あらすじ
水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」。主婦の直美は、職場や義父母との関係で抱えたストレスを日記に吐き出すだけの毎日を変えたいと、理想の自分になりきって手紙を出す。絵本作家になる夢を諦めて今後の人生に迷っていた洋輝も、婚約者のすすめで水曜日の手紙を書くことに。不思議な縁で交差した二人の手紙は、かかわる人々の未来を変えていく――。『夏美のホタル』『虹の岬の喫茶店』の著者が贈る、ほっこり泣ける癒やし系小説!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今は自分の人生に結構満足しているけど
たまーに、「違う道を選択していたら?」と思うことがある。
もしかしたらこの先もっとたくさんそう思うことが増えるのかもしれないけれど、
自分の人生は自分にしか決められないから
選んだことを正解にできるようにしていきたい。
そして、死ぬ時後悔しない生き方をしたい。
これからの人生や選択を改めて考える
きっかけの一冊になりました。
水曜日郵便局利用してみたいな〜。
Posted by ブクログ
森沢明夫さんは、いつも心温かくしてくれます。
水曜日の出来事を手紙で送ると、見知らぬ誰かに届けてくれる「水曜日の手紙」
自分の心に嘘をつかないで生きていたい、と思う人は多いだろうけど、
実際に、嘘をつかずに生きている人は少ないのかもしれないな、と思う。
だって、現実が…という思考になり、自分らしく生きようとしている人を、
うらやましくも思い、妬ましくも思う。
でも、自分の心に素直に挑戦できる人生って、きっと生きている実感が強いのじゃないかな。
誰しもが、日常の中にそんな機会がある。いきなり大それた変化を起こさなくてもいいから、小さなことでも挑戦できると、自分らしい人生を歩めるのかもしれないな。
そんな思いを抱かせてくれた、心温まる作品です。
Posted by ブクログ
ネットで検索したら水曜日郵便局はかつて実在していた事に驚き、もし現在も営業していたら実際に利用してみたいと思いました。
この本を読んで第一に感じたのは自分がやりたいと思っている事は決して諦めず夢に向かって頑張る事の大切さです。
印象に残っている言葉は小沼の
「人生をいちいち深刻に考えている奴は深刻な人生を送ることになるわけだし、人生なんて遊びだと思って楽しく考えていたら、人生そのものが遊びになるわけじゃん?」
この言葉を読んだら時間は止まらないのだからマイナス思考で考えるよりももっと気楽に生きて楽しもうって思いました。
水曜日郵便局に手紙を出した2人の手紙がお互いに届いて人生がいい方向に変わっていく素晴らしい内容でした!
Posted by ブクログ
よくある連作小説で色んな人の人生をみれるのかな、
と勘違いして読み始めたら、ちょっと違ってて、
2人のどこかにいる誰かさん、と水曜日郵便局員さんのお話だった。
だけどその方がすごく良くて、誰しも抱えているしんどい思いとか、それを吐きだす術もなくモヤモヤしている感情とか共感できた。
ただ新しいことにチャレンジします、上手くいきます、
ではなくちょっと回り道になりそうだったり、
順風満帆に行くわけではなかったのもよかった。
いつかまた読み直すかも。
Posted by ブクログ
繋がりを持った短編集。
5つのお話のうち、最初の2つの短編のその後の話が、最後の2つの短編に描かれている構成も面白かった。
とても読みやすく、書き出しからすっと引き込まれ、そのまま一日で読んでしまった。
夢に向かって、大切な家族と支え合いながら生きている人たちに、励まされた。
よかった
自分の言葉が人を変える。そんな事あり得ないって思いガチ。
でも、このサービスを使う人はきっと誰かの言葉に救われた、もしくは救われたいと思ってる人が多いんだろうな。じゃなきゃ遊び半分でも知らない誰かに手紙書こうとは思わないし、何を書いていいかもわからない。
このサービスが実現したとあとがきを読んでサイトに行ったけどもう閉局されていて、ネットの時代だからこそもう一度復活してくれないかとすごく思います。
Posted by ブクログ
心が癒された。
人を羨ましく思って妬むような気持ちも分かるなぁと思いつつ、その人からもらった言葉がなんとなく頭から離れないこともたまにある。
水曜日の手紙、私もやってみたい。
ステキな仲介人によって2人の人生、その家族の人生が多く変わる夢のような物語。こういうの好き。
Posted by ブクログ
実在した「鮫ヶ裏水曜日郵便局」をモチーフに描かれた連作短編集。
自分が水曜日の出来事を手紙にして出すと、他の誰かの水曜日が届くというロマンチックな設定に惹かれた。
