森沢明夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
タカナシ工務店が親切すぎておかしいなぁと思ってたら、そういうことだったか!!と膝を打ちました。まんまと泣かされました。
中学3年の心也と夕花は「学級新聞コンクール」の編集部長を任される。心也はサッカー部を怪我で、夕花はテニス部をやめていた。
心也は母を小学校3年生の時に亡くしている。父と食堂をやっていた。そこには旦那さんを亡くした景子さんが働いている。3年前から子ども食堂をやっている。母の墓参りには車で片道4-5時間かかる。
父が子ども食堂をやっているせいで心也は偽善者呼ばわりされている。
「カフェレストラン・ミナミ」はお店部分にダンプカーが突っ込んできて、死者は出なかったものの運転手は無免許。明日には台風が来る。タカナシ工務店の高梨萌香さんが来て、応急処置をしてくれた。2階の停電も直してくれた。店の前のダンプに横倒しになっていたサクラの木も撤去してくれた。
夕花が義父に暴力を振るわれているところに遭遇したが、一緒にいた石村が走っていって蹴った。心也は夕花と一緒に逃げる。海辺の町に1日だけ行って帰ると、警官が来ていた。 -
Posted by ブクログ
身長2メートル超のマッチョなオカマ、ゴンママとそのジム仲間のお話。
スナックを営むゴンママはジム仲間の悩みに合うカクテルを提供する。
ゴンママの毒っぽい言葉も下ネタも励ましの言葉も全部がいい。
笑って泣ける人情小説。
冴えないサラリーマン、売れっ子漫画家、大人をサイテーだと思っている男子高校生、おしゃべりな歯科医、パワフルなシャチョー、そして実は孤独なマッチョなオカマ。
全ての主人公のお話が笑えるし、グッとくるしあったかい。
みんなそれぞれ誰かを思い一生懸命生きているし、どこか自分と重なるような部分もあっていつのまにかほろっとくるところがいい。
出てくるみんなが魅力的なのであっという間に読めてしまった。
ぜひゴンママに会ってウィンクしてもらいたい。 -
Posted by ブクログ
さすが、森沢明夫さん。素敵な物語でした。職場なのに泣いちゃったよ。
第1話 建設会社のサラリーマン山川忠彦は真澄川で釣りをしていた。ヤマメとイワナを3匹づつ釣り上げる。小さいのは川に返した。檜山浩之は2匹づつ。
浩之の趣味は写真。300年の樹齢の桜を囲んで桑畑村の面々が花見をする様子を撮る。
第2話 山川の息子の建斗は4歳になった。妻の麻美はつわりでダウン中。山川が妻と出会ったのは腰痛で訪れた整体院。食事を一緒にして距離を縮めた。浩之から電話があり、桑畑村にレジャー施設ができると教えられる。真澄川も部分的に堰き止めて大きな池を作ったり公園を作ったりする大規模計画らしい。住民説明会も終わっているが、安全性に疑問があるらしい。
第3話 松下麻美は夫と別れて整体院を営んでいる。ママ友多佳子の姪で女優の伊原モナの往診を頼まれる。
忠彦は失声症と鬱病になり会社を辞めた。樹木医になりたいと言っていたが、まず受験資格のハードルが高くて無理だった。そのうち桑畑村に桜の植樹を始めた。ただでさえ回っていない家計に響いた。
女優のモナは言う。離婚の原因は大抵、浮気、子供の教育、お金の問題だと。
第4話 忠彦の娘の里奈は20歳も年上の鍋田と不倫している。そのキスシーンを兄の建斗に見られた。以前も不倫をしていて奥さんに乗り込まれたことがある。ついでにいうと、その後も別の男としていた。建斗はファザコンなのではないかという。そろそろ里奈もなんとかしないといけないとは思っていた。
第5話 松下建斗は公益社団法人日本整地緑化推進協会という天下りに便利に使われる組織にいる。高桑村の檜山から電話がある。父の訃報だ。葬儀に出るかどうか尋ねられたが、家に持ち帰ることにする。死因は心筋梗塞。母は行かない、里奈は行くとの答え。建斗も出ないと言い、全員が出ないことになった。
父は同い年の時に声を失っていた。里奈がお墓参りに行きたいと言う。バイクで行くことになった。檜山さんが出てきた。忠彦と釣りの約束をしていたから、家族はダメでも自分は助かったのだと。開発でダメにされる前にと桜の巨木は移植されていて、まばらに花をつけていた。父の植樹した桜並木をみにいく。 -
Posted by ブクログ
とても良かった。「エミリの小さい包丁」のエミリさんもちょっとだけ出てくる。森沢作品の良さをギュッと詰め込んだ作品でした。
天馬拓海のうちは、子泣き島で民宿てんまを営んでいる。拓海は母に釣りを頼まれた。料理として出すのだ。釣りに行くと猫が溺れていて、周囲にいた風太のお父さんの亮平さんに助けを求めたが、亮平さんは溺れてしまって遺体として引き上げられた。亮平さんはハブクラゲに刺されたのだ。
