【感想・ネタバレ】かたつむりがやってくる たまちゃんのおつかい便のレビュー

あらすじ

「買い物弱者」に元気を届けたい! 心温まる感動作!!! いちばん優しい人生の冒険小説! 大学を辞めて移動販売!! 女の子と老人の癒しの物語――。高齢化が深刻な田舎町で、たまちゃんは「買い物弱者」を救うために移動販売をはじめる。しかし、悩みやトラブルは尽きない。フィリピン人義母とのいさかい、救いきれない独居老人、大切な人との別れ……。それでも、誰かを応援し、誰かに支えられ、笑顔でゆっくり今日も走っていく。心が晴れる、お仕事家族小説!(『たまちゃんのおつかい便』改題)

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ネタバレ

かたつむり
  が
 やってくる




葉山珠美さんのお父さんは背骨にできた
腫瘍を切除して
代わりに人工骨を入れる手術をしています。
無事手術が終わるのを、珠美さんと義母の
シャーリーンが心配しながら待っていました。
二人共凄く心配していますが、珠美さんはシャーリーンのちょっとした言葉遣いや声の事が気になってしまいます。

手術は無事成功しました!!


珠美さんのお母さんは事故で亡くなっていて、お父さんとシャーリーンは三年前に結婚しました。
シャーリーンはフィリピンの人でシャーリーンの家族もまた17歳の時に事故で亡くなっていて、そのあとは  養護施設で生活して、26歳で日本に出稼ぎの女性たちにまぎれてやってきました。



お父さんとシャーリーンは居酒屋たなぼたを経営しています。地元の人達に愛されたお店です!
お父さんはしばらくはリハビリをしながら安静にしていなければならないのでお店をどうしたらいいかと悩んでいます。

珠美さんは大学生でしたが、やりたい事がみつかり大学をやめていました。大学を辞めた事を言えないでいた珠美さんにお父さんさんがかけた言葉、

絵美の命を使って興す仕事だとおもって、
しっかり楽しむこと

珠美さんとお父さんの優しい気持ちが心に響いて
大切な人を思う気持ちが溢れる時間でした。

珠美さんの大好きなおばあちゃん静子さんは1人で暮らしています。お盆の数日をおばあちゃんの家ですごしていて、昼食の時に観ていた情報番組の特集で
買い物弱者 の事を知り私とそう遠くない場所にある
事だときづかされます。

珠美さんは地域の為に移動販売をやろうと考えました。
お金はないので幼馴染の常田壮介さんや松山真紀さんに協力してもらいながら起業の準備をしていきました。
経験もないので古舘正三さんに弟子入りして
ノウハウをまなびます。

こうして沢山の人達の支えもあっていよいよ
移動販売開始です!
移動販売まで買い物に来られない人には家まで行って
お使い便をしたりして精一杯頑張ります。

物語を読んでいて沢山泣いていしまいましたが
時には泣いているのにふとした言葉で微笑んで
また沢山泣いての繰り返しで最高の読後感でしたが
最高に疲れました、、、(^^)

珠美さん、お父さん、シャーリーン、静子さん
絵美さん の家族の愛情に!

珠美さん 壮介さん 真紀さんの友情に!

自身の事を重ね合わせ相手を思い遣る
正三さん、初音さんの優しさに!

物語の中で真っ直ぐに逞しく成長していく
珠美さんに!!

涙が溢れて読むことが出来ない時が沢山ありました。



コニー ・ フランスのヴァケイションにのせて
せせらぎのなか、素敵な言葉が沢山聞こえてくる
最高の物語でした!!!





なんだか、甘い卵焼き食べたいかも、、、、、。



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2025年03月09日

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家族の温かさ、人と人の繋がりが森沢さんの人間味溢れる文章で描かれている。
文中から
運がいいのは神様に愛されてるってこと。笑って愉快にやってれば、神様たちも楽しいのが好きだから自然と集まってくる。結局神様が集まるとここそ運が開けてくる。
人間は生まれ落ちた瞬間から、既に余命を生きていて、あの世に行く瞬間まで命と言う名の持ち時間をすり減らし続けている。命=自分の持ち時間。
人生にはみんなが通った後にできる轍はあっても、レールは無い。だから、自分の心を羅針盤にして、自分だけの道を歩いていけばいい。それこそが唯一後悔をしないで、死ぬための方法なのだ。
人は人にありがとうと言ってもらえた時にこそ1番ピュアな幸福感を味わえる。
寿命とは命を寿ぐ。命が最後を迎えると言う事はおめでたいことなのだ。この世と言う奇跡に満ち溢れた、素敵な旅先からあの世へ帰るのだ。