「やさしさやしあわせは、誰かに分ければ分けるほど増えていき、しかも、自分の分は減らない。いや、むしろ増えさえする」
森沢さんらしい温かい言葉が魅力的だった。
「昭和堂」のカッキーが幸せな姿で登場していたり、「虹の岬の喫茶店」も出てきていたり、森沢さんの作品は、登場人物全てがつながって、きらきらな世界を創り出しているようでいつも惹き込まれてしまう。
Posted by ブクログ
やっぱり森沢さんの作品好きです。
あっという間に読み終えてしまう。
心が穏やかになるし、以前の作品もまた読み返したくなるそんな作品ばかりです。
3章の父娘のお話がよかったな。
実在した水曜日郵便局をモチーフにしたお話。
もう閉局しちゃったみたいだけど、手紙書いてみたかったなと思わせてくれた。
Posted by ブクログ
実在するプロジェクトを題材にした物語。
5章からなる連作だが、やはり最も印象に残るのは、父と娘のぎこちなくも温かい3章かな。
再三取り上げられる3行の言葉が本書の肝か。
「・自分の心に嘘をつかない ・よかれと思うことはどんどんやる ・他人を喜ばせて自分も喜ぶ」
Posted by ブクログ
森沢さんの描く感情はとても身近に感じられるので、共感する部分が多いです。
家族の心の葛藤や、それを乗り越えるためにもがく時に添えられる言葉は全てを包み込むようで、心がほっこり温まります。
モデルになったのは、実際に宮城にあった水曜日だけ開く郵便局のポスト。
今はもう閉まっているのがとても残念です。
水曜日にあった出来事を手紙に書いてポストにいれると、誰かの手紙と交換されて届き、それが背中を押してくれたり、人生の決断に繋がったり、奇跡のようなご縁が描かれています。
Posted by ブクログ
知らない人からの水曜日の手紙が、自分を変える後押しとなる。知らない人だからこそ、素直に言葉を受け取れるのかとも思うし、自分の解釈で受け取ることができる。変わりたい自分を、手紙をきっかけに前向きに素直に変わった主人公達。それぞれの心温まる家族の物語が素敵だった。私も水曜日の手紙を出してみたい。
Posted by ブクログ
隣の芝生は青く見える。気分が落ち込んでいる時はネガティブな考えになりがちだなぁ、と共感する部分も。
「たった一度きりの人生を、どう生きるべきか。」考えさせられるお話でした( ˘꒳˘ )
Posted by ブクログ
この本を読んだとき、既に水曜日郵便局は閉局になっていました…残念。
一番印象に残ったのは、「彼ら」をつなぐ第3章の「光井健二郎の蛇足」。森沢明夫さんの描く世界は、穏やかで優しい。そして、柔らかな、でもうまく言えないけど切ない幸せに満ちている。だから、里穂と重たいお父さんの日々を読み追いながら、涙が出そうになりました。
書き留めておきたいフレーズはたくさんありましたが、ベストはシンプルに第5章の、洋太へ繰り返し語られた「幸せになれ」。もう大きくなりましたが、我が息子にも、改めてそう言ってあげたいと思いました。
Posted by ブクログ
ああ、これはアファメーションなのかも。。。
そう思いました。
だめだ、だめだ、と言い続けるなら、
それはどんどんだめになっていきます。
前向きなアファメーションを繰り返すなら、
それは明るい未来を引き寄せられるのです。
引き寄せの法則ともつながるかもしれませんね。
皆さまもよい一日をお過ごしください。
Posted by ブクログ
自分の書いた手紙が誰かの励みになって、自分も誰かの手紙を読んで励まされるの凄くいい!✨
3章に出てくる「今日も楽しくね」ってセリフがなんだかほっこりできてすごく好き!♡
「水曜日郵便局」今はもうやってないみたいだけど、やってたら私も手紙書いてた
Posted by ブクログ
羨ましいと思ったり、幸せそうに見えたりする他人も実は何か悩みを抱えていたり、逆に不幸に思える自分の状況も、見方や他人の状況によってはそれがすごく恵まれたことに捉えられるものだったりする、ということがわかった。
私も、表面だけとか短期的な目で見て一喜一憂するのではなくて、なるべく穏やかな心で何事も捉えられればいいと思った。
Posted by ブクログ
「水曜日郵便局」は実際にあったとのこと。個人的には3章があることがとても良かった。文字にした思いが単なる偶然ではなく、誰かが繋げてくれる恣意性があっても良い。そこにまた思いがある。
Posted by ブクログ
水曜日郵便局が現実にあったら素敵だなぁ…
自分の書いた水曜日が知らない誰かの元に届けられて、自分の元には知らない誰かの水曜日が届く。
最近はSNSが便利すぎて手紙を書くってことが減ったけど、久しぶりに誰かに手紙書いてみようかな!
