森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本を読みはじめる時の自分の気持ちが
いろいろな事が重なってしまいフラットに
できそうにないかも?
森沢さんの物語が読みたい!
大好きな作家さんの物語に縋るように
読み進めていきまさした。
ロール
キャベツ
プロローグ
海の町へと向かう快速列車は、淋しいくらいに
空いていた。
春めいた空は、明るめのパステルブルー。
目的の駅が近づいて、寒がりのわたしは、
コートとマフラーを巻いて、転ばないよう注意深く
席を立つと、父の形見のアコースティックギターを
背負い、ライムグリーンのスーツケースを転がして
車両のはじっこにあるドアの前に立った。ドアが開く。
ひんやりとした清澄な空気がなだれ込んできた。
これが、新たな人生の空気 。
スーツケースの重量によろめきながらも、なんとか
春風の吹くホームに降り立った。
改札口は反対側のホームにあり、そこにいくには
そそり立つ階段をのぼるしかありません。
ふー と呼吸を整えてスーツケースに手を
かけようとしたとき。
タッタッタッ、と背後から軽快な足音が近づいてきて
目の前で止まりました。
なに、この人・・・・・。
野暮ったい感じのジャンパーを着た青年は
たぶん、わたしと同じくらいだろう。
青年は短い早口でまくし立てると、わたしの
スーツケースを持って階段を猛ダッシュで
駆け上がっていきました。
ちょっ、ちょっと
大切なモノを詰め込んだスーツケースが、
見知らぬ男に持ち去られていく。茫然と立ち尽くす。
無理、追いつけない そう思ったとき、
背後からふわっとパステル色の風が吹いた。
大丈夫。あいつの顔はちゃんと覚えてる。
捕まえるから。 きっと 。
凄く弱っていた私には、こんなにも優しい
プロローグが眩しすぎてこころのなかで
目を眇めている感じでした。
でも、この物語に深く入りたい!
この物語の色彩を身体全体であびたい!
どうかと願いながら読み進めていきました。
夏川誠さんは4月から新海国際大学の三年生です。
就職活動の事などで悩んでいます。お気に入りの
場所で景色を見ようと龍宮岬公園にバイクでいき
ました。絶景スポットまであるいて軽トラの脇を
通り抜けようとした時、二人の女性がしゃがみ込んで
なにやら荷台の下を覗き込んでいます。
ピンク頭の女性には見覚えがありました。けっこう
目立っているので同じ大学の学生なら誰でも、
この娘の顔くらいは知っています。
ずっとキラキラしている色彩の中でしたが
眩しさにも慣れて穏やかで優しい言葉が
ずっとこころにしみてくる時間になっていました。
この女性二人
上村風香さん 呼び名は 風香
王丸玲奈さん 呼び名は パン子
そして、夏川誠さん 呼び名は マック
大切な誠さんの親友の
奈良京太郎さん 呼び名は マスター
長沢智也さん 呼び名は ミリオン
この5人 みんなそれぞれ微笑ましいところ
優しくて優しくて想いやりのあるところ
本当に限りない想像力でふれあうみんなが
大好きになっていくんですが、読み終えたときは
大好きすぎて淋しさも感じてしまいました。
わたしにも玲奈さんがした思いと同じような事が
ありました。その人達を嫌いになった訳ではなく
ても、言葉がそれ以前とは同じように心に入って
こないこと。それはきっと信頼や愛情の深さの
ぶんだけ傷ついて、、、、、。 頭の
片隅にもなかった想いを、きいてしまった事が
つらいよねと本当に苦しくて時間が止まりました。
それでも玲奈さんには大切な信頼出来る
仲間達がいます!だから大丈夫ですし 玲奈さんも
前を向いています。
物語を読み終えて 疲れていた気持ちも
それでも という思いになれました!
ちょっと眩しすぎる色彩の中
愛すべき若者たちの中に
わたしも仲間に入れてもらいながら
これからも生きていきたいです!^_^
森沢さんが
ぼくらは未熟な人間であり、 チェアリング部の
仲間たちなような 成長中の人たち
でもあるんですよね。というわけでいつか
未熟ゆえに愛すべきその後を書きたいな、
と思っています。
楽しみです!
森沢さん本当に何時も素敵な物語を
ありがとうございます!