天馬亜美は高校に進まないことにした。父母の民宿を継ぐつもりだ。父が失踪した。兄もいなくなった。風太の家もいなくなった。
拓海はブラック企業で働いていたが辞めた。そして彼女の家を追い出された風太と再会してしまった。宿なしの風太が拓海のアパートに転がり込んでくる。 -
Posted by ブクログ
わりと最近、森沢明夫さんにハマってる。ほっこりする物語が多い。これも良かった。
キッチン風見鶏は、絵里がシェフ、翔平がホールや雑用をやっている。あと幽霊がすみっこにいてこれは翔平にしか見えない。
大雨の日、翔平は漫画の賞に落ちてガッカリしていて、絵里はお母さんの祐子が抗がん剤治療をやめたいと言い出したので落ち込んでいた。レストランやめちゃおうかなぁとまで絵里は思っている。
常連の手島さんには歩くんというお子さんがいるのだが、事故で亡くなった妹さんのお子さんを引き取って育てているらしい。歩くんは気をつかってとてもいい子だ。
寿々さんは占い師。霊が見える。お客さんの守護霊とお話しして、その確実な過去をもとに迷いと向き合うので、ほぼほぼハズレがない。でもキッチン風見鶏のウェイター翔平には守護霊がいなくてビックリしたのだ。
-
Posted by ブクログ
ゆうさんとドライブでたどり着いた岬カフェ☕️ 目の前には海が広がっていて、心地よい海風を浴びながらミルクセーキとコーヒーとピザパンを心ゆくまで堪能して、いざお会計!そこでこの本に出会いました。
読むとあの空間にすぐに戻れて、ここは埼玉なのに海風を浴びている気分になって、みんなが岬カフェで過ごす時間を店主さんと一緒に隣で見ている気分でした。皆んなそれぞれの生活があって価値観があって人生があって、そしてそれぞれがそれぞれの場所で一生懸命生きてもがいて悩んで、そして一息つく時に選びたい集まりたい、そんな素敵な温かい空間だなあと、本を読んで改めて思いました。出会えてよかったです!!! -
Posted by ブクログ
とても良かった。
「何もないこと」の豊かさ。
やっぱり自然の中のお話が好きだな、と思います。
それに大三おじいちゃんの尊敬すべきお人柄。
いい気分でいるためには、心をきれいにしておく。
口数の少ないおじいちゃんや、自然の中で自然に教えてもらうことがあまりに的確で気持ちがすっきりとしました。
私の心の中にも「凛」と鳴る風鈴を持っていたい。
「人は、いい気分でいられるなら、どこに居たっていいんだ」
「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」
「判断は必ず自分で下すことだ」
「世界は変えられなくても、気分は変えられる…」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりにここまで読み終わって寂しくなる作品に出会った
メチャクチャ面白かった
3人の幼馴染が、大人になってから、それぞれの家族の事情に振り回されながらも心で繋がり続けているところが、胸が痛くなるくらい素敵だと感じた
舞台は小さな離島だ
子供は1学年に数人しかいない
3人の幼馴染もまさに同級生全員だった
そこに男同士の友情や、恋愛も絡む
小さな島では、風通しもよくみんなが見守ってくれるという良い面もあるが、悪い噂もあっという間に広まるという悪い面もある
この幼馴染たちの葛藤が自分の子供時代に重なる
私も離島の出身だからだ
島に帰ったら近隣の人で自分のことを知らない人はほとんどいない
そんな環境だ
みんな名字ではなくて下の名前で呼んでくる
そんな環境はやはり故郷でしか味わえないだろう
もう10年以上島に帰っていないが、帰ってみようかと思わせてくれる作品だった -
Posted by ブクログ
岬の小さな喫茶店に迷い込んだ客達が、悦子さんと触れ合う事で人生の迷いだったり、悩みだったりをそっと背中を押してもらう事で前を向く姿にとてもほっこりしました。
それぞれの短編タイトルに曲名がついているのもなんだか粋でその物語にそって悦子さんがそっと曲をかけてくれるのもいい雰囲気ですね✨
アメージング・グレイス
ガールズ・オン・ザ・ビーチ
ザ・プレイヤー
ラヴ・ミー・テンダー
サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
この曲を後で聴いてみようと思いました♪
旦那さんが描いた虹の絵を観ながら、私も悦子さんのいれてくれるコーヒーで岬喫茶店でゆっくり過ごしたいななんて思いました☺️
どんな曲をかけてくれるのかな?