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2024年12月11日

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大学を辞めた主人公が田舎へ帰り、買い物弱者のお年寄りのために保冷車を使いお使い便を始める。

心に染みる言葉がいっぱいで涙が次から次へと出ました。

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2024年10月30日

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大学を中退し、過疎地の地元で「買い物弱者」を救うために移動販売をはじめた主人公のたまちゃん
フィリピン人の義母との関係や色々な問題、トラブルがありながらも、人との繋がりに支え、支えられ、幸せに気づいていく物語

幸せの極意は『いつもいい気分でいること』と主人公を優しく見守る、静子ばあちゃんの言葉があります。
そして、いい気分を作り出すのは自分自身でもあるのだろうな、と思います。

人生に起こる出来事に意味はなく、意味付けをするのは自分自身であり、自分の捉え方で何とでも解釈することができます。

また、『無い』ものを探すのではなく、『有る』ことに気づくことも大切なことです。日常の様々なシーンには自分が幸せだと感じることができることは沢山あり、それを見つけることができる人が幸せなのだろうな、と思います。

誰もが人生に喜怒哀楽を感じながら生きていると思います。そして、誰もが幸せでありたいと望んでいるとも思います。

きっと、自分の身の回りには幸せの種はたくさんあるわけで、自分自身の心がけで、その種を見つけることができ、芽吹かせることもできるのです。

そのコツが、いつも気分よくいること、なのでしょうね。
自分の周囲には大切な家族や仲間がいるという『人との繋がり』を感じながら、身のまわりの喜びに気付き、幸せを感じさせてくれる、そんな1冊でもありました。

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2024年06月02日

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とてもとても温かい気持ちになる、今年ナンバーワン!の本でした。たまちゃん、たまちゃんの周りのたくさんの人がみんなまっすぐで、温かく、心から人って素敵だ、と思う内容。

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2024年05月04日

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買い物弱者を救うためにはじめたおつかい便
、家族を大切に思う一生懸命なシャーリン、静子おばあちゃんの幸せの極意、出てくる人達がみんなあったかくて優しくて心温まる話でした。

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2023年08月23日

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母親を早くに亡くして、父親の再婚相手との関係性に悩める心に、とても共感できる部分が多かったです。

そのフィリピン人の再婚相手、シャーリーンと、たまちゃんのおばあちゃんのセリフ、行動に何度泣かされたことか。
温かすぎて最後まで涙、涙でした。

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2023年08月16日

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『祖母との思い出を懐古するホッコリ心温まる感動作』

舞台は過疎化問題を抱える地方の港町。食料や生活用品の調達に困っている「買い物弱者」の存在を知るが、大好きな祖母も例外ではない。そのため大学を中退して地元で移動販売を起業する20歳の女の子・たまちゃんの奮闘を描く。

田舎の懐かしさを感じるとともに、家族の絆、地域住民の温かみ、仕事のやりがい、友情、青春といったホッコリ要素が満載。悪意のある人がほとんど登場せず、幸せの本質に迫る一冊です。文庫化に際して「たまちゃんのおつかい便」から「かたつむりがやってくる」に改題したとのこと。

誰とでもすぐに打ち解けられる性格のたまちゃんなのに、父の再婚相手であるフィリピン人の義母・シャーリーンとは馬が合わない。おせっかいな優しさを押し付けがましく感じてしまうものの、悪気がないだけに接し方が難しい。そんなたまちゃんの心の持ちようも見どころです。

そして本作には名言が多い。「人に期待する前に、まずは自分に期待すること。で、その期待に応えられるよう、自分なりに頑張ってみること。人にするのは期待じゃなくて、感謝だけでいいんだよ」と静子ばあちゃんのセリフにしみじみ。
「人生は一度きりの命をかけた遊び」という父の言葉もすごく好きです。

