森沢明夫のレビュー一覧

  • プロだけが知っている 小説の書き方

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    小説に挑む勇気と技師をくれる最高の作品。
    物語ではなく、あくまで創作マニュアルといったQ&A方式の本文ですが、薄っぺらいことは何一つとしてない本当に作家を目指す人にこそ届いてほしい!

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    2023年11月06日
  • あなたへ

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    再読。映画の脚本を森沢さんが小説にした作品。亡くなった奥さんの遺言で奥さんの故郷の海へキャンピングカーで散骨しに行く途中に出会った人々とのつながりや夫婦の絆が丁寧に描かれている。高倉健さん主演の映画も感動したが、小説の方も心を揺さぶられるステキな作品だった。登場人物一人一人が何かしらの問題を抱えながらも前向きにあたたかく描かれているのもよかった。奥さんの2通目の遺言を読んでいて涙があふれてきてしまった。短い言葉だが「あなた」という3文字の言葉がとてもステキな言葉に思えた。倉島と奈緒子の「他人の厚意は?」(奈緒子)「受け取るべき、でしたね」(倉島)「正解です」(奈緒子)のやり取りもおもしろかった

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    2023年10月19日
  • ぷくぷく

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    ネタバレ

    とても好きな作品です。
    ユキちゃん(金魚)がなんとも愛らしく、金魚の気持ちになって考えるなんて…これまでの人生で経験したことがない感覚ですぐに引き込まれました。
    「心は傷つかない。磨かれるだけ。」
    という言葉がとても印象に残っています。

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    2023年10月17日
  • 癒し屋キリコの約束

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    初めは、タイトルの通り、喫茶店の優しいお姉さんがお客さんの悩みに寄り添い癒してくれるお話なのかなーと想像しており、いざ読んでみると、予想と違って、キリコさんはぐうたらな方で、癒し系な雰囲気ではなく強い系の女の方でびっくりしましたが、そこが面白かったです。


    一見自分だったらクレームつけたくなるような発言があるキリコさんですが、そのキャラクターと喫茶店の仲間たちのキャラも濃くてすきです。登場人物の抱えている秘密も読み進めないと知ることが出来ないので、この本を読む楽しみの1つです。


    依頼人の悩みを自分の想像の斜め上をいく方法で解決しているところも読み応えあり、ちょっとミステリーな部分が意外に

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    2023年10月08日
  • あなたへ

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    とても面白かった。というかとても良かった。洋子とのこれ以上ない深くて押し付けない二人の思い。それまでに出会う様々な人どの出会い。自然に入り込んで余韻を感じることができました。おすすめです。

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    2023年10月02日
  • あなたへ

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    生き方は人それぞれ。でも一歩踏み出すことで拡がる世界はきっとあると思います。作中に出てくる「人生には賞味期限がない」とは良い言葉ですね♪私も悔いのない人生を送りたいものです。

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    2023年09月16日
  • ミーコの宝箱

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    48/100
    風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーのミーコ
    幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えない彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけて優しかった祖父の作ってくれた宝箱に入れておく事。
    彼女の一番大切な宝物とは…
    人と人との絆を温かく描き出す!

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    2023年09月16日
  • ごきげんな散歩道

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    肩の力を抜いてゆったりした気持ちで「ごきげんな散歩道」を歩けた。

    【人間という生き物は「形」に限らず、色彩、音、感触、味、匂いなどに感動できる、という才能を天から授かっている。五感を総動員して楽しめる「散歩」は僕の人生の価値と直結する最高の趣味だ。】ここから森沢明夫の小説が生まれてくるのかと思った一節だ。だから森沢明夫の小説も五感で楽しめる。
     
    散歩。その時間の感情を丁寧に味わうことに努めようと思う。

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    2023年09月08日
  • あなたへ

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    積読していた森沢さん。ごめんなさい。
    本って自分が読むべき時があると感じた。
    大切なものを見失いそうな時とか。。

    特に心にとめた言葉は、
    ●他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えれる。
    ●人生には賞味期限がない。
    ●旅は二面性。淋しさと自由。この世の全ての事象は自分がそれのどこを見るかだけで、がらりと変わる。
    ●ただ裸足になってドアの外に一歩出るだけで、世界はこんなにも違う。こんな小さな一歩で、世界も自分も、変えられるチャンスは生じる。

    私にとって大切な一冊となりました。

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    2023年08月31日
  • ぷくぷく

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    表紙のデザインの色使いに惹かれて手に取った。さくさく読み進められる。ところどころ、驚く展開があり続きが気になる本だった。描写が繊細で好き。

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    2023年08月27日
  • かたつむりがやってくる たまちゃんのおつかい便

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    買い物弱者を救うためにはじめたおつかい便
    、家族を大切に思う一生懸命なシャーリン、静子おばあちゃんの幸せの極意、出てくる人達がみんなあったかくて優しくて心温まる話でした。

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    2023年08月23日
  • かたつむりがやってくる たまちゃんのおつかい便

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    母親を早くに亡くして、父親の再婚相手との関係性に悩める心に、とても共感できる部分が多かったです。

