森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人と人との優しく温かな繋がりに、心が洗われた
描写がとても丁寧で細やか、言葉選びも素敵で情景が隅々まで目に浮かぶようだった
珈琲と音楽と悦子さんの人柄が、訪れた人々のこれからの生き方を前向きにしてくれて、こちらまで晴れやかな気持ちになった
四章のタニさんのお話が特にじんわりと切なく、大人を超えた老男女の淡くほろ苦い想いと関係性に心が揺さぶられた
月面の土地をプレゼントして、天体望遠鏡でそれを覗いてみる……なんてロマンチックなんだ
その後に描かれるタニさんの最期は胸が苦しくなり、思わず涙がほろりだった
悦子さんの気持ちもとてもよく分かるけれど、あまりにも素敵な二人だったからまたいつか会ってほ -
Posted by ブクログ
大人が思っている以上に、子供は、その繊細な心に無数の傷を負っている。そして、それから無数の傷のなかに生じた、いくつかの〝ずっと癒えない傷〟の痛みと折り合いをつけながら、ゆっくり、ゆっくり、〝大人と呼ばれる生き物〟に、なっていくのだ。(p298のフレーズより引用)
美しい海に囲まれた子泣き島で育った幼なじみの拓海と風太は、お互いに言えないことを心に秘めながら島を離れ、会えないまま大人になりました。そして、偶然(?)の再会が・・・二人の幼なじみ・涼子の明るく前向きな人柄も素敵で、友達って本当にいいものだなあ〜と改めて実感しました。
今年は、森沢さんの小説をたくさん読みました。どれも温かくて優 -
Posted by ブクログ
『青い孤島』
オアシス度
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ぬくもり度
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
背中を押してもらえる
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
第1章 都会の孤独と島への旅立ち
森沢明夫さんの『青い孤島』は、年の瀬にこそ読みたくなる、心底ほっこりとし安心感を与えてくれる物語です。
都会の喧騒から離れ、疲れた心を癒したいときに、最高のオアシスとなる一冊でした。
主人公は、東京の広告代理店に勤める30代独身男性です。彼の特徴は「特徴がないこと」で、会社でも孤立し、友達も少ないという、現代の孤独を体現するような人物です。
彼はコンペ入選を機に、会社からまるで島流しのように東京南方の小さな島へと送り込まれます