森沢明夫のレビュー一覧

  • おいしくて泣くとき

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    タカナシ工務店が親切すぎておかしいなぁと思ってたら、そういうことだったか!!と膝を打ちました。まんまと泣かされました。

    中学3年の心也と夕花は「学級新聞コンクール」の編集部長を任される。心也はサッカー部を怪我で、夕花はテニス部をやめていた。

    心也は母を小学校3年生の時に亡くしている。父と食堂をやっていた。そこには旦那さんを亡くした景子さんが働いている。3年前から子ども食堂をやっている。母の墓参りには車で片道4-5時間かかる。
    父が子ども食堂をやっているせいで心也は偽善者呼ばわりされている。

    「カフェレストラン・ミナミ」はお店部分にダンプカーが突っ込んできて、死者は出なかったものの運転手は無免許。明日には台風が来る。タカナシ工務店の高梨萌香さんが来て、応急処置をしてくれた。2階の停電も直してくれた。店の前のダンプに横倒しになっていたサクラの木も撤去してくれた。

    夕花が義父に暴力を振るわれているところに遭遇したが、一緒にいた石村が走っていって蹴った。心也は夕花と一緒に逃げる。海辺の町に1日だけ行って帰ると、警官が来ていた。

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    2026年04月20日
  • 大事なことほど小声でささやく

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    身長2メートル超のマッチョなオカマ、ゴンママとそのジム仲間のお話。
    スナックを営むゴンママはジム仲間の悩みに合うカクテルを提供する。
    ゴンママの毒っぽい言葉も下ネタも励ましの言葉も全部がいい。
    笑って泣ける人情小説。

    冴えないサラリーマン、売れっ子漫画家、大人をサイテーだと思っている男子高校生、おしゃべりな歯科医、パワフルなシャチョー、そして実は孤独なマッチョなオカマ。

    全ての主人公のお話が笑えるし、グッとくるしあったかい。
    みんなそれぞれ誰かを思い一生懸命生きているし、どこか自分と重なるような部分もあっていつのまにかほろっとくるところがいい。
    出てくるみんなが魅力的なのであっという間に読めてしまった。
    ぜひゴンママに会ってウィンクしてもらいたい。

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    2026年04月18日
  • さやかの寿司

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    読んで良かった。
    最初の方の描写は少し苦しくなったが、全員救われてるような形で本当に良かった。
    特に3話が良かった(*^_^*)

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    2026年04月17日
  • 桜が散っても

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    さすが、森沢明夫さん。素敵な物語でした。職場なのに泣いちゃったよ。

    第1話 建設会社のサラリーマン山川忠彦は真澄川で釣りをしていた。ヤマメとイワナを3匹づつ釣り上げる。小さいのは川に返した。檜山浩之は2匹づつ。
    浩之の趣味は写真。300年の樹齢の桜を囲んで桑畑村の面々が花見をする様子を撮る。

    第2話 山川の息子の建斗は4歳になった。妻の麻美はつわりでダウン中。山川が妻と出会ったのは腰痛で訪れた整体院。食事を一緒にして距離を縮めた。浩之から電話があり、桑畑村にレジャー施設ができると教えられる。真澄川も部分的に堰き止めて大きな池を作ったり公園を作ったりする大規模計画らしい。住民説明会も終わっているが、安全性に疑問があるらしい。

    第3話 松下麻美は夫と別れて整体院を営んでいる。ママ友多佳子の姪で女優の伊原モナの往診を頼まれる。
    忠彦は失声症と鬱病になり会社を辞めた。樹木医になりたいと言っていたが、まず受験資格のハードルが高くて無理だった。そのうち桑畑村に桜の植樹を始めた。ただでさえ回っていない家計に響いた。
    女優のモナは言う。離婚の原因は大抵、浮気、子供の教育、お金の問題だと。

    第4話 忠彦の娘の里奈は20歳も年上の鍋田と不倫している。そのキスシーンを兄の建斗に見られた。以前も不倫をしていて奥さんに乗り込まれたことがある。ついでにいうと、その後も別の男としていた。建斗はファザコンなのではないかという。そろそろ里奈もなんとかしないといけないとは思っていた。

    第5話 松下建斗は公益社団法人日本整地緑化推進協会という天下りに便利に使われる組織にいる。高桑村の檜山から電話がある。父の訃報だ。葬儀に出るかどうか尋ねられたが、家に持ち帰ることにする。死因は心筋梗塞。母は行かない、里奈は行くとの答え。建斗も出ないと言い、全員が出ないことになった。
    父は同い年の時に声を失っていた。里奈がお墓参りに行きたいと言う。バイクで行くことになった。檜山さんが出てきた。忠彦と釣りの約束をしていたから、家族はダメでも自分は助かったのだと。開発でダメにされる前にと桜の巨木は移植されていて、まばらに花をつけていた。父の植樹した桜並木をみにいく。

