森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少しサスペンス的要素の入ったストーリーで、ドンドンとページが進みました。が、読み終えて、特に無くてもいいようなエピソードが結構あったと感じてしまいました。
ま、サスペンス要素があるということは、そういうことなのでしょうか・・
私は「嘘」というのが、必ずしも「悪」「いけないこと」とは思っていなくて、相手のことを想ってこその嘘だったり、また自身も心傷つきながらの思いやりだったりすることもあるのではと思っています。
千恵子さん(紫音さん)の人物像だったら、嘘が暴かれなかったとしても、きっと春香ちゃんが良い方向への進むよう導いてくれていたのではないかと思ったりします。
いっそのこと金もうけ主義の人を騙すことを何とも思っていないどうしようもない人物像の方が、面白かったような気がします。森沢明夫氏の本は、あまり悪者が出てきませんが、今回はそうして欲しかった。
千恵子さんとお母さまが、ちょっと不憫に感じました。
ただ春香ちゃんは、騙されるカラクリと、上手に騙される優しさ・・を学んだのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
感想
カーリングの状況を文字で表現するのは難しい。
最後の山場をどこに持ってくるのか疑問だったけど、高校の全国大会かー。最初のイメージでは姉妹と高校生が組むのかと思ったけど、ちょっぴり最後の盛り上がりには欠けた部分があったかも。
あらすじ
青森を舞台としたカーリングの物語。青森のカーリング界で有望な柚果と陽香の姉妹は、協会が長野から招聘した二人と組むことになり、これまでのチームの二人に断らないといけないことを気に病んでいた。
中学生の宏海はいじめられており、自分を変えるためにカーリングの教室に参加する。宏海はカーリングが楽しくなり、トレーニングをしていたが、いじめっ子に見つかり、やられる。そんなところをいじめっ子グループにいた幼馴染みの雄大に救われる。
その頃、柚香と陽香は長野から来た金城と金山に鍛えられ、実力を伸ばしていたが、カナダ帰りの新しいメンバーに追い出され、所属チームを失う。やる気を失っていた柚香の心を溶かしたのは二人の中学生だった。宏海と雄大は柚香と陽香を誘い、市民大会に出ることに。姉妹に鍛えられ、二人は実力を伸ばす。
市民大会は負けたものの、二人は高校でカーリング部に入り、1年生からレギュラーになり、全国大会の決勝まで辿り着く。最後は勝ったかのように思われたが、雄大がストーンにタッチして負ける。 -
Posted by ブクログ
津軽百年食堂など心が温まる物語で好きな作家なので同書もどうかと読み始めました。
主人公「山川忠彦」が親友の檜山からのたっての願いで主人公の会社が進める檜山の故郷の大規模開発を止めるべく会社の上司に進言するくだりがありますが、まずこの筋書きが非現実的過ぎますし、主人公が失言症になるくだりもそんなことがあるかと思う展開でした。
会社を辞め、家族を捨て、檜山の故郷にひとりで暮らし始めるのもそこまで主人公が自分に罪悪感を感じるのか納得出来ませんし、無理くりなことを頼んだ檜山からの一言も無く、また、主人公と妻が離婚に至るまでの描き方ももう1筆二筆描けられるのではと感じました。
紫花菜を家族の花、家族の愛の記憶として描き、ラストに繋げたストーリーは主人公の心情を読者に想像させますが、前記に指摘した事柄がしっくりせず、もうひとつの作品ではないかと思いました。