森沢明夫のレビュー一覧

  • さやかの寿司

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    海辺の町の鄙びた商店街にある「江戸前夕凪寿司」は、元大将・江戸川伊助の跡を継ぎ孫娘のさやかが今は大将となり、お客さんの心を穏やかにさせ、最高に美味しいお寿司を握っている。
    常連客も訳アリ客にも丁寧な「仕事」をするさやかに皆んなが癒され、また来ようと思える。
    癒されて、涙も…(特に三章)


    第一章 ハンバーグの石
    母の納骨を済ませた作田まひろが、幼い頃に訪れた寿司店にやってきたものの…優しい雰囲気の大将とは正反対のクールで目力の強い店員の未來にビビって…。

    第二章 自転車デート
    常連さんたちとまひろの歓迎会の最中、入ってきた成金風の男にギャフンと言わせたのは、常連客みんなの思い。

    第三章 親馬鹿とジジ馬鹿
    金光社長の離婚後、寂しく暮らしていた独りの生活に20年ぶりに再会した娘が孫を連れて会いに…。

    第四章 ツンデレの涙
    未來が住み込みで働き出した理由とは…。

    第一章のまひろは、弱々でもっとしっかりしろ!と言いたくなるほどだったのが、常連客の金光社長の会社で働くことになったのと正反対の性格の未來と友だちになれたことで、最後の四章では未來のためにできることをする強さを持つことに、誰と出会ったかでこうも成長するんだなと感慨深いものがあった。





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    2025年05月16日
  • さやかの寿司

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    装画のお寿司はもちろん、文中に出てくるお寿司がどれもおいしそうでした。まわらないお寿司屋さんは、なかなか敷居が高いので、こんな感じのお寿司屋さんがあればいいなと思いつつ読み進めました。

    海辺の町のお寿司屋さんは、やっぱり優しい人達が集う場所でした。幼いときから心に傷を抱えていたまひろを受け入れてくれたのは、江戸前夕凪寿司の人達、そして常連さん。大将のさやかさんのほわっとした感じ、祖父の伊助さんの自然体の姿に、本当に実力のある人は、いい感じに力が抜けた人だと思いました。

    成金ウメちゃんの出来事は、最後に胸がスーッとしました。知ったかぶりと偏見で自分を大きく見せたがる人って、いますから。こういう人には真正面からぶつからないのが、一番ですね。

    女性であるからこそ努力を欠かさないさやかさん。大人になってやっとわかり会えた金光社長と娘。自分の居場所を見つけて、生き生きと過ごせるようになったまひろ。そして未來。これからも、優しい人達は何があっても助け合って生きて行くような気がしました。

    この町のなかには、まだまだ色々な物語がありそうで、これからの森沢さんの作品が楽しみです。

    第一章 ハンバーグの石
    第二章 自転車デート
    第三章 親馬鹿とジジ馬鹿
    第四章 ツンデレの涙

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    2025年05月12日
  • 水曜日の手紙

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    隣の芝生は青く見える。気分が落ち込んでいる時はネガティブな考えになりがちだなぁ、と共感する部分も。
    「たった一度きりの人生を、どう生きるべきか。」考えさせられるお話でした( ˘꒳˘ )

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    2025年05月04日
  • 本が紡いだ五つの奇跡

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    キレイに繋がったお話でした。

    色んなジャンルの本を読んでると、こんなふうに今の自分に刺さる本に出会える事があって、浅く広く言えばこれも奇跡。

    めっちゃタイプだったので作家読みしたいなぁ。

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    2025年05月02日
  • 水曜日の手紙

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    この本を読んだとき、既に水曜日郵便局は閉局になっていました…残念。
    一番印象に残ったのは、「彼ら」をつなぐ第3章の「光井健二郎の蛇足」。森沢明夫さんの描く世界は、穏やかで優しい。そして、柔らかな、でもうまく言えないけど切ない幸せに満ちている。だから、里穂と重たいお父さんの日々を読み追いながら、涙が出そうになりました。
    書き留めておきたいフレーズはたくさんありましたが、ベストはシンプルに第5章の、洋太へ繰り返し語られた「幸せになれ」。もう大きくなりましたが、我が息子にも、改めてそう言ってあげたいと思いました。

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    2025年04月29日
  • ライアの祈り

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    森沢明夫さんの作品を初めて読みました。
    縄文時代が長く続いたわけや、祈り、家族とはなど、素敵な考え方だと思いました。
    青森に住んでいたことがあるので、北の聖地までのルートを想像するのも楽しかったです。他の作品も読んでみたくなりました。

