森沢明夫のレビュー一覧

  • キッチン風見鶏

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    レストランのウェイターとして働く漫画家志望の主人公の悩みは幽霊が見えること。

    あらすじを見て「主人公の情報量多すぎん?」と思ったけど、すんなり物語に入っていき、霊の存在までも信じてしまっていた。

    キャラメルチョコチップのアイス食べたくなった。

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    2025年06月05日
  • おいしくて泣くとき

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    貧困の子どもに「子ども飯」を無料で提供している大衆食堂の1人息子の心也。そこに食べに来ている幼馴染の夕花。安心できる場所へ逃げる中学3年生の2人は、初々しくて、真っ直ぐで、苦しくて、無力で。そのあたりのキラキラとした感情表現が絶妙で胸を打たれました。
    この2人の視点ともう1つ別の視点の話が並行しています。カフェで子ども食堂をしている夫婦。店にトラックが突っ込みます。壊れた店で絶望しているところに修理を申し出てくれる工務店が現れます。

    最後はキレイ繋がります。
    読みやすく、展開もわかりやすく、伏線もキレイに回収しています。素直に受け入れて感動しました。
    映画化されているようなのでそちらも観たい

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    2025年06月02日
  • ヒカルの卵

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    森沢さんらしい、暖かいお話でした!

    過疎地域に住む幼なじみたちから話が始まり、地域全体を巻き込んで幸せにもっていく、ムーさんの熱意!
    卵かけご飯から、雇用を産んでいく。活性化し、取り戻す。

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    2025年06月01日
  • 森沢カフェ

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    作者のエッセイ集。
    森沢明夫さんの作品は好きで何冊か読んでいますが良い意味でやっぱりなと思える人柄でした。
    人には誰しも善意と悪意がありますが、作者は善意を引き出すのが上手いのだと思います。そこには優しさがあるからなんだなと。相手に対してだけではなく自分にも優しい。
    楽しいか自由かを羅針盤に生きている作者はこれからもあたたかい世界のお話を届けてくれるのだと思います。

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    2025年05月31日
  • 水曜日の手紙

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    ネタバレ

    よくある連作小説で色んな人の人生をみれるのかな、
    と勘違いして読み始めたら、ちょっと違ってて、
    2人のどこかにいる誰かさん、と水曜日郵便局員さんのお話だった。
    だけどその方がすごく良くて、誰しも抱えているしんどい思いとか、それを吐きだす術もなくモヤモヤしている感情とか共感できた。
    ただ新しいことにチャレンジします、上手くいきます、
    ではなくちょっと回り道になりそうだったり、
    順風満帆に行くわけではなかったのもよかった。

    いつかまた読み直すかも。

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    2025年05月31日
  • ライアの祈り

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    現代と縄文時代をつなぐ、ふかーーーいお話。
    最初、縄文時代の話が、身近でなさ過ぎて気持ちが入れなかったけど、だんだん引き込まれていきました!

    最後、もっともっと続きが読みたかった♡
    どうやら青森三部作のようだけど、ここから読んでも全く問題なしでした。

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    2025年05月27日
  • 水曜日の手紙

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    水曜日郵便局がなくなってしまっていてショック。
    私も今の生活でさまざまなストレスの中にいるので少し勇気をもらいました。

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    2025年05月26日
  • 桜が散っても

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    静かに始まるストーリー、けれどその世界に引き込まれいつの間にかその世界から出られなくなる。読み終えた後に、雨が降って虹が空にかかる様に涙する自分の心にも希望の虹がかかる。

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    2025年05月26日
  • エミリの小さな包丁

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    恋人に騙され、仕事も失い、自分の居場所がなくなったエミリは、15年も会っていない母方の祖父、大三おじいちゃんを頼って海辺の田舎町を訪れる。
    快速列車に揺られてたどり着いたのは、空の青と海の青がひとつに溶け合ったような絶景が臨める港町。
    早朝の犬の散歩の途中でもらった採れたての野菜や、漁師さんにもらった魚をさばいて作る朝ごはんは、都会での生活とは全然違った趣で、おじいちゃんは無口だけれど交友関係が広くて、おじいちゃんと一緒に暮らすうちに、エミリもだんだんと町の人たちに馴染んでいきます。

    完璧な人生を送る人なんていない。みんな人生の初心者で、過去の自分を受け入れて生きて行かなくちゃいけないし、消

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    2025年05月25日
  • 桜が散っても

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    最初はちょっと苦しい展開でモヤってしてしまったけど、最後には気持ちよくさせてくれる…そんな作品でした。

    お父さんに対して、寂しさや辛さ、許せない気持ちをそれぞれの目線で描かれているけど、最後には本当にたくさん愛してもらえてたんだって幸せな気持ちになれました。

    本当に森沢明夫さんの作品は、優しくて大好きです。

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    2025年05月24日
  • ロールキャベツ

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    本を読みはじめる時の自分の気持ちが
    いろいろな事が重なってしまいフラットに
    できそうにないかも?