かけがえのない時間を過ごせています♪
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Posted by ブクログ
養鶏場を営むムーさんが閑散とした過疎地域である故郷の村おこしに奮闘する物語。
一番はムーさんを筆頭に幼なじみや集落の人たちの温かさ
こんな田舎に卵かけご飯専門店?流行るわけないよねと
長年限界集落で生きてきた人々は負け癖がついている
高齢化も伴い、戦う気力も失われてている
しかし、ムーさんの集落全体の活性化と集落の人たちを生き生きと笑顔にするという熱意が幼なじみの協力と人と人とのつながりを経て気持ちいいほどいい方向に進んでいく
田舎の風景がまるでその土地を訪れているかのように真っ青な空、日向の匂い、風の心地よさ、森の中の葉っぱの擦れあう音、川のせせらぎ、鳥や動物たちの鳴き声が肌で感じられるような気持ち良さで非日常を味わえた
綺麗事ばかりではなく、少し軌道に乗った人間の小ささや醜さ、自然の恐ろしさや動物の惨さも描かれていてストーリーの中でリアリティを産んでいる
作者の「裕福」と「幸福」は必ずしもイコールではないというフレーズがこの物語の全体を通して言えることだろう
森沢明夫さんの本は2冊目になりますが、登場人物がみんな温かい!そこにとても癒され温泉にでもつかっているようにほっこりと心が満たされます!
また他の作品もぜひ読んでみたい♪ -
Posted by ブクログ
青森3部作の2作目、舞台は1作目の弘前から青森に移る。題名の付け方に私は興味がある。そして、このドロップキッカーズって、プロレス?・・・。表紙絵を見ればわかるのだが・・・。読み終えるとこの題名がピッタリだと納得できた。
主な登場人物は、いじめられっ子の中3受験生宏海、中途半端な不良で宏海の同級生雄大、再起をはかるアスリート姉妹の姉柚香、明るいアスリート姉妹の妹陽香。スポーツでもなんでも、学びを定着させるのは自信をつけることが大事だと思う。自己成長の変化が見えるとやる気が出るものだ。そして、基本が大事だと思うのである。岡島さんの「天才」という口癖が印象深い。そこには必ず理由が付け加えられているから。
人を信じる事の大事さも伝わってくる。最初の小さな一歩、それは大きな一歩である。踏み出したら前に進もうと勇気をもらえた。ひとりではないことを信じて。玉砕覚悟の大技は覚悟があるから良いのだ。やりたいことに向かってドロップキック。
後書きに青森県の観光地やグルメが描かれている。また行ってみたい。日本国内では沖縄県だけまだ行ったことがない。ゴールデンウィークに西表島に行くので楽しみだ。周りからは初沖縄が西表島ってと批判されるが、行きたいところに行く、そのタイミングなだけだ。私も今を思いっきり楽しみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうわぁいい本に出会った!!
美味しい料理、素敵な人たち、美しい風景、胸が熱くなる展開、どこをとっても「うわぁ、いい!」しか浮かんでこない。
プロローグの秘密とか店の名前の秘密とか常連客の秘密とか、随所にある仕掛けにも全部気持ちよく引っかかったな笑
特に勉さんは「え!そういうこと!?」ってかなりびっくりして。。。
あーだから強い霊同士は同じ場に出られないって何度も強調して…!!
あれは全く予想してなかった。
物語の軸にいるのがちょっと生き方を迷って模索中の人たちだからか、至るところで前向きにやってみようかなと勇気もらえる素敵な言葉に出会えたのもとても良かった。
最近個人的に停滞してるなぁと、悩むほどではないけど元気出なかったのだけど、そういう時って不思議と向こうからメッセージやってきたりするよねぇとありがたい気持ちになったりもした。
自分で必要な言葉を選び取っているだけという合理的だけど夢のない解釈は受け付けない!笑
自分に合わせて調整してくれるやさしい料理、私も食べてみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかたつむり
が
やってくる
葉山珠美さんのお父さんは背骨にできた
腫瘍を切除して
代わりに人工骨を入れる手術をしています。
無事手術が終わるのを、珠美さんと義母の
シャーリーンが心配しながら待っていました。
二人共凄く心配していますが、珠美さんはシャーリーンのちょっとした言葉遣いや声の事が気になってしまいます。
手術は無事成功しました!!
珠美さんのお母さんは事故で亡くなっていて、お父さんとシャーリーンは三年前に結婚しました。
シャーリーンはフィリピンの人でシャーリーンの家族もまた17歳の時に事故で亡くなっていて、そのあとは 養護施設で生活して、26歳で日本に出稼ぎの女性たちにまぎれてやってきました。
お父さんとシャーリーンは居酒屋たなぼたを経営しています。地元の人達に愛されたお店です!
お父さんはしばらくはリハビリをしながら安静にしていなければならないのでお店をどうしたらいいかと悩んでいます。
珠美さんは大学生でしたが、やりたい事がみつかり大学をやめていました。大学を辞めた事を言えないでいた珠美さんにお父さんさんがかけた言葉、
絵美の命を使って興す仕事だとおもって、
しっかり楽しむこと
珠美さんとお父さんの優しい気持ちが心に響いて
大切な人を思う気持ちが溢れる時間でした。
珠美さんの大好きなおばあちゃん静子さんは1人で暮らしています。お盆の数日をおばあちゃんの家ですごしていて、昼食の時に観ていた情報番組の特集で
買い物弱者 の事を知り私とそう遠くない場所にある
事だときづかされます。
珠美さんは地域の為に移動販売をやろうと考えました。
お金はないので幼馴染の常田壮介さんや松山真紀さんに協力してもらいながら起業の準備をしていきました。
経験もないので古舘正三さんに弟子入りして
ノウハウをまなびます。
こうして沢山の人達の支えもあっていよいよ
移動販売開始です!
