森沢明夫のレビュー一覧
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安定の森沢節で安心して読めた。いつも通りの他作品とのリンクは嬉しくなる。久々のエミリさん。初めて読んだ森沢さんの作品がエミリの〜だったので再会した気分。他にも名前だけとかでもチョイと出てくると一体感がある。
物語は嘘と隠し事。
黙っているのは辛い。さらけ出すと相手の反応が怖い。どんだけ相手を信じらるのかというところなんだろう。
初っ端からトラウマを抱えてしまうが、風太の底抜けな明るさや、涼子、亜美、母の優しさに救われる。
特に明るくコミ力お化けの風太はそれだけじゃなかった。風太も拓海をずっと信じていたんだ。
あんな感じで告白劇になるとは予想外だったけど、やはり森沢作品らしく爽やかだった。
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森沢明夫さんの作品は、書籍化されているものはほとんど読んできたつもりだった。
けれど、この『大事なことほど小声でささやく』だけは、なぜか手に取っていなかった。
正直に言えば、
「オカマのママの話なのかな?」という先入観があって、
少し避けていたのだと思う。
読まず嫌いとは、まさにこのことだった。
読後、そんな自分を反省しつつ、
森沢さんに心の中で謝っていた。
物語の舞台はスポーツジムとスナック。
そこに集う人たちは、個性的な人ばかりだ。
冴えないサラリーマン、売れっ子の少年漫画家である美女、
スケベな広告代理店の高齢社長、
生意気だけれどどこかシャイな高校生、
マシンガントークの金髪ソフ -
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今年は森沢さんの作品を沢山読んでみたいと思って手に取った作品でした。
子ども食堂を舞台に2つの話が登場。
そのふたつの物語が交差するとき、奇跡が起こる。
なにより心也くんのお父さんが優しくて優しくて、読みながらとても温かい気持ちになった。
そのお父さんから受け継がれる心也くんの成長も最後まで目が離せませんでした!
ふたつの話が出てきた時、どこに接点があるのか考えながら読み進めていました。
最初は、ゆり子さんとマスターの登場に話がみえなくてどのように繋がるのかワクワクしてました。
そこからラストにかけての伏線回収。とても気持ちが良かったです!
400ページ超と少し分厚めの本でしたが、それ -
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両親との過去の経験から、心に傷を負っているまひろが過去と決別するために訪れた思い出の地。そこにはかつて母親が同じくリスタートを切ろうとした際に訪れた老舗寿司屋「江戸前 夕凪寿司」があった。寿司屋でのリスタートは思い描いていたものではなかったものの、そこでの新たな出会いはまひろに新しい居場所を与えてくれて。夕凪寿司では、どこかのんびりした雰囲気を持つ大将のさやかさんや半分隠居した職人の伊助さん、ツンデレさん、常連さん達が登場し、アットホームな雰囲気を作り出しています。夕凪寿司の誰かが困っていたら、まわりのみんなが受け入れ、背中をそっと押してくれる。そんな優しさや懐の深さが感じられます。この人たち
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森沢明夫作品には、いつもホロリとしてしてしまう
なぜこんなに胸うたれるのだろう
心の奥に必ず潜んでるいる人がもつ
“こころ”がホッとさせてくれる
普通の日常の中で
生きていく途中で
意図せず起こってしまうハレーション
自分のなかに収めているつもりなのに、波響をよんでしまう
もやもやしているうちに広がって戻せなくなってしまう
素直すぎる拓海や風太、涼子亜美、杏奈たち
爽やかな青春そのもの
孤島の中で生き抜いていく母真知子が、娘と向き合う相撲の場面は母としての強さに胸がうたれる。
“悪い人”はいない
みんな必死に生きているだけ
自分の生きづらさと向き合いながら、若者はこうあって欲しい、など -
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ネタバレ人と人との優しく温かな繋がりに、心が洗われた
描写がとても丁寧で細やか、言葉選びも素敵で情景が隅々まで目に浮かぶようだった
珈琲と音楽と悦子さんの人柄が、訪れた人々のこれからの生き方を前向きにしてくれて、こちらまで晴れやかな気持ちになった
四章のタニさんのお話が特にじんわりと切なく、大人を超えた老男女の淡くほろ苦い想いと関係性に心が揺さぶられた
月面の土地をプレゼントして、天体望遠鏡でそれを覗いてみる……なんてロマンチックなんだ
その後に描かれるタニさんの最期は胸が苦しくなり、思わず涙がほろりだった
悦子さんの気持ちもとてもよく分かるけれど、あまりにも素敵な二人だったからまたいつか会ってほ