あらすじ
仕事に行きづまった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。
そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。
本を愛するすべての人に!
本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡」を描く、感動の物語。
感情タグBEST3
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虹の岬の喫茶店以来の森沢先生の小説。
今回もとっても温かい。
登場人物が魅力的。
大切に生きていきたいと思える本。
離れていても、心は寄り添っている。
だから安心して、思いきって、あなたらしく生きてね。
どうせ生きるなら、別れがいっそう悲しくなるように、今目の前にいる人との時間を慈しむべきだ。
特にブックデザイナーの章がよかった。
パイナップル色の空を探したい。
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一冊の本を通じて繋がっていく連作短編
タイトルの通り、本が紡いでくれる奇跡
そこには誰かを想う気持ちがあり、その気持ちで心の重しが少しづつ溶かされていく優しさに溢れた作品
感動というよりも、心を温めてくれる一冊
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audible 。名前は知っていたヒューマンな作風の森沢明夫。お初です。評判通り温かな人間味あふれる内容で、1冊の本を巡っての人と人のつながりが見事です。
期待通りに上手くいく安心感もいいものですね。
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小さな岬の喫茶店の絵描きのみどりさん、龍浦の理容室、過去の作品の一部にふれられて鳥肌が立った。そして最後に第一章につながり、紡がれました。
5作目にして完全にファンになりました。
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ちょっとぶり?久しぶりの森沢作品。
やっぱり森沢さん好きだなぁと実感させられた!
編集者、作家、装丁家、書店員、読者…本に纏わる5人のお話。
本に関わるお仕事の字面がこうして並ぶだけでゾクゾクする。
皆、それぞれが置かれた環境の中でもがいたり悩んだり、苦しんだり…そんな5人を一冊の本が救う。
1人に伝えたい…と願った想いを綴った本がたくさんの人々を救う。
まさに奇跡の、心がジーンとする5話。
森沢ワールドに浸りました。
と共に、やはり森沢さんあるあるで、他の作品がチラチラ顔を出す。
風鈴「凛」、岬の喫茶店…そんなのに触れてしまったらそりゃ読みたくなりますよ!
うまいなぁ〜と思いつつもその術中にハマってしまう。
森沢さん外さないから安心してハマってしまおう!
まだまだ読んでない作品が山ほどある!
嬉しい悲鳴だなぁ
Posted by ブクログ
新幹線の車内で泣いたなぁ〜
第三章「ブックデザイナー青山哲也」
境遇がなんだか似てて、病を知ってからの自分の感情、そして、妻の思い。
とにかく優しい人たち、温かい人たちが前を向いて生きていけるそんな本。
作中の「さよならドグマ」も読みたい笑
これは、みんな思ってるんだろうけど笑
Posted by ブクログ
『森沢明夫 本が紡いだ五つの奇跡』を読んで。
作中に登場する本『さよならドグマ』を通して、書き手・描き手・作り手・売り手・読み手、それぞれの思いが重なり、本の力の大きさを改めて感じた。
人生を変える力があるんだね。
Posted by ブクログ
ミステリー作家にはミステリーの表現や構成があると思う。森沢明夫さんの作品にはミステリーとは異なる良さがある。それは傷ついた心を癒す力があると思うのである。
作品を読むと作者と重なってきてしまう。その作家の人と成りが表れていると思うのだ。本書はその作品が心を動かす5つの奇跡の物語だが、第一章と第二章はプロローグではないだろうか?作家涼元マサミと出版社の担当者津山奈緒、そこにも生み出される奇跡があった。
第三章のブックデザイナー青山哲也は自身の体に問題がある。涼元マサミの作品が人生を変えていく。
第四章の書店員白川心美は、美大生のアルバイト店員で未だ自分の進むべき道を見出せていなかった。そして作品によって,彼女も人生の転換期を迎える。
