あらすじ
水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」。主婦の直美は、職場や義父母との関係で抱えたストレスを日記に吐き出すだけの毎日を変えたいと、理想の自分になりきって手紙を出す。絵本作家になる夢を諦めて今後の人生に迷っていた洋輝も、婚約者のすすめで水曜日の手紙を書くことに。不思議な縁で交差した二人の手紙は、かかわる人々の未来を変えていく――。『夏美のホタル』『虹の岬の喫茶店』の著者が贈る、ほっこり泣ける癒やし系小説!
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Posted by ブクログ
よくある連作小説で色んな人の人生をみれるのかな、
と勘違いして読み始めたら、ちょっと違ってて、
2人のどこかにいる誰かさん、と水曜日郵便局員さんのお話だった。
だけどその方がすごく良くて、誰しも抱えているしんどい思いとか、それを吐きだす術もなくモヤモヤしている感情とか共感できた。
ただ新しいことにチャレンジします、上手くいきます、
ではなくちょっと回り道になりそうだったり、
順風満帆に行くわけではなかったのもよかった。
いつかまた読み直すかも。
Posted by ブクログ
実際にあった「水曜日郵便局」というプロジェクトをモチーフにした連作短編集。疲れきった主婦の直美と絵本作家を夢見ていた洋輝は水曜日郵便局に手紙を出したことをきっかけに人生が変わっていく。社会人になってから同じ生活サイクルを繰り返しているような気がしていたけど、変わるきっかけは身近にたくさんあるように思えた。