森沢明夫のレビュー一覧

  • 虹の岬の喫茶店

    Posted by ブクログ

    森沢さんの作品を読むのは2冊めです。
    心温まる優しく穏やかなお話です。
    いろいろな経験を積み重ねてきた悦子さんが、様々な理由で訪れた人々に優しく寄り添い、その人柄で包み込んでいく。
    辛い思いをしてきたことが悦子さんの優しさを生んでいるのだと思いました。

    0
    2025年05月14日
  • さやかの寿司

    Posted by ブクログ

    装画のお寿司はもちろん、文中に出てくるお寿司がどれもおいしそうでした。まわらないお寿司屋さんは、なかなか敷居が高いので、こんな感じのお寿司屋さんがあればいいなと思いつつ読み進めました。

    海辺の町のお寿司屋さんは、やっぱり優しい人達が集う場所でした。幼いときから心に傷を抱えていたまひろを受け入れてくれたのは、江戸前夕凪寿司の人達、そして常連さん。大将のさやかさんのほわっとした感じ、祖父の伊助さんの自然体の姿に、本当に実力のある人は、いい感じに力が抜けた人だと思いました。

    成金ウメちゃんの出来事は、最後に胸がスーッとしました。知ったかぶりと偏見で自分を大きく見せたがる人って、いますから。こうい

    0
    2025年05月12日
  • エミリの小さな包丁

    Posted by ブクログ

    表紙のほのぼのとした絵が気に入って購入。
    不倫の末に職場に妻が乗り込んできて修羅場、みんなにバレて鬱になり仕事も住む家もなくなった25歳のエミリ。両親はいるが、離婚していて父親は新しい家族と幸せに暮らしているし、母親は自由奔放で男をとっかえひっかえして今は年下の恋人と暮らしている。頼れるのは15年会っていない田舎の海辺に住む母方の祖父の家しかなく、祖父との生活が始まる。生きることに失望したエミリの心を、毎日をきちんと真面目に正しく淡々と暮らす祖父の手料理と、田舎町の心の優しい人たちが徐々に癒やしてくれる。

    噂好きなおばさんたちや、毒吐きの元親友もいて悩むエミリだったけど、その人たちとの縁を切

    0
    2025年05月12日
  • 桜が散っても

    Posted by ブクログ

    久しぶりの森沢明夫さん。
    やはり文体の読みやすさと、脳内混乱を避けてくれる読者への配慮はピカイチ!

    『桜が散っても』
    森沢文学の真髄!珠玉の家族小説と謳われていますが、私にはそれ以上に、相当重くて辛いお話だった。

    理想的な家族が、ある事故をキッカケに、元の関係に戻れなくなってしまう。

    誰の目線でこの物語をみればいいんだろう・・・

    忠彦、麻美、建斗、里奈
    各章には家族一人一人の想いが詰まっているが、
    それぞれの想いが痛い程に伝わって来て、
    やり場がなく鬱々とした気持ちが膨らみ辛く切ない。

    人生を自らの意志で変えた忠彦の生き方は、他人が、どう評価出来るものでもないのかもしれない。
    ただ、

    0
    2025年05月08日
  • 水曜日の手紙

    Posted by ブクログ

    隣の芝生は青く見える。気分が落ち込んでいる時はネガティブな考えになりがちだなぁ、と共感する部分も。
    「たった一度きりの人生を、どう生きるべきか。」考えさせられるお話でした( ˘꒳˘ )

    0
    2025年05月04日
  • エミリの小さな包丁

    Posted by ブクログ

    仕事もお金も居場所も失った主人公のエミリが、15年ぶりに再会した祖父との暮らしを通して心の再生をしていく物語。

    エミリと大三おじいちゃんが自然と距離を縮めていく姿がとても素敵でした。口数は少ないけど大きな愛を持ったおじいちゃんは広い海のような人。おじいちゃん自身の経験から紡ぎ出された「自分の存在価値と人生の価値は他人に判断させてはダメ」、「自分自身を自由に動かせるのは、唯一、自分だけ」という言葉は、心に響きました。