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    2026年04月15日
  • 桜が散っても

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    旦那忠彦が最初はショッキングから始まり失語症やら別れだったり、何故失語症の忠彦を労ってやれなかったのかとか妻麻美に苛立ちを覚えたり忠彦の身勝手さにも苛ついたけどタイトル回収で一気に涙腺が緩んで家族の在り方を改めて考えさせられるお話でした。

    最後は森沢明夫さんらしくほっこり温かなお話に納得しました。

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    2026年04月15日
  • ハレーション

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    とても良かった。「エミリの小さい包丁」のエミリさんもちょっとだけ出てくる。森沢作品の良さをギュッと詰め込んだ作品でした。

    天馬拓海のうちは、子泣き島で民宿てんまを営んでいる。拓海は母に釣りを頼まれた。料理として出すのだ。釣りに行くと猫が溺れていて、周囲にいた風太のお父さんの亮平さんに助けを求めたが、亮平さんは溺れてしまって遺体として引き上げられた。亮平さんはハブクラゲに刺されたのだ。

    天馬亜美は高校に進まないことにした。父母の民宿を継ぐつもりだ。父が失踪した。兄もいなくなった。風太の家もいなくなった。

    拓海はブラック企業で働いていたが辞めた。そして彼女の家を追い出された風太と再会してしまった。宿なしの風太が拓海のアパートに転がり込んでくる。

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    2026年04月08日
  • 癒し屋キリコの約束

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    前半、こんな風に何でも解決出来たらいいのになぁ〜って斜め気分で読んでた。
    濃いめで個性的なキャラクターの皆さまとちょっとドタバタ感がだんだんと心地よく。

    そうだ!今は仕事が一番忙しい時期だから後ろ向き気分だったのだと読みながら気づく。

    前向きな思考になったり、毎日の忙しさに流されそうな時にピッタリな一冊。

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    2026年04月05日
  • おいしくて泣くとき

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    しんやの中学生らしい心情や、その中で大人になろうともがく姿、成長もみれました。最後は衝撃もあり、近年見た中で1番心に響く作品でした。

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    2026年04月05日
  • キッチン風見鶏

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    わりと最近、森沢明夫さんにハマってる。ほっこりする物語が多い。これも良かった。

    キッチン風見鶏は、絵里がシェフ、翔平がホールや雑用をやっている。あと幽霊がすみっこにいてこれは翔平にしか見えない。

    大雨の日、翔平は漫画の賞に落ちてガッカリしていて、絵里はお母さんの祐子が抗がん剤治療をやめたいと言い出したので落ち込んでいた。レストランやめちゃおうかなぁとまで絵里は思っている。

    常連の手島さんには歩くんというお子さんがいるのだが、事故で亡くなった妹さんのお子さんを引き取って育てているらしい。歩くんは気をつかってとてもいい子だ。

    寿々さんは占い師。霊が見える。お客さんの守護霊とお話しして、その確実な過去をもとに迷いと向き合うので、ほぼほぼハズレがない。でもキッチン風見鶏のウェイター翔平には守護霊がいなくてビックリしたのだ。

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    2026年04月03日
  • 虹の岬の喫茶店

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    ゆうさんとドライブでたどり着いた岬カフェ☕️ 目の前には海が広がっていて、心地よい海風を浴びながらミルクセーキとコーヒーとピザパンを心ゆくまで堪能して、いざお会計!そこでこの本に出会いました。
    読むとあの空間にすぐに戻れて、ここは埼玉なのに海風を浴びている気分になって、みんなが岬カフェで過ごす時間を店主さんと一緒に隣で見ている気分でした。皆んなそれぞれの生活があって価値観があって人生があって、そしてそれぞれがそれぞれの場所で一生懸命生きてもがいて悩んで、そして一息つく時に選びたい集まりたい、そんな素敵な温かい空間だなあと、本を読んで改めて思いました。出会えてよかったです!!!

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    2026年04月03日
  • おいしくて泣くとき

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    辛いことを一緒に乗り越えた2人がまさかの形で再開、あたたかい。
    優しく、強く育った。よく耐えた。本当に優しい人間とはこういう人間。

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    2026年04月01日
  • ハレーション

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    人として“ちゃんと育った”3人の友情物語。沖縄の青い空と海、繊細ながらポジティブな風太が、ドラマ以上にドロドロした事情をカラリ、サラリと脇に追いやり明るい未来想像させてくれる。今作も森沢さんの術中にはまり、後半は涙腺緩みっぱなし。「大人が思っている以上に、子どもは、その繊細な心に無数の傷を負っている。その癒えない傷の痛みと折り合いをつけながら、ゆっくり、ゆっくり“大人と呼ばれる生き物”になっていくのだ」「一見、幸せそうに見える人でも、多かれ少なかれ『事情』を抱えてる」

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    2026年03月31日
  • エミリの小さな包丁