ほっこり優しい気持ちになれる1冊だった。
Posted by ブクログ
どの道を選んでも、「一長一短」
だから、どの道を選んでも正解
読み進めながら途中で鮫ヶ浦っでどこだっけ。と思い、検索ワードに「鮫ヶ浦」と打ってみたら、それだけで関連ワードのトップに「鮫ヶ浦水曜日郵便局」と出てきてびっくり(笑)
今まで全然知らなかった...。
そしてその公式ホームページを読んでいると、旧鮫ヶ浦漁港、海、トンネル、森沢さんのための企画ではないのかと思うほど、実際の風景が今まで読んできた森沢さんの本の中の風景と似ていて二度びっくり(笑)
残念ながら今はもう閉局しているみたいだけど、知っていたら送ってみたかった。
どこの誰が読むかも分からないからこそ、素直にかけるのだろうし、見知らぬ人からの手紙が届くのもまたいい。
『目に見えるモノを誰かと分け合えば、自分の分は減ってしまう。でも、目に見えないモノーーたとえば、優しさや幸せは、誰かに分ければ分けるほど増えてきいき、しかも、自分の分は減らない。いや、むしろ増えさえする』
Posted by ブクログ
何作か森沢明夫さんの小説を読んだが、どれにも共通して言えるのは、心温まるかつ読みやすいストーリーなので、元気が出ない時にはより沁みると思う。水曜日郵便局という制度、良いなあ。今は閉局しているが、実際に存在していたよう。
Posted by ブクログ
水曜日郵便局に手紙を書く2人、水曜日郵便局で手紙を割り振る父、水曜日郵便局からの手紙をもらった2人、と左右対称の構成になっている。そんなこと書いてどうなん?と思って読んでたけど、もらった人が自分にとって良い方に良い方にとって、人生が好転していく予感。手紙に背中を押してもらったように感じてるけど、実は自分の力なんだよな。
Posted by ブクログ
第二章までは良かったが、最後の方のテーマが思ったよりありきたりで陳腐に思えてしまった。第3章で出てくる学生のように、私が若いからそう思ってしまうのかもしれない。歳を取ったらまた読んでみたい
Posted by ブクログ
実際にあった「水曜日郵便局」というプロジェクトをモチーフにした連作短編集。疲れきった主婦の直美と絵本作家を夢見ていた洋輝は水曜日郵便局に手紙を出したことをきっかけに人生が変わっていく。社会人になってから同じ生活サイクルを繰り返しているような気がしていたけど、変わるきっかけは身近にたくさんあるように思えた。
Posted by ブクログ
昨年読んだ本…のはず。物語の舞台設定は覚えているけれど、物語の展開をあまり覚えていないので、楽しく読んだけど、強い印象が残っていないという感じなのかな
Posted by ブクログ
隣の芝生が青く見えたり、我慢してしまったり。人生ままならないと思う時、見知らぬ人の手紙にしたためられた「日常」の中に、そっと背中を押してくれる何かを見付けることができるのかも。今日よりも良い明日を送りたい