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    2025年04月25日
  • 水曜日の手紙

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    ああ、これはアファメーションなのかも。。。
    そう思いました。

    だめだ、だめだ、と言い続けるなら、
    それはどんどんだめになっていきます。

    前向きなアファメーションを繰り返すなら、
    それは明るい未来を引き寄せられるのです。

    引き寄せの法則ともつながるかもしれませんね。

    皆さまもよい一日をお過ごしください。

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    2025年04月22日
  • ライアの祈り

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    青森三部作は、どれも良い作品だったが、この小説は縄文時代について勉強になったし、遺跡発掘の楽しさも学べた
    縄文時代の人々の生活について、こんなに考えさせられるとは思わなかった
    小説そのものも、もちろん面白かったし、引き込まれる感じもあって、素晴らしかった

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    2025年04月18日
  • ロールキャベツ

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    読みはじめ、いきなりガクッと来ます。
    頑張って書いたのであろう文章がなんとも空々しい。なにせ直前に読んだのが名文家-松家仁之の『沈むフランシス』ですからね、比較しちゃうと歯が立たない。
    もっとも森沢さんの持ち味は、そんなところじゃ無いですからね。相変わらずやり過ぎレベルの「いい話」にページをめくる手がどんどん止まらなくなります。
    キャラの濃い5人の大学生の物語。ちょっと意外だったのは、誰にでも愛されるまっすぐで可愛い女の子ではなく、少し口の悪くて派手めの女の子がヒロインだったこと。
    とはいえ、いつも通りの、読んでいてかなり照れるほどの森沢節でした。

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    2025年04月17日
  • あなたへ

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    「幽寂とした闇」
    森沢明夫さんのこんな表現を待っていた。
    この小説のベースに鳴り響いているのは
    種田山頭火の言葉
    「風鈴の鳴るさへ死のしのびよる」
    森沢さんの凛とも洋子の死とも重なる。

    「うれしいこともかなしいことも草しげる」
    森沢さんの言う通り、一人旅も、人生も、二つの側面を持つ。淋しいと言えば淋しくなるし、自由だと言えば自由になれる。どちらの側面も真実であり、どちらに寄り添うかで気持ちが変わる。いずれにしても痛みは伴う。
    倉島英二は、妻からの二通目の手紙を受け取って、本当の一歩めを踏み出せると思う。
    残りの時間を、妻への感謝を胸に大切にしていくだろう。
    でも、やっぱり淋しいよな。

    夕方読もうと手にしてから
    没入し、気がついたら最終章だった。
    やっぱりこれが森沢作品だよな。
    納得の一冊だった。
    ごめんなさい。
    最後の第九章はなくても十分感動できましたよ。
    読者に親切すぎるのかな?

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    2025年04月15日
  • プロだけが知っている 小説の書き方

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    小説を書いてみたいと思って予約して借りた書籍です。
    全てを読んだわけではないですが、興味を持った部分を読んでいたら
    小説を読みたくなりました。
    「作者さんはこんなことを考えて悩んで書いているのか」
    という私には見たことがなかった景色が見られた気分です。

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    2025年04月15日
  • 海を抱いたビー玉~甦ったボンネットバスと少年たちの物語~

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    森沢さんの作品好きだなぁと友人に紹介したらその友人もすっかり森沢さんにハマり(笑)いつのまにか友人の方が森沢さんの作品をたくさん読んでる!
    嬉しい☺️
    そして森沢さん作品はどの本を読んでも何かがどこかで繋がっているのがまた嬉しく、「あっ、出てきた!」とトキメク!

    現実を丸ごと受け入れてその先に見つけられる大切な価値に「気づき」ながら生きていく。
    日常にある小さな幸せにひとつでも多く「気づき」ながら日々の幸福を噛み締める。
    幸せに生きる術なのだ。

    普段分かっているつもりでもついどこかに置き去りにされる大切な価値!
    そう日常の小さな小さな幸せに感謝し欲張らず生きていこう!

