感想
「大事なのは、頭じゃなく、心に従って行動すること」良い言葉だなぁ。しみじみ感じた。
あと物語は虹の岬の喫茶店とリンクしてるんだなぁ。読んでいて優しい雰囲気を感じた。
本当にある水曜日郵便局。見知らぬ誰かからちょっと背中を押されて、新たな決心できるかも。ちょっとホッコリする話。
あらすじ
...続きを読む井村直美は、子供が二人いる主婦。義父母と夫が経営する工場の業績は悪く、義父母との関係も上手くない。中学と高校に行く息子とは話すこともあまりない。自分の人生に疲れ果てた直美の口グセは「最悪」そんな直美が友達に紹介された水曜日郵便局に手紙を出してみることにした。
水曜日郵便局はそこに集まった手紙をシャッフルして届けるサービスで、他の人がどんな水曜日を過ごしているかが書かれている。直美は自分の理想の水曜日をしたため、投函した。
今井洋輝は文房具会社に勤める課長。昔はデザインの仕事をしていたが、営業職に異動になり、イラストレーターの夢を追えずにいた。同期で早々に会社を辞めて、ギリギリの生活ながらもイラストレーターの夢を追いかける友を眩しくも感じていた。モヤモヤした気持ちを手紙にぶつけ水曜日郵便局に投函する。
光井は水曜日郵便局に勤める元漁師。妻を震災で失い、高校生の娘と暮らしていた。彼は夢を叶えた井村の手紙と夢を追いたい今井の手紙を交換することにした。また、娘には夢を諦めてほしくないことからこの手紙を読んでもらうことにした。
今井からの手紙を受け取った直美は、少しずつでもいいから自分を変えようと、パン作りを始める。夫に夢を打ち明けたところ、夫も工場をたたみ、自分の夢である喫茶店がやりたいと語り、ちょっぴり家族が幸せな方向へ転換した。
直美から夢を叶えた手紙を受け取った今井は、決心してサラリーマンを辞めてフリーのイラストレーターとして活動する。絵本作家になるため作品を描き、息子のために自分の遺書となるような絵本を描くことを決意する。