マンションの前に川が流れている。川面にも映る2つの空を幼い娘も気に入って、ここに住むことに決めたのだ。川面に映る空は、人の心に宿る逆さの気持ちの表れか‥。
しかし彼女が中学2年の時、陰鬱ないじめを受ける。ありふれた日常が少しずつ壊れていく。それから近隣に住む人たちの、それぞれの物語が語られる。
その登場人物はひょんなところで繋がっていて、推理小説のようにどうなるのだろうと先の展開が気になる。
舞台は梅雨の陰鬱な天気の中で、読み進める私も心配になる。
しかし、事態は一気に解決へと導かれる。恨みはなし。なんとも爽快な終わりかたをする。