第五章の読者唐田一成は・・・、最後の奇跡にやられた。そうきたか、森沢明夫。
題名は「本が紡いだ」なのだが、「本を紡ぐ」ではないところに意味を感じる。一冊の本が人の心を繋いでいく。そこには文筆家だけでなく多くの人たちが関わり、繋いでいる。やはり森沢文学は、文章そのものが一本一本の糸のように紡がれ、人柄によって編み込まれ、作品として成り立っていると感じるのだ。
Posted by ブクログ
ブックデザイナーの青山哲也さんはこの業界では
大御所 と呼ばれる存在です。
仕事は万事順調でしたが65歳を迎えて余生は
大好きな景色の見える別荘で妻と二人で穏やかに
過ごしたいなぁと考えていました。
ある時身体の不調を感じて病院にいき精密検査を
うけます。結果、肺癌と全身への転移があり
余命半年から一年との医師の見解。
てっちゃん、しーちゃんと呼び合う仲良し夫婦の
お互いを思い遣る気持ちが凄く切なくて切なくて
涙がとまりませんでした。
小説家 涼元マサミさんは離婚して
元妻と暮らしている
娘の真衣さんとの月に一度の時間は何よりも大切です。
家族の為にと思い書き続けたミステリー小説は全て
ヒットしませんでした。
ある時、娘さんとのデートでマサミさんが言った
パパさ、いつか真衣を主人公にした
物語を書いてあげるよ
最高に楽しくて幸せなお話にしてあげるからね
それを聞いたの真衣さんの瞳を輝かた
純度百パーセントの笑顔がマサミさんの
心に響きます。
そんな時、元妻から再婚するので真衣の幸せの為に
しばらく合わないで欲しいといわれてしまいます。
マサミさんは真衣さんの為、現在半同棲している綾子さんの為、そして自身の作家としてのこれからの事を
思い悩んでいました。
編集者 津山奈緒さんは入社四年目ですが
まだヒット作は出せないでいました。
社内では人事異動の話しも出ています。
どうせ編集から外されるなら、最後くらい
本当に自分が作りたい本を作ってやろうと思い
自身が凄く救われた大好きな作家さんに会社の
先輩方の反対を押し切って執筆依頼をします。
その大好きな作家さんが
涼元マサミ先生です!
奈緒さんは精一杯真っ直ぐな気持ちで涼元先生に執筆依頼を受けてもらおうと頑張りますが、、、。
涼元先生も奈緒さんの心根が好きで、充分に理解は
しているんですが複雑な気持ちが交差して
気持ちを直ぐには決められないでいました。
それでも 涼元先生が奈緒さんに言った
いや、なんか、昼間は、あれこれ言っちゃったけど
やっぱ、書いてもいいかなって
奈緒さんの泣き笑いの時
私も凄く凄く良かったなぁと涙が溢れて奈緒さんと
同じように嬉しくて嬉しくての優しい時間でした。
奈緒さんはマサミ先生の本の装丁は
青山哲也さんにお願いしたいと思いました。
青山さんも色々ある中で話を聞いた時点では
断ろうと考えていました。
しかし奈緒さんの熱意に押し込まれた感じになって
さよならドグマ
の出だしを読みはじめた数分後諸手を挙げて降参して完全に物語に引き込まれていました。
最後にひとつだけ小説の装丁を引き受けたいんだけど
いいかな?
しーちゃんがその言葉を察して
小説を読んで てっちゃんの気持ちを理解した時
お互いの気持ちが剥き出しになり
剥き出しの二人が真っ直ぐな心根で抱き合った時は
本当に悲しくて辛くて、でも前を向かなきゃで
涙がとまりませんでした。
唐田一成さんはブルートパーズ色の海が見える景色の
美容院を営んでいます。
窓の向こうには水平線広がっていてゆったりと海と空を眺められる最高のお店です!
奥さんが亡くなって十年が経ち
心の中に気になる人が?みたいに自問自答している
心根の優しい人です。
一成さんの息子の唐田健太郎さんは美大生です。
絵がとても上手くて幼い頃から画家になるのが夢でした。
白川心美さんは大学四年生、就職内定が決まらないで
少し焦りもありますが、書店にお客さんとして来る
健太郎さんのSNSをフォローしています。
健太郎さんの絵も大好きで応援していますが、才能が
ないからやめたいとの思いを知り、何とか励ましてあげたいと悩んでいました。
そんな中、さよならドグマを読んで心に響いた心美さんは素敵なPOPを作って健太郎さんに気づいてもらえる様にと頑張ります!ある日女の子が困っていた時に心配した健太郎さんが心美さんに声をかけます。
喫茶店で健太郎さんの斜めの席にいって
気づいて、わたし、ここにいるよ。
のところは微笑ましくてなんだか
少し恥ずかしいような感じになりながらも
二人を見守る時間でした。
沢山の共通点もありましたね!
