森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森沢作品は、悪人が登場せず、先も見通しやすいので「安定・安心の〜」などと云われますね。本作も同様、人物描写が優しく、温かい気持ちになりました。
百年受け継がれた大衆食堂の人・味・歴史を描く人間ドラマです。明治時代の黎明期パートを挟みながら、平成の現代パートで故郷を離れ都会で暮らす若い2人の恋愛物語が展開します。
弘前を中心とした津軽地方の気候風土、伝統文化、言葉などをふんだんに散りばめ、食の味だけでなく物語の上でもよい味を出しています。
そもそも「百年食堂」には、「三代四代と受け継がれ、町民に慣れ親しまれたメニューがあり、生活に溶け込み愛されている」などと、種々定義があるようです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代版ロミジュリの幸せな結末プラス、人生大逆転モノ、と言った感じでしょうか。森沢さんの作品らしい暖かなお話。
頼りない主人公、佑は通して気弱なままだったが、社長に対して少しだけ島のために反抗した場面は、勇気を振り絞った感じが伝わり良かった。
地球防衛軍の作戦とかは余りに都合良すぎかなあ、と思っていたらその通りにならなくて、佑だけでなくてこちらも一杯食わされた。
るいるいさんとの恋愛話には進展しなかったが、一体この人は何者なんだ?細かい正体は全く明かされなかったけどただの金髪ギャルではなさそうだ。多分。
魅力の溢れるキャラなので、また違う話でも活躍してほしいな。 -
Posted by ブクログ
最近、心を寄せている森沢明夫さん。
今日はエッセイで森沢散歩を愉しんだ。
私もスマホ片手に毎朝のように散歩するので、共感と喜びでいっぱいになった。
お寺の掲示板で見つけた斎藤茂太さん、高倉健さんのことば
公園のベンチで広げる森沢さんの憧れの先輩の本
不人気な神社やお店が好きなわけ
木のおじいさんの話
歩きを極めるおじいさん
夕暮れ公園とお父さん
朝の森のトトロ散歩
散歩時に開かれる五感は
爽やかな言葉になって
胸に届く
やはり自然とふれあい、土となじんできた人の言葉はあったかい。
お嬢さんのことばも素敵だ。
北海道から沖縄まで野宿の旅した森沢明夫さん
本当に魅力的な人だ!
暗黒時代の小説 -
Posted by ブクログ
銀杏商店街にある純喫茶「昭和堂」の店主 霧子は
妖艶で美人でミステリアス
彼女の裏の顔「癒し屋」は、近頃ちょっとした評判になりつつある。その裏稼業に秘められた秘密と彼女を取り巻く面々の全7章からなる物語
物語は、主に雇われ店長のカッキー目線で進む。
各章にはストーリーの鍵となる昭和歌謡のワンフレーズが引用されサブタイトルになっている。
戦慄のプロローグが衝撃的で、頭の片隅に大きなしこりを残したまま各章が始まる・・・
あれ?『癒し屋キリコの約束』だよね?
癒し要素、皆無なんですけど〜っ!
とプロローグを読んだ後で叫びたくなった笑
序盤は、ろくに働かずカッキーにお店を任せて、ビールを浴びるよ -
Posted by ブクログ
書く、書かないはおいといて読み物として楽しい。くだけた口語調なので気負いなく読めた。
日常のものの見方が変わるようなヒント集だと思う。細かく章立てがしてあるので、欲しい情報にアクセスしやすいし、自分に何が足りてないのか把握するのにも便利。
日記を書くことにも応用できそう。というかログこそがネタ帳そのものだと気づく。
知っている知っていないで大きく違う、なんて言いたいところだけどコツコツ下積みの実践あるのみといった感。細かく刻んで書けるようなツールさえあれば。…ではあるが、僕はこのツール探しにつまづいてるの。誰か教えて。Evernoteとかmuteとかは合わなかったの。
これを読んでから作