森沢明夫のレビュー一覧
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私は最近愛犬を失いました。
元々涙腺が人より緩い自覚はありましたが
愛犬との別れによって更にガバガバになった涙腺と薄皮さえも剥ぎ取った剥き出しの感情に沁みた物語
"とても古いモノや人の気持ちを一心に浴び続けたモノには魂が宿る"
そんなファンタジーに現実を生きる日々の見方を
ほんの少し優しくしてくれるた作品
声を聴けなくても必ずそこには想いがある
私達は想像してそこに在る想いを受け取らなくてはいけないのだと感じました。
頭では分かっていても今の現状に優劣つけてしまう
屁理屈を並べてお腹を満たす方へ逃げてしまう
改めて幸せは遠くに探しに行くものではなく
足元にギュッと力を入れられる
感謝の想いに気づく事だとこの本を読んで初心へ返りました。
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Posted by ブクログ
瀬戸内海が舞台、子供の頃、大三島でひとり相撲を観た。神様と相撲をとるのだ。どこか可笑しくてでも神聖な印象を持った。広島の竹原も小京都があり、地方の良さを感じる。福山は広島県で人口が2番目に多い。そして、広島弁で描かれているのも面白い。
「ぼく」はふたりいる。1人のぼく清のお父さんはバスの運転手、綺麗なビー玉が息子のぼくに引き継がれる。もう1人のぼくは、バスだ。父親とバスの引退は切なさを感じるが、ビー玉の美しさが目の中で輝いている。
それは、人の優しさが輝かせていると思う。森沢明夫さんらしい物語だ。人には舞台に上がる時があれば、舞台から降りる時がある。一度降りても蘇ることもある。周りの人たちに助けられ、幸せを運んでいってくれる。そんな繋がりが、綺麗なビー玉を通して描かれている。
車に限らず、モノに魂が宿ると言うのはあるかもしれない。家族で車を買い替えようとすると、愛着のある車はまるで「売らないで」と言っているような事象が起こることがある。なんでも不要になったら捨てて、新しいものを買う時代、どこかそんな時代に侘しさを感じてしまう。
思い続けたり、言い続けたり(言霊)する事は、なぜか成立してくる。予言の自己実現性とでも言うのかもしれない。気持ちを落ち着かせてくれる物語は好感が持てる。良文で描かれているので、文字そのものからも優しさを感じた。 -
Posted by ブクログ
ずっと他人の幸せを喜べる人でいたいな〜
はい、ねこさんの本棚から
ワタクシの大好きな森沢明夫さんのエッセイでごわす
まぁ、ほぼ読んでますからね
森沢明夫さんの小説ほぼ読んでますから、いや小説は全部かな?
読んでないのはノンフィクションとエッセイ
で今回エッセイ初読みです
いやぁなんて言うのかな?
素?大林素子?
森沢明夫さんの小説の素みたいな、出汁の素?うん、これだ
出汁の素を感じることのできるエッセイでした
なんていうか普段から気持ちいいくらいポジティブでほんわかしとるのよね〜
そりゃあ、あんな小説が出来るはずだわって素直に思えました
ほんわか大林素子でした(違う絶対) -
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「誰かと出会えば、必ずいつかは別れがくる。ならば・・・・・どうせなら、その別れの瞬間、涙が止まらなくなるくらいに、出会った人とは深く心を通わせておきたい。」
これは「夏美のホタル」でも心に刺さった言葉。
あかねと弥生の間で揺れ動く明海くんの正直な気持ちがなんとももどかしく、じれったくもあった。
ただの恋愛小説では終わらないのが森沢ワールド。
「きらきら眼鏡をかけたなら、
坦々とした日常は
「とくに不満の無い日々」から「穏やかな日々」に変わる。」
私もきらきら眼鏡をかけて、平凡な日常を少しきらきらにしてみよう。
他作品とのつながりも良かった。
「ざわざわ」
「凛」
森沢ワードで本日もきらきらしました。 -
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以前から気になっていた
大好きな森沢さんの作品の
「癒やし屋キリコの約束」
とても楽しみでした。
いざ読み始めると
