無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
他人の為に何かしてあげたいと思って、実際に腰を上げられる人が少ないなかで、たまちゃんの行動力がすごいと思った。
そしてシャーリーンとの微妙なヤキモキもリアルで、ちの繋がった家族でさえ気になる部分は多かれ少なかれある中、他人と、そして異国の人と暮らしたら許せない部分はあるよなぁなんて思った。
何よりお父さんの存在が周りを暖かくしているんだなと思う。
決して強くは言わないが、分からせるという気持ちもなく人の心にスっと染み込むような言葉選びが上手な方だと思った。
個人的には、お母さんの事故の言及があった時、たまちゃんは内容よりも、周りが自分に黙っていたことがショックだったんだと思った。
それもわかった上での「背負う」という選択は、すごい説得力があるなと思った。
静子おばあちゃんが朗らかで、ずっと自分の祖母と重ねる部分があったので涙が止まらない部分があったが、静子おばあちゃんが悲しいという表現を使ってなかったのを見てハッとした。
自分の父も苦しかったとは思うが、こういう風に思っていたらいいなと思った。
Posted by ブクログ
たまちゃんがあまりにシャーリーンにキツイので、イライラしながら読んでいたけど、終盤でシャーリーンの方も空回りしていたのかと気づいてほんわかした。
たまちゃんのお父さんは背中の骨の骨腫瘍で手術を受けた。義母のシャーリーンと手術成功を祝う。たまちゃんは移動販売をしたくて、大学を辞めて街に帰ってきた。
「おつかい便」を始めるにあたって、隣町で移動販売をしている正三さんに弟子入りする。4月から開始だ。父の居酒屋「たなぼた」も今日営業再開。漁港を周り、青羽温泉駐車場に。海山屋さんにも回る。マッキーがいる。
やがて静子おばあちゃんが亡くなり、たまちゃんは移動販売の車ごと河原に転落、車は使えなくなる。いっぺんにいろんなものを失ったたまちゃん。シャーリーンとたまちゃんは喧嘩をし、シャーリーンは出て行ってしまう。
Posted by ブクログ
家族の温かさ、人と人の繋がりが森沢さんの人間味溢れる文章で描かれている。
文中から
運がいいのは神様に愛されてるってこと。笑って愉快にやってれば、神様たちも楽しいのが好きだから自然と集まってくる。結局神様が集まるとここそ運が開けてくる。
人間は生まれ落ちた瞬間から、既に余命を生きていて、あの世に行く瞬間まで命と言う名の持ち時間をすり減らし続けている。命=自分の持ち時間。
人生にはみんなが通った後にできる轍はあっても、レールは無い。だから、自分の心を羅針盤にして、自分だけの道を歩いていけばいい。それこそが唯一後悔をしないで、死ぬための方法なのだ。
人は人にありがとうと言ってもらえた時にこそ1番ピュアな幸福感を味わえる。
寿命とは命を寿ぐ。命が最後を迎えると言う事はおめでたいことなのだ。この世と言う奇跡に満ち溢れた、素敵な旅先からあの世へ帰るのだ。
Posted by ブクログ
大学を中退し、過疎地の地元で「買い物弱者」を救うために移動販売をはじめた主人公のたまちゃん
フィリピン人の義母との関係や色々な問題、トラブルがありながらも、人との繋がりに支え、支えられ、幸せに気づいていく物語
幸せの極意は『いつもいい気分でいること』と主人公を優しく見守る、静子ばあちゃんの言葉があります。
そして、いい気分を作り出すのは自分自身でもあるのだろうな、と思います。
人生に起こる出来事に意味はなく、意味付けをするのは自分自身であり、自分の捉え方で何とでも解釈することができます。
また、『無い』ものを探すのではなく、『有る』ことに気づくことも大切なことです。日常の様々なシーンには自分が幸せだと感じることができることは沢山あり、それを見つけることができる人が幸せなのだろうな、と思います。
誰もが人生に喜怒哀楽を感じながら生きていると思います。そして、誰もが幸せでありたいと望んでいるとも思います。
きっと、自分の身の回りには幸せの種はたくさんあるわけで、自分自身の心がけで、その種を見つけることができ、芽吹かせることもできるのです。
そのコツが、いつも気分よくいること、なのでしょうね。
自分の周囲には大切な家族や仲間がいるという『人との繋がり』を感じながら、身のまわりの喜びに気付き、幸せを感じさせてくれる、そんな1冊でもありました。
Posted by ブクログ
『祖母との思い出を懐古するホッコリ心温まる感動作』
舞台は過疎化問題を抱える地方の港町。食料や生活用品の調達に困っている「買い物弱者」の存在を知るが、大好きな祖母も例外ではない。そのため大学を中退して地元で移動販売を起業する20歳の女の子・たまちゃんの奮闘を描く。
田舎の懐かしさを感じるとともに、家族の絆、地域住民の温かみ、仕事のやりがい、友情、青春といったホッコリ要素が満載。悪意のある人がほとんど登場せず、幸せの本質に迫る一冊です。文庫化に際して「たまちゃんのおつかい便」から「かたつむりがやってくる」に改題したとのこと。
誰とでもすぐに打ち解けられる性格のたまちゃんなのに、父の再婚相手であるフィリピン人の義母・シャーリーンとは馬が合わない。おせっかいな優しさを押し付けがましく感じてしまうものの、悪気がないだけに接し方が難しい。そんなたまちゃんの心の持ちようも見どころです。
そして本作には名言が多い。「人に期待する前に、まずは自分に期待すること。で、その期待に応えられるよう、自分なりに頑張ってみること。人にするのは期待じゃなくて、感謝だけでいいんだよ」と静子ばあちゃんのセリフにしみじみ。
「人生は一度きりの命をかけた遊び」という父の言葉もすごく好きです。
本作にはたまちゃんのモデルとなった方が実在するとのこと。人に役立つことを肌で感じられる仕事はすごく素敵だと思います。私のような「ほっこり小説愛好家」にはピッタリな一冊でした。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。