森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不登校の娘、霊能者に嵌っていく母親、家族の再生の物語。
これは、ほんわか、すっきり、そして最後は優しくなれる物語でした。
中学生の娘の春香はいじめをきっかけに不登校に..
父親の川合は学校に乗りこむも、学校はいじめを認めず..
転校させようと考えていた矢先、妻の杏子は霊能者に嵌っていきます。
全てを言い当てる霊能者。
洗脳から妻を解き放つことができるのか?
近所の釣り好きの心理学者に相談するも、状況は変わらず、さらに悪化..
そんな中、娘の春香も霊能者のもとに通い始めます。
家族はどうなる?
という展開ですが、おおよそ展開が読めてしまいます(笑)
父親、母親、娘、霊能者、心理学者、それぞれが語り口となって、物語が進行していきます。
そして、クライマックスへ
キーワードはコールドリーディング
一時期、はやりましたね。
こうやって人は騙されていくのだと思います。
最後、すっきりしながらも、優しさにあふれる物語でした。
この手の物語は好きです。
ドラマになったらいいなぁ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ大手レコード会社を辞めて、ひとりでレコード会社を立ち上げたパワフルな女性起業家、すみれが主人公。会社といっても従業員は自分だけ。
寝る間もなく仕事に駆け回り、知らないうちに道路に倒れて寝てしまうくらいの多忙っぷり。
そんな仕事に夢中なすみれなので、恋人の亮ともすれ違うことが多く、読んでいる側からしたらヒヤヒヤしてしまう。
所属していたバンドが、辞めた大手レコード会社に引き抜かれてしまったり、亮から別れのメールが来たりと、悪いことは重なり、すみれは失意のどん底に落ちる。
けれど、ここからどうやってすみれが挽回していくのか、立ち上がっていくのかが、このお話の見どころ。
周りの人を頼って巻き込んで、得意のスマイルとローキック(笑)で壁を打破していくパワフルさは、冒頭で感じたすみれの魅力を存分に表している。
どこか抜けてて、でもいつも一生懸命で、周りの人を笑顔にするために行動するすみれを、ずっと応援しながら読み切った。
最後は大団円!最高でした! -
Posted by ブクログ
『海を抱いたビー玉』森沢明夫
古いものには、魂がある––––そう迷信めいた言い伝えを親から聞かされて育った。特に、人形には必要以上に可愛がってはいけない、と教わった。この物語は、愛されたお陰で魂を宿したバスの物語であり、バスを通して生まれる縁が描かれた群衆劇だ。
大三島での熟れてない蜜柑の甘酸っぱい味がしそうな青春物語、新潟震災を舞台にしたサバイバル物語、広島での心温まる職人物語、悪代官コンビのドタバタ物語など、多様なエピソードが織り交ぜられており、読者を飽きさせない。
物語のテーマは、一貫して「出会いと別れ」である。
「ぜんぶ、思い出に、するの、嫌じゃ……」
本作の第一話で、別れを前にした少年の痛烈な叫び。この叫びが物語全体の主題を象徴しているように感じた。
孤独を支えるのは、結局、憶い出なのかもしれない。
本作を読んで、家の引っ越しを経験した時のことを思い出した。近所の神社で行われた祭りは小規模ながら賑やかで、花火大会も特等席で見れたりした。約6年近く通ったスイミングスクールでせっかく仲良くなった子と、ちゃんとお別れができず後ろ髪を引かれる思いをしたこともある。元々下町で育ったので、下町特有の夏の風景は特に心に残っている。
新しい環境では、以前のような夏の思い出が少なかった。
「思い出ちゅうもんは、時間とともに風化するもんじゃの」
そう、我々人間が恐れているもののひとつは、思い出の風化ではなかろうか。思い出を美化することも含めての「風化」。
好きな人との失恋や愛犬の死など、いずれも避けられない「別れ」だが、人間の脳というのは便利なもので、都合の悪いものは忘れ、美化していく。実際は、鬱陶しい部分や好かない部分もあったかもしれないし、それも全てを包括しての思い出であるはずなのに。記憶はどうしても曖昧になっていく。
本作を、私は病気の愛犬を抱きながら読んだ。私にも、もうすぐお別れというイベントが待ち構えている。いずれ訪れる別れを噛み締めながら、愛犬を強く抱きしめた。 -
Posted by ブクログ
「津軽100年食堂」「青森ドロップキッカーズ」と男勝りでスカッとするサブキャラを演じてきた大森桃子さんが主人公。クマゴロウさんとのロマンスが狩猟民族の縄文時代からの宿命だったとかぁ。太古からの運命とかこうゆうの退いてしまう。終盤にパプアニューギニアのシャーマンが出てきたあたりから眉唾感じてしまいましたし、縄文時代は一夫多妻制だったようだし運命を感じる相手が3人はいても不思議じゃないと思うし苦手な設定でした。
今の状態が幸せだって感じれる感性が大事だってことはわかるけど。5000年以上も離れた人類が今と同等に豊富な語彙を用いて会話してたとは思えないし、言語も黎明期でオノマトペを駆してコミュニケーションしてたんじゃないかって思うのですが。しかし、縄文時代は1万年も続いたって長閑すぎる。今は5年もすれば価値観もアップデートして加速度ついて流れ堕ちる火球のような時代なのに・・。
愛する二人には言葉などいらない。見つめあうだけで分かり合えるとか・・あれも嘘だと思います。お互い自分勝手に都合よく思っているだけで全然違うこと思ってたりするのがデフォルトですよね。
だから言語を用いて気持ちを伝え相手も理解してくれて幸せ感じてくれるなら単純に嬉しいことだし自分も幸せな気分になれると思うんです。
なんか横道に逸れてしまいましたが、桃子さんには子を産むことだけが幸せじゃないって太古の定めから解放された新しい価値観を示してほしかったな。 -
Posted by ブクログ
森沢明夫さんの「小さな幸せ」をテーマにした短くてゆるいエッセイ集
読者の日常に「ホッとするような時間」を提供できたら・・・との思いでタイトルを『森沢カフェ』とされたのだとか。
いや〜素敵なカフェ!そして穏やかで前向きな気持ちになれるエッセイ集だった。
森沢さん作品に登場する「森沢語録」がたくさん紹介される。その他にも、普段心がけていることや、小説家としての生き方、私生活といったあらゆる方面に話を転がしてくれるので全く飽きない。目次をみてるだけでなんだかムフフッとなってしまい、読み終わる頃には、すっかり感化されてハッピーな気持ちになれる一冊だった♪
終いには、夫を掴まえて「ちょっと、このテーマ読んでみて〜」と強引にハッピーのお裾分けまでしてしまった。きっと無理やり感想まで求められて迷惑だったに違いない。笑
でも、そんな相手がいることこそ幸せなんだなぁと温かい気持ちになった。
一つ一つがとても短いので、移動中や休憩中など気分転換にもオススメしたい。
それと日々の生活に忙殺されて読書する時間なんて無い!という方にこそ、そっとプレゼントしたいと思った。
以下、数あるエッセイの中から特に印象的だったもの。
えっ?
多過ぎって?(・∀・)
・おもしろ人間図鑑
・名前は親の形見
・生涯「現役」でいるコツ
・ネットのプチ断食
・あたりまえにあるモノほど
・ベストと蛍光ペンの衝撃
・ふたつの魔法の言葉
・相談相手は自分です
・「類は友を呼ぶ」の仕組み
・人はなぜ本を読むのか?
・はじめの一歩を踏み出す方法
私もレビュー書いたら二十一世紀のマリアージュやってみよっと♪