本作にはたまちゃんのモデルとなった方が実在するとのこと。人に役立つことを肌で感じられる仕事はすごく素敵だと思います。私のような「ほっこり小説愛好家」にはピッタリな一冊でした。

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2023年02月08日

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☆5

たまちゃんは高齢化が深刻な田舎町で、「買い物弱者」を救うために移動販売をはじめる。

たまちゃんの周りの人々がみんな優しくて…特に静子ばあちゃんの素敵な言葉がとても心に響きました(*´˘`*)♡

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2022年10月25日

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華の女子大生を辞めて起業の勉強をする。そして必要な資格を取る。
買い物弱者になる大好きな静子お祖母ちゃんのためめにおつかい便をするため。

たまちゃんこと、葉山珠美が主人公。
たまちゃんの家族。同級生、おつかい便の師匠、大好きな静子お祖母ちゃん。
そして地域の人々。
沢山の人に応援、助けられて、おつかい便をするたまちゃん。
本当に温かい人が多く登場して、励まされる言葉もたくさん散りばめられていて、大好きな本がまた1冊増えました。
たまちゃんのお父さんが、とても素敵な人です。あんな風になれたらな~なんて思います。

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2022年03月16日

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正直3分の2までは読みづらかった。

けれど、途中から何度かポロポロ泣いてしまった。
気が付くとそこここに、
ハイライトし、何度でも読み返したい言葉が、
沢山散らばっていた。

読む人によってどこに心動かされるか分からない。
けれど、わたし以外にもこの本のどこかの言葉に
ぐっとくる人が少なくないことだけば分かる。

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2021年07月11日

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ネタバレ

後半入るくらいまでずーっと主人公のたまちゃんに全然共感出来なかったな。ちょっとイライラしてしまった。考え方が甘かったり、他人に追求されると拗ねたり、他人を認められなかったり。でもこの物語ってこのたまちゃんの精神的成長が素敵なお話なんだとラストに差し掛かってわかった!
登場人物はみんな素敵で優しい。
出てくる言葉はどれも心に響く。
あったかい気持ちになれる物語です。

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2021年02月20日

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作者の森沢さんが数年前から気になっていらっしゃったという『買い物弱者』ために奮闘する20歳の女性の物語です。

森沢さんは、実際に三重県の紀北町で「移動販売」を起業し、集落の買い物弱者たちを救っているという東真央さんの「まおちゃんのおつかい便」を取材してこれは小説になると確信したそうです。
そして「おつかい便」と「家族」というふたつの切り口から現代を生きるぼくらの「幸せの本質」を手探りしてみようと思って書いた作品だそうです。

私も車はペーパードライバーで乗らないので、こんなおつかい便があったら便利だろうなあと思いました(実際生協さんを頼んでいます)

この物語は、主人公の20歳の女子大生だった、たまちゃんこと葉山珠美が、大学を辞めて最愛の静子ばあちゃんのために起業しようとするところから始まります。

たまちゃんのお母さんの絵美はたまちゃんが12歳の時に交通事故で無くなり、たまちゃんは父の正太郎と再婚相手のフィリピン人のシャーリーンと暮らしていますが、シャーリーンのことをまだ母親とは認められません。
この物語では、たまちゃんとシャーリーンが喧嘩をしながら助け合いながら二人の距離を縮めていこうとするところも読みどころでした。

そして森沢語録
・裕福と幸福は違う。
・人生の『小さな冒険』に踏み出せない人は『勇気』が足りないのではなく『遊び心』がちょっぴり足りないだけ。
・人生はたった一度きりの『遊びのチャンス』
・人は人に「ありがとう」と言ってもらったときにこそ、いちばんピュアな幸福感を味わえる。  他

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2020年09月14日

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とっても素敵な優しい物語でした!
静子おばあちゃんの素敵な言葉があちらこちらに散りばめられていて、言葉を通していつも優しさに包まれ、見守られているような温かい気持ちになります。

幸せの極意、心に響きます。
『人生、何があっても、いい気分』
『日常の些細な出来事や事象を、丁寧に探し、すくい上げ、見詰めて、そのときの自分の心の動きを味わうこと』