移動販売まで買い物に来られない人には家まで行って
お使い便をしたりして精一杯頑張ります。
物語を読んでいて沢山泣いていしまいましたが
時には泣いているのにふとした言葉で微笑んで
また沢山泣いての繰り返しで最高の読後感でしたが
最高に疲れました、、、(^^)
珠美さん、お父さん、シャーリーン、静子さん
絵美さん の家族の愛情に!
珠美さん 壮介さん 真紀さんの友情に!
自身の事を重ね合わせ相手を思い遣る
正三さん、初音さんの優しさに!
物語の中で真っ直ぐに逞しく成長していく
珠美さんに!!
涙が溢れて読むことが出来ない時が沢山ありました。
コニー ・ フランスのヴァケイションにのせて
せせらぎのなか、素敵な言葉が沢山聞こえてくる
最高の物語でした!!!
なんだか、甘い卵焼き食べたいかも、、、、、。
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Posted by ブクログ
恋する失恋バスツアー 本のタイトルを見て
深く考えないで失恋した人のバスツアーのお話かな?
と思い読み進めましたが、まてよ恋する?
との疑問が、、。
この失恋バスツアーはこの会社でも人気のツアーです!
企画発案者で添乗員の天草龍太郎さんの案内で、
ツアーは進行していきます。
しかし龍太郎さんは3日前に失恋したばかり、しかも
失恋のお相手が、バスツアーに同行される
カウンセラーの小泉小雪さんです。
それでも龍太郎さんは頑張っていつも通りの仕事をしようとしています。沢山のハプニングや個性豊かなツアー参加者達にふりまわされながらも涙あり笑いあり
そして心温まる事盛りだくさんの物語です!
物語の冒頭からの展開で龍太郎さんと小雪さんの気持ちがとても良く伝わってきて、私自身もツアー参加者になって応援する時間でした。
参加者の皆さんの事を大好きになっていく私もいて
参加者ひとりひとりに温かい気持ちと頑張れる勇気を
もらえて、とても良い読後感でした!
大切にしたい言葉も沢山ありました!!
すぐに使える希望を連れてくる単語
それでも
また一つ穏やかに過ごせるおまじないを貰えました!
龍太郎さんと小雪さん!
それとツアー参加者の皆さん!
みんな幸せを感じながら生きていけますように!!(^^) -
Posted by ブクログ
森沢明夫さんの幻のデビュー作を読んだ。
「運転手の親子に深く愛されたことで、バスに『意識』が生じ、そのバスが『命を宿したモノ』として喜びと葛藤を抱えながら出会いと別れを繰り返していくファンタジー」が人気を呼んで映画化の話まで持ち上がったのに出版社が倒産。そんなマイナスな出来事があったのに、大きなプラスを生み出してきた森沢さん。
この小説には森沢さんの魅力がギュッと詰まっていた。凛という心地よい余韻を残しながら。
山古志村。復旧、復興をマスコミは報道したけれど、当事者にとって復興なんて言葉は使ってほしくないだろうな。生き延びたとしても、大切な物や大切な人との別れを余儀なくされた家族がたくさんあったに違いないから。
私も山古志村を訪ねたことがある。水をたたえた棚田と錦鯉が美しかった。さだまさしさんと原田泰治さんも山古志で歌を作り、絵を描いた。その作品にも胸が熱くなった。
この小説は、「ものにも魂、命が宿る」ということを教えてくれる。大学の時、「出会いの哲学」でも、そう学んだ。
兄弟のような二人の少年のぎこちない、けど愛ある交流。亡くなった親友を思い出して、目頭が熱くなった。 -
Posted by ブクログ
ほぅ···
時間かけて読みました。
心えぐられる感覚になりながら。
誰でも生きていれば
人になかなか言えないような
過去のひとつやふたつはあるはず。
蓋をしていた過去の記憶が
もぞりと動き出すような
思わず息をひそめたくなるような
ドキリとするような箇所が
あちこちに散りばめられていて。
なんというか、ものすごく、生々しい。
恋愛
生死
家族
職場
あらゆる状況や人間関係で心揺れるのは
現実でもよくあること。
どっぷり物語の世界観に浸りました。
生きるって、
理不尽なことと向き合うことだったり
やるせない気持ちになることもあるし
消せない過去がつきまとったりもするけど
ぜーんぶ抱えていくしか、ない!
タイトルになってるきらきら眼鏡、
必需品だー。
シリアスな場面が多い一方で、
やたら美味しそうなグルメも出てくる☆
リアルにあるお店とのことで、
いや〜これは行ってみたいですー!