森沢明夫のレビュー一覧
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会社の先輩に貸して頂いた一冊。
森沢先生と言えば、心温まるような素敵な人情物語というイメージだったのだが、先輩からは、
『森沢さんだけど、これはファンタジーっぽいから(^^;;』
と予め教えて頂いていた。
先輩はファンタジー好き。
私はファンタジー嫌い^^;
先輩は私のファンタジー嫌いは知っておられるので、これファンタジーっぽいけど読んでみる??と必ず断りを入れてから貸して下さる。
しかし、先輩のおかげで最近は少しずつファンタジーも読めるようになってきたo(^▽^)o
このお話は、現代、青森県八戸市に赴任してきたバツイチ、35歳の桃子と、時は移り変わり縄文時代、猪とたった3本の弓で対峙し、大怪我を追ったライアの物語が交互に進んでいく。
桃子の回は、現代だし、ファンタジーじゃないし、とっても読みやすい。
別れた旦那は超ムカつくし、恋人未満のクマゴローさんは超温かい(^^)
ライアの回が読みにくい(-。-;
実際の縄文時代がそうだったのかもしれないが、呪術だとか、シャーマンだとか、、、
呪術は呪術廻戦だけでお腹いっぱいの私(^◇^;)
文章がとっても読みやすいので、物語はサクサクと進む。
二つの話はリンクしながら、最後は温かい気持ちで幕を閉じる。
この後味の良さが森沢先生の魅力かな?(^^) -
Posted by ブクログ
森沢作品は、悪人が登場せず、先も見通しやすいので「安定・安心の〜」などと云われますね。本作も同様、人物描写が優しく、温かい気持ちになりました。
百年受け継がれた大衆食堂の人・味・歴史を描く人間ドラマです。明治時代の黎明期パートを挟みながら、平成の現代パートで故郷を離れ都会で暮らす若い2人の恋愛物語が展開します。
弘前を中心とした津軽地方の気候風土、伝統文化、言葉などをふんだんに散りばめ、食の味だけでなく物語の上でもよい味を出しています。
そもそも「百年食堂」には、「三代四代と受け継がれ、町民に慣れ親しまれたメニューがあり、生活に溶け込み愛されている」などと、種々定義があるようです。
青森県では、「三代、約100年続く大衆食堂」とし、百年食堂を観光の目玉の一つとすることで本作が生まれたそう。"青森三部作"その1です。
15年前の刊行ですが、おそらくこの間に(コロナ禍は特に)多くの飲食店が廃業の憂き目にあったはず‥。受け継がれ愛され続ける"味"の価値、そして不易と流行を再認識させられます。
本作は、過疎・シャッター街などの負のイメージを払拭するだけでなく、未来に向けた明るい話題を提供し、地域活性化につなげる一作になり得ると思いました。
巻末に著者が取材で訪れた「津軽百年食堂」10軒が紹介されています。粋ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代版ロミジュリの幸せな結末プラス、人生大逆転モノ、と言った感じでしょうか。森沢さんの作品らしい暖かなお話。
頼りない主人公、佑は通して気弱なままだったが、社長に対して少しだけ島のために反抗した場面は、勇気を振り絞った感じが伝わり良かった。
地球防衛軍の作戦とかは余りに都合良すぎかなあ、と思っていたらその通りにならなくて、佑だけでなくてこちらも一杯食わされた。
るいるいさんとの恋愛話には進展しなかったが、一体この人は何者なんだ?細かい正体は全く明かされなかったけどただの金髪ギャルではなさそうだ。多分。
魅力の溢れるキャラなので、また違う話でも活躍してほしいな。 -
Posted by ブクログ
最近、心を寄せている森沢明夫さん。
今日はエッセイで森沢散歩を愉しんだ。
私もスマホ片手に毎朝のように散歩するので、共感と喜びでいっぱいになった。
お寺の掲示板で見つけた斎藤茂太さん、高倉健さんのことば
公園のベンチで広げる森沢さんの憧れの先輩の本
不人気な神社やお店が好きなわけ
木のおじいさんの話
歩きを極めるおじいさん
夕暮れ公園とお父さん
朝の森のトトロ散歩
散歩時に開かれる五感は
爽やかな言葉になって
胸に届く
やはり自然とふれあい、土となじんできた人の言葉はあったかい。
お嬢さんのことばも素敵だ。
北海道から沖縄まで野宿の旅した森沢明夫さん
本当に魅力的な人だ!