たまちゃんと幼馴染みの壮介との関係、シャーリーンの生き方、たまちゃんのお父さん、古舘さん、漁港のおじさん…みんなみんな素敵でした♪
壮介がマッキーに伝えた未来への一言のシーンが好き♪
後半は涙、涙でした…
ラストの第6章までじっくり味わい深く、心に響く言葉にきっと出会える一冊。

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2020年09月01日

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 歳を取って思うように買い物ができなくなった人たちのために移動販売を始めたたまちゃん。
 友人や周りの人々に支えられながら前向きに仕事をしていくが、父親の再婚相手のシャーリーンとはいまいちウマが合わずストレスもマックスに。
 物語の中盤からは、いい言葉がたくさん出てきて私自身の指針にもなった。
 静子ばあちゃんの死は幻想的で厳かで、美しささえ感じた。
 やがてシャーリーンの心の内を知ったたまちゃんは、「人生の冒険」のステップを踏み出していく。

 「人生は一度きりの遊びのチャンス」
これは森沢さんのエッセイ「森沢カフェ」で森沢さん自身が語っていた言葉だ。
 また、終盤で「あなたへ」で山頭火の句を教えてくれていた杉野さんが出てきていたりと、まるで実際に日本のどこかに森沢ワールドが実在するような錯覚に陥ってしまった。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

田舎の老人を救うための移動販売のおつかい便。

たまちゃんは大学を辞めて、一念発起して、お使い便を始める。

ポジティブなお父さんと義母であるフィリピン人のシャーリーン、優しいおばあちゃんに支えられておつかい便に励む。

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2024年07月31日

Posted by ブクログ

読んでいてこんなにイライラするのは初めてかも。
主人公は大学を辞めて田舎で移動販売を始める。
家族、移動販売で関わる老人、友人達との日々にイライラしっぱなしの主人公にこちらもイラっとしてしまう。始めはあまりこの主人公好きではないかも…なんて思いながら読み進めていましたが。
途中からイラっとするのは主人公の気持ちが分かるからだ。私もきっと同じ事でイライラするはず、と。

人が死んでいくという事がどういう事なのかも納得出来て死への恐怖も薄らぎました。
最初から最後まで心が揺さぶられっぱなしのお話でした。

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2024年07月20日

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この話にはモデルさんがいたんですね。「かたつむり」が来るところには、たくさんの笑顔が集まってくる。いい話だった。

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2024年04月09日

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泣けました。亡くなった母のことを思い出し、主人公の葛藤と自分を重ね合わせました。泣けるけど爽やかであったかい、何とも言えない気持ちです。

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2023年07月29日

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2023年45冊目
森沢明夫さん/かたつむりがやってくる
~たまちゃんのおつかい便~
高齢化が進む町で「買い物弱者」を救うため、大学を中退し移動販売を始めた主人公。お仕事は軌道に乗るものの、継母との微妙な関係や大切な人との別れ…
目頭も心も熱くなるお話。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

物語を通して優しさと愛が溢れた作品でした。
特に心に響いた言葉はこちらの2つ。

①人生の小さな冒険に出られない人は「勇気」が足りないんじゃなくて「遊び心」がちょっぴり足りない」だけなんだって。

②愛している人の死を「背負う」ってことは、その人が味わうはずだった「楽しいことや幸せを丸ごと背負う」ってこと。だから残された人は、太く、長く、人生を楽しまなきゃいけないってこと。

主大学を中退して故郷に戻り、なかなか買い物にいけない高齢者のために移動販売をはじめた主人公のたまちゃん、父親の正太郎、亡き母の後妻となった正太郎の妻でフィリピン人のシャーリーン。
この家族とそれに関わる素敵な人たちの物語。
ひとつひとつの言葉がスッと心に入ってきて、読んでいてとても清々しく、そして優しくなれる作品でした。

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2023年01月14日

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買い物弱者を救いたい!

大学を中退して田舎に戻ってきた珠美こと「たまちゃん」

大好きな叔母が買い物弱者&その地域の人々が買い物弱者を知り移動販売車を始める

ほっこりする物語ですねぇ~
弱い物に愛の手を!お返しは「ありがとねぇ~助かるよぉ~」の温かい言葉に
たまちゃんのやる気炎燃えます!

