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「俺、店を出すぞ」ある日、自称・ツイてる養鶏農家の村田二郎が、村おこしに立ち上がった。その店とは、世界初の卵かけご飯専門店。しかも、食事代はタダ、立地は限界集落の森の中、とあまりに無謀。もちろん村の仲間は大反対だ。それでも二郎は養鶏場を担保に、人生を賭けた大勝負に出てしまう。はたして、過疎の村に奇跡は起きるのか? 食べる喜び、生きる素晴らしさに溢れたハートフルコメディ。
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Posted by ブクログ
森沢さんらしい、暖かいお話でした! 過疎地域に住む幼なじみたちから話が始まり、地域全体を巻き込んで幸せにもっていく、ムーさんの熱意! 卵かけご飯から、雇用を産んでいく。活性化し、取り戻す。
養鶏場を営むムーさんが閑散とした過疎地域である故郷の村おこしに奮闘する物語。 一番はムーさんを筆頭に幼なじみや集落の人たちの温かさ こんな田舎に卵かけご飯専門店?流行るわけないよねと 長年限界集落で生きてきた人々は負け癖がついている 高齢化も伴い、戦う気力も失われてている しかし、ムーさんの集落...続きを読む全体の活性化と集落の人たちを生き生きと笑顔にするという熱意が幼なじみの協力と人と人とのつながりを経て気持ちいいほどいい方向に進んでいく 田舎の風景がまるでその土地を訪れているかのように真っ青な空、日向の匂い、風の心地よさ、森の中の葉っぱの擦れあう音、川のせせらぎ、鳥や動物たちの鳴き声が肌で感じられるような気持ち良さで非日常を味わえた 綺麗事ばかりではなく、少し軌道に乗った人間の小ささや醜さ、自然の恐ろしさや動物の惨さも描かれていてストーリーの中でリアリティを産んでいる 作者の「裕福」と「幸福」は必ずしもイコールではないというフレーズがこの物語の全体を通して言えることだろう 森沢明夫さんの本は2冊目になりますが、登場人物がみんな温かい!そこにとても癒され温泉にでもつかっているようにほっこりと心が満たされます! また他の作品もぜひ読んでみたい♪
ずーっと気になっていて積読本が何冊もある初読み作家さん! とても良かった!面白かった! 自称ツイてる養鶏農家のムーさんが周りの反対を押し切り村に世界初の卵かけご飯専門店をオープン! 村の皆を笑顔にする為に、過疎の村を元気にする為に動き出したムーさんの計画は当初反対していた村民達の協力のもと飛躍、奇跡...続きを読むを起こす! なによりムーさんの人柄が良い! これがこの本の最大の魅力と勝手に思っている。 何か手を貸さずにはいられないムーさんの人間力が成功の元であろう。 どこか少し鈍感にも思えるムーさんだけど計画に抜かりはなく(大吉と直ちゃんに乗せられた感はあるが…笑)しっかりと軌道に乗せられたのはムーさんの卵と計画の力も大きい! 「裕福」と「幸福」は違う!…も、印象に残る言葉だった! 「誰かを笑顔に」…誰かを幸せにする為に自分も笑顔で生きる! ムーさんはまさに幸せの象徴だなぁ 心が温かくなりながら元気のエネルギーに満ちた森沢さんの小説、読んで良かった! これからもっとたくさん読んでいこう! 最近、好きだなぁと思う作家さんと次々出逢えてツイてるなぁー笑
モノの考え方が人とちょっとズレてて、しかも、それがいつもハッピーな方にズレてる愛すべき主人公。そして、まわりのこれまた愛すべき人々の視点で、次々と話が進んでいくこ気味良さ。 裕福と幸福は違う。あったかくなる作品。
自称ついてる男、村田二郎。見た目はムーミン顔で温厚そのもの。自分の事よりも周りの人へ喜んで貰う為には、どうしようって素敵な人柄。 素敵な人柄ムーミンを取り巻く仲間達も、素敵な人達で、最初から最後まで心温もりました。 モデルのお店となった、兵庫県豊岡市にある【但熊】にもめっちゃ行きたくなりました。...続きを読む 美味しい卵かけご飯を食べに行って作品の余韻に浸りたいと思います!
ほっこりした気持ちになれる物語。みんな心根が良くて温かい気持ちになる。困った出来事も、違う面から見ればラッキーと考えるムーさんが素敵だなぁと思う。この世の真理かもしれない。
森沢作品、いつもながらほっこり。素朴で飾り気のない登場人物たち。ムーさんは、水面下の鴨の足のごとく、たくさんの人たちが頑張って支えているから「ツイている」のだけど、それにしてもスムーズすぎかな。この内容をこの量で描き切るのは無理があったかもしれない。途中で「こんなにうまくいくはずない」「なんか事件が...続きを読む起こる」と緊張を楽しみながら怖々読んだのですが、起きませんでしたね(笑)。柳生のジジイ、トミ子婆、好きだなぁ。森沢さんの作品には、いつも簡単で美味しそうな料理が出てくるから、思わず作りたくなる。
大好きな森沢さんのお話 「裕福と幸福は決してイコールではない」柳生のジジィの言葉です。 まさしく 本当にそうだなと思いました。 困った時そっと力になってくれる 頼もしくて素敵な仲間たちがいて 美味しい食べ物があって それから毎日見惚れるような 素敵な自然の景色があって こんな心の贅沢ないですよね 反...続きを読む面…そこに住む人は どんどん人口が減って過疎化してしまう。元気がなくなってしまう 今回は過疎地に住む若者ムーさんが、地域活性化のために地域の人たちを巻き込みながら、奮闘するお話です。 ムーさんの人柄がみんなの心を開き温かく優しい気持ちになり、最初は文句を言っていたり反対していた人も巻き込んで、一歩一歩進んでいく。 なんだか清々しく元気が出るお話でした。 やはり森沢マジックですね。
プロローグでの鶏舎小屋の中の出来事は、なにを意味するのだろうかと思いつつ、読み進めていった。題名から卵の意味も興味深い。 自称・ツイてる養鶏農家のムーさんこと村田二郎が、村おこしに立ち上がった。限界集落の森の中で、卵かけご飯専門店を開くという。食事代は無料、あまりにも無謀で村人からは大反対にあう。...続きを読むしかしムーさんは大勝負に出る。果たして・・・。 ステキなフレーズが散りばめられている作品だった。最も印象に残ったのは、「人の心は決して傷つかない。人生いろいろは全てヤスリだ。擦ると痛い。でもずっと擦り続けると磨かれてピカピカになる」という内容のフレーズだ。気持ちの持ち方によってポジティブな思考になる。 食べる喜び、生きる素晴らしさが森沢明夫さんらしい表現によって奏でられている作品だ。笑える場面もあり、心に訴えかけてくるものが詰まっている。
過疎地で養鶏場を営む主人公が村おこしで卵かけご飯専門店を開く… 都会とは違う自然のキラキラした風景が見えてくるようでした。人のあたたかさが感じられて、幼なじみの優しいつながりに気持ちがほっこり。ツイていてもここまで順風満帆にはいかないよな、と思いながらも、ハッピーエンドでいいじゃないか!と。 裕福と...続きを読む幸福は別もの。ほんと、その通り。
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