    森沢明夫さんの作品は初めて読みましたが、海辺の田舎の情景や登場人物の心情が丁寧に描かれてていて、物語の世界に没入してしまいました。別の作品も読んでみたいです。

    0
    2025年05月03日
  • 本が紡いだ五つの奇跡

    Posted by ブクログ

    キレイに繋がったお話でした。

    色んなジャンルの本を読んでると、こんなふうに今の自分に刺さる本に出会える事があって、浅く広く言えばこれも奇跡。

    めっちゃタイプだったので作家読みしたいなぁ。

    0
    2025年05月02日
  • 水曜日の手紙

    Posted by ブクログ

    この本を読んだとき、既に水曜日郵便局は閉局になっていました…残念。
    一番印象に残ったのは、「彼ら」をつなぐ第3章の「光井健二郎の蛇足」。森沢明夫さんの描く世界は、穏やかで優しい。そして、柔らかな、でもうまく言えないけど切ない幸せに満ちている。だから、里穂と重たいお父さんの日々を読み追いながら、涙が出そうになりました。
    書き留めておきたいフレーズはたくさんありましたが、ベストはシンプルに第5章の、洋太へ繰り返し語られた「幸せになれ」。もう大きくなりましたが、我が息子にも、改めてそう言ってあげたいと思いました。

    0
    2025年04月29日
  • 大事なことほど小声でささやく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場するキャラクターが1人1人個性的であり、悩みの解決方法も読んでいて気持ち良かったです。
    また悩みの解決だけでなく、カクテルの言葉やゴンママの言葉も心に響いて、明日も頑張ろうと思わせてくれます。
    特におすすめの章は、四章です。
    葉月
    「人間はどうして生まれてくるの?」
    四海
    「人はね、人に喜ばれるために生まれてくるんだよ」
    葉月
    「だから、パパとママはわたしを喜ばせてくれるんだ」
    読んだ方に分かる台詞ですが、やっぱりこの手の話は泣きますね。

    0
    2025年04月29日
  • 桜が散っても

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    忠彦は大手ゼネコン会社に勤めていた。危険だと指摘されていた第二の故郷と思っていた桑畑村の開発を止めることができなく、事故が起きた現場を見てしまい、ショックで失声症になってしまった。その後離婚し罪滅ぼしのため、村に移り住んだ。質素なうちで家族の写真を飾り、桜、家族の花ムラサキハナナを植えて咲いてる様子が鮮明に浮かび上がってきた。妻の麻美は子供を育てていかなければならなかった。許せなくて当然だ。子供たちが自立してからは送られてくる手紙お金に対してなんらかのアクションを起こしていたら変わっていたか?切なかった。

    0
    2025年04月28日
  • 夏美のホタル

    Posted by ブクログ

    幼稚園教諭の夏美と、写真家志望の大学生慎吾。
    恋人同士の二人がツーリング途中で立ち寄った山奥の懐かしい造りの店「たけ屋」には、”ヤスばあちゃん" "地蔵さん”と呼ばれる母子が、ひっそりと暮らしていました。
    夏休み、慎吾の卒業制作を撮るために二人は「たけ屋」の離れに泊まり込み、村人たちと親交を深めていきます。

    川で見る無数の蛍の幻想的な美しさに圧倒されて、次々とシャッターを切る慎吾。
    地蔵さんが教えてくれた川遊びのシーンが清らかで美しく、心に残ります。

    物語中に何度も出てくる風鈴の鳴る音に、「凛」という文字が使われていました。
    凛、凛……。
    まるで本の間からほんとうに聞

    0
    2025年04月25日
  • ライアの祈り

    Posted by ブクログ

    森沢明夫さんの作品を初めて読みました。
    縄文時代が長く続いたわけや、祈り、家族とはなど、素敵な考え方だと思いました。
    青森に住んでいたことがあるので、北の聖地までのルートを想像するのも楽しかったです。他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    2025年04月25日
  • 夏美のホタル

