【感想・ネタバレ】ミーコの宝箱のレビュー

あらすじ

ミーコは、風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーだ。幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えないミーコだが、彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけること。ミーコの宝箱に入っている、一番大切な宝物とは……。一人の女性の半生を通して、母と子、人と人の絆を温かく描き出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

凄く 凄く 素敵な物語でした!

物語は ミーコとナベちゃんから始まります。
2人とも 大切な事を守る為にひたむきに
生活をしています。 
なかなかのプレイをされる2人ですが 涙が溢れて
心が切なくて胸が痛かったです。
暖かい色の 泣き笑いの時間でした。


神原泰三とシリウス

ここも 涙で上手く読めない事の繰り返し、、、、
ミーコちゃんが 生きて行く中で大切な宝箱に
小さな宝物をみつける 方法と
ありがとうの手にしなさい  という願い、、、、

泰三さんとおばあちゃんの 優しさに心をうたれて

ミーコちゃんの健気さに涙が溢れての時間でした。


下山久美とビー玉

ミーコちゃんも久美ちゃんも 心に孤独を抱えていて
久美ちゃんは 何時も家来のように
ミーコちゃんを従えています。
それでも ミーコちゃんは優しくて 寒い時は
手袋やマフラーを貸してあげます。
学校の帰り道に 小さな宝物を探したりしながら
2人は 本当の友達になります。
久美ちゃんが ミーコちゃんに 

ごめんね

と言った時 私の視界もゆらゆら揺れていました。


井川奈々とアロマポット

中学生の頃のミーコさんと養護教諭の奈々さん
との 日常の暖かい物語です。
2人で 交換日記をしていく中で お互いの
大切な思いを優しく包みあいながらの生活です。

心にフタをして なかったことにしちゃう得意技も
ミーコさんの優しい言葉をもらい
本当は大切に想われていると気づく事ができます。
手紙を 書けて本当に良かったね。


浅利文也とマフラー

孤独でいつも悶々としている 文也さんが
ある事から ミーコさんの所に行く様になります。

ミーコさんとの 恋愛ごっこのところは
ミーコさんも 文也さんも凄く傷つきながらの時間で
宝箱が壊れちゃった時は苦しくて苦しくて
涙がとまりませんでした。

それでも ミーコさんは 文也さんを優しく
包み込みます、、、、。

クリスマスイブの お墓の散歩、、、

文也さんに 自分の事を話せて きいてもらいながら
ミーコさんも 少しずつ救われたのかなぁと
思いました。
想い出を振り返れば 楽しい事もあったし
覚えてくれていた人もいましたね。

お墓をみて 

独りに、なっちゃった、わたし・・・・

でもね 文也さんが宝箱を直して
格好悪いところから再スタートしましたよ!
私も同じように 一番星を想いながら
2人の幸せを願う時間でした。


黒木竜介とハンチング


お店の経営者の竜介さんとそこで働く
29歳のミーコさんのお話です。

お互い 惹かれあっていますが 思い遣りが
交差しながらの優しい時間です。

娘のチーコちゃんも凄く懐いていて 
本当の家族になれるのに 今ではないという
もどかしさでした。

チーコちゃんからの可愛いお願いメールをもらい
一緒に過ごしたクリスマス・・・
海に行く約束は 胸が痛くて痛くて、、、、

宝物を見つける目  幸せなモノの見方をきいて
3人の暖かい時間を心に響かせて
竜介さんは竜になると決意します。

大切な人を思い遣る気持ちは本当に何時も
心に響いて前を向く勇気をもらえます!!


チーコと工芸茶


チーコさんが 26歳になり 明日の日曜日
ホテルで結婚式を挙げます!

ミーコさんも51歳になりました。
今日はクリスマスイブです!

