森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらすじにあったのは今まで読んできた森沢さんの作品からはイメージしづらい“風俗”の文字。
リアルな描写もあったけれど、この物語には欠かせないピースだと思う。
読んでいくうちに、風俗の仕事に対してだけじゃなく自分の選択や人生へのミーコの覚悟と
目の前のことをありのままに受け止める姿に
圧倒される。
一本筋の通った人ってこういう人なんだろうなぁ。
毎日宝物探しをして、祖父からもらった宝箱に
そっとしまっていたミーコ。
誰かにとってはガラクタでくだらないものが
ミーコにとっては小さくきらきら光る宝物。
その違いは、計りしれないほどの大きな大きな差だと思う。
ああ、わたしが目指したい -
購入済み
とっても良かったです^^
登場人物の心情が事細かに書かれていて、
自分の日常と照らし合わせてみたり、キラキラ眼鏡をかけてみたり、得るものが沢山あって読み終わった後もじーんと心に残るものがありました。
今後の2人が良い方向に向かうことを願います! -
Posted by ブクログ
宝箱にいれるものを毎日考えながら生きる、ということが何を意味するか。
「今日はなにかいいことあった?」
毎日聞いてくれるひとがいる。
応えるミーコがいる。
周りに惑わされることなく、日々感謝して生きてきたミーコ。
その積み重ねが、ミーコのほんとうに大切な宝物、チーコに受け継がれる。
はたからみると不幸なのかもしれない。
でも幸せかどうかは本人が決めること。
チーコは、愛され、幸せになる、と感じさせてくれる、あたたかなお話。
心がけひとつで、人生はこんなにも変わってくる。
そうだよな~、とおもいます。
もっと早く森沢さんの本に出会っていたかった。