    そのフィリピン人の再婚相手、シャーリーンと、たまちゃんのおばあちゃんのセリフ、行動に何度泣かされたことか。
    温かすぎて最後まで涙、涙でした。

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    2023年08月16日
  • ぷくぷく

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    金魚(流金)のユキちゃんが飼い主のイズミに話しかけ見つめる仕草がポニョの姿にみえてきてしまい愛くるしく可愛い。終盤なかなか読み応えありで、太陽さんの登場も良かった!ユキちゃんの一方通行だった思いや言葉、春が来て良かったね。

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    2023年07月26日
  • 津軽百年食堂

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    『津軽百年食堂』
    森沢明夫さん津軽3部作の一作目
    ただ、私は『青森ドロップキッカーズ』を先に読んでしまったので順番が逆転してしまったが…
    未読の方は、先ずはこの作品から読み始めるのがオススメ


    さてさて、物語の舞台は津軽・弘前
    百年続く食堂を守り続ける父と、東京で孤独な社会に生きる息子の物語
    内容はとてもシンプルだか、そこに登場する人物一人一人が実に温かく優しくて、時に粋で…

    田舎を出て都会の荒波に揉まれながら強く逞しく生き抜こうとする若者の熱量と、それと表裏一体で待ち合わせる将来への不安や葛藤の描き方が美しかった。

    親と子、それぞれが個としての相手の人生を考える思いやりに満ちていて、特

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    2023年07月12日
  • 青森ドロップキッカーズ

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    カーリングを通じて人と人とのつながりが優しい言葉で書かれています。
    カーリングの知識もさることながら、信頼関係の大切さが心に残りました。
    さすがの森沢ワールドです。

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    2023年07月04日
  • 雨上がりの川

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    お互いに支えられる家族の絆や、人と人との繋がりがほのぼのと書かれていて、こんな関わりが持てたら平和な世の中になるのだろうと思いました。
    ホッコリとした気持ちになりました。
    沢山の人に読んでほしいですね!

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    2023年06月26日
  • あなたへ

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    亡き妻 洋子からの遺言を求めて、妻のために作ったキャンピングカーでの一人旅をスタートした主人公の倉島英二。
    旅の道中での出会いを通して、次第にみえてくる夫婦の絆、生きることの意味…

    病床で夫にあてた洋子からの遺言が、一人残される英二のことを想い、包み込むような大きく深い愛に溢れ、涙が溢れてきた。

    また英二と出会ったそれぞれの人生が、その出会いを機に少しずつ趣きを変えていく…

    同じ日の同じ時間、登場人物それぞれの目線に変えることで、其々が歩んできた人生が物語をより立体的でリアルなものに感じさせてくれた。

    生前の洋子がよく口にしていた台詞
    「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変え

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    2023年06月25日
  • ぷくぷく

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    森沢明夫さんの世界。

    なんともホッコリ。。
    そして仕掛けられた構成。

    心って傷つかないんだって。ただ磨かれるだけ。
    うーむすごい。。。

    みんなと「違う」って、そんなに悪いこと?

    どうやら「名前」というものには、目に見えない力が込められているらしい。

    ひとりぼっちは淋しい。
    でも、一匹でいるときのひとりぼっちよりも、大勢の中で味わされるひとりぼっちの方が、ずっと、ずっと、心が痛いということをボクは知った。

    慣れってすごい。

    悲しみと自由


    金魚の視点から人、黒ネコ、パンジー、そして金魚のハルちゃん。

    前田太陽という由来。

    いろいろな思いが詰まった作品でした。


    ネタバレ

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    2023年06月21日
  • あなたへ

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    映画「あなたへ」はまだ観ていない。
    でも読んでる間ずっと、高倉健さんと田中裕子さんの面影が浮かんでいた。
    「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」色んな事が重なって最近投げやりだった私に刺さった。賞味期限まできちんと頑張らないといけないなと。
    この本の中にはいくつもの出会いがあって、その1つ1つが次の一歩に繋がっていった。今の私がこの本に出会えたのをきっかけに一歩を踏み出せるだろうか…実際の私は文中の一言が刺さっても次に繋がる一歩なんて…正直出せそうにない。
    なんだかなぁ。

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    2023年06月08日
  • 森沢カフェ

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    おやすみ前の楽しみにと、少しずつ読んでいたエッセイ。なんと74編も!
    森沢さんが感じた「小さな幸せ」がつまった贅沢なエッセイ。他作品にも通じる“人生がハッピーになる秘訣”がここにもたくさん!!

    『人生は、たった一度きりの遊び』
    『叶わなくてもいい夢を、たくさん待っていること』
    『人は長所で尊敬され、短所で愛されるもの』

    私も、まだまだこれからの人生をとことん遊び倒さないとな~って思いました。
    森沢さんの体験に共感したり、ほっこりしたり、ユーモアも感じられる素敵な1冊。
    本作で「予祝」という言葉を初めて知りました。

    一日頑張った自分へのご褒美にも、人生を今より少しキラキラさせる参考書として

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    2023年05月27日