2人の人生を振り返っての時間、、、

ありがとね、チーコ。生きててくれて

のところは涙で時間が止まってしまいました。

人間の心は 傷つけたくても 傷つかないように
できている 凄く痛くても そのおかげでいま
ぴかぴかに磨かれた心があるよ とチーコさんに
ミーコさんが教えてあげた時も涙が溢れて
ティッシュが沢山なくなってしまいました。

宝箱の鏡の意味もきっとそうですよね!
思い遣る気持ちが溢れて 厳しくなってしまった
おばあちゃんの気持ちも このイブの夜に
本当の意味で 心にストンとおちたんではないですか。

メリークリスマス
26年間、本当に・・・・
本当に、ありがとうねぇぇええ〜ん

ありがとうの手でシャッターを押しました。


私の心根に深く響いて 

優しさや思い遣りを沢山もらって

生きる力になる本当に大切な物語です!!





今年のクリスマスイブは

お汁粉を食べようかなぁ・・










0
2025年02月03日

Posted by ブクログ

人が人を想う気持ちは伝えるのは難しい。
そこに自分の想いを入れてしまうからなのかな。

主人公のミーコは素直で優しくて前向きな女性。
モデルの女性がいるけれども作者の創作と、あとがきに書かれています。
優しさと弱さが人を傷つけてしまうのか、一生懸命さが間違った方向に進んでしまうのか分からないけれども。皆必死で大切なものを守ろうとしているのに中々上手くいかない。
この本からは、幸せの見つけ方、人を想う気持ちの大切さを教えてもらいます。

本当の宝物が見つかります。

0
2024年07月20日

Posted by ブクログ

両親を知らず、祖父母に育てられた主人公のミーコ。彼女の人生と人柄を彼女の周囲の視点で描かれています。

祖父がミーコに伝えた
『ミーコの目は、何のためについていると思う?』
『毎日、小さな宝物を見つけるためだよ』
ということが物語の軸でもあると思う。
そして、ミーコは決して他人と比較をしない。

生に起きる出来事に本来は意味なんてなく、自分が勝手に意味づけをして、人は生きている。
必ず自分の周りに良いと思えることもたくさんあるのだけど、ついつい誰かと比べた不足を考えてしまう。本当は、自分の周りには幸せなことがあるはずなのに。

主人公のミーコは、幸せを見つけ続けて生きてきたのだろう、と思う。きっと苦しみや寂しさや悲しみを感じることもたくさんあっただろう。それでも、懸命に生きて幸せを感じながら、周りに優しさを感じさせて生きたのだろうな、と思います。

誰かと比べるのではなく、日常の幸せに目を向けて生きていく、そこから生まれる人と人の絆の優しさを感じる1冊です。

最後に厳しかった祖母の愛情がミーコに伝わった時に、何か救われるような気持ちで涙が溢れます。幸せいっぱいの物語ではないけど、宝物を見つけ続けた主人公ミーコが精一杯に生きてきたのだな、と感慨深い物語でした。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

48/100
風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーのミーコ
幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えない彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけて優しかった祖父の作ってくれた宝箱に入れておく事。
彼女の一番大切な宝物とは…
人と人との絆を温かく描き出す!

0
2023年09月16日

Posted by ブクログ


あらすじにあったのは今まで読んできた森沢さんの作品からはイメージしづらい“風俗”の文字。
リアルな描写もあったけれど、この物語には欠かせないピースだと思う。


読んでいくうちに、風俗の仕事に対してだけじゃなく自分の選択や人生へのミーコの覚悟と
目の前のことをありのままに受け止める姿に
圧倒される。
一本筋の通った人ってこういう人なんだろうなぁ。


毎日宝物探しをして、祖父からもらった宝箱に
そっとしまっていたミーコ。
誰かにとってはガラクタでくだらないものが
ミーコにとっては小さくきらきら光る宝物。
その違いは、計りしれないほどの大きな大きな差だと思う。
ああ、わたしが目指したい“場所”ってこういうところだった…って久しぶりに強く意識する。


ミーコと出会った人たちも
自分自身を見つめ直し少しずつ変わっていく。
そのときの微妙な心の動きや
変化する貴重な一瞬を見届けられて
胸が熱くなったし、その新しい一歩が自分のことのように嬉しかった。


