどの人でも悩みや不安はあるのだ、と思うと少し気持ちが落ち着く。
    1人暗く不安な時にちょうどゴンママの章だったので、読み終わるころにはいい気分に変わっていた。
    本当、今しか生きることはできないよなあ。

    寝る前に読んでたのでお陰様で寝不足…(笑)

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    2025年07月09日
  • プロだけが知っている 小説の書き方

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    プロの小説家による一問一答形式の小説の書き方。
    ページ数も多くなく読みやすいです。
    プロの小説家に実際にインタビューをして教えてもらっているような、リアルな考え方が多く非常に勉強になりました。

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    2025年07月09日
  • 虹の岬の喫茶店

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    岬の先端にある喫茶店、そこにはとびきり美味しい珈琲を入れてくれる悦子さんがいる。人生に迷い苦しんだ人々がここの珈琲店で悦子さんと出会うことでまた新たな一歩を踏み出す温かいお話でした。

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    2025年07月08日
  • 津軽百年食堂

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    しみじみ暖かくなるいい作品でした。
    代々食堂を営む一家の物語。

    周囲にも良い人が集まっていて、温かくていいなぁ。
    どうするのがいいのか、選択した時は分からないし、後になってああすれば良かったと思う時がくるかもしれない。
    それでもなるべくそう思わないでいられるような、生き方をしていきたいなと考えたりしました。

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    2025年07月07日
  • おいしくて泣くとき

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    ネタバレ

    冒頭、小学3年生の息子・心也を残して病で亡くなる母親の想いが綴られていて、その時点で、もう涙腺が崩壊しそうでした。
    自分の命が尽きることを受け入れながら、幼い我が子の未来を思って言葉を残す
    その深い愛情が、胸に刺さりました。

    物語が進むにつれて、心也が中学生になり、母親の遺した日記を読むシーンが出てきます。
    個人的にはここがもう少し丁寧に描かれていたら、号泣だったと思います。
    母の言葉と、成長した心也の感情が交差するような描写があれば、より深く彼の心に寄り添え涙涙の作品にもっとなってたよなぁ。

    心也の家では「子ども食堂」を営んでいて、それが周囲の目や偏見の的になったり、彼自身もそのことで苦

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    2025年07月07日