森沢明夫のレビュー一覧
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〝とても古いモノや、人の気持ちを一身に浴び続けたモノには《魂》が宿っていくんだよ。だからキミも、そうやって《生きて》いるんだよ〟
そうであって欲しいと思う。オイラは自分のカラダに馴染んだモノをできるだけ長く使っていたい。少々不具合が出てきても愛嬌だと思う。自分のクルマがいよいよ直せなくなって(経済的なことも含めて)手離す時がきたら、オイラはきっと泣くだろう。長い間乗ってきてできた凹みも傷も汚れも含めて愛着がある。コイツと一緒だと楽しい。
あとがきに〝愛されたから、僕らはいま生きているんですよね〟とあった。ヒトもモノも同じだ。〝生きているということは、それだけですでに奇跡〟なんだよね。愛して -
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青森を舞台にいじめられっ子の中学3年生の宏海と、プレッシャーに弱いカーリング選手の柚香の2人の視点から交互にお話が進みます。
カーリングって、世間に認知され始めたのってソチオリンピックの頃からですかね?私はやったこともないし詳しくもないですが、でも見ていておもしろいなぁと思います。
カーリング精神とは…
カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。
カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。
カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である。
宏海がいじめられているところや柚香がカーリングをやめようか悩むところは読んでいても辛かったですが、カーリングを通じて悩みながらも自分自身と向き合 -
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森沢さんの小説はまだ読んだことがないけれど、エッセイから手にとってみました。
森沢さんがお散歩の最中に考えたこと、見つけたもの、風景、人との関わりについて語られています。
なんてことのない散歩という日常の中からも、こんなに色々な感情を綴ることができる感性が素敵だなと思いました。
椿笛やおしろいばなのパラシュート、試してみたくなりました。
以下、本文を含みます…
「感情の取材」という作家としての言葉と、
「ぼくは、人生の価値を決めるのは、手に入れた財産の多さではなく、味わった感情の質と量であると思っているタイプです」という文章が、とても心に残りました。 -
Posted by ブクログ
読みながら、一緒に散歩をしているようで
森沢さんらしい物事の捉え方を
肌で感じられるというか
時々プッと吹き出しそうになったり
クスッと笑ったり、かと思えば
立ち止まって考えてみたり。
自分が散歩したときのことを振り返ってみると
道の匂いとか、見たことはあるけれど
名前の知らない草花に心が躍ったりしてるなぁ。
あぁ〜わかる!
気づいたら、わたし微笑みながら読んでいた!
不安や悲しさ、悔しさ
生きづらいとか、生きるって大変だと
そう思う場面が多々あるけれど
ワクワクや楽しさ、嬉しさ、幸せも
同じように、もしかしたらそれ以上にあるんだっていうことを
森沢さんの作品や言葉が
そっと思い出させ