キーホルダー、やっぱり返さないかも
いいよ
遥か後方で、一番星がチリチリと輝きはじめていた。
この文章が凄く素敵でした!
久しぶりに帰省した健太郎さんと一成さんの関係性も凄く素敵で、私も息子が相談してくれたら
こんなふうに
背中を押してあげたいなぁと思いました。
一成さんの大切な人が奈緒さんのお母さんだった時は
全部が繋がって時間が止まってしまいました。
風鈴がささやく
凛、 凛 。
一成さんの
応援、ガチたのむわ
あはは。オッケー
と健太郎さん。
とても優しい気持ちの思い遣りで
これからの二人を応援する時間でした。
五つの奇跡の全ての人達の幸せを願い
本が紡いだ言葉の力に感謝して
これから私自身に期待して前を向いていく為の
力をもらえる最高の物語でした!
読み終えてずっとこの本の装丁、
この表紙のデザインを
穏やかな優しい気持ちで見ていました。
Posted by ブクログ
一冊の本「さよならドグマ」が登場する5人の登場人物を繋げていくお話です。
編集者の津山奈緒が著者の涼元マサミを担当する事になり鈴元の作品に過去に救われたという事があってその熱意から涼元先生が作品を書こうというきっかけがいいなと思いました。
そして出来上がった作品が「さよならドグマ」
その一冊がブックデザイナー、書店員、読者へと影響を与えていって綺麗に輪っかができた様な繋がり方で話が終わるのがとてもスッキリしました!
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これは良い。今回はスーパーナチュラルは無かったが、奇跡はあった。群像劇、伏線回収、などシチュエーションの作り方がうまいので一気に読んでしまう。要は技巧的に優れているのだと思うけど、そんな一元的に評価できる作風ではない。うまさが前面に出ていないというか、ほっこり(作者のねらい?)ナチュラルなところが良い。作中作品の、青空の闇、さよならドグマ、を読んでみたい(笑。この作品自体がさよならドグマなのかも、、
Posted by ブクログ
久々に泣きそうになりながら読んだ小説でした。
5章からなる構成の物語でした。1章は編集者、2章は小説家、3章は装丁家、4章は販売員、5章は読者の視点から描かれています。
浮かない編集者として過ごしていた津山奈緒だが、人生でつまずいた時に読んだ小説、【空色の闇】を書いた小説家 涼元マサミに小説の執筆依頼をすることになる。売れない小説家 涼元マサミは、小説家をやめようかとしていたが、離婚した元嫁が再婚することになり、その元にいる娘に会うことをやめて欲しいと依頼される。これが元で、やめようとしていたが奮起して、執筆をうけることとなる。津山は、最高の本には最高の装丁をと、装丁家青山哲也に依頼する。もう引退を考えていた青山は、断るつもりだったが、送られてきた小説を読んで最後の仕事として、受けることを決める。青山は実は末期がんを患っていたが、なかなか妻に言い出せずにいるが、ひょんなことから気づかれてしまう。夫婦で最初で最後の共同作業による装丁を行うことにする。
出版された本を販売する販売員、大学生の白川心美はよく書店を訪れる、唐田健太郎に恋をする。書店で迷子になっている子を連れてきた健太郎は、心美に引き渡そうとする。これをきっかけに知り合いになった。別の日、喫茶店で健太郎を見つけた心美は、わざと気づかれるように座り案の定、健太郎と話すきっかけを得る。共通点が多い2人は一気に意気投合する。
