森沢明夫のレビュー一覧
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大人が思っている以上に、子供は、その繊細な心に無数の傷を負っている。そして、それから無数の傷のなかに生じた、いくつかの〝ずっと癒えない傷〟の痛みと折り合いをつけながら、ゆっくり、ゆっくり、〝大人と呼ばれる生き物〟に、なっていくのだ。(p298のフレーズより引用)
美しい海に囲まれた子泣き島で育った幼なじみの拓海と風太は、お互いに言えないことを心に秘めながら島を離れ、会えないまま大人になりました。そして、偶然(?)の再会が・・・二人の幼なじみ・涼子の明るく前向きな人柄も素敵で、友達って本当にいいものだなあ〜と改めて実感しました。
今年は、森沢さんの小説をたくさん読みました。どれも温かくて優 -
Posted by ブクログ
『青い孤島』
オアシス度
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ぬくもり度
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
背中を押してもらえる
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
第1章 都会の孤独と島への旅立ち
森沢明夫さんの『青い孤島』は、年の瀬にこそ読みたくなる、心底ほっこりとし安心感を与えてくれる物語です。
都会の喧騒から離れ、疲れた心を癒したいときに、最高のオアシスとなる一冊でした。
主人公は、東京の広告代理店に勤める30代独身男性です。彼の特徴は「特徴がないこと」で、会社でも孤立し、友達も少ないという、現代の孤独を体現するような人物です。
彼はコンペ入選を機に、会社からまるで島流しのように東京南方の小さな島へと送り込まれます -
Posted by ブクログ
森沢作品を読む中で、高確率で出てくるあの風鈴のルーツになる作品。何度もおすすめされていたのにやっと読んだ! 最高だった!
あとお魚料理食べたくなったし、死んじゃったけど渋イケメンだったおじいちゃんに会いたくなったー!
色々あったからとはいえ、かなり卑屈な主人公エミリ。自分はマーブルチョコの虹色に入れない茶色だ、なんて悲しいくらいにネガティブ思考の彼女が、おじいちゃんのご飯や龍浦の人たちに癒され、復活していく。いや、復活どころかよりたくましくなっていく。
エミリのおじいちゃんが最高にかっこいい。今作の名言メーカーはおじいちゃんで決まりだ(心平さんの抗議の声が聞こえる)。
「自分の存在価値と、 -
Posted by ブクログ
いわた書店一万円選書①
とっっても素敵で大好きなお話でした。
昼はジムのインストラクター、夜はスナック「ひばり」のママとして生きる“ゴンママ”のもとに、傷や孤独を抱えた人たちが引き寄せられるように集まり、少しずつ心を取り戻していく物語。
大げさな事件はないのに、人と人がそっと寄り添う瞬間が胸にしみる一冊です。
登場人物がみんな魅力的で、不器用さを抱えながらも前に進もうとしている姿に自然と肩入れしてしまいました。誰もが孤独や不安を抱えているけれど、“ゴンママ”のさりげない言葉や優しさが灯りのように広がって、それぞれの心が少しずつほどけていく過程がとても温かい。
読みながら、大切にしたい言葉