最初の方は、「あれ?」
なんとなく思っていたのと違う感じのキリコさん?という印象に
戸惑いながらも
だんだん読み進めるうちに
キリコさんの人柄や懐の深さ
に何度もほろり。
周りの温かさや、団結力に
癒されてあっという間にに
読んでしまいました。
人の悩みや人生にアドバイスや癒やしを与えられるというのは、
その責任を考えるとなかなか
難しいなぁ。と思いますが、
それでも親身になって耳を傾けて話を聞いて、思い切った助け船を出すのはすごい事だなぁと思いました。なかなか難しい…
キリコさんのアドバイスの中に
「人ってさ、長所で尊敬されて
短所で愛されるんだよ。だから
どっちも大事なんだよ。」って言う言葉があります。
つい短所を隠そうとして頑張ってつかれたり、ストレスを自分の中にためてしまいがちな世の中ですが、家族や仲間など
自分の短所や相手の短所をも
さらけ出してもよい
間柄に出会って愛して、愛されることって
本当に大事で幸せな事だとあらためて思いました。
ステキなキリコさんと仲間たちでした。 -
Posted by ブクログ
Audibleにて。
恋に臆病な女性イズミと、その彼女を見守るユキの物語。
都内でひとつ屋根の下に暮らしているが、言葉を交わすことはない。
そしてユキは、イズミの心の傷を見守り続ける…
この物語は、意外な展開や登場人物が、新たな一面を見せることで深みが増し、引きつけられた。
イズミが抱えるコンプレックスや新たな男性の正体、彼女が本当に求めるものを知ったときの驚きが物語を盛り上げていた。
物語の大部分はユキの独特な視点で語られる。
それにより、日常の美しさや深い感情に目を向けさせる。
ユキの温かい視点は、じんわりとした感動を与え、心に響く名言が散りばめられていた。
これらは、自身に対する幸福を見つめ直すきっかけとなる。
そして、人との「違い」を受け入れ、理解し合うことの大切さを教えてくれる。
自身の悩みや傷を、他者との比較で感じる苦しみから解放され、すべての人が異なる背景を抱えていることに気づかされる。
他者への思いやりや支え合う大切さ、誰もが心に傷を抱えながら生きていることを思い出させ、愛の多様性を感じさせる作品。
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安心して読める作家さんNo. 1、森沢明夫さん。本作もとても優しくてほっとするお話だった。初めの方で地縛霊が出てきたときは、まさかのホラーか!?と身構えたけど、そんなことはなかった。よかったぁ。
タイトル通り、この作品もおいしい物語となっていたけれど、ご飯よりは人々の気持ちに焦点があっていて、いろんな人を応援したくなる。
自分らしく自由に、思うまま生きなさい。というメッセージは今まで読んだ森沢作品でよく出てくるフレーズだと思うけれど、この作品がルーツなのかな。とても大切で忘れてはいけない言葉だ。
人生いろいろだけれど、明るく前向きに、自分らしく生き抜けそうな、私自身の人生も応援してくれる作品だった。 -
Posted by ブクログ
題名を見て、北杜夫さんの船乗りクプクプを思い出した。全然違うけど。不思議な題名だ。読み始めてすぐに理解した。
語り部はボクだが、イズミの視点でも描かれている。ボクはイズミが名付けたユキという名で、少し太った金魚。飼い主はイズミで、金魚鉢を通してお互いに観察できる。イズミの親友のチーコ、イズミが恋する前田、イズミの上司の白土、そして黒猫が、主な登場人物。
ユキとイズミは共通している点がある。孤独である。そしてアザがある。
人は対人距離で見えない空間の中に閉じこもることがある。ユキは金魚鉢という物理的空間で遮られ、言葉にしたくても言葉にできないもどかしさがある。イズミの葛藤をユキに投影しているように感じる。
他の人に言いたくても言えないもどかしさ、触れたくても触れられない状況、ユキとイズミを交互に表現することで同化してくる。相手に金魚というのが一層それを強調している。
人は誰しも欠点があり、コンプレックスがある。文中で「心は傷つかない、磨かれる」というチーコの表現(チーコのお母さんの言葉)がはっとさせられる。森沢明夫さんは、きっと優しい人なんだろう。これまで読んだ本の中で、文の構成や表現からそう思わせられた。