最後の話は、健太郎の父親一成の話。妻を早くに亡くし、男手一つで育て上げた健太郎も、大学進学とともに、自分のもとを離れてしまう。美容院を営んでいるが、お客さん以外話すこともなくなりさみしい日々を送っている。
そんな中、お客さんの中に夕凪さんなる女性が気になっている。健太郎にもいい人見つけなと言われていたのもあり、一歩踏み出す大人の恋バナ。
3章は、特に泣ける。一番大事な人だから病気の事を言わなきゃいけないのに、一番大事な人だからこそ言えないと言う気持ちが、とてもよくつたわってきました。
4章の恋バナも心美のさりげない押しの強さに、懐かしさを覚えました。
とにかくおすすめです。
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編集者、作家、デザイナー、本屋さん、読者さん。それぞれの思いが1冊の本によって影響を受け、新たな考え、行動していく。最後の親子の関係性がとても良かったです。
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1冊の本「さよならドグマ」にまつわる立場の違う5人の心温まる物語
文中の、「私の人生は雨宿りをする場所じゃない。土砂降りのなかに飛び込んで、ずぶ濡れを楽しみながら、思い切り遊ぶ場所なんだよ」とてもよかったです。前を向きたい時におすすめです
泣いた。出てくる人がみんな一生懸命で優しくて、でも不器用で、読み終わった後心がすごくほわっとした。泥臭くていいんだなって、そして1冊の本がこんなに周りの人に影響を与えていて素敵だと思った。久しぶりにメモに残したくなるほど心に響くフレーズがいくつもある小説に出逢えて嬉しい。最高、読み足りない!!
Posted by ブクログ
一つの作品を完成させるために、多くの人が関わり、それぞれの人生にも影響を与える。
五つの章の主人公の苦しさが、本によって救われる。熱中することにより可能性の大きさを感じてくる。
特に、絶望を感じている人が光を見い出してゆく過程が丁寧に描かれていて良かったです。
日常にこそ幸せは溢れていると、打ち込めるものと共に、苦しさも含めて。本当にそう思えるようになったら良いですが。
胸の中の石ころが溶けてゆくそんな瞬間が、自分の気持ちにも訪れたら良いなとそんな気分になりました。
(人生は)土砂降りの中に飛び込んでずぶ濡れを楽しむ場所
そういう考えがあるのかと。心から思えたら、失敗を恐れるとか、何かを後悔するとか、少なくなりそうです。自分の思いや行動を、どこか肯定されたい気持ちを包み込んでくれるような物語でした。
Posted by ブクログ
流石にうまく繋がり過ぎている感は否めないけど、ひとつの物ができあがるということは、関係者のいろんな思いが紡がれているんだなと。
流石にここまで揃ってくると「奇跡」になるんだろうけど、それぞれの短編の読み応えも抜群!
Posted by ブクログ
400ページ超を一気読み!津山奈緒の情熱、涼元マサミの再起、青山哲也の本懐、白川心美の至福、唐田一成の新章。『さよならドグマ』が気になる。てっちゃんとしーちゃんに泣き、心美の幸せを願う。本が人と人を繋ぐ、温かい奇跡の物語。読めてよかった!
