森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「喜嶋先生の…」を読んで、森博嗣を探した。シリーズものでなく一冊で完結するものということで、これに行き当たった。でも読み終えて思った。もしや…シリーズ化されてる?(笑)
理系にはこのワクワク感はすごく伝わる。しかし、4文字の暗号はあっという間に解けてしまったし、120年のカウント方法もおおよその見当はついてしまってから読み進めることになった。
でも、それでよかったのだ。解いてもらえるように作られた暗号だったわけだし、何よりも秘密は関わった人たちの胸の中でずっと守られてきたのだし。
謎よりも、ひとりの大昔の技術者の熱意のありかとベクトルにこそ目を向けてほしい 小説。それこそ工学博士・森博嗣の真意だと、理系は感じる。
面白かった。 -
Posted by ブクログ
自分のいつもの考えと反対のものにいくつも出会って、
たまには自分をえいとねじ曲げる、こういう本を読むことも大切だと思った。
しかし、最近うっすら気づいていたことである。
自分を客観的にみることがとても大切だということ。
自分の目でしか自分をみていないと、どうしても見誤るし、
恥ずかしいとんでもないことをたくさんしてるのだ。
それは完成が優れているとか、そんなことでは一切なくて、
ただのバカだ。
同じ間違いを何度もするのも、バカだ。
バカはいやだ。
バカはやめたい。
自分を客観的にみて、自分を分かるということは、
よりよくしようと、思い、考えることなのだ。
自分を分かる。
それも、自分の思い込みではなくて、
客観的に自分を分かる。
その大切さを裏付けされたような気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
「得意なものもあるが、これも他者と比較してやっと得意だという認識になる。自分では、大したことではない、誰でもやっていることだと思っていたことが、意外にも誰もできなかったりするのが判明することがある。こちらは自慢になるから、言わないでおくけれど、ここで僕が言いたいのは、つまり、得意とか不得意というのは、他者との関係で生じるものであって、自身に固有の傾向ではない、ということだ。」(p.37)
なるほど。
この世に自分しかいなかったら、自分は何でも得意だ。
社会に出て、他者と比べることで、自分の力量がわかり、相場観を身に付けることができるのだろう。 -
Posted by ブクログ
前に超再現ミステリーという番組でこの『奥様はネットワーカ』が再現ドラマ化されてました。
私はそれを見てたので話しの流れとか、真相とか知ってました。
なのでサラッと読めて驚きはなかったです。
もし真相を知らないで読んでたら絶対騙されてたと思います。
かなり読みやすいと思ったんですが、途中に何か所かある人物視点じゃなくて詩みたいになってるところはちょっとよく分からなかったです。
表紙がすごくかわいらしいなと思ったんですが、表紙だけでなく本編中にも挿絵とかがいっぱいあったので読んでて楽しかったです。
視点が変わるごとにあるちっちゃい人物絵が好きです。
私的にスージィがすごくかわいい!
あと解説もおもしろかったです。
これは解説と言っていいのかなって感じだったけど。
話的には森氏にしてはライトな印象でした(途中ちょっとホラーっぽい怖さもありましたが)。
話に物足りない感はありましたが、絵も楽しみつつ読めたのでよかったです。 -
Posted by ブクログ
スカイクロラの作者による理系的なエッセイ。科学とか理論とかではなく、真理を見いだす、その背後にあるものを考えると、表層的な何かはもろくも崩れさる。例えば、50講の○○を眺めて一杯という表現が多いが、飲まないと楽しさがわからない?は面白い視点だと思った。時間と金を浪費して、ほろ酔い気分になって見るものは、美しいのではなくて自分が酔っている状態が気持ち良いだけである。酒とタバコというたまたまそこにあっただけのアイテムが、習慣となり一人では楽しめないものになると。大切なことは、時間をかけて、一人でじっくりと対峙することだ。心に響かないと何かを否定するのではなく、心に響かないと感じた自分自身の心の状態こそが大丈夫か確認した上で、なぜ響かないのかを考えてみることが大事だ。作者は、あるべき姿にすることへのピュアな思いを持っている、あるべき姿を想像さえしない人への不思議な感じをシニカルに伝えることに関する天才なんだと思う。