輝きを取り戻し、穏やかなものに。

ミーコには、そんな力がある。
もちろんミーコ自身に
そんな意識はないだろうけれど。


森沢さんおなじみの作品つながりは今回も、しっかり存在してた…!
これがまた良いところで登場するんだよねー


チーコとの、母娘の会話もとってもよかった。
親の無償の愛に“直接触れてしまった”ときの
あの、込み上げてくる感情はもうどうしようもない。
こらえることもしないで
ただただ涙を流すしかない。


ミーコの半生を見守りながらその達観っぷりに憧れ
ムカついたり、一緒に笑ったり泣いたり…
ほんの数時間で一気に読んじゃった。


森沢さんの描く世界は、やっぱり生きている!



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2022年05月17日

Posted by ブクログ

宝箱にいれるものを毎日考えながら生きる、ということが何を意味するか。
「今日はなにかいいことあった?」
毎日聞いてくれるひとがいる。
応えるミーコがいる。

周りに惑わされることなく、日々感謝して生きてきたミーコ。
その積み重ねが、ミーコのほんとうに大切な宝物、チーコに受け継がれる。

はたからみると不幸なのかもしれない。
でも幸せかどうかは本人が決めること。
チーコは、愛され、幸せになる、と感じさせてくれる、あたたかなお話。

心がけひとつで、人生はこんなにも変わってくる。
そうだよな~、とおもいます。
もっと早く森沢さんの本に出会っていたかった。

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2022年01月12日

Posted by ブクログ

風俗の話からでしたが、全然重いものではなく気持ちの良い展開でした。説教くさくもなく、すんなり心に染みる言葉もありラストは涙流れました。すき

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

ミーコという一人の女性の半生を7人の人物が語る連作短編集。
ミーコにはモデルとなった女性がいるそうですが、ストーリーは完全な創作だそうです。

みんな、その年のクリスマスイブのミーコの話をします。
ミーコは両親がいなくて、祖父母に育てられ、シングルマザーになり風俗と介護の仕事をしている女性ですが、ミーコは皆から本当の愛情を得ていました。
そして、ミーコの方も、祖父に作ってもらった宝箱に、自分の大切なものをしまっています。
ミーコの愛すべきとても可愛らしい人柄がわかります。

ミーコ自身。
ミーコの祖父。
小学校の同級生。
中学の養護教諭。
ミーコと恋愛をした大学生。
ミーコの勤め先のオーナー。
26歳になったミーコの娘、チーコ。
がミーコについて、語ります。
どの話も、優しく愛情深いミーコの個性が際立ち、クリスマスには毎年、お汁粉を作るミーコの習慣がツボでした。

森沢語録
「ミーコの目は、毎日、小さな宝物を見つけるためについている」
「あんたの手は、人に「ありがとう」って言われるためにある。一生、ありがとうの手にしなさい」
「人は生きているだけで幸せ」
「人間の心は傷つけたくても傷つかないようにできている。傷つかないで磨かれるだけ」他。

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2020年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一見したら、なんだか不幸の星の元に生まれた人。でも、置かれた場所から脱却しようと大きなアクションを起こすでもなく、ただそこで手に入れられる幸せを大切にしようとする姿が 無理をしすぎてなくて好き。
祖母の愛情の裏返しの虐待まがいのしつけは双方報われなくて嫌な感じだけれどら祖父の語り口の箇所はあたたかくて好き。
なんだかんだ言って、シーンごとに愛情をもらえている感じがよかった。
環境や周りに染まらず、まじめな芯を貫くってなかなかできないよなぁ…

