森沢明夫のレビュー一覧
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たまたまかかっていた
KOKIAさんの名曲
『ありがとう』♫
聴きながら洋子さんの
二通目の手紙を読んで
いたら思い出した。
先日書類の整理をして
いたら父からの手紙が
ポロッと。
生前ときどき送られて
きていたうちの一通。
当時ほとんど流し読み
していたので、
なにが書かれていたか
思い出せず。
そそくさ開いてみれば
朴訥とした筆跡で、
センスも捻りもなにも
ない、
「体に気をつけろ」と
ただそれだけの手紙。
なんだか急に目の前が
曇った。
うん、体に気をつけて
頑張るよ、父さん。
今ごろは見晴しのいい
遥かな海辺でポツンと、
大好きだった釣りでも
しているのかしら。
どうせなにも釣れずに
ぼんやり空でも眺めて
いるんでしょ?
母さんや私もそのうち
そっちに行くから。
たかだか数十年ほんと
あっという間だから。
そして最期は私も海に
散骨してほしいな。
海を見たら思い出して
ほしいから。
洋子さんの可愛らしい
悪戯に敬意を込めて、
ささやかだけど星五つ
捧げます。 -
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ちょっと軽いノリなお話だけど、小さな世界で、些細なことで対立して、人と人との繋がりを弱いものにしているのって、この日本中いや世界中にあることなのかもしれない、って読み終わった後に、考えてみた。しかも、その対立の原因は、なんの根拠も実態もない、同調圧力に過ぎない。
コロナ禍で、誰もが感じたのが『同調圧力』じゃないのかな。何か疑問があっても、言葉や行動にしちゃいけない。言葉にしたり行動に現したら、白い目で見られたり、非難されたりもする。だから、本音を隠さなきゃってなって…そして、少しずつ人と人の繋がりが希薄になり、分断されそうになる…
実は、僕たちの人生もロールプレイングゲームみたいなものなのかもね。色々な悩みや不安や、うまくいかないこともあれば、楽しいことや嬉しいこと、ワクワクすることにもあふれている。
ならば、同調圧力から解放され、人と人の繋がりを感じ、強めていき、たくさんの感動を集め、発見と気づきを手に入れて、ワクワクした気持ちで人生を歩んでいこう。
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森沢明夫さんの青森三部作、
ラストを締めくくるのが本作
『ライアの祈り』
『青森ドロップキッカーズ』と
『津軽百年食堂』がとっても素敵な作品だったので、ラスト3部作目を早く読みたいような、大事にお楽しみにとっておきたいような・・・
ハアァ〜とうとう読んでしまった。
脱力・・・笑
ラストに相応しくとっても感動的な作品だった。
今回の主人公は、シリーズで大事な脇役を務めていたバツイチ35歳の大森桃子。この桃子ちゃんが、本当に良いキャラで、姉御肌の人情派!
そんな桃子に惹かれる職場の後輩 桜ちゃんも、これまた最高にチャーミング!
更に合コンで知り合ったクマゴロウこと佐久間吾朗も、イケメンじゃないけど、朴訥で温かくて優しい!
森沢さんの作品は、登場人物一人一人の描き方が明確で、それぞれのキャラクターへの作者の愛情を感じる。
そして、この作品の特徴的な舞台となっているのが、最古の縄文時代。
小説の中に、縄文の風を吹き込もうという作者の気概と、この時代の人々の暮らしを、生き方を、祈りを敬う姿勢がビンビン伝わって来た。
正直言って、縄文時代に思いを巡らした事は、私の人生に殆どなかった。歴史の授業や、博物館で遺跡に少し触れた位がせいぜいだ。
けれど確かに縄文時代は一万年以上続いたのだ。安定政権と言われた江戸時代でさえも256年。
この長い歴史が、縄文時代の人々がいかに幸せだったかを教えてくれているのは間違いない。
「縄文時代」と「現代」という、大きな時空を超えて進む物語だが、どちらの時代も根底に描かれているのが「幸せとはなにか?」だった。
壮大な時の流れを経た現代でも、即答出来ないこの疑問。その答えを、縄文の風から読み手に届けようと言うのだから、太古のロマンと一緒に押し寄せてくる感動の嵐が半端ない。
あとがきに森沢さんが記されたように「幸せの本質」のようなものを、現代人はそろそろ考える時期に来ているんだろうと思う。
「裕福」よりも「幸福」を大切にする。
一万年も続いた縄文時代の人々のように、みんなで「幸福」になることを目指す。
そんな風に、みんなが考えられる世の中に生きられたら幸せだろう。
心地よい縄文の風と、青森に根差した桃子の幸せを通して、何だか人生の学びを会得出来たような読後感だった。
安定の森沢明夫さん作品。
何度も感涙して、でも毎回温かい涙で、心まで熱を持つほどに温かくなる作品だった。
ブラボーです!!