けどね…たまちゃんには苦手な相手が…
父の再婚相手フィリピン人シャーリーンとの関係
シャーリーンはたまちゃんとの関係を良好するためにあの手この手
心遣いに気づいたたまちゃん涙がポロリ

配達日はあいにくの大雨が降ってたまちゃんの体調も思わしくない!
けど自分を待っている買い物弱者をすくいたいたまちゃん

神様から罰が当たったのか事故って車を大破!
たまちゃんはどんな対応をするのか?立ち直れるのか?

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2021年02月05日

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『かたつむりがやってくる』森沢明夫さん

平成最後の一冊(恐らく)は、大好きな作家さんの小説。地下鉄の中で涙と笑いを堪えるのが大変でした。。笑

都会にある大学を中退し、田舎に戻ってきたたまちゃんがやりたかったことは、「買い物弱者」を救うこと。移動販売を始めるためにいろいろ準備をしていく中で、家族や地元の人との悩みやトラブルが次々と出てきます。それら1つ1つ、どう受け止め、どう前に進んでいくか。切なくも心温まるお仕事家族小説です。

家族や友人の大切さ、高齢化が進む日本が抱える「買い物弱者」の存在、そして時間・人生の大切さ。この小説でたくさんのことを学び、気付かされました。日々自分のことでいっぱいいっぱいになりがちですが、今の自分の生活環境や仲良くしてくれる人、たくさんのことに感謝しようと思いました。
令和へ移るに伴い、仕事でも趣味でも、何か新しいことを始めようとしている人にもおすすめの一冊です。

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2020年08月02日

Posted by ブクログ

全体的には素敵なお話なんだけど…ちょっと珠美ちゃんワガママすぎないか?
静子おばあちゃんがなくなるシーンの描写が素晴らしかった。

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2025年02月09日

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ネタバレ

私はシャーリーンのこと受け入れられないと思う。周りから「こんなこともしてくれてるんだよ」って固められるのにも嫌気がさして逃げ出す気がする。
こっちが頼んだりしたわけでもないのに勝手に気を回してやったことに対して感謝しなきゃいけない日本の風潮苦手。正直ほっといて欲しいと思う。

おつかい便というお話はとても面白かっただけにシャーリーンパートでいちいちイライラしてしまったのが残念。

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2024年07月13日

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11月-12。3.5点。
大学中退し、田舎の祖母たちのような買い物弱者のために、おつかい便をする主人公。再婚した父親のフィリピン人妻となかなか上手くいかず。幼馴染みたちを巻き込み、おつかい便を始めるが。。。

面白い。グッときて涙が出た。フィリピン人妻の「陰徳」が素晴らしい。

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

買い物弱者である田舎のお年寄りのために、都会の大学を辞めて移動販売を始めたたまちゃん。
テーマである買い物弱者のほかにも、独居老人の孤独死とか、引きこもりとか、外国人との慣習の違いとか、いろんな問題が描かれている。

義母シャーリーンとのいざこざには少しハラハラするけれど、近所の老人はみんな優しいし、同級生トリオもいい感じ。豪快で大雑把そうなお父さんは、娘の立場だとイラッとすることもありそうだけど、いつもがははと笑って過ごせているのは素敵だな。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

買い物難民の老人達のために移動販売車をやろうと決意した「たまちゃん」こと珠美。母を事故で亡くし、義理の母親との仲はイラつく事も多く、お母さんとは呼べないまま。そんな中「たまちゃんのおつかい便」はスタートする。
義理の母親のフィリピン人シャーリーンを受け入れられない気持ちや、祖母、父親、お客さんのお婆さん、それぞれとの触れ合いが描かれている。
みんなから可愛がられるたまちゃんがいい感じ。亡きお母さんの言葉が時折出てくるけどそれがすごくいい。
前向きになれる作品。

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

 これからお使い便って需要があると思う。そこに看護師や保健師が同乗して健康チェックまで行えたらいいように思う。
人は生きてる間良い気分でいないとね。家族間で分かり合える、分かり合える友人がいる、これって幸せだね。

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2021年02月26日

Posted by ブクログ

田舎町で「買い物弱者」を救うため、「おつかい便」を
はじめた珠美。継母とのいさかい、仕事の悩みや
突然の別れ…。心があたたまって、ほろっとする、
お仕事成長小説。

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2020年12月22日

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