    森沢さんの物語が読みたい!
    大好きな作家さんの物語に縋るように
    読み進めていきまさした。


    ロール
      キャベツ




    プロローグ

    海の町へと向かう快速列車は、淋しいくらいに
    空いていた。
    春めいた空は、明るめのパステルブルー。
    目的の駅が近づいて、寒がりのわたしは、
    コートとマフラーを巻いて、転ばないよう注意深く
    席を立つと、父の形見のアコースティックギターを
    背負い、ライムグリーンのスーツケースを転がして
    車両のはじっこにあるドアの前に立った。ドアが開く。
    ひんやりとした清澄な空気がな

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    2025年05月25日
  • 桜が散っても

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    久しぶりのほっこり小説。森沢ワールド全開。悲しいすれ違い…善人ばかりが苦しむ。自由気儘に生きた訳ではないだろうが、自分の心に正直に生きた父と翻弄された家族。涙腺緩み放しだったが、最後は救われた。「理不尽な人生の選択だった」かはわからないけど、自分は選ばないだろうな。「人生の価値は手に入れた財産の量ではなく、味わった感情の質と量で決まるはずだ」

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    2025年05月24日
  • キッチン風見鶏

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    久しぶりの森沢さんは期待を裏切らない。楽しい読書時間をありがとう!タイトルは物語の舞台になっているレストランなんだけど、その名前にした理由が分かった時、感動!

    ※人生に正解はない。自分で選んだ道を自分の努力で正解にするだけ
    ※他人に喜ばれることが一番、純粋な幸せ
    ※生きていればツライことや悲しいことなんていくらでも起こる。そういう出来事の裏側をよく見ると必ずどこかに素敵なプレゼントが隠されている

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    2025年05月23日
  • おいしくて泣くとき

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    『恐怖も、不安も、空腹も、痛みも、緊張も味わわないでいられる、ごくごくふつうの、安心できる場所。どこにでもありそうなものなのに、どうして、わたしのところにはないのだろう』

    子どもを想う大人、かつて子どもだった大人の想い、想いがつながる奇跡…私はこういうどんでん返しに弱いんや…

    森沢明夫さんの作品は『龍浦』が出てくるのが多いのかな?気長に全部読んでいきたい。

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    2025年05月23日
  • ごきげんな散歩道

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    お散歩大好き人間の私には
    最初から最後まで共感しかありません

    お散歩中の見上げる空に
    彩雲を見つけた時の嬉しさ!
    本の中の空の写真にも
    彩雲が写ってますね!

    私自身のお散歩は
    水面から飛び跳ねるお魚に
    目が釘付けになったり
    カラフル帽子の園児さん達と
    手を振り合って挨拶を交わしたり

    お散歩中に遭遇する全ての生き物
    風の音 空気の匂いまで
    何かしらの発見があります

    今日はどのコースにしようか

    5感を楽しみながらの
    とびっきりのエンターテイメント
    しかも無料です!



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    2025年05月22日
  • 虹の岬の喫茶店

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    季節と音楽と感情を巡るひとつの旅のような本
    あっ!わっ!となる瞬間が愛おしくて、すっとわたしの心に入り込んでくる。
    魔法にかけられたみたいにね

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    2025年05月19日
  • 桜が散っても

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    不穏さ漂うプロローグ。

    趣味の釣りきっかけで週末を桑畑村で過ごすようになり、現地で同じ歳の浩之と親しくなった忠彦。
    数年後に忠彦が勤める建設会社が桑畑村でリゾート開発を進めていることを聞き、浩之に会うため桑畑村へ行った日に彼が見たものは衝撃的な場面で、その日から失声症になる。
    それから離婚をし家族とも離れて20年の月日が経つ。

    息子の建斗のもとへ父が亡くなったとの連絡が入り、妹の里奈と共に桑畑村へ向かう。
    父が遺していたものは、壁のアルバムと桜を植えたことだけではなかった。
    どうしても母も連れて行きたいと2人が思った理由は…。
    写真のキャプションだけではなく、家の裏庭の紫花菜だけではなく、

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    2025年05月19日
  • エミリの小さな包丁

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    ネタバレ

    自分のうらを変えれば自分の人生が変わる。世界は変えられなくても気分は変えられる。気分よくいるために心をきれいにすること。自分の存在価値と自分の人生の価値は他人に判断させちゃいけない。神様は自分。いくつもの大事な考え方を与えてもらった。わたしも自分の武器を見つけたい。

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    2025年05月19日
  • 夏美のホタル

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    時に躍動、時に静寂な大人の夏休み。じわじわ頭の中にストーリー、景色、感情が沁みる。ホタル、たんぽぽ、色々なキーワードあったが、軒下の風鈴が彼女達をずっと見守ってくれているようで優しい。

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    2025年10月19日
  • おいしくて泣くとき

    購入済み

    なくときは

    中学生の心也と夕花。夕花は義父からの暴力、クラスメイトからのいじめなど問題を抱えていた。読み始めは私の心が辛くなって、読むのをやめてしまおうかと思った。でも、ふわふわとした不思議な伏線に引っ張られて読み続けた。ラストの伏線回収でほわほわと柔らかな気持ちになれた。今、問題を抱えている子どもたちが、みんな、幸せになれますように。支援する大人が増えますように。おいしくて泣く時が増えますように。

    #泣ける #癒やされる #ハッピー

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    2025年05月18日