余談だが、すでに映画化されているとか。
こっ、こわい。この世界観を映画化するのは相当にハードルが高いと思う。
どうか陳腐な演出になっていませんように・・・
私は小説だけに留めておこうと思う。
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大学を中退し、過疎地の地元で「買い物弱者」を救うために移動販売をはじめた主人公のたまちゃん
フィリピン人の義母との関係や色々な問題、トラブルがありながらも、人との繋がりに支え、支えられ、幸せに気づいていく物語
幸せの極意は『いつもいい気分でいること』と主人公を優しく見守る、静子ばあちゃんの言葉があります。
そして、いい気分を作り出すのは自分自身でもあるのだろうな、と思います。
人生に起こる出来事に意味はなく、意味付けをするのは自分自身であり、自分の捉え方で何とでも解釈することができます。
また、『無い』ものを探すのではなく、『有る』ことに気づくことも大切なことです。日常の様々なシーンには自分が幸せだと感じることができることは沢山あり、それを見つけることができる人が幸せなのだろうな、と思います。
誰もが人生に喜怒哀楽を感じながら生きていると思います。そして、誰もが幸せでありたいと望んでいるとも思います。
きっと、自分の身の回りには幸せの種はたくさんあるわけで、自分自身の心がけで、その種を見つけることができ、芽吹かせることもできるのです。
そのコツが、いつも気分よくいること、なのでしょうね。
自分の周囲には大切な家族や仲間がいるという『人との繋がり』を感じながら、身のまわりの喜びに気付き、幸せを感じさせてくれる、そんな1冊でもありました。 -
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両親を知らず、祖父母に育てられた主人公のミーコ。彼女の人生と人柄を彼女の周囲の視点で描かれています。
祖父がミーコに伝えた
『ミーコの目は、何のためについていると思う?』
『毎日、小さな宝物を見つけるためだよ』
ということが物語の軸でもあると思う。
そして、ミーコは決して他人と比較をしない。
人生に起きる出来事に本来は意味なんてなく、自分が勝手に意味づけをして、人は生きている。
必ず自分の周りに良いと思えることもたくさんあるのだけど、ついつい誰かと比べた不足を考えてしまう。本当は、自分の周りには幸せなことがあるはずなのに。
主人公のミーコは、幸せを見つけ続けて生きてきたのだろう、と思う。きっと苦しみや寂しさや悲しみを感じることもたくさんあっただろう。それでも、懸命に生きて幸せを感じながら、周りに優しさを感じさせて生きたのだろうな、と思います。
誰かと比べるのではなく、日常の幸せに目を向けて生きていく、そこから生まれる人と人の絆の優しさを感じる1冊です。
最後に厳しかった祖母の愛情がミーコに伝わった時に、何か救われるような気持ちで涙が溢れます。幸せいっぱいの物語ではないけど、宝物を見つけ続けた主人公ミーコが精一杯に生きてきたのだな、と感慨深い物語でした。 -
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森沢明夫さんの津軽百年食堂、青森ドロップキッカーズに続く『青森3部作』の完結、『ライアの祈り』
青森といえば三内丸山遺跡に代表される縄文文化もあります。縄文時代から現代を繋ぐ壮大な構想に心が踊りました。
縄文時代は1万年以上も続いた平和で豊かな時代だったとの認識が広まっていますが、人が自然の中で幸せに暮らしていたことを思い起こさせ、そんな想いが、きっと現代にまで続いてきたのじゃないのかな、と考えました。
時代を超えての繋がりだけじゃなく、現代における家族の繋がりなど、森沢さんの作品は人と人の心やさしく温かな繋がりを感じます。
人は幸せだと思えることに満ち溢れていて、本当は誰もが幸せであり、他人を幸せにできるのは、そんな幸せに気づいて大切にできるから、幸せが広がっていくのだろうな、と読み終わった感想です。
誰かの幸せを祈ること、周りが幸せになることで、自分がより幸せだと感じること。誰かの幸せのために祈れる、そんな心でいたいものです。 -
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森沢明夫さんの青森3部作、津軽百年食堂に続く『青森ドロップキッカーズ』
カーリングを素材に描かれる青春小説なのですが、登場人物のそれぞれに、人生の憂いがありながらも、仲間の存在に励まされながら、成長していく姿が、微笑ましくもあり、清々しさも感じる作品です。
〜いちばん大切なことは、最初の一歩をチョンと踏み出せるかどうかだった。0と1な差は、限りなく大きい。〜
本書にあるこの言葉は、10代、20代において、成長を促してくれる大切な考えだな、と思う。
いい歳したおっちゃんになっても、小説に描かれる青春時代の姿は輝いていると感じます。『青春とは心の若さである』とサミュエル・ウルマンは言ったけど、自分もこの言葉を胸にし、いつまでも最初の一歩を踏み出せる『若い心』でありたいものです。
しかし、森沢さんの作品は、とにかく人の優しさが描かれています。読み進めながら、時折涙が溢れました。本当、心が洗われていく感覚です。 -
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ずーっと気になっていて積読本が何冊もある初読み作家さん!
とても良かった!面白かった!
自称ツイてる養鶏農家のムーさんが周りの反対を押し切り村に世界初の卵かけご飯専門店をオープン!
村の皆を笑顔にする為に、過疎の村を元気にする為に動き出したムーさんの計画は当初反対していた村民達の協力のもと飛躍、奇跡を起こす!
なによりムーさんの人柄が良い!
これがこの本の最大の魅力と勝手に思っている。
何か手を貸さずにはいられないムーさんの人間力が成功の元であろう。
どこか少し鈍感にも思えるムーさんだけど計画に抜かりはなく(大吉と直ちゃんに乗せられた感はあるが…笑)しっかりと軌道に乗せられたのはムーさんの卵と計画の力も大きい!
「裕福」と「幸福」は違う!…も、印象に残る言葉だった!
「誰かを笑顔に」…誰かを幸せにする為に自分も笑顔で生きる!
ムーさんはまさに幸せの象徴だなぁ
心が温かくなりながら元気のエネルギーに満ちた森沢さんの小説、読んで良かった!
これからもっとたくさん読んでいこう!
最近、好きだなぁと思う作家さんと次々出逢えてツイてるなぁー笑