    Posted by ブクログ

    初めて森沢作品を読んだ
    心の温まる作品だ
    どう生きるかも、すごく勉強になった
    他の作品も読んでみたい
    次は虹の岬の喫茶店かな

    0
    2025年04月23日
  • 水曜日の手紙

    Posted by ブクログ

    ああ、これはアファメーションなのかも。。。
    そう思いました。

    だめだ、だめだ、と言い続けるなら、
    それはどんどんだめになっていきます。

    前向きなアファメーションを繰り返すなら、
    それは明るい未来を引き寄せられるのです。

    引き寄せの法則ともつながるかもしれませんね。

    皆さまもよい一日をお過ごしください。

    0
    2025年04月22日
  • 本が紡いだ五つの奇跡

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、一冊の本がつなぐ五つの物語。
    誰一人決定的な悪人はいないのになぜか上手くいかない人達(最近このパターン多い気が、、、)が一冊の本と巡り合い、関わりあった事で人生に前向きに向き合っていきます。唯一感じが悪いのは主人公の一人、作家の涼元先生ですが、彼も心を入れ替えたのか、作品を書き上げた三話目からは余裕のあるイケおじに変貌します。彼が書いた「さよならドグマ」についてはあらすじもほとんど紹介されず、一部をチラ見せする程度なのですが、きっと本編と同じようにハートフルな物語なんでしょう。でももうちょっと良いタイトルなかったのかなぁ。
    冷静に見ると、筆を折りかけた作家とダメ編集者、書店員とお

    0
    2025年04月19日
  • 桜が散っても

    Posted by ブクログ

    紫花菜…とりあえず調べて_φ(・_・
    ほわっとめちゃくちゃ幸せな描写から始まる
    優しい優しい旦那さんで可愛い子供二人

    まさかの20年後(゚-゚*;)(;*゚-゚)
    お母さん頑張ったんだろうなあ
    夫を責め自分を責めて…
    捨てられたと思いながら大人になる子供達も辛いし

    森沢さんらしいラスト
    やっぱりその20年間の父親の話で泣かせにきます。゚(゚´Д`゚)゚。
    春に相応しい読書でした〜♪


    0
    2025年04月19日
  • ライアの祈り

    Posted by ブクログ

    青森三部作は、どれも良い作品だったが、この小説は縄文時代について勉強になったし、遺跡発掘の楽しさも学べた
    縄文時代の人々の生活について、こんなに考えさせられるとは思わなかった
    小説そのものも、もちろん面白かったし、引き込まれる感じもあって、素晴らしかった

    0
    2025年04月18日
  • ロールキャベツ

    Posted by ブクログ

    読みはじめ、いきなりガクッと来ます。
    頑張って書いたのであろう文章がなんとも空々しい。なにせ直前に読んだのが名文家-松家仁之の『沈むフランシス』ですからね、比較しちゃうと歯が立たない。
    もっとも森沢さんの持ち味は、そんなところじゃ無いですからね。相変わらずやり過ぎレベルの「いい話」にページをめくる手がどんどん止まらなくなります。
    キャラの濃い5人の大学生の物語。ちょっと意外だったのは、誰にでも愛されるまっすぐで可愛い女の子ではなく、少し口の悪くて派手めの女の子がヒロインだったこと。
    とはいえ、いつも通りの、読んでいてかなり照れるほどの森沢節でした。

    0
    2025年04月17日
  • あなたへ

    Posted by ブクログ

    「幽寂とした闇」
    森沢明夫さんのこんな表現を待っていた。
    この小説のベースに鳴り響いているのは
    種田山頭火の言葉
    「風鈴の鳴るさへ死のしのびよる」
    森沢さんの凛とも洋子の死とも重なる。

    「うれしいこともかなしいことも草しげる」
    森沢さんの言う通り、一人旅も、人生も、二つの側面を持つ。淋しいと言えば淋しくなるし、自由だと言えば自由になれる。どちらの側面も真実であり、どちらに寄り添うかで気持ちが変わる。いずれにしても痛みは伴う。
    倉島英二は、妻からの二通目の手紙を受け取って、本当の一歩めを踏み出せると思う。
    残りの時間を、妻への感謝を胸に大切にしていくだろう。
    でも、やっぱり淋しいよな。

    夕方

    0
    2025年04月15日
  • プロだけが知っている 小説の書き方

    Posted by ブクログ

    小説を書いてみたいと思って予約して借りた書籍です。
    全てを読んだわけではないですが、興味を持った部分を読んでいたら
    小説を読みたくなりました。
    「作者さんはこんなことを考えて悩んで書いているのか」
    という私には見たことがなかった景色が見られた気分です。

    0
    2025年04月15日