0
2018年03月06日

Posted by ブクログ

「ありがとうの手」私の手もそうでありたいと思った。
言葉の1つ1つが心に届く。
最後の文章に2人の名前が入っていて、幸せが続くように感じました。

0
2016年11月23日

Posted by ブクログ

いきなりハードシーンで、この物語はどこへ進むのか心配になったけど、そこはやはり森沢作品。感動の波で溺れそうになりました(笑)。祖父母との決別は描かれていませんが、随所に見られるミーコのトラウマ、老い先短かい祖父母が下した苦しい決断を考えると想像に難くない。でも最後の最後で厚い氷が解けていく様にほっと胸を撫で下ろした。おかげで森沢作品の中でもお気に入りの一冊となりました。おススメ。そして最後にミーコとチーコが幸せでありますようにと願ってやまない!!
あらすじ(裏表紙より)
ミーコは、風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーだ。幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えないミーコだが、彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけること。ミーコの宝箱に入っている、一番大切な宝物とは…。一人の女性の半生を通して、母と子、人と人の絆を温かく描き出す。

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2016年06月06日

Posted by ブクログ

途中、悲しい内容が辛くても、森沢さんの作品には愛が沢山詰まっているから、いつも光を感じながら読み進められる。そして必ず最後には温かくスッキリした気分に…。今回もそれをずっと感じながら読めた。誰だって沢山の宝を見つけられるのか…素敵です

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2016年04月01日

Posted by ブクログ

それはもう予感していたものだった。涙腺の元栓は確かに閉めたはず、でも無理だった。心の底から突き上げる涙の水圧にとても耐えられるものではなかった。僕は文部科学省に提言したい。これこそが真の教育本であると。重松作品の様な暖かい台詞回し、間合い、息づかい、情景描写が読者の心を優しく包み込んでくれる。所々散りばめられた心に染みる言葉も胸を強烈にエグる。誰もが持っている心の宝箱。毎日小さな宝物を見つけ、その積み重ねが人の心を豊かにそして強くする。幸せとは?の問いの答えがこの本にある。

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2016年03月19日

Posted by ブクログ

お勧め第2弾

かなり過激なストーリーなのに、やっぱりどこかあたたかい気持ちになるのは森沢さんの作風なんだと思います
そしてそれが全く嫌じゃない。

宝物探し、良いこと探しってなかなか最近してないかもなぁ

自分と他人を比べない

これが私にはなかなか難しい。なんで自分は…って昔からの癖でなかなか抜けない上に、最近は過去の自分と比べることも増えた
比べても仕方ないことはわかってるんだけどなぁ

全然、全く違うのに読後には大好きな後輩の顔が浮かびました。この本、好きだろうなぁ

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2022年10月16日

Posted by ブクログ

幸せはどこにあるのか。誰しもが持っている人間の歪みの中でそのテーマを追っていく。幸福なクリスマスイヴの話。

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

心にぐっとくる言葉が色んなところに散りばめられている。「ありがとうの手」「宝物を見つける目」素敵だなぁ。物語の始まりにえっ!?と思ったけど…やっぱりいい話でした。

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2017年09月18日

Posted by ブクログ

泣いたり笑ったり。途中胸をえぐられるような描写があり辛くなったりしたけど最後は心から笑えて良かった!「ありがとうの手」素敵だな。虹の岬の喫茶店も出てきて嬉しかった。

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

森沢明夫さん。昨年から読み始めた作家さん。
まだ今回で6冊目のビギナーですが、
私の中では、森沢さんの作風を言い表すと、ほっこり温かく、文中の言葉が心に響く。という印象。

こちらの作品は、先入観無く読んだのだけど、序盤で驚かされた。

主人公のミーコが風俗嬢で、なんとプレイの描写が描かれているのだ。
これは驚いた。
森沢さん、こんな物語を描くんだ・・・と。

ただ、読み進めると、この物語は温かく、そして強い絆で結ばれた母娘の話であることを知る。

主人公ミーコはシングルマザーで娘のチーコと2人暮らし。
元夫の借金を返済すべく、そしてチーコの将来の資金作りのため、風俗嬢として働き始める。

その人生は幼い頃から壮絶だ。

母親はミーコを産むと失踪し、父親は海外へ逃亡。
父親の両親である、祖父母に育てられる。
そのことで同級生からも虐げられる。

物語は、「現在」から、「過去」に遡り、終盤は「未来」へと時間軸が変わる。
視点も章によって、ミーコの「客」、ミーコの祖父、ミーコの小学校時代の同級生、ミーコの中学時代の教師、ミーコの上司、チーコ・・・
と書き手が代わり、ミーコの人生が少しずつ明かされていく。