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優しいお話だった。色んなことがうまくいきすぎかなーなところは否めないが、優しくて穏やかな話は嫌いじゃない。
編集者が作家との関係を築き、そしてその作家の小説「さよならドグマ」に突き動かされて色々な人の人生が少しづつ前に歩み出すようなそんなお話。
わたしの人生は雨宿りする場所じゃない、本当にそうだよなあ。わたしも「さよならドグマ」読んでみたい。
あと、森沢さんの色の表現の仕方がとっても素敵だな。
パイナップル色の空とか、チョコレート色の、石榴みたいな、などなど。好き。
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キレイに繋がったお話でした。
色んなジャンルの本を読んでると、こんなふうに今の自分に刺さる本に出会える事があって、浅く広く言えばこれも奇跡。
めっちゃタイプだったので作家読みしたいなぁ。
Posted by ブクログ
タイトル通り、一冊の本がつなぐ五つの物語。
誰一人決定的な悪人はいないのになぜか上手くいかない人達(最近このパターン多い気が、、、)が一冊の本と巡り合い、関わりあった事で人生に前向きに向き合っていきます。唯一感じが悪いのは主人公の一人、作家の涼元先生ですが、彼も心を入れ替えたのか、作品を書き上げた三話目からは余裕のあるイケおじに変貌します。彼が書いた「さよならドグマ」についてはあらすじもほとんど紹介されず、一部をチラ見せする程度なのですが、きっと本編と同じようにハートフルな物語なんでしょう。でももうちょっと良いタイトルなかったのかなぁ。
冷静に見ると、筆を折りかけた作家とダメ編集者、書店員とお客さんと言うどこかで見たような設定が多く、各話のつながりもそれほど凝ったものではない(というより、割りとベタ)ですが、わかりやすい筆致の文章に後押しされて、あっという間に読み終わりました。面白かったです。
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期待した割に私はもう一つ入り込めなかったかなー
「さよならドグマ」がどんな内容の小説か気になるが、なんかどの章のどの主人公の物語もご都合主義っぽく捻くれた私は思ってしまった。
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知らず知らず
気づかないところで
きっと人と人は繋がってるんだなぁって思った。
いろんな所に
いろんな人の人生が
刻まれているんだなぁって
胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
ある本との出会いが5人を円のようにつなぐ物語。
その本のメッセージは、「人生は雨宿りをする場所じゃない。土砂降りの雨の中を楽しんで前進すること。過去の失敗や未来への不安に取り憑かれすぎると、永遠に現在を生きることはできない。」というもの。
5人にはそれぞれ人生の進路について、悩みがある。
それは、親や親友、恋人など一番近い人に対してでさえも告白するのが躊躇われるようなこと。
言おうと思っても言えずに、心の中に石のようなモヤモヤとしたものが残り続けることになる。
それでも、その本のメッセージを通して、5人それぞれが勇気を得て、周囲に悩みを吐露する。それにより、自分が本当にしたいことが少しずつ見えてきて、そこに向かって前進していく。
自分も今後、何か人生の壁にぶつかったときに戻ってきたいと思う作品でした。
Posted by ブクログ
初めての森沢明夫さんの本。ほっこり温かくとてもよかった。
一冊の本を通して5人の目線で繋がっていく。
一人一人が自分のようなどこにでもいそうな人で、特別じゃなくてもみんなあらゆる悩みを抱えて、毎日色々な感情に揺さぶられながら生きていることが詰まっていた。「さよならドグマ」読んでみたい。
Posted by ブクログ
「過去は忘れて、未来は天に任せて⋯」、今を精一杯生きろってことだよな。そうすれば、なんとかなる。何かが動き出す。
個人的には仕事でも行き詰まりまくりだけど、本当にそう思う。えいや!で動き出せば、0が1になる。この差はとてつもなく大きい。そして、人との繋がりも変わっていく。
今日、新人が配属される。「まずは目の前の仕事を一生懸命やってみよう」とアドバイスしようと思う。
Posted by ブクログ
登場人物5人の人生を後押しさせる「さよならドグマ」が気になりすぎて、、、
相手の心境や好みを思い、本を贈るって素敵なこと
私もオススメをバンバン渡すけど自分がおもしろかっただけで、相手のこと考えてなかったなぁって反省。相手を思って贈るようにします
Posted by ブクログ
龍浦には、いろんな物語があるんだね。風鈴も鳴ったね。
森沢明夫さんの作品は、その一冊を越えたところにも伏線があり、別の本の関わりのない登場人物同士なのに、同じときと場所に生きているという、リアルな繋がりを感じます。作品の中の人物同士は分かっていなくても、森沢明夫さんの作品を読んできた読者からしたら、その繋がりに触れたとき、懐かしさを覚えます。洗練されたストーリーの温かさ、穏やかさ、切なさに加え、それも森沢作品を読む楽しみかな。
しかし…。題名と内容は相違ないけど(「奇跡」とまで言えるかな)読者には「さよならドグマ」が感動作としか分からない(しかもいつの間にか世に出ていた)。涼元さんや青山さんが色濃く描かれていたので、どこかでまた絡むかと楽しみにしていましたが、触れる程度。気付けば全員が複雑に絡んでいたような「奇跡」のようなからくりがほしかった。