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    2025年04月05日
  • 青森ドロップキッカーズ

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    ざっくり言うといじめられっ子と不良がカーリングの魅力にハマり人生変わっていくお話と姉妹カーラーの苦悩のお話。カーリング小説って珍しい!
    冬季オリンピックの際に話題になってテレビ観戦するけどその時以外はほとんど興味なかったから、競技ルールや選手の生活など知れて面白かった
    何かにハマって、四六時中その事しか考えられんなって、生活がそれ一色になるのって分かるなぁ~
    それを見つけられる見つけられないでホントに人生が違って、出会えれるのも才能におもう
    なんでも良いから時間を忘れることができること見つけよ!ってこと
    姉妹カーラーが吉田姉妹の印象で読んでました
    1度でいいからやってみたいスポーツです

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    2025年03月28日
  • キッチン風見鶏

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    森沢さんの作品を初めて読みました。
    穏やかで優しい話でした。
    登場人物はいろいろな不安を抱える中でも、周りの人を思いやる優しい人たちでした。
    自分の心にうそをつかず、人生を創っていくなんてすごく難しい。自分と他の人を比較して、見栄をはってしまったり。
    自分らしく幸せな日常を創るにはもう少し正直に生きていくことも必要だと感じました。
    翔平の結末は意外でしたが、優しい気持ちで読み終えることができました。

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    2025年03月16日
  • 津軽百年食堂

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    紙の本で検索しても出てこなかったのですが、とても親切なフォロワーさんから教えていただき、こちらに登録しなおします。感想の内容はコピペです。

    青森3部作と言われる1冊目。文庫本の登録ができません。電子書籍も読むことはあるのですが、ほとんどは文庫本なので登録できるようにしていただけるとありがたいのですが・・・。積読していなかった3冊目は電子書籍で買いました。なぜなら、文庫本は2,000円もするのです。
    青森県が観光促進で3代続き100年以上の大衆食堂を百年食堂としたことが青森三部作に繋がったようだ。

    同郷との出会い、それは心の置き所と郷里から離れた所が仄かな想いを募らせる。主人公の大森陽一とプロカメラマンの卵の筒井七海。陽一は父哲夫が経営する蕎麦屋を継がずバルーンアーティストでピエロをやっている。蕎麦屋の名は大森食堂、百年続く食堂だ。父の哲夫が3代目、創業者は哲夫の祖父賢治。彼にも出会いがあり、その背景もある。そして陽一は・・・。

    百年続く大森食堂を中心にさまざまな出会いと別れの物語だ。甘くも切なく心温まる物語。百年続くには訳がある。優しさで笑顔にする想いと感謝する気持ちが1年1年を紡いでいくのだろう。様々な壁を乗り越えながら過去から未来を繋いでいく。その原動力は感謝の心と優しさなのかもしれない。

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    2025年03月15日
  • 癒し屋キリコの約束

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    ミステリーかと思わせる序章とは裏腹に、本章からはなんとも愉快爽快なオーナーと真面目でおとなしめの店長がいる喫茶店かつ相談所での人情ドラマが始まる。相変わらず読みやすく悪くはないのだけれども、割と話の先が読めてしまうところが物足りないかな。

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    2025年03月08日
  • 海を抱いたビー玉~甦ったボンネットバスと少年たちの物語~

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    作者にハマり、別の著作を何冊も読んだ。
    この本はデビュー作。実は既読の本の伏線になっているようなシーンや登場人物が散りばめられており、その意味でも楽しめた。ひすいこたろうさんのあとがきも、ひすいさんらしさ全開で良きかな。

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    2025年02月27日
  • 雨上がりの川

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    やられた。
    最後の最後まで読まないと、しかも起承転大転のタイプの本。
    このくらいならネタバレにならないよね。
    「森沢文学」。
    また味わってみたい。

    一読をお勧めします。

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    2025年02月27日
  • 癒し屋キリコの約束

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    ビール好きで金にがめつい女店主キリコさんの破天荒なキャラクター性が良い。無神経な様で実は誰よりも過去と向き合っているところが味わい深い。癒し屋のメンバーもちと類型的な気もするがスッと頭に入りやすい。
    結婚詐欺師が成敗されない辺りもリアリティがある。

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    2025年02月25日
  • あなたへ

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    自分の命の残りを知ってしまったとき、最愛の人にこんな素敵な手紙を贈ることができるだろうか。人は、悲しさよりも、虚しさよりも、喪失感よりも、ありがとうと言う思いを抱いたときの方が、はるかに涙腺が緩むらしい。
    主人公の妻、洋子の座右の銘は、「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる。人生には賞味期限がない」
    命とは、時間のこと。時間を大切にするとは、命を大切にすること、賞味期限が切れるまで。

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    2025年02月21日