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    とても良かった。
    「何もないこと」の豊かさ。
    やっぱり自然の中のお話が好きだな、と思います。
    それに大三おじいちゃんの尊敬すべきお人柄。
    いい気分でいるためには、心をきれいにしておく。
    口数の少ないおじいちゃんや、自然の中で自然に教えてもらうことがあまりに的確で気持ちがすっきりとしました。
    私の心の中にも「凛」と鳴る風鈴を持っていたい。

    「人は、いい気分でいられるなら、どこに居たっていいんだ」
    「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」
    「判断は必ず自分で下すことだ」
    「世界は変えられなくても、気分は変えられる…」

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    2026年03月28日
  • プロだけが知っている 小説の書き方

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    これまでの自分経験から学んできたテクニックと、「その手があったか!」という新しい発見が両方詰め込まれた一冊でした。

    小説だけではなく、書き物や創作関係の作業でも生かせそうな考え方やノウハウを得られます。

    オーディオブックの読み放題で聞いたのですが、紙書籍で買って手元に残しておこうと思える、とてもためになる本でした。

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    2026年03月28日
  • さやかの寿司

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    うん、ほんわかして最高‼️‼️

    こんなに丁寧に、自分を持って生きている人たちって、素晴らしい‼️‼️‼️

    ふんわりしてるようで、芯が強い‼️
    こういう人が好き❤️

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    2026年03月26日
  • ハレーション

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    ネタバレ

    久しぶりにここまで読み終わって寂しくなる作品に出会った
    メチャクチャ面白かった
    3人の幼馴染が、大人になってから、それぞれの家族の事情に振り回されながらも心で繋がり続けているところが、胸が痛くなるくらい素敵だと感じた
    舞台は小さな離島だ
    子供は1学年に数人しかいない
    3人の幼馴染もまさに同級生全員だった
    そこに男同士の友情や、恋愛も絡む
    小さな島では、風通しもよくみんなが見守ってくれるという良い面もあるが、悪い噂もあっという間に広まるという悪い面もある
    この幼馴染たちの葛藤が自分の子供時代に重なる
    私も離島の出身だからだ
    島に帰ったら近隣の人で自分のことを知らない人はほとんどいない
    そんな環境だ
    みんな名字ではなくて下の名前で呼んでくる
    そんな環境はやはり故郷でしか味わえないだろう
    もう10年以上島に帰っていないが、帰ってみようかと思わせてくれる作品だった

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    2026年03月24日
  • ハレーション

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    亮平さんの死から始まったので、どんな展開が起こるのだろとドキドキしながら読みました。森山さんの作品は読み終わった時に、心が穏やかな気持ちになるのが多いけど、今回もそんな作品でした。
    拓海と風太は幼馴染みで何年も会えなかったのに風太と出会ってから自分なかのモヤモヤが解き放たれていくのがとても良かった。家族っていいね。そして自分の事を思ってくれている友達もね。
    途中にエミリさんもでてきたのでびっくりしました。

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    2026年03月18日
  • あなたへ

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    ネタバレ

    「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」先日の読書でも出会った。富山の刑務所で木工の作業技官として働く倉島は亡き妻から遺骨を故郷の海に撒いて欲しいという遺書と長崎の郵便局留めでもう一通遺書があることを知り、自家製キャンピングカーで旅に出た。飛騨山中で出会った杉野と一緒に旅をする間に種田山頭火の句が散りばめられていた「ひとりとなれば仰がるゝ空の青さかな」「それもよからう草が咲いてゐる」イカ飯を売る田宮と南原。その出会いも意味があった。時間を大切にするとは、命を大切にすることなのだ。凛。

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    2026年03月03日
  • エミリの小さな包丁

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    あ〜こんな感じなんだろうな、と想像しながら読み進めてゆく。

    この本に出てくる料理たちは涎が垂れるほど美味しそうであり、景色はどれほど美しいのか、と、ぐるぐると考える。不便ではある田舎暮らしにきらきら〜とした要素がぎゅっと詰め込まれている。

    逃げるのではなく、挑む、でここではないどこかへゆくのが良いね。

    ふと、どうにも動けなくなったら、自然の溢れる場所に飛び込もう。逃げるんじゃないよ、次に向かうために。

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    2026年03月02日
  • 虹の岬の喫茶店

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    岬の小さな喫茶店に迷い込んだ客達が、悦子さんと触れ合う事で人生の迷いだったり、悩みだったりをそっと背中を押してもらう事で前を向く姿にとてもほっこりしました。
    それぞれの短編タイトルに曲名がついているのもなんだか粋でその物語にそって悦子さんがそっと曲をかけてくれるのもいい雰囲気ですね✨

    アメージング・グレイス
    ガールズ・オン・ザ・ビーチ
    ザ・プレイヤー
    ラヴ・ミー・テンダー
    サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

    この曲を後で聴いてみようと思いました♪

    旦那さんが描いた虹の絵を観ながら、私も悦子さんのいれてくれるコーヒーで岬喫茶店でゆっくり過ごしたいななんて思いました☺️
    どんな曲をかけてくれるのかな?

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    2026年02月24日