森沢明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前から気になっていた
大好きな森沢さんの作品の
「癒やし屋キリコの約束」
とても楽しみでした。
いざ読み始めると
最初の方は、「あれ?」
なんとなく思っていたのと違う感じのキリコさん?という印象に
戸惑いながらも
だんだん読み進めるうちに
キリコさんの人柄や懐の深さ
に何度もほろり。
周りの温かさや、団結力に
癒されてあっという間にに
読んでしまいました。
人の悩みや人生にアドバイスや癒やしを与えられるというのは、
その責任を考えるとなかなか
難しいなぁ。と思いますが、
それでも親身になって耳を傾けて話を聞いて、思い切った助け船を出すのはすごい事だなぁと思いました。なかなか難しい…
キリ -
Posted by ブクログ
Audibleにて。
恋に臆病な女性イズミと、その彼女を見守るユキの物語。
都内でひとつ屋根の下に暮らしているが、言葉を交わすことはない。
そしてユキは、イズミの心の傷を見守り続ける…
この物語は、意外な展開や登場人物が、新たな一面を見せることで深みが増し、引きつけられた。
イズミが抱えるコンプレックスや新たな男性の正体、彼女が本当に求めるものを知ったときの驚きが物語を盛り上げていた。
物語の大部分はユキの独特な視点で語られる。
それにより、日常の美しさや深い感情に目を向けさせる。
ユキの温かい視点は、じんわりとした感動を与え、心に響く名言が散りばめられていた。
これらは、自身に対 -
Posted by ブクログ
安心して読める作家さんNo. 1、森沢明夫さん。本作もとても優しくてほっとするお話だった。初めの方で地縛霊が出てきたときは、まさかのホラーか!?と身構えたけど、そんなことはなかった。よかったぁ。
タイトル通り、この作品もおいしい物語となっていたけれど、ご飯よりは人々の気持ちに焦点があっていて、いろんな人を応援したくなる。
自分らしく自由に、思うまま生きなさい。というメッセージは今まで読んだ森沢作品でよく出てくるフレーズだと思うけれど、この作品がルーツなのかな。とても大切で忘れてはいけない言葉だ。
人生いろいろだけれど、明るく前向きに、自分らしく生き抜けそうな、私自身の人生も応援してくれる作 -
Posted by ブクログ
題名を見て、北杜夫さんの船乗りクプクプを思い出した。全然違うけど。不思議な題名だ。読み始めてすぐに理解した。
語り部はボクだが、イズミの視点でも描かれている。ボクはイズミが名付けたユキという名で、少し太った金魚。飼い主はイズミで、金魚鉢を通してお互いに観察できる。イズミの親友のチーコ、イズミが恋する前田、イズミの上司の白土、そして黒猫が、主な登場人物。
ユキとイズミは共通している点がある。孤独である。そしてアザがある。
人は対人距離で見えない空間の中に閉じこもることがある。ユキは金魚鉢という物理的空間で遮られ、言葉にしたくても言葉にできないもどかしさがある。イズミの葛藤をユキに投影している -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説指南書、半分以上が初心者向けの内容。
ネタ作り
設定を考える
キャラの作り方、注意点
プロットの作り方、プロットつくりの困りごと対策
ここから急に技術的になります(笑)
原稿を書く
動作のバリエーションを書く「引き出し」を増やす
情景描写を五感で書く
短い一つの文に複数の必要な情報を盛り込む
情景は広い範囲所から近く狭いところへ書く
等など
アマチュアの「説明」ト書きになりがちな地の文をどのように「小説」へと昇華するか
結局は沢山小説を読み、パターンを会得して、類語辞典を必携し地道に自分の畑を耕しながら書く。
取材している様子なども面白い。
軽く書かれた実践が意外と難しいプロからの指 -
Posted by ブクログ
久しぶりの森沢明夫さん♪
これは温かくて優しい気持ちの大渋滞。笑
時折ニヤニヤしたり目頭が熱くなったりで、
まさに森沢ワールド全開の作品!
霊能者であるが故に幼い頃から苦労してきた主人公の翔平。漫画家志望で努力を続ける彼が、同じ能力を持つ寿々と不思議なご縁で巡り合う設定はラブストーリーの要素が強くて、読んでいて妙に小っ恥ずかしかった。いやぁ・・・森沢さんロマンチストなんだなぁ。
戦地で生まれた友情秘話や、余命宣告を受けた母に、お互いを思い合う母娘、亡くなった妹夫婦の子を養子として育てる父子の関係性などなど、どこを切り取っても温かくて優しい巡り合わせがてんこ盛り。
なかでもタイトル『キッチン -
Posted by ブクログ
散歩に外に出たくなりました。
ほんわかするような温かい1冊だなとおもいました。
あまねってぃさんの本棚にお邪魔した際に見つけました。あまねってぃさん、ありがとうございます。
祖父と散歩した道や子ども達と散歩した道。
犬との散歩道、思い出しました。その時の空や風や空気感、そこに咲いている草花やすれ違った方々・・・。
天気が良くスッキリとした日は、今過ごしている地域から、実家からは青々と見える山が小さく見える道が好きです。(故郷は遠きにみて想うもの状態) 条件が揃えば見えるので、両親に応援してもらってるような気持ちになれます。
読んでいて一緒に散歩しているような感覚になれて楽しかったです。