森沢明夫のレビュー一覧
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いいお話でした。
相変わらずぐいぐい引き込まれます。
「虹の岬の喫茶店」
「津軽百年食堂」
共通点として、アイテム(芸術品)が出てきます。
陶芸作品(カップ)、絵画、津軽塗の引き出し(貝細工あり)、こぎん刺。
実にいい味を出しています。粋です。
japanと小文字で始めれば、これは漆塗り。
日本の伝統工芸ですな~
私は職人になりたかった。
こんなに日本が疲弊し、苦しい30年を送ることになるとは思わなかった。
そこで伝統工芸がきらり、と光るのです。
(どうして銀行員をやめてフォトグラファーになったのか。人のためになっているかどうかは、金額で判断できるものではない、というようなことが書いて -
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青森三部作の三作目。
縄文時代を生きるライアとマウル、親友サラ。
現代を生きる桃子とクマゴロウさん。
遠く離れた時代をつなぐ絆にしびれました。
ロマンを感じるすごく素敵な一冊!
桃子と考古学者 クマゴロウさんの二人のお付き合いにキュンキュン♪ 縄文の知られざる魅力と「幸せのカタチ」を感じました。
マウル、サラ、族長、桃子の母、クマゴロウさん。みんなの気持ちが嬉しくて温かくて、自然と涙があふれてしまいます。
後半は涙、涙でした。
『普通って、なんて幸せなんだろうーー』
家族と一緒に笑っていられれば幸せ。
本当に普通って最高に幸せで、なにものにも代えがたい。
青森三部作、大好きなシリーズにな -
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’青森三部作’の二作目。
舞台は青森市で、私は以前に住んでいたことがあるので、よく散歩に行った、合浦公園や、ご飯を食べに行ったアスパムなど、懐かしい名前がたくさん出てきました。
第1作の『津軽百年食堂』は弘前市で、本作は青森市、次に読む予定の『ライアの祈り』は八戸市で、三部作で青森の観光名所案内や特産品をちりばめた’ご当地小説’だそうです。
いじめられっ子の中学生の苗場宏海とその幼なじみの工藤雄大がカーリング選手の沢井柚香とその妹の陽香に出会い、青森ドロップキッカーズというカーリングのチームを組むスポーツ小説です。青森ドロップキッカーズは優勝を目指していますが、さて…。
「カーラーは、不 -
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この世の常識は「森沢明夫の小説は最高である♪」だけ!
、、、めっちゃかわいいじゃん大先生。。インスタもツイッターも即フォローしちゃった♡
わたしは自他ともに認める真面目ニンゲンで、その上責任感がとにかく強くて、行動力もある みたいな風に思われているんだけど、それがいいことなのはわかってるけど、反面つらいこともかなりあって、、
1回挫けてしまうとなかなか元に戻れなくなるんだけど、そういうわたし自身を認めてくれてるような本で、なんかすっごく癒された。
でも何かを変えたくなったら、冒険的なチャレンジしてみようかな。だってわたしの人生はわたしだけのもので、何かに支配されるなんて無駄だから!時間 -
購入済み
虹の岬の喫茶店
森沢明夫さんの作品は大好きで、中でもこの作品はお気に入りです。
登場人物が皆温かくて癒やされました。
作品の中に出てくる歌を聴きながら情景を思い浮かべました。映画化もされているようなので見てみたいと思います。 -
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ネタバレめちゃくちゃよかったです。
実話に基づいているっていうのが更にときめく。
★5つとは言わず10つぐらいつけたいです。
もうバスに心が宿っているっていう時点で私のツボにはまりまくりで、
もう可愛くてあああってなりました。
森沢さんの本、初めて読んだけど、
この人はすごく心が綺麗で優しい人なのではないかな、と思いました。
あとがきにも書いてあったけど、今の時代には珍しく、とてもピュアです。
終わり方もすごく素敵でした。わー戻ってくるんだってなりました。
心が穏やかで晴れやかな気持ちになります。
森沢さんの本は制覇したい。
たくさん泣いたなあ。
越後湯沢にまだバスはいるのかなあ。
会いたいしビー玉 -
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青森の弘前市に三代続き、百周年を迎える、津軽蕎麦のお店の四代目を巡るお話です。
百年前の初代の賢治が蕎麦屋を開こうとして、お嫁さんのトヨを迎える感動的場面もありますが、主人公は三代目店主の息子の陽一です。
陽一は本当は店を継ごうと思っていたのに、父の反対があり、東京の制作会社を辞めてフリーターになってしまい、バルーンアートを教えるピエロの仕事をしています。
そんな時陽一が同じ弘前の高校の三つ後輩だったフォトグラファーを目指す七海と出逢い、同郷の二人は当たり前のように惹かれ合います。
東京でフォトグラファーとして独り立ちしたい七海と実家の大森食堂を継ぎたい陽一。
二人の未来は果たしてどうな -
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この物語は魂を持ったボンネットバスのBX341が主人公です。
