森沢明夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あらすじにあったのは今まで読んできた森沢さんの作品からはイメージしづらい“風俗”の文字。
リアルな描写もあったけれど、この物語には欠かせないピースだと思う。
読んでいくうちに、風俗の仕事に対してだけじゃなく自分の選択や人生へのミーコの覚悟と
目の前のことをありのままに受け止める姿に
圧倒される。
一本筋の通った人ってこういう人なんだろうなぁ。
毎日宝物探しをして、祖父からもらった宝箱に
そっとしまっていたミーコ。
誰かにとってはガラクタでくだらないものが
ミーコにとっては小さくきらきら光る宝物。
その違いは、計りしれないほどの大きな大きな差だと思う。
ああ、わたしが目指したい“場所”ってこういうところだった…って久しぶりに強く意識する。
ミーコと出会った人たちも
自分自身を見つめ直し少しずつ変わっていく。
そのときの微妙な心の動きや
変化する貴重な一瞬を見届けられて
胸が熱くなったし、その新しい一歩が自分のことのように嬉しかった。
輝きを取り戻し、穏やかなものに。
ミーコには、そんな力がある。
もちろんミーコ自身に
そんな意識はないだろうけれど。
森沢さんおなじみの作品つながりは今回も、しっかり存在してた…!
これがまた良いところで登場するんだよねー
チーコとの、母娘の会話もとってもよかった。
親の無償の愛に“直接触れてしまった”ときの
あの、込み上げてくる感情はもうどうしようもない。
こらえることもしないで
ただただ涙を流すしかない。
ミーコの半生を見守りながらその達観っぷりに憧れ
ムカついたり、一緒に笑ったり泣いたり…
ほんの数時間で一気に読んじゃった。
森沢さんの描く世界は、やっぱり生きている!
-
購入済み
とっても良かったです^^
登場人物の心情が事細かに書かれていて、
自分の日常と照らし合わせてみたり、キラキラ眼鏡をかけてみたり、得るものが沢山あって読み終わった後もじーんと心に残るものがありました。
今後の2人が良い方向に向かうことを願います! -
Posted by ブクログ
宝箱にいれるものを毎日考えながら生きる、ということが何を意味するか。
「今日はなにかいいことあった?」
毎日聞いてくれるひとがいる。
応えるミーコがいる。
周りに惑わされることなく、日々感謝して生きてきたミーコ。
その積み重ねが、ミーコのほんとうに大切な宝物、チーコに受け継がれる。
はたからみると不幸なのかもしれない。
でも幸せかどうかは本人が決めること。
チーコは、愛され、幸せになる、と感じさせてくれる、あたたかなお話。
心がけひとつで、人生はこんなにも変わってくる。
そうだよな~、とおもいます。
もっと早く森沢さんの本に出会っていたかった。 -
Posted by ブクログ
いいお話でした。
相変わらずぐいぐい引き込まれます。
「虹の岬の喫茶店」
「津軽百年食堂」
共通点として、アイテム(芸術品)が出てきます。
陶芸作品(カップ)、絵画、津軽塗の引き出し(貝細工あり)、こぎん刺。
実にいい味を出しています。粋です。
japanと小文字で始めれば、これは漆塗り。
日本の伝統工芸ですな~
私は職人になりたかった。
こんなに日本が疲弊し、苦しい30年を送ることになるとは思わなかった。
そこで伝統工芸がきらり、と光るのです。
(どうして銀行員をやめてフォトグラファーになったのか。人のためになっているかどうかは、金額で判断できるものではない、というようなことが書いてありました。たしか。共感します~。いくらお金もらっても、人を苦しめるのはどうかと、そう思ったということでした)
出会いがあり、別れがあり、そんな出会いを後押しする友人たち。ひとつの決断、勇気が未来をつないでいます。勇気を出してよかったです。
↑支離滅裂なこと書いてるとおもうでしょ?
両方読んでみてください~。 -
Posted by ブクログ
青森三部作の三作目。
縄文時代を生きるライアとマウル、親友サラ。
現代を生きる桃子とクマゴロウさん。
遠く離れた時代をつなぐ絆にしびれました。
ロマンを感じるすごく素敵な一冊!
桃子と考古学者 クマゴロウさんの二人のお付き合いにキュンキュン♪ 縄文の知られざる魅力と「幸せのカタチ」を感じました。
マウル、サラ、族長、桃子の母、クマゴロウさん。みんなの気持ちが嬉しくて温かくて、自然と涙があふれてしまいます。
後半は涙、涙でした。
『普通って、なんて幸せなんだろうーー』
家族と一緒に笑っていられれば幸せ。
本当に普通って最高に幸せで、なにものにも代えがたい。
青森三部作、大好きなシリーズになりました♪