森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森沢明夫さんの作品は、これで18冊目になるかな。
森沢さんの描く物語には、不思議と嫌な感じの人がほとんど出てこない。悲しい出来事や、人生の苦しさが描かれていても、読み終えたときには、どこかあたたかい気持ちになっている。だから、森沢さんの紡ぐ物語が私は大好き。
離島「子泣き島」で暮らす小学生の拓海は、同級生の飼い猫が海に転落した際、近くにいた親友・風太の父親、亮平に助けを求める。しかし海に飛び込んだ亮平は帰らぬ人となってしまう。
「自分が助けを求めたから」と自分を責めながらも、拓海はその事実を誰にも言えないまま成長する。そして高校卒業後、東京で風太と再会したことから、止まっていた時間が少しずつ動き始める。
拓海、そして風太の家族は、それぞれに「事情」を抱えている。
人生には、突然、自分の力ではどうすることもできない出来事が起こる。どんなに望んでも元には戻せないこと。自分では選んだわけでもないのに、背負うことになってしまったもの。
そんな「事情」を一人で抱え込めば、大切な人やことから目を背け、自分自身を閉じ込めてしまうこともあるのだろう。
けれど、時間がかかっても少しずつ向き合い、一歩を踏み出すことで、新たな事実に気づき、そこからもう一度、自分の人生を歩き始めることができるのかもしれない。
そして、その一歩を踏み出すきっかけになるのが、家族や友人など、そばにいる人の存在なのだと思う。そこにプラス自分の勇気をプラスして。
人生は思い通りにはならない。けれど、未来がわからないからこそ、そこにはまだ見えていない可能性もある。
そんなことを教えてくれる、素適な物語でした。
そして何より、風太が素敵だった。彼のような友がいたらと思う。でも、彼のような友になれたら、なおいいんだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半の美しい田舎の風景とそこで生きる人たちの姿が
キラキラと輝いている情景とともに浮かび上がってくる。
中盤であからさまな人生訓、お涙頂戴のような言動があり、
興ざめしてしまい一度は読むのをやめてしまったのだが
それでも一応最後まで読んでみようと読み進めた。
後半には心に響く言葉が散りばめられており
やっぱり最後まで読んでみて良かったなと最終的には感じた。
”神は細部に宿る”や”心って、やっぱり心臓にあるんだな”など。
あとは作者のあとがきの最後の方に書かれていた
別れを思いながら目の前の人のことを大切にするという旨の
文章が今の自分には必要な言葉だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ半分くらいまでは、海の町でのんびりとおいしい話。後半からエミリがなぜ逃げてきたのか、どんどん心変わりしていくのがわかって、心が温まって元気づけられた。最初はスローに進む展開とエミリが鬱々としてたから、面白みなく読んでたけどそれもあってか後半はのめり込むように読んだ。
話の内容は大人なところ(不倫)もあるけれど、学生たちに読んでもらいたいな、と思った。万人受けしそうな作品。
人の目を気にしたり、誰かと自分を比べたり、視野が狭くて他人を攻撃的にとらえたり、悲観的になったり、誰にでもあると思う。自分を不幸にさせてしまう考え方や心の揺れを知る、受け入れることで世界の見え方も自分も変わっていく。そんなことに気付けた。とてもよかった。
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Posted by ブクログ
時に、家族や職場の仲間から離れて、まったく別のコミュニティに身を置くことに憧れました。そのためには、重い腰を上げて、新たな環境へ一歩ふみだすことが必要ですね。
歳を重ねるにつれて、柔軟性のない凝り固まった頭の自分がいたり、過去を振り返って悔やんだり、先を不安に思う自分がいたりします。そんなときは、ゴンママの言葉を唱えてみます。
メモ
やり直すこのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になる。まだ来てもいない未来を不安がっても仕方ない。大切な「いま」をつまらなくするだけ。それが幸せに生きる極意。
2026,8/1-4