森沢明夫のレビュー一覧
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森沢明夫さんは、いつも心温かくしてくれます。
水曜日の出来事を手紙で送ると、見知らぬ誰かに届けてくれる「水曜日の手紙」
自分の心に嘘をつかないで生きていたい、と思う人は多いだろうけど、
実際に、嘘をつかずに生きている人は少ないのかもしれないな、と思う。
だって、現実が…という思考になり、自分らしく生きようとしている人を、
うらやましくも思い、妬ましくも思う。
でも、自分の心に素直に挑戦できる人生って、きっと生きている実感が強いのじゃないかな。
誰しもが、日常の中にそんな機会がある。いきなり大それた変化を起こさなくてもいいから、小さなことでも挑戦できると、自分らしい人生を歩めるのかもしれないな -
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青い
孤島
森沢さんの色彩を全身に浴びたい!
ワクワクしながら本をひらきました。
小島佑=こじま・たすく さんは社長の鶴の
一声で過疎化が進む子鬼ヶ島の活性化の仕事に
抜擢されました?理由は最低なんですが、佑さんは
それでも島にむかいました。
フェリーの中でひどい船酔いになりましたが
絶世の美女るいるいさんと出会います。
島に着くと 「あんた、小島さんだよな?」
西森大樹さんが待っていました。その隣で、
凛とした笑みを浮かべていた美青年が
枝野翔さん!翔さんは大樹さんのガソリンスタンド
の従業員です。そして翔さんが佑さんに
島の案内や状況を教える事になりました。
島民の方々は皆 -
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ネットで検索したら水曜日郵便局はかつて実在していた事に驚き、もし現在も営業していたら実際に利用してみたいと思いました。
この本を読んで第一に感じたのは自分がやりたいと思っている事は決して諦めず夢に向かって頑張る事の大切さです。
印象に残っている言葉は小沼の
「人生をいちいち深刻に考えている奴は深刻な人生を送ることになるわけだし、人生なんて遊びだと思って楽しく考えていたら、人生そのものが遊びになるわけじゃん?」
この言葉を読んだら時間は止まらないのだからマイナス思考で考えるよりももっと気楽に生きて楽しもうって思いました。
水曜日郵便局に手紙を出した2人の手紙がお互いに届いて人生がいい方向に変 -
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「えっ、ここまで書いちゃっていいんですか?」
というのが読み始めてすぐの感想。そして、それは最後まで変わらず。
こちら、実際に執筆している人から寄せられた質問をもとに構成されているので実践的。それに小難しくないのもいい。小説を書いていない初心者の私にも、とても分かりやすかったです。
魅力的な登場人物についての部分などは、特に腑に落ちました。
確かに面白いなと感じる作品は、感情移入や共感の度合いが大きかったり新たな視点を得られたりするし、何と言っても登場人物が魅力的!
他にも五感を使って情景描写をすることなど、例文の比較があることで、よりわかりやすかった。
印象がこんなに変わるのかと驚きまし -
Posted by ブクログ
大切な人(猫)の死(命)と向き合っている2人が、一冊の本をきっかけに出合い、お互いの心に寄り添いながら関わっていきます。まるで必然の出会いだったように。
明海のトラウマは、明海の優しさを育んできた。
そういったことに気がつくあけみは「きらきら眼鏡」で世の中を見るようにしている。
どちらも、森沢明夫氏のメッセージを感じます。
後半の、裕二と明海のコーラのくだりは、グッときて涙腺崩壊です。
電車など外で読むのは危険ですー。
トラウマが自分の人生の足かせになっていると感じている人にお勧めの一冊。
ところで・・・
めちゃくちゃ感動したので、この余韻にもっと浸りたいと思い、すぐに映画版を観ました -
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ちょっとぶり?久しぶりの森沢作品。
やっぱり森沢さん好きだなぁと実感させられた!
編集者、作家、装丁家、書店員、読者…本に纏わる5人のお話。
本に関わるお仕事の字面がこうして並ぶだけでゾクゾクする。
皆、それぞれが置かれた環境の中でもがいたり悩んだり、苦しんだり…そんな5人を一冊の本が救う。
1人に伝えたい…と願った想いを綴った本がたくさんの人々を救う。
まさに奇跡の、心がジーンとする5話。
森沢ワールドに浸りました。
と共に、やはり森沢さんあるあるで、他の作品がチラチラ顔を出す。
風鈴「凛」、岬の喫茶店…そんなのに触れてしまったらそりゃ読みたくなりますよ!
うまいなぁ〜と思いつつもその術中に -
Posted by ブクログ
もしかすると、誰もが誰にも言えない嘘を抱えているのかもしれない。
それは、誰かを騙すためじゃなく、自分を守るための嘘。
そして、その嘘を抱えて、心がざわついたり、苦しくなることもあるのだと思う。
本作品の主人公、拓海は親友の父の死にまつわる嘘を抱え、いつか終わってくれると、苦しみに耐えて生きてきた。でも、幼なじみによって、心に抱えていた秘密の告白が、今の幸せと未来への想いへと意識を向けられるようになっていく。
主人公だけじゃなく、登場人物それぞれが、自分の心にある想いに向き合っていくことができ、これからの自分らしく生きていくであろうと予感する。
自分にも、人生に影を落とす過去の記憶がある -
Posted by ブクログ
岬の端にある喫茶店で、美味しいコーヒーを淹れてくださる柏木悦子さん。
BGMは、お客さんに合わせた音楽を選んで、心も和む空間を演出してくれて…
私も、この素敵な喫茶店を探して、悦子さんを訪ねていきたいと思ってしまいました。
悦子さんの優しさ溢れる言葉の数々に、癒されて元気を頂きました。
ノートに書き留めて大切にしたいです。
「過去を懐かしむことって、自分の生きてきた道のりを受け入れられている証拠でしょ。辛かったことも含めて、これまでの人生の積み重ねをまるごと肯定できているから、あなたたちは『懐かしい』っていう気持ちで当時を追懐できるのよ。もっといえば、その積み重ねそのものが、いまのあ