このバスBX341は実在するバスで、この物語には実在する人物も登場する、半分はノンフィクションで半分はフィクションだそうです。
この作品のテーマは、モノには<魂>があるということと、2004年10月23日に起きた、新潟県中越地震です。
この二つにどういう繫がりがあるのか書いてしまうとネタバレになりますので、それには触れないでおきます。
ボンネットバスの心の内がいつも大事にしてくれる運転手のことを慕う気持ちでいっぱいでとてもキュートでキュンとしてしまいました。
他のバスにもみんな魂があるんじゃないかというように思えてきてしまいまし -
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ミーコという一人の女性の半生を7人の人物が語る連作短編集。
ミーコにはモデルとなった女性がいるそうですが、ストーリーは完全な創作だそうです。
みんな、その年のクリスマスイブのミーコの話をします。
ミーコは両親がいなくて、祖父母に育てられ、シングルマザーになり風俗と介護の仕事をしている女性ですが、ミーコは皆から本当の愛情を得ていました。
そして、ミーコの方も、祖父に作ってもらった宝箱に、自分の大切なものをしまっています。
ミーコの愛すべきとても可愛らしい人柄がわかります。
ミーコ自身。
ミーコの祖父。
小学校の同級生。
中学の養護教諭。
ミーコと恋愛をした大学生。
ミーコの勤め先のオーナー。 -
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『津軽百年食堂』 森沢明夫さん著
弘前で百年、津軽蕎麦を提供しつづけてきた「大森食堂」の初代店主・賢治と、三代目の息子・陽一の視点を中心に、それぞれの青春の思い出や、地元弘前に対する思いが述べられたお話。
・陽一くんと七海ちゃんが「東京の人」について愚痴り合うシーン
・弘前への帰路で、陽一が自由だった高校時代と自分専用の枠の中に居続ける今とを比較するシーン
この2つのシーンでは、自分の思いを伝えたい、変わりたいけど現状から離れられずにいる、現代人あるあるのもやもやが伝わってきて、共感してちょっと苦しくなりました。自分に素直になるって、難しいんですね。。。
終 -
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作者の森沢さんが数年前から気になっていらっしゃったという『買い物弱者』ために奮闘する20歳の女性の物語です。
森沢さんは、実際に三重県の紀北町で「移動販売」を起業し、集落の買い物弱者たちを救っているという東真央さんの「まおちゃんのおつかい便」を取材してこれは小説になると確信したそうです。
そして「おつかい便」と「家族」というふたつの切り口から現代を生きるぼくらの「幸せの本質」を手探りしてみようと思って書いた作品だそうです。
私も車はペーパードライバーで乗らないので、こんなおつかい便があったら便利だろうなあと思いました(実際生協さんを頼んでいます)
この物語は、主人公の20歳の女子大生だっ -
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とっても素敵な優しい物語でした!
静子おばあちゃんの素敵な言葉があちらこちらに散りばめられていて、言葉を通していつも優しさに包まれ、見守られているような温かい気持ちになります。
幸せの極意、心に響きます。
『人生、何があっても、いい気分』
『日常の些細な出来事や事象を、丁寧に探し、すくい上げ、見詰めて、そのときの自分の心の動きを味わうこと』
たまちゃんと幼馴染みの壮介との関係、シャーリーンの生き方、たまちゃんのお父さん、古舘さん、漁港のおじさん…みんなみんな素敵でした♪
壮介がマッキーに伝えた未来への一言のシーンが好き♪
後半は涙、涙でした…
ラストの第6章までじっくり味わい深く、心に響く -
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『海を抱いたビー玉』 森沢明夫さん
「思う、言う、成るーーそれだけ」
そう思います。読めば何の話かわかります。笑
便利な物、新商品が次から次へと開発される時代だからこそ、読みたい一冊です。
私は、20年以上前、当時住んでいたマンションのエレベーター内で、たまたまその時一緒に乗り合わせていたお姉さんからぱっちん留めをもらいました。多分、あのぱっちんどめかわいいな〜って、じーっと見ていたんでしょうね。視線に気づいたお姉さんが「はい、あげる」って、くれたそうです。もう色褪せてしまったけれど、(外国物にしては)綺麗な紫色でした。カナダから日本に引っ越して -
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『森沢カフェ』 森沢明夫さん著
帯の言葉の通りです。「人生が明るくなるハッピーの花束みたいなエッセイ集」です。私はコーヒー(と森沢さん)が大好きなので、このカフェがあったらほぼ毎日通うでしょう。笑
全74エピソード。くすっと笑えて、心がほっこりあたたかくなって、おお〜なるほど!、となる話ばかりです。 「森沢明夫」という作家さんを知っていることに、とても幸せを感じています。最後の1エピソードを読み終えた後、自然と涙が出てきました。。この作家さんの存在を知ることができて、本当に良かった!と。
物事がうまくいかない時、顔を下にばかり向けていないで