暗黒時代の小説にも期待!
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Posted by ブクログ
銀杏商店街にある純喫茶「昭和堂」の店主 霧子は
妖艶で美人でミステリアス
彼女の裏の顔「癒し屋」は、近頃ちょっとした評判になりつつある。その裏稼業に秘められた秘密と彼女を取り巻く面々の全7章からなる物語
物語は、主に雇われ店長のカッキー目線で進む。
各章にはストーリーの鍵となる昭和歌謡のワンフレーズが引用されサブタイトルになっている。
戦慄のプロローグが衝撃的で、頭の片隅に大きなしこりを残したまま各章が始まる・・・
あれ?『癒し屋キリコの約束』だよね?
癒し要素、皆無なんですけど〜っ!
とプロローグを読んだ後で叫びたくなった笑
序盤は、ろくに働かずカッキーにお店を任せて、ビールを浴びるように飲み、御賽銭と御礼参りだけには抜け目なく欲深い霧子に、全く好感が持てず何度も失速してしまった。
この人無理だわ〜と何度も思った。
中盤、裏稼業の霧子の働きぶりに触れているうちに、ジワジワと何だか憎めない感じになってきた。
しかも、たまに結構いい事言うし。
実はもの凄く了見が広い人なのか?
でも何処までが計算なんだろう?
出たとこ勝負感も否ない。
終盤、店長のカッキーと、霧子自身の秘密が明らかになる頃には、すっかり虜になってしまう。
いつの間にかラストのネタバレでは目頭が熱くなる程だった。
いやぁ〜何とも追い上げ感の凄い作品だった。
何だか心の中が、欽ちゃんの仮装大賞のパネルみたいになった。←通じる人には通じるはず!
おまけに大好きなゴンママも出て来るし♪
昭和歌謡とのコラボ?も良かった。
懐かしい楽曲の世界観とも重なって趣深い。
読み終えれば、やっぱり森沢明夫ワールド全開で、優しくて温かい作品だった。
これから読まれる方へ
前半で投げ出さず是非最後まで読んでください。
視界が開けて肩の荷がおりた様な清々しさと、温かな余韻に包まれます。
以下、特に印象的だったフレーズを幾つか
「幸せってね、なるものじゃなくて、気づくものなのよ。もしも自分のことを不幸だと思ったら、そのときは自分の身体の値段を思い出して、ついでに身のまわりのモノを片っ端から値段に置き換えてみるといいわ。もちろん、家族の値段も含めてね。そうしたら、いかに自分は恵まれていて、幸せかってことを思い出せるから」
「才能ってのはね、成功するまで絶対に努力を止めないって、自分自身を説得し続ける能力のことを言うのよ
夢が叶うまで、折れずに、ひたすらベストを尽くし続けることー、それができる人を、夢を叶える才能がある人って言うの」
「そもそも人生には、生きる意味なんて何ひとつないんだよ。何もないまっさらなところでいろんな経験をしてさ、その経験にたいして、自分なりに意味付けをして、それを味わうのが人生じゃん。」
「人間てのは、他人に「ありがとう」って言われるために生まれてきてんの。だから、人の役に立って、喜んでもらえたときは、その人の使命が果たせてるわけ。使命が果たせたとき、人は自動的に幸せになっちゃうわけ。」
「人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ。だから、どっちも大事なんだよ。」