そして、タイトルにもなっている「宝箱」。
少しずつその中の宝物が増えていく、その一つ一つのエピソードが温かい。

おじいちゃんとおばあちゃんが本当に素敵なんだよね。
宝箱を作ってくれた優しいおじいちゃん。
厳しいけど、ミーコに「ありがとうの手」を教えてくれたおばあちゃん。

ミーコとチーコの仲良し母娘の関係性も本当に良い。
ラストには胸がぎゅうっとしてしまう。

宝箱に込められた謎を知ったときもジーンとしました。

今回の勝手にキャスティング

ミーコ→安藤サクラちゃん
竜さん→伊藤英明さん
おじいちゃん→寺尾聰さん
おばあちゃん→草村礼子さん

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2021年02月18日

Posted by ブクログ

森沢明夫さんの本なので、読み始めてのですが…
主人公の職業に衝撃を受け、このまま読み進めようか?、どうしよう?と。
とりあえず、あと1章。
う~~ん、もう1章。
そうこうしているうちに読み終えました。

やっぱり森沢作品。
随所に心に響く言葉が散りばめられています。

「人って、生きていれば嫌なことが普通にたくさんあるでしょ?でも、目を鍛えると、嫌なことと同じか、それよりもちょっぴりだけ多く、幸せを見つけることができるの。」等々。

森沢作品には癒されます。

0
2018年11月29日

Posted by ブクログ

森沢さんの作品では、☆3つは低いとこだが、それでも最後は涙が出て来るくらい良い内容で…。後味が良い本はやはり良いな。

0
2018年01月22日

Posted by ブクログ

ミーコだけでなく祖父母やチーコ、
ミーコの友人や男友達など何人もの
視点から描かれているわけですが、
結果としては、それがこの作品の
弱点すべてに関わっているような
気がします。

あんなに愛あふれる祖父母とミーコが
なぜ、どこで離れ離れになったのでしょう。

それこそが、その後のミーコの人生を
きく左右したものだとは、読めばわかり
ますし、チーコを愛してやまないミーコの
母としての生き方は、祖父母との暮らしが
なくてはあり得なかったものでしょう。

そんなミーコを育んだバックボーン自体が
きちんと描かれていないのですね。

どのエピソードを読んでいても、肝心な
ところが欠けているために、必然性をもって
迫っては来ませんでした。

祖父母との別れがどのようなものだったか、
どこかで描かれていない限り、この物語は
始まりもしないし終わりもしていない。

そんなうやむやな筋運びで、すべては断片の
羅列に終わった感があります。

唐突に「虹の岬の喫茶店」との関わりを
匂わせたりするサービスは他の作品にも
見られましたが、もう飽き飽きして鼻白む
思いでした。

0
2016年05月11日

Posted by ブクログ

今までとちょっと雰囲気が違います。
風俗で働くシングルマザーのミーコを主人公にした物語。
ミーコはマグダラのマリアのようです。働きは卑しいけど心は気高く、周りの傷ついた人たちを癒して行く心温まる物語。
でもなんかしっくりこないのです。
一つはミーコを育てた祖父母の関係です。何故ミーコはそこまでかたくなに関係を断ち切ったのか。他の人との関わり方を考えたとき違和感が湧きます。
もう一つはミーコの葛藤がさらりと流されすぎた感じです。その結果、深みやリアリティーが不足している気がします。もしこの物語を重松さんが書いたら、もっと重苦しくて、その中に薄っすらとだけど確かな光を感じるような書き方になるのだろうと思います。もっとも重松さんだと重くなりすぎると思いますが。
光と影の物語なのですが、やや影の部分の描き方が不十分かと思います。しかしそれが森沢さんの良いところでもあり、それならばこのようなテーマ・主人公を選んだところが拙かったのかもしれません。

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2016年05月08日

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