森沢明夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大好きな森沢さんの新刊を目にして嬉しくなりました。
離島の「子泣き島」で暮らす拓海、風太、涼子は仲良し同級生。涼子の飼い猫が海に転落したのを目撃した拓海は、風太の父親亮平に助けを求めたが、亮平は海に飛び込んだものの、帰らぬ人になってしまう。責任を感じた拓海は自分が亮平に助けを求めたと言う事実を言えず1人で苦しみ、高校生になったのをきっかけに島を出て、卒業後も戻る事が出来ずにいた。
自分のせいで親友の父親が亡くなってしまったら言い出せない気持ちはわからないでもない。でも隠し続けるのも辛いよね…。
東京で偶然?風太と再会した所から止まっていた時間が動き始めて、舞台はまた子泣き島に。
子泣き島に戻ってからのシーンの数々は森沢さんらしい心温まる物がありました。でもいつも感じるあの感動には少し及ばす…。拓海の両親と風太の両親の過去にう〜んと思ってしまったのが原因かしら?
エミリやカッキーなど森沢作品の登場人物を見つけた時の嬉しさの方が今回は強かったかな…。 -
Posted by ブクログ
嫌なことがあっても、自分の考え方と捉え方を変えることがで、人生も自分の力で変えていける物語に感じた。
ツアー参加者のサブローさんが話していた逆視という考え方は、自分自身取り入れたいなと思った。世の中の出来事は、すべてプラスとマイナスのことが一緒になってやってくる。それをどの目線で視るかと言う仏教の教え。日々意識したいなと思った。
小雪さんの心理カウンリングのセッションの中で、人が求めてるいるのは、満ち足りたときに味わう感情だと知った時、自分の理想の状態なのに満足できなかった時を思い出した。
個性豊かなキャラクターは皆大切な価値観を持っており、優しい方が多かった。人を見た目で判断してはダメだなと思った。 -
Posted by ブクログ
他の死を材料に残された者、残される者が交わり、その向き合い方を恋愛と組み合わせている。失恋も喪失感を味わう一つだね。優しさってなんだろ。
存在否定(イジメきっかけを材料にすることへの抵抗が星を減らした)から周りに気を使う、優しさが出来上がるなら寂しいだけど
寂しみ、悲しみ、喪失感がその後の生きる糧になる、できる時間が取れるといい。
「あなたが何をしてても、あるいはあなたになんの罪もなくても、生きてれば多くのことが降りかかってくる
だけど、それらの出来事をどういう形で人生の一部に加えるかは、あなたが自分で決めること」
サワータイムブルース サラバレンツキー著を読も -
Posted by ブクログ
ネタバレ食べ物系の小説が好きなので・・・
この作家さんは2冊目
津軽地方で大森食堂を営む「大森哲夫」
先々代から引き継いで3代目となるこのお店の名物は
「津軽蕎麦」
はじまりは明治時代後半 足に障害を持つ「大森賢治」
そして 時代はとんで東京に住む息子「大森陽一」の日常へ
大森家の男たちが 時代の荒波にもまれながらも それぞれの目線で 自分らしく懸命に生きていく
オムニバス形式のリレー小説
時代は違えどみんな「大森」なので 読み始めは(えっえっ 話が見えん)と思ったのですが、
この文章形式に慣れてくると 誰が語っていても すんなり受け止められた
女性陣が これまたイイ女たちばかり
「大森」一族は 紆余曲折はあるけれど
(女を見る目は天下一品だ)と思ってしまった
取材した津軽百年食堂リストを眺めていると 様々な食堂の歴史を話の中に生かしているのが分かる
津軽蕎麦 一度食べに行かなくては